映画 レイズ・ザ・タイタニック Raise the Titanic!

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ねじれた疑惑の中でタイタニックネタが取り上げられていたので学生時代に掲載していたもの
を再アップして置きます。

1980年 イギリス 115分
監督 ジェリー・ジェームスン 製作総指揮 ロード・グレイド
製作 マーチン・スターガー、ウィリアム・フライ 原作 クライブ・カッスラー
脚本 アダム・ケネディ 撮影 マシュー・F・レオネッティ 音楽 ジョン・バリー
出演 ジェイソン・ロバーズ、リチャード・ジョーダン、アレック・ギネス

一人の男が計器を使いながら雪山で作業を行っていた。積もった雪を掘り進んでいくと、なんとそこには奥へ
と通じる穴が人為的に掘られており、滑車が通るためのレールまで敷かれていた。計器を使って更に奥に
進んでいくと、懐中電灯から照らされる僅かな光の先には、人の死体が映し出された。横には、この死体の
名刺とも言える墓標・・そこには、アメリカ陸軍軍曹ジェイク・ホバート/1912年2月10日凍死と刻まれて
いた。

サンデッカー提督(ジェイソン・ロバーツ)は、シーグラム博士と話し合っていた。公表したら秘密はバレてしまう・・
それが新聞にでも出れば全ては終わりだと、博士は提督に語りかけた。
その話の内容とは、ソ連領内の島・北極圏に近いスパルドロフ島でアメリカ軍人が行方不明になってしまった
事である。島にはいろんな国が領有権を主張しているが、ロシアは時々軍隊を送ってそこを見張っている為
そこで捕まった可能性があるのである。合流地点に4日過ぎても、ホバート軍曹らは現れなかったのだった。
現在アメリカでは、シーグラム博士が研究開発してきた”シシリー計画”が着々と完成しつつあった。
これは究極的な防衛構想であり、それには最新のレーザー技術を使う。光源は発電所であり、レーザー光を
空に発射して、見えない防護膜を作る。これはミサイル一つ通さず、核からも身を守ることが出来るという
画期的な案だった。しかしそれには一つ問題が有り、出力するレーザーにはもの凄いパワーのエネルギー源
を必要とするのである。現在では、それを出せるのは、特殊金属元素のビザニウムだけだった。
その鉱物があるのが、今回採取しに行った島に有るのであった。

一方、ワシントンにあるソビエト大使館では、プレブロフ大尉(ボー・ブランディン)らが、アメリカの動きを的確に
捉えていた。”シシリー計画”について、その名を既に入手していたのだが、正確にそれが何なのかは、
つかめていなかったのである。

一体アメリカは特殊金属を使って何を起こそうとしているのか?
これ程強引なやり方の裏には必ず何か有るはずだ

その頃、島では一人のアメリカ人が雪の中ロシア軍兵士に追われていた。しかもロシア軍兵士が取り出
した銃により、男は負傷。特殊訓練犬を放たれて、絶対絶命の状態だった。すると、そこに一人の男が現れ
彼を救出した。犬とロシア軍兵士を銃殺し、怪我をした同胞を抱えて連れ帰るのだった。
そんな彼をサンデッカー提督とシーグラム博士は空港で出迎える。彼の名は、ダーク・ピット(リチャード・
ジョーダン)。元アメリカ海軍のOBであり、現在は提督の仕事を手助けしたりしていた。
今回の件はダークのお陰で、アメリカ軍人を無事救出することが出来たのである。提督は、ダークが飛行機
から降りてくると、早速今回の仕事の結果の報告を受ける。ビザニウムが存在していて、既に500Kgは
掘り出しているという。雪山の穴蔵には、コロラド製の機材と1911年当時の新聞が残され、誰かが書いた
墓標が有ったというのだった。ジェイク・ホバート・・・墓標に刻まれていた男は、既にこの研究のため、70年
前に陸軍が現地に派遣していたのであった。

シーグラム博士は、新聞社へ立ち寄る。ここには、現在の恋人であるダナ(アン・アーチャー)が勤めていたので
ある。博士は彼女にダーク・ピットという名を聞いたことがあるかを尋ねるが、彼女は知らないという。
博士は、何処かこの素性の分からない男を不審な目で見ていた。二人でゆっくりと湖へ釣りをしに行くのだが
突然現場にアメリカ軍のヘリコプターがやってきた。提督から新しい情報が分かったため召集されたのである。
そしてデートが中止したことで、ダナは不機嫌な顔を見せるのだった。

今回分かった事とは、500Kgのビザニウムの行方が記された有力な記録だった。そこには、ブルースターと
言う男が登場し、ビザニウムを発見してアメリカ陸軍に売り込んだ事。アメリカ軍は、金と人員を集めて、
島に渡り、鉱物を採取した事。そしてそれを持ち帰る計画として、船に積んだがロシア軍に追われて捕まり
そうになった事。更にその中にはサウスビーという男の存在も記されていた。彼ら二人は、スコットランドの東
北岸に上陸し、陸路をサウサンプトンまで運び、ロシア軍に追われながらも商船に積み込んだという。
その船は、1912年4月10日にサウサンプトンを出航した船・・・タイタニック号だというのであった。

研究開発に5年の歳月をかけ、もうすぐ完成段階。しかし当てにしていた鉱物は大西洋の海の底にあると
言うのだった。あとは回収するだけ・・・しかし、タイタニック号が沈んだ海底の深度は3800mである。
そんな深度までは幾ら何でも潜れるはずは無かった。しかし一つ方法が有るという。それは、手元に引き寄
せる方法・・・つまり沈んだタイタニック号を引き上げれば良いというものだった。海軍の原子力潜水艦と資金
さえ有れば、やることが出来る!そう確信した、提督や博士、ピットらは、海軍に協力を仰ぎ、引き上げ作業
を行うことになった。

———————————————————————-

1912年4月15日に沈没した夢の豪華客船タイタニック号。実はその裏には驚くべき事が隠されて
いた!
アメリカ軍は、核防衛構想”シシリー計画”を遂行するに辺り、その中核をなすエネルギー源は、とても
強力なものを必要とした。特殊な金属元素ビザニウムが必要な為、地下鉱脈を調べていた所、それは
ロシア領内の孤島にある事が分かり、秘かに鉱山技師を送り込んでいた。連絡が途絶え、更にそれを
調査していると、なんとそれはタイタニック号に積みこまれて、ニューヨークに向けて出航していた事を
知る。アメリカは、海軍に協力を求め、タイタニック号の引き上げ作業を行うのだが・・・

クライブ・カッスラー(Clive Cussler)原作『タイタニックを引き揚げろ』/ダーク・ピットが主人公のシリーズ
の映画化。
ちょっと脚本的に無理があるような気がしないでも無いのですが、そこそこ楽しめたかなぁ~と思います。
原作者のクライブ・カッスラーは、この手の海洋サスペンスものを良く書かれているとか。
タイタニック号っていうのは、沈没して尚、いろんな題材の一つとして使われるのですね。
実はジェームズ・キャメロン(James Cameron)版の様に、航行しているタイタニック号を見ることは
出来ないのですが、タイタニックに対する拘りみたいなのが伝わってきて良かったと思います。
特に、かつて三等航海士として搭乗しており、生存者の一人、ビガロウが語る当時のタイタニックに関す
る熱い思いなんかも挿入され、良かったと思います。

基本的に映画は、アメリカ対ロシアの醜い争い/アメリカが開発した核防衛構想”シシリー計画”
を中心として、それに振り回される映画なので、特にタイタニック号が必要という訳ではありません。
この計画に最も必要とされる特殊金属ビザニウム。アメリカには無い鉱物らしく、皮肉なことにそれが
あるのは、敵国であるロシア領内。それを求めていることがバレれば、当然アメリカ側はバツが悪く、
またそれを採取したヤツが既に居たとなれば、ロシアはそれを取り戻しに来るのです。
冒頭では分かりづらいのですが、そんな地下鉱物を採取しにいったアメリカ人との通信が途絶えて、
早急に救出しなければならないという緊迫した場面から始まっているのです。
対立関係にある両国の情報戦は、映画の中では面白い要素の一つです。アメリカが開発している
”シシリー計画”について、ロシアは一体何処まで把握しているのか・・・また今回の一連のタイタニック
引き上げ騒動に関して何処までロシアが情報を掴んでいるのか・・・非常に緊迫感に富んでいて、
常に映画では、そんな両国の触発の危険を孕んでいる事から、固唾を飲んで見守ってしまいます。

タイタニック号を引き上げる為には、現代でも最新の技術を投じなければなりません。なんと言っても
タイタニック号が沈んでいるのは、未踏の地である深海3800M。当然潜水した艦の水圧はもの凄い
ものとなり、ここでも もの凄いシーンで盛り上げます。この時代には、まだタイタニック号が海底の何処
に沈んでいるのか、何もかも状況が掴めていないので、イチから探さねばなりません。

しかしこの映画で少々違和感を感じるのが、この沈没した船を浮上させてしまうという事です。しかも、
それをニューヨークまで運んでしまうというのですから驚きの域を越えてしまうところです(^^;
より緊迫感を増すために、潜航艇に不測の事態を作り、時間的な切迫感を演出します。

ジェイソン・ロバーズ  (ジェームズ・サンディカー提督)  今回の一連の計画の総指揮な人。
リチャード・ジョーダン  (ダーク・ピット大佐)         タイタニック引き上げ作業の責任者。
デビッド・シェルビー  (ジーン・シーグラム博士)      ”シシリー計画”の発案者。
アレック・ギネス     (ジョン・ビガロウ)          かつて沈没したタイタニック号の生存者。
アン・アーチャー     (ダナ)                 シーグラム博士の恋人。
ボー・ブランディン    (アンドレ・プロプロフ大尉)     ロシア軍
M.エメット・ウォルシュ (ビニー)                アメリカ軍。
J.D.キャンノン    (ジョー・バーク大佐)         タイタニック引き上げ作業の共同責任者。
モーリス・コワルスキー (シルバースタイン博士)       タイタニック号引き上げのシミュレーション。
Nancy Nevinson  (サラ・マーチンデール)       ビガロウの店のバーテン
ノーマン・バートールド (ケンパー)
Elya Baskin     (マーガニン)
ダーク・ブロッカー   (マーカー)
ロバート・ブロイレス  (ウィリス)
ポール・カー       (ニコルソン)
マイケル・C・グウェイン(ボハノン)
ハーベイ・ルイス    (キール)
チャールズ・マコーレイ (バズビィ)
スチュワート・モス   (コプリン)
Michael Pataki   (ムンク)
Marvin Silbersher (アントノフ)
マーク・L.タイラー   (スペンス)
Trent Dolan     (イザベラ)
Paul Tuerpe     (クリンク)               タートル号

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