パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット Person of Interest シーズン2 第19話 トロイの木馬 Trojan Horse

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第19話 トロイの木馬 Trojan Horse

脚本/Dan Dietz、Erik Mountain
監督/Jeffrey G. Hunt
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ライラテック社のジャスティン・リーが事故で死んだという
連絡をするものがいた。彼のことを同社の女性が調べていると
報告すると、それならば退場してもらうだけだという男。

フィンチはライカーズ島に収監されるイライアスの元を尋ね
チェスの相手をする。無理な手を使ってくるイライアスに対し
てフィンチは指摘すると、無理してやっても勝てるかどうかを
試したいのだという。検事補と組織犯罪課のシマンスキーの
二人の死の件についてフィンチは語る。二人の死で得したのは
あなたの敵であるヨゴロフだと語り、刑務所に入っていた貴方
の部下がゴッソリと移動していることをフィンチは指摘する。
相手は誰なのか? ロシア人か? HRなのか?。そんな問いかけに
イライアスは亡霊だという。正体を暴きたいと思っていると
語る。私を外すにはまだ早いというイライアスは指し手は残って
いると語る。そんなフィンチの元にマシンからの電話が鳴る。

リースはマイケル・コールの家を観察していた。
マイケルの良心であるダーリーンとエバン・コールの家。
そんなリースの元にフィンチからの連絡でまた番号が出たと語る。
しかしフィンチはリースには今の仕事に集中して欲しいと告げる
と、自分がこちらの件で対応するという。新しい番号はモニカ・
ジェイコブス。大手コンピューターネットワーク会社”ライラテック”
(RYLATECH)社の戦略担当上級副社長だという。この会社は
セキュリティが厳しく、社内カードにも居場所を特定するチップ
が埋め込まれていて監視されているという。モニカはこのテクノロ
ジー業界では”信念の人”としても有名で、ブログは話題だし、
全国紙でも引っ張りだこだという。フィンチは社内証を偽装して
社内に潜り込むと近くに通りかかるモニカにペアリングを施す。
すると突然モニカの方からフィンチの持っているタブレット端末に
関して色々と会話を語りかける。二人はテックオタク同士意気投合
する。

この日はライラテック社内で、ライバル社のセンサテック社
(Censatek)とプレゼンで商品をアピール・競合していた。
同席するのは商品開発部門トップのロス・ハスケルと社長の
マーティン・バクスター、そしてモニカだった。ハスケルは
ルーターのスイッチに関して色々と説明するが、プレゼンは
上手く行かずモニカが合いの手を入れる。我が社はネットの根幹
となる商品を15年作り続けてきており、次の15年はこの業界の
基準になること。国防総省のデータを送るのにも我が社の製品
を作っているのだという。バクスター社長は実家のガレージで
この会社を立ち上げた情熱家で、全社員はその精神を共通して
持っているのだという。センサテック社はリベートで払うことで
有名だとして、モニカが指摘すると相手はクライアントの前で
口をつぐんでしまう。

一方カーターはターニー刑事と会うと、シマンスキーと検事補
が殺害された担当をターニーがしていることを知る。カーター
は捜査状況を尋ねるが、市長のブレーンのクインは犯人はマスク
をしていて裏口から逃げたと言っているが依然として犯人は
分かっていないという。

カーターの元にフィンチから連絡が入る。シマンスキーと仲が
良かったカーターにお悔やみの電話だった。

カーターの元にはキャルがやってくる。キャルはオレと話したく
ない気持ちはわかるとして話しかけるが、カーターはまるで聞く耳
を持たなかった。シマンスキーをハメた情報源のことを話して
くれない限り話さないという。
ファスコはカーターに近づくと何か有ったのかと問う。シマンスキー
が何者かのタレコミでハメられたが、そのタレコミした相手は
恐らくキャルだと語る。そして私がシマンスキーの無実の証拠を
掴んだ途端に殺意されたこと。ハメた相手がキャルかどうかを
知りたいと語る。ファスコはオレが調べると告げる。

リースとフィンチは互いに現状を伝える。
フィンチが監視しているモニカは働きすぎており、生の魚を食べて
いると語る。熱心で情熱的、そして洞察力がある人だという。
そんな中、モニカが社内を動いて商品開発部の倉庫へと向かう。
ジャスティンのパソコンからデータをコピーしている姿が有った。
しかし彼女は警備員が来ると姿を隠してやり過ごす。それを見た
フィンチは彼女の立場ならばコソコソする必要も無いのに何故
隠れるのか理解出来なかった。リースはCAIで教わった事として、
「最も有能なスパイは誰からも疑われない存在である」ということ
だという。モニカがスパイということなのか。
そんなリースは突然背後を取られる。そこにいたのは殺し屋で
かつてリースが助けた(S2-16)ことの有るショーだった。
リースはここに居れば会えるかと思った事を語る。
リースが監視していたコール夫妻は、ショーの前の相棒だった
コールの両親だった為のもの。死んだ相棒を政府はコールを
テロリスト呼ばわりした為に汚名を濯ぐ為に来たのだろうと
語る。何故そう思うのかと問われるとリースはオレならばそう
するからだという。彼らは息子を奪われたこと。君のボスは
コールが真実を知ったから殺害したのだという。部下を殺害
することに何の躊躇いもない人物ならば彼の両親を消す事も
躊躇いはないハズで、そのことを君も知っているから守っているの
だろうと語る。リースはショーに対して前に友人が言っていた
言葉をかける。
「この道に入ると闇しか歩けない。でも必ずしも一人ではない」
のだと語る。
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ニューヨーク市警の組織対策課のシマンスキーがロシア系マフィ
ア・ヨゴロフの裁判を前にして、何者かの陰謀によって汚職の
罪を着せられ、カーターが無罪を証明したと同時に殺害される。
イライアスの流れに於いて押収した金が無くなり、シマンスキー
の汚職の罪を着せる際にその押収した金が利用されていることか
ら、その関連性を疑い、当時シマンスキーが汚職をしているとする
情報を流してきた麻薬課の刑事が何かを知っているものとして
疑う。カーターはキャルがそれに該当する人物だとして疑う。
フィンチはイライアスと刑務所で面会する中、そこにかかって
きたマシンからの電話で、大手コンピューター通信会社の副社長
のモニカ・ジェイコブスが何者によって死の脅威にさらされている
事を知る。リースは別件で活動していた為に、フィンチ自らが
モニカに迫る脅威を探していくことになる。

マシンが番号を伝えてくるタイミングが意地悪のようにも
感じた今回のエピソード。リースは冒頭から何を監視している
のか分からず、既に番号が出た相手を対象に監視しているのか
と思ったけど、S2-16で殺害されたマイケル・コールの実家を
監視していた様子。この流れはマシンが番号をはじき出したから
動いたのではなく、リースやフィンチにとっては自主的にコールの
相棒として活動していたショウを仲間として引き入れたい思惑が
有るのか?

ショウにしてみれば、何故リースやフィンチが自分のことを
気にかけてくれるのか理解出来ない所が有るのだろうけど、
彼女の態度を見ると、フィンチがリースと初めて逢った
シーズン1の頃の様に、憎悪と殺意と失意を周囲に振りまくギラギラ
としたオーラをショウの中に見たという感じなのかもしれない。
信頼されるまでにはある程度の期間を要することは明らかなので、
チームの一人として活躍する日が来るのはいつの日なのか。

ショウはフィンチたちのことを「元殺し屋の更正施設なのか?」と
問う流れが有る中で、悪い事をしている人物ではないことだけは
確かだと感じたのだろうか。”趣味を持て”というフィンチの言葉
を理解したショウが手に取ったのは、ルートの写真だったけど、
もっとも手強そうなルートのことをショウがワームの如く追いかけ
てくれると手強いものが有るね。

リースが別のミッションをこなしている際にまた別の番号から
連絡が入るという流れは、殺人発生件数から考えれば、当然ある
ハズで、これまであんまり重複することはなかったけれど
それでも何度かリースとフィンチが別々のミッションをこなす
流れというのは有ったように思う。互いに得意分野が違うだけに
フィンチを一人で行動させると恐い一面が有るけど、取りあえず
今回のフィンチはIT企業関係者の捜査だった為に、少しは安心する
ところが有った。
フィンチと今回の監視対象者であるモニカが専門用語で語り合う
姿を見ると、リース自身はお前ら勝手にしろとばかりに、
「BONES」のブースが気難しいことを話すスクインツたちを突き放す
ようなやりとりが有ったけど、モニカもまたチームに加わってくれ
ると頼もしそうだね。
そんなモニカを演じていたのは「コールドケース」でミラー刑事
を行っている、Tracie Thomsだった。

この流れの中から、ドラマとしてはカーラ・スタントンが
仕込んだウイルスの流れに繋がりそうで、謎の組織「デシマ・テク
ノロジーズ」が関与してくる。何度か白髪の老人グリアが
電話で”計画”のことを口にしていたけど、リースとカーラが中国
の任務についた頃(S2-13)に、この老人はカーラの前に現れて
既に計画のことを口にしていたな。

この手のIT企業ネタとなるとやはりフィンチは頼りになる。
マシンがはじき出した流れはショウを除いて2つ有り、一つはモニ
カ、そしてもう一つはこれまで散々疑いをもたれていた麻薬課刑事
のキャルだった。

色んな流れがちゃんこ状態なので、シナリオとして濃厚なのか
散漫なのかはよく分からなかったけど、色々と知りたい流れに
少しずつ言及された感じなので好奇心を擽られたかな。

キャルの流れはちょっぴり切ないものが有り、誤解していた部分も
有るので、素直に彼に対して「ごめんなさい」と言いたい気分だ
けど、名付け親だとするクインとの関係にも言及され、そのクインが
情け容赦なくキャルを殺害してしまうところがなんとも言えない
ところが有る。ファスコとキャルがトイレでピリピリしたやりとり
がある中で、キャルの潔白を証明した直後に、カーターがキャル
に対して、後で一杯飲もうと約束したことが完全に死のフラッグ
を予感させるものが有ったね。

イライアスとフィンチが行うチェスの流れが今回のドラマを指し示す
ように、色々と組織として命令し指示するもの、駒のようにして
使われるものなどが面白い形で抽出されたのかな。

犯人はどう考えてもハスケルだろうと思っていたけど、信念を持つ
バクスター社長自身が裏切り者だった。グローバル社会に於ける
技術者にとって、愛国心と金銭の問題はなかなか難しく、
先日ノーベル賞を受賞した中村修二さんじゃないけど、ちょっぴり
ボーダレス化していく国際的企業の中ではなかなか愛国心だけを求める
のは難しいものが有りそうだ。

しかし一連のドラマの中で、どの流れにも共通するのは、自らの
立場を守る為に末端の社員たちは容赦なく殺害されていること。
キャルにしても、モニカにしても、ショウにしても上層部に対する
不信感というのは尽きないものがあるな。

ベアの使い方が面白かったので、それだけで満足感も有ったかも。

また普段はあまり人殺しをしないのに、今回は敵が発砲してきた
ことも有るのが、ガンガン相手を射貫いたりするシーンが有った
な。ただ遺体が現場からは無くなっていたので、死んではいないの
かもしれないけど・・。

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

犬 (Graubaer’s Boker) Bear the Dog
キャル・ビーチャー (Sterling K. Brown) 捜査官
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) 捜査官、HR
アロンゾ・クイン (Clarke Peters) 市長の主席補佐官、HR
レイモンド・ターニー (Al Sapienza) 捜査官、HR
サミール(サム)・ショウ (Sarah Shahi) 殺し屋
カール・イライアス (Enrico Colantoni) 元教師、マフィア、刑務所

モニカ・ジェイコブズ (Tracie Thoms) ライラテック社戦略担当上級副社長
ジョン・グリア (John Nolan) 謎の組織、計画を遂行中
マーティン・バクスター (Larry Bryggman) ライラテック社社長
ロス・ハスケル (Andrew Rothenberg) ライラテック社・商品開発トップ、副社長
ジェローム・エクカート (Dan Bittner) ライラテック社、モニカの秘書
— (Asa Somers) TOVO Networking Advisor
ドニー (Joey Auzenne) 麻薬課のキャルと一緒に・・
— (Patrick Boll) Security Agent
— (Robbin Banx) Business Woman
— (Rick Bolander) Businessman
— (Nancy Ellen Shore) Park Bicyclist

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