CSI : NY9 第14話 ホワイト・ゴールド White Gold

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第14話 ホワイト・ゴールド White Gold

脚本/David Hoselton
監督/Alex Zakrzewski
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朝5時から落書きをするアビー。それに付きそうノアはそろそろ
帰ろうと語る。彼女は”殺戮”と赤いペンキスプレーで書いていた。
落書きではなくメッセージを伝えているのだという。
あんたには「コールオブデューティ」の方が大事なのかと
いう。ノアはアビーにコーヒーでも飲みに行こうと誘うが・・
そんな中、車が衝突する音が聞こえる。更に銃声が聞こえた
後、男が車から落とされて、白いバンと高級車は逃走する。

ジェイミーたちは目撃者のノアから話を聞く。
朝5時に散歩していたという苦しい言い訳をする彼に、現在
問題にしているのは落書きではなく人が殺されたのだから正直
に話して欲しいと語る。ジェイミーはドンに対して女の子に
アピールする子も大変ねとしてノアに同情する。格好つけなく
ても正直で居てくれたら私は良いというジェイミー。

一方ジョーとマックも現場入りする。
こんな寒い朝はアラバマに帰りたいというジョー。
被害者は白人男性・20代、IDとサイフはなく、胸に2発の銃弾
を受けて居るとのこと。目撃者は動物愛護の活動家2人で
「ビーフは惨殺」だという人物でスプレーで書いている時に
車が二台ぶつかる音が聞こえて銃声が聞こえたと言っている
という。二人の証言は有っているとのこと。二人が見たのは
被害者と走り去る2台の車で、その間1分くらい。新型のBMWが
追突してぶつかったのは錆びてボコボコの文字のない白いバン
だという。少なくとも二人以上の犯行だろうとし、手際の良さ
からプロによる犯行かも知れないという。ポンコツが高級車に
追突したのであれば、カージャックかも知れないという。
落書きには「殺戮者達」と書かれていた。

現場には衝突時に壊れたテールランプの欠片が散乱しそれを
採取するリンジー。タイヤ痕を多角的な検査・測量していくのは
アダムだった。更に現場で被害者の血痕も調べていく。

シドはモルグで遺体を調べる。
鼻孔には白い粉が付着。腹部には不自然な形で3カ所銃創らしき
穴が治癒した形跡が有った。そして体内に留まっている銃弾を
採取する。マックがシドの元にやってくると検視の様子を尋ねる。
被害者の指紋はAFISでヒットせず、白人男性、身長178cm、体重
79kg、年齢は23歳から27歳。死因は一発目の銃弾で胸骨が粉砕
され、二発目に左冠状動脈主幹部を切断して脊椎に到達した
ことによる失血死だという。星型の裂傷があることから押しつけて
発砲したのだろうとのこと。鼻孔の白い粉は、コカインではなく
小麦粉・・中力粉だという。瘢痕が体に三カ所有るが、これは
1年前のもので胆嚢がないことから腹腔鏡による手術ではないか
というものだった。若い人には珍しいので市内の病院を当たれば
該当者は見つけられるだろうとのことだった。

リンジーはライトの欠片を調べる。
アダムは現場から蓄積したデータによってコンピュータ状で現場
の再現検証を行っていた。アダムはリンジーの妊娠の件で
ルーシーの反応はどうかと尋ねると、とてもはしゃいでいるとの
こと。アダムは僕は兄に嫌われていたとし、兄はいつも僕を
チビ野郎として怒ってばかりいたと突然ネガティブ発言をする。
そんな中リンジーは車種が判明した事を告げ、2012年式BMW・モデル
は528iだと語る。テールランプにはマイクロドットで盗難防止用
タグが付着しているので所有者も分かるだろうとのことだった。
ダニーはマックに昨年担当を取った20代の患者17人のウチ、1人
に該当する人物がいる事を語る。名前はポール・トートゥッチ。
カーマイン通りのトートゥッチズピザ店の二階に住む住民だと
すると、ピザを焼いていた為に鼻孔の粉が付着していたことを
知る。

ピザ店は1966年創業。店の主人・ラファエル・トートゥッチの
元にいくと、普段はレイと呼ばれていると語る。ポール(ポーリー)
は甥っ子だと言うと一体何が起きたのかとして、ピザ店にやって
きたドンとマックに話を聞く。今朝撃たれて亡くなった事を語る。
しかしポールはカナダにスノーボードに行ったハズだという。
ポールの両親でレイの弟夫婦は16年前に二人とも亡くなっていて
面倒を見ると約束したのだという。血の繋がったカワイイ甥っ子
だという。両親の葬式の後、家には帰りたくないと言ったので
それ以来この店に留まりずっと店を手伝ってくれていたという。
彼が9歳の時のことだった。経営が赤字だったが、ようやく持ち直
したことで、引退し、アイツに店を譲ろうとしていた事を語る。
カージャックに遭ったようだと語ると、ポーリーが乗っていた
ポンコツのバンを盗もうとするヤツなどいるのかと問う。
マックは完全に思い違いをしていたとし、被害者がバンに乗ってい
てBMWの後ろを走行していたのだろうと語る。彼には前科もなく
問題が有る行動がないことから、ドライバー同士のトラブル
から事件に発展したのかと告げる。
そんな中、リンジーはBMWの所有者が分かったという。

ジェイミーとドンは所有者のロウェナ・ブラックのアパートへと
向かう。ジェイミーは新しい服を買ったとしてドンにそれを
披露するが、気の利いた言葉をかけられないドン。正直な人が
好きだと言っただろうと告げる。ロウェナの家を訪ねてBMWの528を
所有しているかを尋ね、今朝のアリバイを尋ねる。ずっと家に
居たとして一体何の関係があるのかと問われると、あなたの車が
発砲事件に関わっているのだという。私があの車を最後に見たのは
3日前だとすると、ずっと足の骨折で家を出られずこの3日家を
出ていないという。車は盗まれたものだと分かる。彼女に前科は
なく彼氏も同様だった。
アダムは現場の衝突再現したとジョーに語る。BMWがわざと後方
からバンを抜き去り、そして急ブレーキをかけてぶつかっていた
だろうことが分かる。高級車がバンを狙ってカージャックするもの
なのか?と。
そんな中警察無線で、アムステルダム西57丁目で該当する2台の車
が発見されたとの連絡が入る。
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早朝の公道で突然二台の車が衝突し、発砲音がした後に、車は
逃走する。走り去った車の後には若い男性の遺体が有った。
目撃者の話では、白いボロいバンと高級車BMWが逃げ去ったこと
から、カージャックの可能性を示唆するが、前方を走るBMWに
ぶつかったのは被害者のポールが運転していたバンの方だという
ことが分かり、どういうことなのかを調べていく。
ポールの両親は殺されてピザ店を経営する叔父のレイによって
育てられていたことを知る。乗り捨てられて発見された車を
調べるとバンには隠し床が付いていたこと。更にポールは
カナダに短期間で何度も渡航していることから、ドラッグ、
フェニルエチニアミン(PEA)の密輸に関与していたのではないか
として捜査することになる。

前回は科学捜査がなかなか目撃証言と一致せずに苦労したエピソード
だったけど、今回は科学捜査が絶対的力を持って捜査を優位に
運んでいくという流れを形成するものだった。

密輸していると言ってもドラッグではなくチーズだったという辺り
がなんともお粗末で、コメディとして昇華出来れば良かったのだ
けど、殺された方としては密輸していたとはいえ、とてもマジメな
叔父思いの青年だったことも有り、なんとも言いきれない後味の
悪さが残るものだった。

これまでのようにラボの個人的事情が関与していく物語ではなかった
ので、物足りないといえば物足りないし、寧ろこれが本来の形だと
いえばそうなのかも知れない。
ここに来て科学捜査の強点を誇示出来たこと。そしてチームワーク
でそれぞれの捜査を行い、上手い事解決に導いていく。

BMWの所有者は盗まれたことを3日間気づかないとかあり得ないな
って感じだけど、なんとなく同じ日に見た「キャシーのbig C」の
S1-3を想像してしまうところが有る。元々このドラマを想像する
ようになったのは、ポールのことをポーリーと呼んでいたこと
なんだけど、キャシーは高級車を購入し、それを息子の30歳の誕生日
にプレゼントする為に貸し金庫内に封印しておくという流れが
有ったり、ガンによって命が不本意にも失われようとしている
現実が有ったりするところなんだけどね。

アダムは兄が居たようで虐められていた事を語っていた。
父親からも虐待されていたというしアダム災難の人生が次々と
発覚するエピソード。しかし今回はそんなアダムが現場で測量し、
衝突時の状況をアンジェラトロンならぬアダムトロン(意味不明)を
使って再現したというところが大きかったね。
車高が沈んでいたこととか運転席のシートから身長を割り出した
ことや、運転席の窓から発車残渣が見つかったことなど、
色々と物証が出てきた。

そして今でもアメリカのドラマでは見られる今では都市伝説化
しているんじゃないかと思われる車をショートさせてエンジン
をかけるというテクニックが存在すること。そのショートさせた
線からは血痕が発見された。

ただ科学捜査もできすぎると、チーズに含まれている僅かな
痕跡のフェニルエチニアミンが、ドラッグの密輸だと勘違いして
しまう流れが有り、その流れに当てはめて捜査の整合性を持たせる
ところが有ったな。
室内を調べた際に「トニー・モンタナ」にしては質素だぞと
語る姿。トニー・モンタナとは、映画『スカーフェイス』で
アル・パチーノが演じたギャングの名前で自分も大昔に見た
けどすっかり名前を忘れている。
CSIのドラマナビさんによると、
シーズン7の#22「最後の未解決事件」
シーズン8の#17「哀しいギフト」でもこのネタが引き合いに
出されているそうで、モンタナというとリンジーの故郷という
印象が有って彼女のことをダニーは昔からモンタナ!と呼ぶので
すっかり忘れている。
そんなトニーはイタリア系なのでチーズには詳しいのではないかと
思うところは偏見なのかな。
「モッツァレラチーズ、コマッツァレラだ」。史上最悪のダニー
ギャグ(笑)

犯人の男は実にマケヌだったけど、フェリペという人物像を
語る時に、アイツがブチ切れたんだとして死人に口なし作戦を
するリノの姿が滑稽に映った。

「両親を失えば道を誤る人も多いが、ポールは良い若者で、
熱心に働く思いやりのある青年になったのはレイが居たからだ」
と語るマックの姿を見ると、やはり人は一人では生きていけない
ということを示唆しているようで、一人で抱え込むマックに
対する示唆する面も大きいのかも。

■検索用キーワード

・The WhoのBaba O’Riley

マック・テイラー (Gary Sinise) NY市警CSI:主任
ダニー・メッサー (Carmine Giovinazzo) CSI、下町育ち
シェルドン・ホークス (Hill Harper) 検死局
ドン・フラック (Eddie Cahill) 殺人課
ジョー・ダンヴィル (Sela Ward) CSI、バージニアから転属
リンジー・モンロー・メッサー (Anna Belknap) CSI、S2#3から
シド・ハマーバック (Robert Joy) 検視官、S2#5から
アダム・ロス (A.J. Buckley) CSIラボ研究員、S2#8から
— (Julie McKinnon) A / V Lab Tech

ジェイミー・ロヴァート (Natalie Martinez) 麻薬課から殺人課に異動

ロウェナ・ブラック (Chasty Ballesteros) 黒のBMWの所有者
アビー (Shayla Beesley) 落書きをする
ジョージ (Leif Gantvoort) 自動車修理工場の修理工
ポール・トートゥッチツッチ (Kanin Howell) 被害者
ラファエル(レイ)・トートゥッチツッチ (Daniel Roebuck) 叔父
ノア (Teo Olivares) アビーと落書き
フェリペ・ザカリアス (Sam Situmorang) 自動車修理工場の溶接工
ジョナス・スターク (Christopher Warren)
リノ・マーテル (Myk Watford) 自動車解体屋

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