BONES 骨は語る シーズン8 第6話 あの日を忘れない The Patriot in Purgatory

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第6話 あの日を忘れない The Patriot in Purgatory

脚本/Stephen Nathan
監督/Francois Velle
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ブレナンがくるのをラボで待っていたインターンたち。
クラーク、フィン、フィッシャー、ウェンデル、バジリ。
一同カミールに対して何故全員が呼ばれたのかとすると、ブレ
ナンの常識は通用しないことは知っているでしょという。
ブレナンが来るまでの間クラークは僕がここを取り仕切るとし
博士号を持っているのは僕だけだからという。でも君だって
また実習生だと言われる。僕たちを呼んだのはつぶし合いを
させる為かもというフィン。目の前に遺体が有った為に、
これを解析・分析せよという意味ではないかとしてみんなで
調べ始める。

一方ブースとブレナン。
ブースは夕べブレナンにバスケの試合を見せたところ、バスケを
見てチームについて考えたというブレナン。フィル・ジャクソン
曰く「チームは相互依存することでしか生きられない生命体の
ようなもの」と言っていること。ブースはバスケは楽しんで見る
ものだとするが、個々の功績ではなく同じ目標の為にチームメイト
たちと協力し合うことが意欲を抱かすものだという。

ブレナンは実習生たちの前にいくと、4年間かけて研究所は行方
不明者に関するデータを全てデジタル化したのでその情報をクロス
検索すれば判別不能の1000体の遺体を特定出来るハズだという。
望みのない事件担当に格下げにするのかというフィッシャー
に対して、私は実習生のベスト5を選んだつもりだという。
クラークは幼稚な言動の為に統率しようとしたことを語る。
全員がチームメイトが失敗を望みながらどう仕事を全うするつもり
なのか?という。しかしフィンは頼れるのは自分だけだブレナン
に言われ、競争意識が高まったのだと語る。
ブレナンはそんな彼らに、「私たちは何の為にお互い競争している
のか、その目標をどう協力して達成するか」と告げ、遺体の身元
を出来るだけ多く特定することだという。それが出来ないなら
解雇の脅威にさらすことにするという。
みんな調査を開始し始めると、「その調子だ!」として一人ずつ
インターンたちの尻を叩くブレナン。

ホッジンズはコンクリートに埋められた遺体の中に指がない
のがある事を告げ、指紋を隠す為だろうという。スパイだった
可能性があるとし秘密がばれないようにしたのかもと告げ、
ジミー・ホッファーかも知れないという。
それぞれインターンは、遺体の状況から被害者を特定していく。
リサ・バウリー・・サラ・マホーニー、チャド・ウィナマー、
ジョージ・リートetc..
そんな中でバジリだけが特定することが出来ずにいた。
バジリは駐車場の裏で見つかった撲殺されたホームレスの遺体
を調べていた。証拠は欠けた歯と左の第6肋骨の複雑骨折だけ。
そんなの後回しにしたらどうかと言われると、陰謀に関わって
いるから身元不明なのかもしれないという。この欠けた歯に黒い
シミがついている事を告げると、ホッジンズは本当なのかと
してすぐに質量分析計で調べてやると語る。

スイーツとブースは会話していた。
スイーツはブレナンにチームワークの価値を認めさせたことに
感心される。しかし俺が科学番組の代わりにバスケを見せたら
ブレナンは突然フィル・ジャクソンの本を読み始めて感化され
たのだという。でも彼女のスクインツ軍は既に18人の遺体の身元
を特定した事を告げ、遺族への告知はスイーツに任せると語る。

ブレナンからバジリだけが一体も特定出来ていないことを指摘
される。何故その遺体を優先させたのかと問うと、調書には
撲殺だと書かれているが銃創があるのだという。死亡の10年以上前
のもので骨修復が見られるという。大口径の銃で撃たれていた。
医療記録を見れば何か解るかもしれないとすると、放置されてた
彼を後回しには出来ないというバジリ。二度も見捨てることは
出来ないのだと。
そんな中ホッジンズは歯の質量分析の結果、付着していた微粒子は
ケロシン、エチレングリコール・・つまりジェット燃料だと
いう。しかも大量に浴びていること。空港からは遠いのに何故
なのか。
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ブレナンはブースと共にバスケットボールの試合中継を見た後、
チームを率いるフィル・ジャクソンの書籍を読んだことに感化
され、チームメイトの協力し合う中に意欲を抱かせるという
ことを研究所の中でも取り入れようとする。
彼女はインターンの中でもトップ5に入る研究生のクラーク、
フィン、フィッシャー、ウェンデル、バジリを一度に呼んで、
デジタル化された行方不明者リストとデータをクロス検索して
次々と数多くの人物を特定させようとする。競争心を生んで
上手いこと短時間に18人の遺体と行方不明者を結びつけるが、
バジリだけは何故か一人もまだ特定出来ずにいた。彼は世間も
警察さえも見向きもしないホームレスの男性遺体を慎重に調査
していく。

まさか911に関係する遺体が今になって出てくるとは思わなかった。
しかも更に調査を遡ると湾岸戦争に於ける「砂漠の嵐作戦」に関係
していた人物でも有り、国に貢献した人物が無慈悲なまでに
国民から見捨てられている事実として描かれた。

これだけ多くの研究員たちが集まるとウルトラマンの家族・兄弟が
集結したみたいな豪勢さが有る。その豪勢さと面白さは決して比例
するものではないけど、たまにはこういう趣の話も良いのではないか
と思わせる流れへとスライドしていくところが有って、ある意味
別の角度から法医学・事件捜査の流れを描いた感じ。

ホッジンズを絡めるといつもは「ラボのキング」だと主張する流れ
へと発展するけど、同じ立場のインターンたちが集まると果たして
まとめ役としての資質を持つ人物が誰なのかとか、優秀な人物は
誰なのかという人間観察的にも楽しいエピソードである。

出来ればそれぞれに得意分野はナンなのかということの棲み分け
として描いていけばもっと面白かったのだろうなと思ったけど、
その性格が解ったのはフィッシャーだけだった気がする。

これだけ多くの人が争い・競争の形でラボ内で活躍していると、
何かのきっかけで火がついて感情的になるシーンも有る。しかも
その争いが人種間、宗教観のネタに発展したり、更には世代を超えた
それぞれの価値感が有る中で、そんな色んな人が集まるコミュニティ
の中で「繋がり」というものを通して、今回は冒頭でも語られるチーム
ワークというものを実感させていく流れが有る。更にはそれが発展
し、人類皆兄弟とばかりに色んな価値感を乗り越えて
一つのことに挑む姿に共感させられるものが有った。

バジリの宗教観に対して先入観をもって見られるというエピソード
は2例目だったように思う。911だと知り、フィンがバジリに対して
悪気は無いのだけど、「君は同じ信仰を持って辛いのではないか」
と語ったことで火が付いた。そんな宗教観は人種間の争いにも
発展してアフリカ系のクラークのことまで取り上げられた際には
取り留めが付かなくなりそうだったけど、
常にこの手の事件が発生するのはバジリが言うように「思い上がった
人間達の仕業で、テロは信仰のせいではなく傲慢と偽善と憎悪のせい」
だとして、「僕の神をも侮辱した行為」として主張していた。

無縁仏として見過ごされがちな遺体・骨の中にも実際には
人となりの人生が有り、その中にはなんと国の為に戦ったとする
英雄が埋まっていたこと。

どうしてもこの手の作業をしている人にとっては骨はただの骨
でしかないのだけど、作業をしていく中でもぞんざいに扱える
遺体など一つもないということを表しているし、みんなが先を巡って
功績を上げようとする中で、作業の効率化ばかりに目を捉えがち
なものを戒めるという意味合いも有ったような感じがする。

911の時に国防総省・ペンタゴンの近くに居たとする物証が検出され
て、みんながそれぞれの形で911当時のことを語り合う姿が印象的
だった。フィッシャーが混乱したラボの中で意思統一を図る為に
カウンセリングの第一ルールとして「何もかもオープンにすること」
としてそれぞれの2001年9月11日を語り合うことを提案する。

■告白

・フィッシャーは当時高校4年生で、歴史の勉強をしたくなくて
テスト用紙をカンニングしようとして先生の机を開けていた際に
先生が涙ながらに入って来たこと。

・クラークは学校にいく前にコーヒーショップで働いていたが、
その場にいた誰もがテレビの映像に釘付けになり、厨房のスタッフ
でさえ手が止まっていたと語っていた。グリルの上で料理が焦げる
のを今でも覚えて居るという。

・フィンは当時9歳で、母を殴った義理の父に反抗し、ハサミで
刺されたとしていたが、母は病院に連れて行く中で、あの日の犠牲
者に比べたらかすり傷だと思ったこと。

・バジリは朝の礼拝をしていて何一つ信じられなかったという。

・ウェンデルは叔母と一緒にいたこと。あの事件から数日間、
叔父はNYで消防士をしていて帰ってこなかったという。

・カミールは元々ニューヨークで働いていたということは
これまでにも語られていたけど、あの世界貿易センタービルで
遺体を選り分けていたという。

ティムが生前叫んでいた言葉「ウォークインムーアパーク」という
言葉も無意味なものとして捉えられていたが実際には意味のある
言葉だった。人間はすぐに過去を忘れる生き物だと思えば、
実際には心の中に留まってしまう棘のような記憶というのも
同時に存在しているんだよね。

■検索用キーワード

■使用された曲

・The Light from One Ane Brun

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士

Dr.クラーク・エディソン (Eugene Byrd) インターン
フィン・アバーナシー (Luke Kleintank) インターン
コリン・フィッシャー (Joel David Moore) インターン
ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) インターン
アラストー・バジリ (Pej Vahdat) インターン

クリスティン・アンジェラ・ブース (Ali Louise Hartman)
クリスティン・アンジェラ・ブース (Susanne Allan Hartman)
ベン・フォーダム (Dylan Neal) ブースの知人、国防総省
ダイアン・ローリンズ (Charlayne Woodard) 国防総省役員
リンダ・マーフィー (Stephanie Erb) ティム・マーフィーの妻
— (Missy Bailey) Lab Technician
— (Elan Goldstein) D.C. Lawyer 2012
ウォーケン () ティムの戦友
ムーア () ティムの戦友
パーク () ティムの戦友
ウォーレン・カーク () 911テロの日に国防総省で勤務
ジェームズ・ドンジグ () 911テロの日に国防総省で勤務

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