映画 タイタニック Titanic

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「ねじれた疑惑」の中でタイタニックがネタになっていたので昔学生時代にホームページに書いたものを
アップしておきます。

1997年 アメリカ 189分
監督・製作・脚本 ジェームズ・キャメロン 製作 ジョン・ランドー
撮影 ラッセル・カーペンター 音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼーン、キャシー・ベイツ
ビル・パクストン、フランシス・フィッシャー、デビッド・ワーナー、グロリア・スチュアート、スージー・エイミス

ロシアの最新型ロボットを積んだ潜水艇が、北大西洋に沈む船を調査していた。
今回の潜水により調査は6回目。指揮を取るのは、数々の沈没船の中から、歴史的価値のある宝物を探し
当てた経歴を持つブロック・ラペット(ビル・パクストン)だった。深度2.5マイル・・3821M底に沈んだ巨大船籍
は、イギリスが造船した夢の豪華客船タイタニック号である。1912年4月15日の深夜2時30分に氷山に
船底をこすり併せて浸水した結果、沈没した悲劇のタイタニック号。
潜水艇が深海の底に到達すると、カメラを積んだ高精度潜水艇ロボットが調査に投入される。何しろここは、
1平方センチ当たり0.5トンの水圧がかかるために、人々が手作業で調査を行うことが出来ない領域だった。
士官室と思われるドアから内部に侵入し、次第に船内へと進んでいく。カメラからは、当時乗客が居た事を
臭わせる、めがねや人形、ピアノなどが映し出された。一等船室の部屋にやってくると、更に寝室の方へ
進んでいく。ここはホックリーという富豪が泊まっていた部屋・・奥には頑丈そうな金庫が転がっていた。
目的のものが見つかり、ロボットのアームに引っかけて引き上げる。船の上に持ち上げられた金庫は、皆が
見守る中、83年の時を経て、久しぶりに開かれる結果となった。中は、浸水しており、何かの資料が入って
いた。しかし目的のものとは違い、無造作に取り除かれていく。そして見つけた宝石箱・・・しかしこの中にも、
目的のダイヤは見つからなかった。しかし、現物こそ見つからなかったものの、その金庫の中から一枚の絵
が見つかっていた。その絵を見ると、なんとそこに描かれた裸の女性は、彼らが探しているダイヤを首から
ぶらさげている事が分かった。皆が躍起になって探しているダイヤとは、ルイ16世が所有していたブルー・
ダイヤモンドで、かつてフランス革命当時 ルイ16世が首からぶらさげていたものを、彼が処刑されたときに、
首と一緒に取り外され、それは後にハート型に形を変え、今では”碧洋のハート”と呼ばれる大きなダイヤモン
ドだと言う。そんな中、早速出資者であるディヴバリーからは結果報告を催促する電話がかかってきていた。

この一大プロジェクトには、世界中のマスコミも注目していた。世間では、当然ながら、このプロジェクトに非難
を浴びせるものの存在もあった。引き上げた遺品の権利問題や倫理問題。中には”墓泥棒”だと罵声を浴び
せるものも居たのである。そんな中、彼らの乗る調査船には、TVカメラも搭載されており、時折生中継で世界
中の人々にその経過が知らされていた。世間では、固唾を飲んでそれを見守り、TVの前に釘付けになる人
も居た。

その中継をたまたま目にしていた老婦人ローズ・カルバート(グロリア・スチュアート)もその一人
だった。すぐに船上で作業を行っていた責任者へ電話を入れる彼女。担当者であるブロック
が出ると、彼女は不躾に、”碧洋のハート”は見つかったのか尋ねた。そして、あの絵に描か
れているモデルは自分であると証言するのだった。
右の写真、当時のタイタニック号の状況を語るローズ(100歳)のグロリア・スチュアート。かなりの好演。
ローズは、調査船へと招待され、ヘリコプターで現場へ向かう。高齢(100歳)だった彼女に付き添うのは、
ローズの孫娘であるリジー(スージー・エイミス)。早速ブロックらから、それが彼女であるのかを証明出来るもの
があるのか尋ねられた。専門家のルイス・ボーディーン(Lewis Abernathy)も、世界的に有名なプロジェクト
なだけに、ダイヤモンドの利権を狙う者だと不審がる。何せタイタニック号が沈没したのは、1912年の事。
搭乗者名簿にローズという名前は有ったのだが、記録によると当時17歳である。今生きているとすれば100
歳にはなっている計算・・・しかもローズの経歴を調べると、彼女は1920年代には女優として活躍していた。
それ故に芝居をしているだけだと思っていたのであった。
到着すると、ローズはまず絵を見せて欲しいと頼む。その間にも色々と質問が飛び交っていた。その中の
一つ、このダイヤに保険をかけていたのは誰なのかを尋ねられた。当時の保険記録が残っており、所有者
ならば答えられるのが当然という事である。恐らく・・・ネイサン・ホックリーだと彼女は答えた。ネイサンは、
ピッツバーグの鋼鉄王。息子のキャルドン(ビル・ゼーン)とは当時、婚約関係に有ったからだった。

わずかながら信用を得たローズは、ルイスからタイタニック号が沈没したときの状況を克明に示す、コンピュー
タ・グラフィックを見せられる。深夜2時20分に沈没したタイタニック号は、氷山と接触してから2時間40分後
に完全に海の中へと姿を消したのであった。
実際の体験を聞かせて欲しいと言われる彼女。ローズはその時、沈没船の調査に使われているロボットから
見える朽ち果てたタイタニック号の映像を見ながら静かにそれを語り始めるのだった。
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1912年4月10日 イギリスの豪華客船タイタニック号がサウサンプトン港を出航し、4月15日の
真夜中に大西洋沖に沈没したまでの間に、船上で生まれた一組の恋愛ドラマにクローズアップして
行く。歴史的に知られたこの大惨劇の中で、一体どのようなドラマが有ったのか!?
製作費240億円を投じて作られたスペクタクル映画の大作。     いやぁ~感動で泣いてしまいました(^^;
映画のエンディングを迎えると同時に、もう途中の内容なんてどうでも良く、素直
にこの悲劇に共感して泣きたいような感じにさせてくれる映画ですね。スケールの
大きい作品/大ヒットした映画/尋常でない製作費と歳月を費やした映画なだけ
に、その批判の程も多く聞かれますが、それだけ多くの人に視聴された映画って
事ですよね。右の写真、拘りの演技指導するキャメロン監督。このシーンはタイタニック号が
    出航する時のセピア調の画面で見られます。

一回キリの航海を果たしたタイタニック号に乗り合わせたお客たち。それだけで、僕は既に運命的な
ものを感じてしまいますが、不思議なことに、これだけの豪華船ならば皆優雅にクルージングしているの
かと思えば、こんな中でも、もの凄く貧富の差を感じるような人が乗り合わせています。
これが分かる映画の中の一つのエピソード/ブラックユーモアが笑いを誘います。それは何か・・・1等
船室に乗る乗客は 見晴らしの良い場所・デッキを特別に陣取っており、結果的に3等船室に乗るジャッ
クはここでローズの姿を下から見上げる形で初めて目にすることになるのですが、1等船室の乗客がペッ
トの犬を散歩させる時には、召使い達/船の乗員たちは3等船室の居住スペースで散歩を行うのです(^^;
動物たちと同じ扱いなのかと投げやりに話すシーンは面白かったです。
そして様々な人種が乗りあわせているのは、やはりアメリカへ向かう船だからなのでしょうか・・・実際の
タイタニック号の航海では日本人の方も乗っていたみたいですからその程は分かるかと思います。
そんな中、単純にお金を払ってタイタニック号の乗船券を購入した人も居れば、この中の主人公
(Leonardo DiCaprio)演じるジャックの様に、スケッチブックに絵を描き、その日
暮らしの放浪生活をしているために、それを買うお金も無く、冒頭での酒場でのポーカー賭博により、乗船
チケットをGET・・なんてケースもあります。当然乗船すると思われていたチケットの持ち主が違う人に入
れ替わっていた為に、初めて訪れた船室では、その事をついた面白いやりとりを聞くことが出来ます。
この映画で、少し難癖を付けるとしたら、もう少しこの様々な人種がこの船に乗り合わせた事から、個々
のタイタニックに対する思いが伝わるようなシーンが見られると良かったです。ジャックの様に、
チケットを入手した経路を見せるだけでも、その人に対するイメージが膨らみますし、ジャックの横にいた
友人は何故アメリカを目指していたのか・・とか、そう言うのを挿入するだけでも、多少なりとも映画は深み
のある映画になるのですよね。しかしこの映画ではそれは一切無く、ジャックとローズの境遇にだけクロー
ズアップしすぎた脚本でした。ただ、それを描いてしまうとストーリーが膨らみすぎて、ただでさえ3時間
OVERな映画が一層長くなってしまい製作会社からGOサインなど出ないと思いますが・・(^^;
互いに無いものを持ち合わせている事から、ジャックとローズは船上で出会うことになります。一見 貧しく
て、その日その日の暮らしを綱渡りのように行き歩いていくジャック。しかし彼女は、今まで自分の周りに
いたような型にハマった人間ではなく、自分には無い自由・・生き生きとして生を実感しているような男性
に興味を示します。一方ジャックもローズの華やかで気品溢れた女性に、一目見ただけでメロメロ(死語)
互いに口を尖らせて突っ張って見たところで、既に目や態度は惹かれ合う男女の姿が映し出されます。

既にフィアンセの居るローズ。その相手キャルドン(以降キャル)は、両親の代からピッツバーグの鋼鉄王
として名を馳せている事もあり、上流階級の変にプライドを持った 嫌味な男性を演じています。
しかもローズの母親ルスは、彼に負けないくらいのプライドの固まりですね。お金が無いだけでなく、多額
の借金までしているのですから・・・受け継いだ家名だけが彼女の心の支えという、何とも心の貧しい人間
像でした。
そんな富豪たちでも、お金で買えないものがあります。それはまさしく ”人間の心” だという事を
証明していく 波乱に充ちたありがちな恋愛ストーリーですが、見ている方にとっても、このジャックと
ローズがキャルを翻弄していく姿に共感を覚えます。
やがてくる沈没の時。
全ての視聴者が知っている事実。予め専門家のボーディーンが冒頭で、タイタニック号の沈没のシミュ
レーションを克明に表現していたために、その課程を追従していくことになるのですが、それ以上に
現場に起こった事態が、そんな予測を上回るような悲惨さを目の前にすることで、より心に刻む結果と
なりました。実は沈没までに放映された時間は約2時間で、これ以降 推定される氷の接触から沈没まで
の時間とを併せるために1時間の枠が取ってあるので、そんな時間的概念も含めて、よりリアルな演出
を作っています。
浸水していく課程の中で、あちこちに貼られた脚本上のトラップ。直線的にストーリーは進まず、手を変え
品を変えジャックとローズの前に立ちふさがる困難には、ホントに手に汗握ります。
やがて沈みきったタイタニック号/避難民の中で明暗を分けているのは、救出ボートの上に居るか
下に居るかですよね。この立場の入れ替わりが何処で来るのかを・・・既に僕のハートを掴んでいた
ジャックとローズの安否を常に願っていたのですが、結果そんな逆転のシーンが無かったのは残念です。
しかしそれをやったらまさしくベタベタのハリウッド映画ですね。

この映画では様々な出版物やメイキング映像が流れましたから、今更説明す
ることも無いのですが、メキシコのロザリト・ビーチに建造した特設スタジオ内
にタイタニック号のレプリカ/実物大を作ってしまったという事です。当然それ
が海に浮いているように見せるために、池みたいに大量に水を貼って、ラスト
の沈没船を演出しました。ジャックたちが最後まで船首にしがみついているシ
ーンなんかもメイキングで見ましたが、もの凄い高い位置で、一人ずつ安全ワ
イヤーをはって、それをCGで消して、バックの夜中の海を合成していました。
右の写真、セット内に浮かぶタイタニックのレプリカ。決して五稜郭では無いですよ(^^;

また映画に取り組み始めたのは1992年の夏頃だという事です。ローズ役には、キャメロン・ディアズ
(キャメロン繋がり・・という事ではないですよ(当たり前(^^;)などもリストアップされていたそうですね。
でもやっぱりケイト・ウィンスレットで良かったと思います。

キャストでは他に、キャシー・ベイツ(Kathy Bates)が出演されていましたね。おせっか
いおばちゃん役で(^^;
タイタニック号の船長のバーナード・ヒル(Bernard Hill)や設計者のヴィクター・ガー
バー(Victor Garber)もかなり好演していました。
残念ながら、アカデミー賞11部門も取りながら役者は一個も取れませんでしたね。
多少偉大な作品故、妬みなんかもあるかと思いますが、どの人の演技も素晴らしいも
のでした。

レオナルド・ディカプリオ (ジャック・ドーソン)           3等船室/画家。故郷のウィスコンシンに帰る。
ケイト・ウィンスレット   (ローズ・デウィット・ブケーター/娘) 1等船室/名家出身17歳。フィアンセにはキャルドン。
グロリア・スチュワート  (ローズ・カルバート/老)  現代)  100歳。ローズが昔話を語る
フランシス・フィッシャー  (ルス・デウィット・ブケーター/母)  1等船室/ローズの母親。3等船室に泊まる客を軽蔑。
スージー・エイミス     (リジー/孫娘)        現代)  ローズの孫娘。ローズに付いていき、沈没船調査の前線へ。
ビル・ゼーン        (キャルドン・ホックリー)        1等船室/通称”キャル”父親ネイサンは鋼鉄王。お金持ち。
ビル・パクストン      (ブロック・ラベット/沈没船調査長) 現代)沈没船の宝探しのプロ。
Lewis Abernathy   (ルイス・ボーディーン/専門家)    現代)沈没船のシミュレーションを見せる。髭面。
キャシー・ベイツ      (モリー・ブラウン)            1等船室/寄港したシェプールより乗る客。
    ユアン・スチュアート    (ウィリアム・マードック)         一等航海士。ラストでトミーを撃ち殺し、自殺した人。
バーナード・ヒル      (エドワード・ジョン・スミス船長)    タイタニック船クルー。最後の航海の予定なのだが・・
ヴィクター・ガーバー   (トーマス・アンドリューズ/造船)   タイタニック船を作った人。悲劇の最後を船室で看取る。
Jonathan Hyde    (ブルース・イズメイ/発案者)     タイタニック船の発案者。髭面。
Danny Nucci      (ファブリッツォ/ジャックの友)     3等船室/ジャックと共にアメリカへ行く予定。
ジェーソン・バリー     (トミー・ライアン)             3等船室/デッキで出会う。
デビッド・ワーナー     (スパイサー・ラブジョイ)        1等船室/キャルドンの執事。
Eric Braeden      (ジョン・J・アスター)          1等船室/乗船している人の中で一番の金持ち。
Charlotte Chatton   (マデリーン・アスター)         1等船室/上の妻。
マイケル・エンサイン   (ベンジャミン・グッゲンハイム)    1等船室/マダム・オーベールと不倫している。
ファニー・ブレット     (マダム・オーベール)          1等船室/グッゲンハイムと不倫中。
マーティン・ジャービス  (コズモ・ゴードン卿)           1等船室/
Rosalind Ayres     (ゴードン夫人)             1等船室/下着デザイナー
Bjorn Olsen       (オラフ)                 冒頭のサウサンプトウ湾の酒場でジャックとポーカー。
ダン・ペッターソン     (スヴェン)                冒頭のサウササンプトウ湾の酒場でジャックとポーカー。
リチャード・グラハム   (操舵手ジョージ)
ポール・ブライトウェル  (操舵手ロバート)
Ron Donachie     (警備長)
マーク・リンゼイ・チャプマン(一等航海士長)
スコット・G・アンダーソン (見張りフレデリック)
マーチン・イースト     (見張りレジナルド)
ジェームズ・ランカスター (神父)                 沈没の時、神に祈る。
ジョーン・M・ネピア    (エレベーター係)           水没しかかっている中、ローズを連れて下段へ。
クレイグ・ケリー      (無線通信士)
Gregory Cooke     (無線通信士)
Lorenz Hasler      (演奏者)
Ferenc Szedlak    (演奏者)
Thomas Furi      (演奏者)
Bela Szedlak      (演奏者
Werner Giger      (演奏者)

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