BONES 骨は語る 第2話 仮面夫婦の真実 The Partners in the Divorce

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第2話 仮面夫婦の真実 The Partners in the Divorce

脚本/Michael Peterson
監督/Allison Liddi-Brown
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ホームレスの二人は経済の話で花を咲かせていた。
不動産投資・・ケインズ的財政政策が策定されるまでは流動
資産にすべきだよ・・不景気で昔みたいに小銭が稼げないと
いう。二人は腹を空かせる中、肉が焦げる臭いが聞こえて近く
に駆け寄るとドラム缶の中で何かが見えていた。チキンとも
ポークとも違うモノ。なんと人間の遺体であり、突然頭蓋骨が
爆発するように飛び散る。

三ヶ月ぶりに自宅に戻ったブレナンは朝からパンケーキを
作っていた。逃亡生活中にノースカロライナでファストフード
で揚げ物係をしていたというブレナン。逃亡中の金がなくて
生活の為には何でもやったという。父は強盗をしろと言った
けど・・と。ブースは朝メシは俺の担当だろうとするが、今まで
私は遠慮していたが、作りたいのだと語る。ブースは優しいな
としてブレナンにキスしようとするが、そのタイミングを失う。
ブレナンは決して拒否した訳では無いと語るが・・・
そんな中ブースの携帯に事件発生の電話が鳴る為現場に行こう
と告げる。

既にラボのメンバーたちは現場で調べていた。
現場は人気の無い橋の下だった。ブレナンは私たちも逃亡中に
こんな橋の下で野宿したのだという。クリスティーンとそんな
生活をしていたのかと問うが喜んでいたとのこと。

カムやドラム缶の中で遺体が燃やされているので収穫は少ない
事を語る。黒こげの死体があるだけの状態だという。
ホッジンズもまた幼虫も卵もないので死亡時刻は不明だという。
鼻根と眉弓から見て被害者は白人男性だという。
ブレナンはブースに対して脳を踏んでいると指摘。カムは
ブースの靴を回収するとして片足で歩いてと語る。ケンケンして
いく姿にホッジンズは懐かしいと呟く。
ブレナンは第6頸椎に付着物があるとして、ホッジンズに何か
を尋ねると溶けた合金みたいだという。ブレナンは骨を傷つけず
に取って欲しいと語る。
カミールは被害者はマニキュアをしているのでホームレスでは
ないのだろうと語る。ここは信頼出来る目撃者もなく人気もない
ので遺棄されたのだろうというブレナン。ブースはそういう
推理はオレの仕事で君は骨だけを見ろというと、ブレナンは突然
私は逃亡で経験を積んだのだという。オレが捜査官だという
ブースにあなたは現場を離れていたというブレナン。私は完璧
にやりたいだけだと告げると、それならば完璧にやれば良いとし
オレは遺体を運べばいいか?とすると証拠を分類すれば良いんだな
とブースは皮肉交じりに鑑識のまねごとをする。それならば
搬送しても良いか?とブレナンに許可を求める。

ラボに遺体が運ばれてくる。
フィンとカムが焼死体を調べる中、フィンは流石に焼死体は
苦手である事を語る。病理学はアメフトと同じだとして、迷って
も痛みを無視して前に進むのだという。科学的に・・と。
するとフィンは火炎の平均温度は華氏1200度、摂氏650度、
胃は残っているので食べたものは分かるハズだと言う。しかし
フィンは自分の専門は骨なのでこれはバーベキューに見えると
語る。カムはX線の所見を見てくれと語ると、ブレナンが見つけた
金属が頸椎にあるという。ホッジンズに分析させるよう告げる。
フィンは多発骨折が肋骨に見られること。大腿骨と頸骨にも同様
で滅多打ちにされたようだという。胸骨に縫合の跡があるという
カムは心臓手術をしたようだという。ステンドがあり、製造番号から
身元が分かるだろうとのこと。

ブースとスイーツは射撃訓練場にいた。
ブースが連射している姿を見て今の行動は何か?と問う。
撃ちまくっていること。あなたの中では何が死んだのか?と問う。
現場でも博士と揉め有ったと聞いた事を告げると、逃亡生活から
戻って性生活の問題はないのかと問う。問題は解決策だというと
ブレナンが娘と逃げたことは正しかったのだという。スイーツは
何故それならば怒っているのかと問うと彼女が朝食を作ったから
だと語る。
そんな中ブースの元にカムからの電話で身元が判明したとの
ことだった。
スイーツはブースの気持ちは分かると告げ、朝食はあなたの役目
であること。”あるもの”を変えられずにあなたは怒っていると
すると、それは博士が消えた三ヶ月のことだろうという。しかし
もう取り戻せないものであること。

殺害された被害者のリチャード・バートレットの妻・パメラから
話を聞くブースとブレナン。妻は夫は殺される運命にあった
という衝撃的言葉を聞く。彼は弁護士をしていた為に、犯罪組織
やテロ集団の弁護をしているのか?と尋ねると、彼は大物の
離婚弁護士(ホワイトシュー)だという。ブレナンは遺体が履いて
いた靴(シュー)は赤茶色だったと語るが、ブースは金持ち相手の
弁護士って意味だと突っ込む。彼は遺産は残してくれたのかと
問うと、一生困らないだけの保険や投資が残っていたことを
告げ、そういう意味では私にも動機があるということなのかと
告げる。ブレナンは婚姻の解消は大昔から行われていて、
ビザンチウムでは妻は医学的理由で離婚できたという。例えば
ハンセン病とか性的不能とか・・。何故離婚弁護士ならば殺される
と思うのかと問うと夫は冷酷で容赦がなかったとし、勝つため
にはどんな手も使ったのだという。夫にとってクライアントは
金づるでしかなかったのだという。仕事の話は秘書のマーゴット・
サンドバルに聞いて欲しいと告げる。

焼死体の中から付着していた金属を取り外すために、溶接が
得意だとするアンジェラが呼びだされる。
溶けやすい金属を使って彫刻作業などをしていた彼女について
ホッジンズは得意げに話すが、アンジェラは言葉を閉じていない
と焼くわよとしてバーナーの火をホッジンズに見せる。
すると金属が取り除かれるがそのしたかには百合の紋章の金
らしきものが出てくる。ホッジンズはその紋様を見て”シオン
修道会の印”だとし、反教皇の秘密結社なんだという。しかし
カムは万年筆のペン先なんじゃないの?と語る。

ブースとブレナンはリチャードのオフィスにいく。
改装中だった。ペントハウスが職場だなんて・・というブース。
ブレナンは文化人類的に見て権力者は高所を好むものだという。
高さは社会的階層を示しているというと、ブースはオレは4階の
オフィスだと語る。作業員をしているチャドにサンドバルの
ことを尋ねると、ヤツに逢えばハゲるよと言われる。
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不況はホームレスの生活にも影響し腹を空かせたホームレスが
肉の焦げる臭いに誘われてやってくると、人気のないところで
ドラム缶に火が付いており、その中に焼死体があることを知る。
ラボで遺体を解剖すると心臓にステントが入っており、手術を
していたであろうことを知り、その製造元から被害者を特定して
いく。彼は大物の離婚弁護士をしているリチャード・バートレット
で、妻によると相当汚いことをしてクライアントや相手から
金をせしめていたとのことだった。秘書のマーゴットから彼が
担当した案件を聞きだそうとするが、彼女はリチャードからの
命令で彼が亡くなった時には全て資料を破棄しろということで
ブースたちがオフィスに来る頃には全ての書類がシュレッダー
の中に入れられて細断されている事を知る

三ヶ月ぶりにブレナンが逃亡生活から帰宅して、クリスティーン
を含めた三人の生活に平穏が訪れるかと思いきや、予想以上に
失った三ヶ月の間でそれぞれの価値感に微妙なズレが生じている
事を知る。いつもは他愛のない言い争いも殺伐強い物言いに発展
していく。

離婚弁護士が被害者ということで、結婚・離婚に対するそれぞれの
価値感が取り上げられたエピソード。
困難を克服するのが結婚・破綻するのが結婚というブースとブレナン
のそれぞれの価値感の対立は、このエピソードを通して埋まっていく
のかどうか。

夫婦関係に於ける仲の良さがキスに現れているとは思わないけど
冒頭からぎこちない形でキスしようとしている流れを見ると、
キスする姿がその象徴として描かれて、無理に合わせてキスする
ことに対する疑問符が投げかけられる流れが有った。
ラストではキスしながらオナラでもするか・・みたいなバカっぽさ
が有り、「ホントにそんなことをしないでよ」とブレナンが
語って微笑ましい形で終わったけど、これで空白の三ヶ月
のわだかまりのエピソードは終わるのかな。

人には役割があるので、その役割を取られることでの心理的圧迫
感も有るのだろうし、人が変わることへの不安感も同時に感じる所
があるのだろうか。S8-1の中で、ブースはブレナンの着眼点を
踏襲して遺体に対する法人類学的所見を見せたことでブレナンは
喜んでいたけど、今回ブースはブレナンが冒頭の中で、遺体現場の
状況を捜査官的立場で分析しただけで、オレの仕事を盗った感を露わ
にして憤る姿が有った。

確かにブレナンは妙な価値感を持っているけど、それを理解しつつ
一緒になった訳だし、普段ならばそんな言動には気にも止めずに
スルー出来るブースの姿が有るのに、今回は妙に奥歯に物が挟まった
ような態度を取るブースの姿にちょっぴり大人げない感じにも思える
ところ。

怒りの根幹に有るのは役割を取ったかどうかということではなく、
ブレナンの逃亡が正しいもので有ったにせよ、ブースの知らない
ところで動いていた事実が有るのだろうし、その三ヶ月の中で、
ブースにとっては思わぬ空白の期間が出来てしまったこと。最初は
色々と我慢していたけど、アメリカの夫婦カウンセリングによくある
形の関係修復に至るまでの段階/ステップを歩むが如く、怒りとか
喜びなどの感情が段々と推移していく流れというのが興味深く描かれた。

ブースの中にはブレナンが逃亡した三ヶ月の間に、変わってしまった
ブレナン自身のこと以上に、クリスティーンとの共有した時間の中
に自分がいなかったという事実が許せないのだろう。
回転木馬の件を引き合いに出していたけど、子供の件ではハーフ
ハーフ(c)浅田真央であるハズなのに、ブレナンが主導して娘の件を
決めつけてかかっているところに憤り感を覚えて居るところだろうか。

夫婦の問題に対してスイーツやアンジェラが二人のことを心配して
相談に乗ろうとしているのに頑なに口を閉ざすという構図は相変わらず。
アンジェラにしてみればブレナンの性格を知ってはいるけど、
ここまで関係が近づけたのに未だにその辺のブレナンのクールさ
というのがもどかしく感じて居たのかも。

今回のインターンはフィンだった。
フィンの南部訛りがホッジンズに写る構図が有ったりして、
「よろしくっす」と語る姿があった。

事件は胃の内容物から犯人を特定しようとしたり、被害者の当日
の行動なり、クライアントとの関係なりを調べていく。

骨のキズの形状から色々と発見されていくものが有ったけど、
状況を推察する際のシミュレーション画を見て、「ワイリーコヨーテ
の死を見事に再現した」とするブレナンの例えは、アンジェラが
突っ込むよりも先に思わず、ブレナンの口から何故そんな言葉が・・
という思いがした。

離婚弁護士のクライアントの一人はネズミの肉を使ったハンバーガー
を被害者に振る舞っている姿が有り、思わず大昔に流布された
マックの安いハンバーガーはミミズ肉説なんかを思い出させるけど
ネズミの肉もさながら、ブレナンの焦げたパンケーキの方が
衝撃的に写る(笑)

ラストは面白い形で裏切り合いの構図が有った。
妻を出し抜こうとして夫が裏切るが、結局夫が殺したという形に
なってしまった。

■検索用キーワード

・このシュレッダーは1枚を4000枚に細断する
・文化的に見てもモンタナの住民は・・・人類学のごたくは良い。
親友の様子が知りたいの。(A)
・議員、アスリート、サウジの王子まで破滅させている
・確かに2000年メルローは外れだ (sw)
・殺すならば弁護士よりも夫よね。初めて意見が合ったな
・罵り合ったのに数日で和解?(B)。あり得る(S) タイムトラベルもね(B)
彼女はひねくれてて(S)。彼は理想主義だから(B)
・胃の内容物は、カレーペイスト、コルシカ島の海塩、トウガラシ、
赤のポグラノ、メノルカ島ケーパーとロシア産タラゴン
・ラトゥス・ノルベグクスの肉を偽装している。ネズミバーガーだ
・長管骨の圧迫骨折
・ダストシュート
・トルエエン、ヘキサン、メチルエチルケトンです

■使用された曲

・To Fight Is to Lose by Mia Dyson

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

フィン・アバーナシー (Luke Kleintank) インターン・田舎言葉
メラニー・カーマイケル (Sophina Brown) 弁護士
ギャビン・カーマイケル (Tom Gallop) 建築科
マーゴット・サンドバル (Alexandra Holden) バートレットの秘書
チャド・レスター (Omar J. Dorsey) 建築作業員
パウロ・ロマーノ (Drew Powell) 料理店、ハンバーガーにミミズ
パメラ・バートレット (Melissa Claire Egan) 被害者の妻
— (Richard Wharton) Homeless Man
— (Al White) Homeless Man

クリスティン・ブース (Susanne Allan Hartman) ブースとテンピーの娘
クリスティン・ブース (Ali Louise Hartman) ブースとテンピーの娘

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