情熱のシーラ El tiempo entre costuras 第5話 暗躍の調べ

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第5話 暗躍の調べ

監督/Inaki Mercero 脚本/Susana Lopez、Carlos Montero
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【前回までのあらすじ】
カンデラリアはシーラと共に工房にちょうど良い物件を探す。
しかしバスケス署長はどうやってこんな工房を始めたのかと
してシーラを問い詰めるが、彼女が必死なことを知って、
取りあえずは深く追求はしないという。そんな中パロマレス
警部は盗まれた宝石を購入・販売している人物を見つけたと
して逮捕する。バスケスはその持ち主に見覚えが有った。
その頃シーラの工房は大反響。テニスフェアの作り方が
分からずフェリックスに相談する。
ロザリンダ・フォックスが客としてやってきて服を急いで作って
欲しいとされる。そんな中署長がシーラの元を尋ね、ラミーロ
に金も宝石も全て盗まれたのですよねと問われると、逃げるな
らば宝石も一緒に持ち逃げるハズだとして、ラミーロはアルゼ
ンチンに渡ったのではなく、近くにいることを聞かされる。
シーラは怖がるが、フェリックスからは「悪魔に勝つただ一つの
方法は悪魔と向き合うこと」だという。

【ストーリー】
1937年6月・モロッコ・テトゥアン。
呼び鈴が鳴ると署長がやってくる。約束を覚えて居るかと問うと
ラミーロ・アルバレスのことだという。タンジールで彼を逮捕
したことを語る。どうなるのかと問うと、話を聞きたいので
一緒に尋問を受けてもらう事になるという。彼と一緒なのかと
問うシーラにそれだけは避けられないことだという。署長は
シーラに一つ助言するとして、多少痛くても傷は消毒して完全
に治すのだと語る。

更に呼び鈴がなる。
やってきたのはロザリンダだった。大変だという彼女は酒を一杯
飲むと実は用事で着飾らなければならないこと。お姫様のような
衣装・イブニングドレスを大急ぎで用意する必要があるのだと
いう。正装でエレガントなものだという。シーラは二度目の
仮縫いが出来るドレスがあるとし数日で出来る事を語る。しかし
ロザリンダは明日の夜には出来ていないと困るのだという。
シーラはいくら何でも無理だと告げると、出来上がっているドレス
はないのかと問う。彼女はタンジールからテトゥアンに引っ越して
くる時に衣装の入ったドレスを無くしてしまったのだとし、明日
はドイツ領事が主催する晩餐会に招待されたのだという。ご一緒する
のは私に取っては特別な人で同伴者として公の前に出席するのは
始めてなのだという。ここのドイツ人社会に良い印象を与えること
が私の大切な役目だと。シーラはそのクラスのドレスはどんなに
急いでも2、3日はかかるのだという。ロザリンダはダメもとで聞いて
みただけだったとし、シーラに感謝して出て行く。

夜にも呼び鈴が鳴ると、そこに来たのはカンデラリアだった。
信じられないことが起きたとして、パトリシオ・ルビオの情報を
掴んだのだという。ドイツ領事が明日の夜開く晩餐会に招待され
ているとのこと。これは最後のチャンスかも知れないのだと聞かさ
れる。

ジャミーラが掃除して雑巾を絞っている姿を見てシーラはある
ヒントが浮かぶ。ドレス、テルフォスの?マリアノ・フォルチュニィ
のものでデルフォスはベネチアで作られていてヨーロッパの
大都市にある厳選された店でしか売られていないもので、作り方
も秘密にされているという。即席のデルフォスを作るとしニセの
デルフォスだという。きっと出来るとしてロザリンダに話す。
しかし時間はギリギリであり化粧をすませて髪の毛を整えて
靴や宝石なども用意し、宝石は控えめに、アクセサリーはシンプル
の方が衣装が立つことを語る。今から取りかかるとして、シーラ
はジャミーラと共に市場で生地を買い、そして染料を買う。
帰宅すると風呂場で生地を浸した後、その生地をねじって皺模様
つける。フェリックスとエンカルナ婦人から何をしているのかと
問われると、ニセのデルフォスのドレスを作っていると説明する。
皺が大切だとして屋上に行きなんとか絞りながら生地を乾かそうと
するが、日照りは照って折らず寧ろ雨が触りそうだった。
しかたなく二人はネジネジしながら室内の火の力で乾かしながら
ドレスを仕上げる。

なんとか即席で完成するドレス。とてもステキなもので、ロザ
リンダもまたそれを見て絶賛する。彼女にそれを着せると彼女は
心から感謝するという。急いで作ったので明日には皺が伸びてし
まう事を告げ、ドレスを着られるのは一晩だけだと語る。あなた
は恩人だとすると、シーラはロザリンダに一つお願いがあると
いう。マドリードの母を助けたいこと。大勢の人が亡くなって
いる内戦はいつ終わるか分からない状態なので母を呼び寄せたい
のだという。晩餐会にパトリシアという人を連れて来る闇商売の
人が出席するので彼と話をしたい事を語る。ロザリンダは私が出来る
限りのことをすると約束する。
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シーラの元にバスケス署長からの連絡で、ラミーロがモロッコに
潜伏しているというだけでなく、彼はタンジールで逮捕された
という知らせを聞く。事情聴取の為に彼と二人で署で顔を合わせ
なければならないという状況の中、ロザリンダ・フォックスから
急な仕事が入る。彼女は大切な相手とドイツ領事が主催する晩餐会
に招待されたのでイブニングドレスが必要だと言うが、そういう
ドレスを作るには最低でも2、3日は必要だとして物理的に間に合わ
ないことを語るが、シーラはあることをヒントに代替品を作る
ことは可能だと考えていく。

モロッコに於けるドイツの影響力というのを感じる内容だった。
その象徴として今回カギ十字のドイツの国旗が掲げられていた
シーンも有ったけど、このドラマをよくよく考えて見ると、
二話辺りのタンジールでの滞在からドイツが話のネタになること
が意外と多く有り、この辺は2年後に勃発してしまう第二次世界大戦
のことを意識した流れが有るのかも知れない。

「HEROES」のサイラーのようなヒゲと眉毛の男・ラミーロが意外
とあっさりと亡くなってしまう辺り、意外だったけど、今回シーラ
が深く関わり有っていくことになるロザリンダと共にタンジール
へと向かう道中で語り合う中で、ロザリンダが語るベイグベデルとの
関係に関しては、これまでシーラがラミーロとの間に思い描いて
いた将来像だったり、二人が楽しい時の話としてシンクロすること
も有り、シーラにとってはキズ口に塩を塗るような状態であり、
ロザリンダにとってはシーラの二の舞になるのではないかとする
不安な一面を感じさせる。

タンジールのホテル・コンチネンタルではシーラの旧友と逢う
シーンが有るのかなと思って見ていたけど、出会ったのはシーラ
の友ではなくロザリンダの旧友だった。彼女の顔が広いお陰で
またシーラの店が繁盛するのではないかということで未来も安泰
かと思わせたけど、残念ながらロザリンダは自分のライバルだと
思われる女性たちをビッチ呼ばわりして関係を断ってしまった。
毎回ロザリンダはシーラに対して”ビッチ”とはなんと言うのか?
として、その都度表現に対するスペイン語の翻訳を尋ねているのか
どうか分からないのだけど、二人は英語で会話しているのだろう
か?

とても民族とか国籍を感じさせる流れも多く、イギリス人とドイツ
人が付き合うことに対する辛い状況なども今後訪れて行きそうな
雲行きも有るし、ロザリンダとしては彼の為に何でもする覚悟だ
としていたけど、驚くべきことにロザリンダにしてもベイグベデル
にしても共に結婚している身であり、そんな状況でも関係は維持
出来るのかとか、上流社会に於いて信用を得られるのかとか
色々と心配するところは有るな。

シーラが用意したイブニングドレス。
即興で素晴らしいものが有った。ただまさか染色までして乾かして
一日で作るには時間が足りない感じもする。
一日限りのドレスだということで、24時には魔法は解けてしまうと
するシンデレラっぽい味付けになるのかなと思っていたけど、そう
いったおとぎ話という雰囲気でもなかった。

パトリシオとロザリンダが領事館内で接触する流れを見ると、
今後共にこういう情報交換に於いてちょっとしたスリルを感じる
シーンなんかは数多くの場面で見られそうだ。

メガネの男・ベイグベデルはスペイン保護領の高等弁務官兼植民地
の総督。かなりの教養人で語学に担当。内戦が始まった頃にはこっち
で采配を奮いフランコ将軍を満足させているとのこと。モロッコ人
と取り交わした当時の契約から、モロッコ人を前線へ送ってフランス
側に付かせたことで戦いを有利に持ち込んだ人。かつては先住民局の
副局長を務めていて控えめだったとしていたけど、何が彼をそう
目覚めさせたのか。

ドイツ人にとってロザリンダの存在はあまりわく思われていない
という。ドイツとイギリスは元々仲が良くないこと。スペイン内戦
でスペインはドイツに大きな借りがある為に機嫌を損ねたくない
ことを語っていたが、彼女はなんとかドイツとイギリスの関係を
強めたいと考え、その為にはなんでもしたいと思っている様子。

タンジールのホテルでロザリンダは古い打算的付き合いの女性と
の関係を断ちきった。そんな彼女にシーラは自分の出世に関して
本当の事を語るが、それでも彼女は受け入れてくれて全面的に
母親を協力しようとしてくれている。

モロッコでは女性が反乱軍派という傾向が高いけれど、シーラ
の母は共和国側の人間だ。

イギリス人記者・マーカス・ローガンに対して、フアンのインタ
ビューと引き替えにシーラの母を助ける協力者なり現状を調べる
人物を紹介してくれるみたいだけど果たしてスペインはどんな
状況になっているのかですね。

どうでも良い事だけど、同じ日に見た「クリミナル・マインド」
S5-10でも葬式のシーンだった。シーラは義理堅く葬儀代を
出して埋葬してあげていたけど、共に白いバラを置いて行く辺り
の流れが象徴的に写ったな。

■使用された曲

■検索用キーワード

シーラ・キローガ (Adriana Ugarte) お針子。ドローレスの一人娘
カンデラリア (Mari Carmen Sanchez) モロッコ・テトゥアンの下宿の主人
バスケス (Francesc Garrido) テトゥアンの署長
ジャミーラ (Alba Flores) 下宿で働く
パロマレス (David Venancio Muro) テトゥアンの警部
フェリックス (Carlos Santos) ベルトゥーチの学校の教師
ロザリンダ・フォックス (Hannah New) 客

ラミーロ・アルバレス (Ruben Cortada) 元シーラの婚約者
パトリシア・ルビオ (Juanma Navas) 組織
フアン・ルイス・ベイグベデル (Tristan Ulloa) スペイン保護領高等弁務官
レオ・マルティン (Ramon Merlo) ロンドン銀行支店長
ミルドレッド (Eva Krassing) ロザリンダの知人、”ビッチ”
オリヴィア (Roberta Pasquinucci) ロザリンダの知人、”ビッチ”
— (Elena de Apraiz) 大使館でオペラを歌う
— (Jacobo Dicenta) ドイツの従業員
— (Juan Carlos Villanueva) ホテル”コンチネンタル”支配人
フアレス () 署員
コルテス () 署員
エンカルナ () フェリックスの母
フランコ将軍
ディーン () バーテン

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