[E] ダメージ Damages シーズン4 第10話 戦いの果てに Failure is Lonely

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第10話 戦いの果てに Failure is Lonely

脚本/Todd A. Kessler、Glenn Kessler、Daniel Zelman
監督/Glenn Kessler
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【前回までのあらすじ】
マイケルがキャサリンの監護権を唱えパティに訴える。
しかし息子は捨てたのだとしてキャサリンに逢わせる来はない
とハッキリと伝える。ボアマンは仲間に頼んでアフガニスタン
から連れてきた少年の社会保障番号、出生証明書、養子縁組の
書類を作成したという。これでもうあんたの子だという。
ボアマンはパティに取引する。あの子のことを知られた為だと
し、エリクソンの情報を渡すので少年には手を出すなと示唆
する。ボアマンは上司のオーウェンに対してエリクソンを切る
様告げるが、そんなことはしないという。ボアマンはダストデビル
が世間に知られたら大勢の首が飛ぶとして脅す。そんな中、
エリクソンはボアマンの家から子供を誘拐する。お前は個人的
に部隊を利用しオレの部下を死なせたのだという。少年に逢いたい
のであれば責任をとれという。クリスの件を迅速に片付けろと
エリクソンは指示する中、カーターはそんなエリクソンに対して
始末するなら貴舞わないが蚊帳の外に置かれるのは心外だと語る。
エレンはエリクソンに対して訴訟を取り下げるのでクリスを
無事にアフガニスタンから帰国させて欲しいという。その為に
取引する。エレンはパティにそのことを告げると、エリクソン
の罪を見逃しても良いのかと問う。パティは勿論あなたが良い
ならば手を引くこと語る。

【ストーリー】
2010年10月。
ダストデビル作戦でボアマンはクリスの部隊に失敗は許されない
重要な男を拉致するとして、クリスに必ず捕らえるよう告げる。
レイバーン、フランクスらは急いで対象者のいる家に侵入して
ボアマンは室内にいた少年を連れて行く。ラウリーはクリスに
対して来てくれと告げると、クリスは一体家の中で何が有った
のかと問う。レイバーン、フランクス、そしてラウリーも銃で
撃たれて死んでいた。部下たちに一体何が有ったのかと。

クリスに対してアフガニスタンの民兵たちは今のウチに祈りを
捧げておけという。

エレンはクリスが戻り次第全ての証拠をエリクソンに渡すと約束
した事を告げ、パティにも訴訟をしないとする書類にサインを
して欲しいという。エレンに対してパティはこんなことは間違って
いる事を告げ、勝つための条件は全て揃っているのだという。クリス
の命の方が大切だという。エリクソンと交渉なんてすべきでは
ないとし彼は一種のテロリストだと語る。それに以前に言って
いたでしょとし、”注目される訴訟をやって名をあげたい”と。
しかしクリスの命を危うくしてまでエリクソンと戦う気もない
という。エレンに対してここが正念場だとし、一度でも引き下
がったらあなたはこれから先ずっと大事な訴訟で勝つことは出来
なくなるという。気は変わらない事を告げるとパティは仕方なく
サインをする。

クリスはさっさと殺せと訴える中、カーターがクリスの元にやっ
てくるとパシュトー語で彼らに辞める様指示する。カーターは
これを飲むんだとして鎮静剤だという。全てが楽になることを
告げるが飲もうとしないのでみんなで強引に飲ませる。カーター
は彼に対して大丈夫だと語る。

ボアマンはエリクソンに電話する。エリクソンは弁護士と取引
したことを告げ、エレンは訴訟取り下げると語る。だったらあの子
にはもう用がないだろうという。しかし私はもうお前を信用出来ない
というエリクソン。それはこっちも同じだというボアマンは
エリクソンに対してお前には愛国者ではなく、敬虔なクリスチャン
でもなく金のことしか頭にない人間だという。エリクソンは手続き
が終わったら子供は当局に渡すと告げると送り返すのは死刑宣告と
同じだと語る。何の為に連れてきたと思うのかとして訴えかける。

パティは電話するとボアマンの上司のオーウェンと接触する。
ボアマンとハイスターに関することで逢ったことを語るパティ。
何の話をしたのかと問われ、DDの歴史を全て話してくれたという。
CIAがどうやってエリクソンを違法な作戦に関わらせたのかも。
DDは馬鹿な作戦だったとし、全卵者が始めたものだが私が辞め
させたという。ハイスターの三人が死んだとし、去年の10月の任務
もDDの一部だと語る。どうしてCIAは少年を捕らえたのかと問うと
誰なのかと問う。パティは口を閉ざしても私の知っていることは
公になるのだとし、選択肢は二つしかないという。

1) 組織の不正を正し英雄になるか。
2) 組織を守る為にキャリアを台無しにするか。

ボアマンはあの任務はエリクソンが勝手にやったと言っていたが
捕らえたのがこの少年ならば嘘だろうという。名前はコーシャ・
デュラニ。母はボアマンの情報提供者で有益な情報を得ていたが
ボアマンは親しくなりすぎたのだという。男女の関係になり、
異教徒と関係していたのを指導者は知り彼女は裁判にかけられた
のだろうとし処刑されたのだという。少年はボアマンの息子なのか
と問うと、CIAはこの件を法廷で証言するか?と問う。
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クリスを助ける為にはエリクソンと訴訟取り下げに合意する
しかなくなり、エレンはパティにもその事を告げ、合意書にサイン
して欲しいと告げる。今後エリクソンの件で訴訟を起こさない
という合意書。パティは勝つための条件は整っており、
エレンが望んでいた名声もすぐソコにあることを告げるが、
自分はそんなものよりもクリスの命が大事だとして反論し、パティ
を説得する。ここが正念場だとするが・・・

人の命を犠牲にしてまで訴訟を起こしたくないというエレンの主張。
正直最終話でのエレンの発言を見ていると、もの凄く利己的
で、自分のことしか考えずに弁護している現実が有り、クリス
さえ助かればそれで良いのかみたいな流れが有って、どうも
好かないキャラクターだった。
そもそもこのキャラクターがこれまでしてきたことは、全て自分の
責任と主導の元が行うとしていたけれど、結局パティの影響力に
乗っかって彼女のツテや人脈での情報を得た結果、弁護に持ち込んで
来た訳だし、その過程で命を落としたものがいるというのに、そういう
人たちを無視して、結局自分の元恋人であるクリスの命が大切だと
する主張を以て、それらの努力を全て無視して、弁護から全面的に
下りるという・・実に虫のいい話である。

他人を愛することはその人に取ってのエゴそのものだとする
哲学的主張が有るにしても、ボアマンが任務と称して自分の愛する
ものを助けたことと同様に、エレンもまた結局のところ自分の
愛するものさえ助ける為に、他の犠牲者のことを無視してしまった
という時点で、弁護士としての信念に疑問を抱かざるを得ないし、
それが解せなく感じるところにも繋がる。

エレンはパティとの違いをアピールするかのようにして、これまで
仕事によって失ってきたものを強調して、如何にパティが得てきた
ものが空虚なものなのかということを語るけど、確かにそれは
否定出来ない事実で有ったとしても、一連の流れでそれを持ち出す
のは寧ろ彼女に取っては体の良い言葉で、自分の正当性を主張して
いるだけで、現実を誤魔化しているかのように思える。

結局全ての功績はエレンによって奪われる格好となった。
事務所から立ち去るエレンに対して、マギーからエレンの下で
働けば良いのにと後ろ髪を引かれるようなことを言われていた
けど、弁護士という仕事に限らず、人がキャリアを取る上で、
家庭や恋人との関係を取るのか難しい選択が少なからず有るんだ
ろうね。

「有能だが王の器ではない。問題は彼女がそうなりたがっている。
私の支配から逃れたがっている。でもそれは不可能。彼女は
手放さない。役に立つから。」

コンテナで射殺されたのはボアマンだった。
そして任務の際に三人を射殺したのもボアマンだった。
その事を指して少年・コーシャは彼を「悪魔」だとしていた様で、
元々ボアマンの異常性は感じられたけど、ここまで逝っちゃって
いると恐いものが有るね。前回息子の爪をペンチで剥ごうとして
いるシーンまで有り、自分がモンスター化していることに気が付いて
はいるんだろうけどね。

そしてエリクソン。
子供に対する愛情は確かにあるけれど、ボアマンが語る様に
本当の意味での愛国心とか信仰心は持ち合わせていないような
感じがするね。それとも最初はあったけど、強欲さに負けて
しまったというところなのか。

・When I Am Through With You by The VLA
・I’m Gonna Haunt You by Sharleen Spiteri

パティ・ヒューズ (Glenn Close) 弁護士
エレン・パーソンズ (Rose Byrne) 検事

ジェリー・ボウマン (Dylan Baker) ハイスター警備会社
ハワード・T.エリックソン (John Goodman) ハイスター警備会社CEO
クリス・サンチェス (Chris Messina) ハイスターの元兵士、エレンの同級生
アンソニー・カーター (Derek Webster) ハイスター警備

ヴィクター・ハントリー (Tom Noonan) 元捜査官、探偵を依頼
マイケル・ヒューズ (Zachary Booth) パティの息子
キャサリン・ヒューズ (Kiley Liddell) パティの息子・マイケルの娘
キャサリン・ヒューズ (Brooke Liddell)
6歳のエリクソン (Stephen McGahan) 4男
9歳のエリクソン (Drew Beasley) 3男
13歳のエリクソン (Jesse Dean Montana) 次男・ジェイク
16歳のエリクソン (Brandon Thane Wilson) 長男

ビル・ハーンドン (Judd Hirsch) 元弁護士
ボールドウィン (Fisher Stevens) セラピスト
ジャック・ショウ (David Pittu) ハイスター社弁護士
ロバート・オーウェン (Seth Barrish) “ボブ”、ボアマンと接触、CIA
コーシャ・デュラン (Aref Farraj III) Middle Eastern Boy / ボアマンが軟禁
バーカウスキー (Scott Johnsen) High Star Contractor
マギー・ホアン (Li Jun Li) パティの秘書
— (Demosthenes Chrysan) Afghan Man
トーマス・ロウリー (Jack Gwaltney) DD作戦の被害者
ジェイ・レイバーン (Leif Riddell) DD作戦の被害者
ロバート・フランクス (Mark Tallman) DD作戦の被害者
スーザン・マーズデン (JoAnna Rhinehart) マイケルの弁護士
— (Dennis Lowell) FBI捜査官
— (Laurie Dhue) インタビュワー
— (Cristhian Andrews) Escort
— (Stephen Dexter) Cafe Patron
— (Katie Gell) Young Mother
— (Sardor Sodikov) Afghan Henchman

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