ジェシカおばさんの事件簿 Murder, She Wrote 第7話(6) ある日ビックリハウスで We’re Off to Kill the Wizard

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16 Apr. 1988
第7話(6) ある日ビックリハウスで We’re Off to Kill the Wizard

監督/Peter S. Fischer、Gerald K. Siegel 脚本/Walter Grauman
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社長・ホレイショはマネージャーのガードナーに電話する。
どんな手を使ってでもジェシカを連れて来るというガードナー。

その頃ジェシカは講演のためにカンザスシティに行くため、
姪が住むドノバン家を尋ねていた。姪のキャロル、その夫のバート
は地元で警察官をしていた。二人の子のビリーとシンディは
まだ幼かった。ジェシカはビリーの自転車を修理してあげると
子供達は大喜び。キャロルは講演が終わったらまた家に立ち寄って
とするが、また来年にフラっとやってくる事を語る。

そんな中、ジェシカたちの前に一台の高級車が駐まると、自分は
ガードナーであり、急な話だが社長があなたに会いたがっている
のだという。社長はアメリカ全土に遊園地を経営している
“恐怖のホレイショ”こと、ホレイショ・ボールドウィンだという。
今日の正午に新しいアトラクションの一つ、ホレイショのビックリ
ハウスがマスコミや関係者向けに公開されるので、ジェシカにも
来て欲しいとのことだった。ジェシカは興味がないというが、
ビリーたちが行きたいと言うので仕方なく見に行く事になる。

4人で遊園地でのアトラクションを見物する。
社長自らが中世の処刑シーンの被害者役を演じ、絞死刑になる
というシーンだった。ロープを伝って助けに来るものがいると
いう演出だったが、刑を執行する執行官と助けに来たものが
もみ合いになり転落。社長も同時に落ちてしまい観客達は
騒然となるが、社長は建物の屋上から顔を出すと、それら全て
がトリックだと分かる。子供達は大喜びだった。

ジェシカは社長が会いたいという為オフィスを尋ねることになる。
遊園地の下にオフィスが構えられていることを知る。
オフィスに向かう途中で工事・保守担当のニルス・ハイランダー
は社長に対して、安全基準に満たしていないとして文句を言う。
このままだと閉鎖になるというが、それを回避するのは君の仕事
だとして一蹴する。
オフィスに付くと、社長秘書としてローリー・バスコムの姿が
有った。ジェシカは彼女が自分の本を所有していることを知り
本にサインをする。彼女はジェシカのファンであり小説家を
目指しているというが・・

経理のアーノルドはカールソンの元にいくと、ジェシカが来て
いることを語る。アーノルドはまた社長が新しい企画を立てて
赤字を増やすつもりだろうとし、帳簿の誤魔化しが増えるだけ
だという。カールソンはそんなに嫌ならば会社を辞めれば良い
とするが、そう簡単なことではないのだと語る。カールソン
自身は先日社長から副社長に昇進させる言われた事を語るが、
アーノルドは自分も2年前に全く同じことを言われたと話す。

社長がジェシカをオフィスに連れてきた目的は新しいアトラクシ
ョンを増やしたいが為のものだという。「殺しと暴力の館」の
制作を是非ジェシカに手伝って欲しいという。そんな物騒な
ものを作る気はないというジェシカに対して、映画やエンターテイ
メント界では暴力こそ金になるのだという。ジェシカは映画は
ケーリー・グラントが引退してからというもの、見ていない
とするが・・・社長は何故急にジェシカが道徳的になるのか
気が知れなかった。小説ではアレほど暴力的描写で書き綴っている
ことを指摘すると、貴方と私が行っていることは同じではない
のかと問う。しかしジェシカは私が対象にしているのは大人で
有り、貴方は分別の付かない子供相手に暴力を見せようとしている
として非難する。ジェシカは仕事のオファーを断り部屋から
出て行こうとすると、突然社長は手元にあるスイッチのボタンを
押す。すると突然唯一の入り口である扉にロックがかかる
のだった。
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ジェシカは講演の前に立ち寄ったドノヴァン家で一晩泊まって
子供達と戯れる中、突然アメリカ全土で遊園地を展開している
ホレイショの部下だというガードナーがジェシカの元を尋ね、
是非新しいアトラクションのお披露目会に来て欲しいことを
告げる。ジェシカは興味がないことを告げるが、姪や甥に頼まれ
仕方なく尋ねる。ジェシカだけはショーを見た後にオフィスに
呼ばれ、一緒に新しいアトラクションの制作を手伝って欲しい
とのオファーを受ける。ジェシカは興味がないとして断るが・・

ある意味ジェシカがどのようにして殺人事件の捜査に関わるのか
はドラマのポイントの一つになっている感じ。
一番ベストなのは自分が住んでいる土地で気の知れた保安官の
捜査の手伝いをすることなのだろうけど、ジェシカの住んでいる
土地だけではそう殺人事件が起きる訳では無いし、その辺の
とっかかりは難しいところ。

今回は遊園地の地下で起きた社長室での事件を解決していくこと
になる。
ジェシカの本のファンが多く、著名なミステリー作家だということで、
捜査協力を求めるというのは一つのパターンとして確立している
様だ。それに加えて今回は姪の夫・ビリーは警察官であるという
事情も有るので、容易に事件現場に立ち入れた感じ。

トリック好きな遊園地の社長が起こしたもの。何らかの自作自演が
関係しているのではないかと思う所が有り、生前の彼自身は
相当怪しい人物像で、ジェシカを取り込む為の計画を口にしていた
ことも有るので、彼自身が被害者となるというのも意外性は有った。

3話の「映画セットは死のにおい」の展開も銃の発砲を巡るトリック
が存在していたし、映画スタジオ内で起きた事件であることを
考えると、似たような雰囲気は有ったかも。

明確な密室の中で、どのようにして他殺である事を証明していく
のか。出入り口が一カ所しかないというオフィス。
工事の保守管理人の人間も語っていたけど、このようなオフィスが
認められるハズもない感じ。

結果として犯人はカールソンで、故意ではなく事故死だった。
彼は設計を担当していたようなので、社長室のトリックにも
精通していたのではないかなと思ったけど、秘密の書類が入った
場所自体は知らなかった様だ。

社員全員が過去の秘密を握られていて、脅される形で社員として
働かされていたこと。社長がガードナーに語っていた計画とは
ジェシカの秘密を握っていつものように脅して働かせようとして
いたみたいだけど、ジェシカにはどんな秘密が有るんだろうね。

密室トリックとしてはベタな感じで、侵入してきた時にはまだ
室内に犯人は留まっていたというもの。電話のトリック自体を
見破る辺り、ジェシカの年齢を考慮するとそれは可能なのかという
感じがしたけどね。

最後に小説家志望の女性にジェシカは10万ドルを与えていたけど、
本来姪夫婦に与えるべきものじゃないのかと小一時間。
赤の他人に与えてどうするって感じがするし、そもそもローリー
は社長が殺された時、何処に居たんだろうか。

ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家

エリカ・ボールドウィン (Christine Belford)社長夫人、元コーラスガール
ホレイショ・ボールドウィン (James Coco) 社長
ローリー・バスコム (Kim Darby) 社長秘書
マイケル・ガードナー (George DiCenzo) マネージャー
ニルス・ハイランダー (Gene Evans) 工事・保守担当
アーノルド・メグリム (Richard Sanders) 経理
デービス (John Schuck) 警部
バート・ドノバン (James Stephens) 警察官
キャロル・ドノバン (Anne Kerry) バートの妻、ジェシカの姪
フィリップ・カールソン (Kristoffer Tabori) 副社長候補話
ネッド・オブライエン (Eric Server) 警備員
ビリー・ドノバン (Joaquin Phoenix) 息子
シンディ・ドノバン (Summer Phoenix) 娘
— (Henry G. Sanders) Skycap
— (Vince Howard) Second Guard
— (Ivan Saric) Second Guard
— (Laura Leyva) Clerk

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