CSI:科学捜査班 シーズン12 第18話 残酷なワンダーランド Malice in Wonderland

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February 8, 2012
第18話 残酷なワンダーランド Malice in Wonderland

脚本/Joe Pokaski
監督/Alec Smight
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アンドリュー・ミルナーとリサ・クラヴィッツは”お解き話”の
不思議の国のアリスをイメージした結婚式を行う。牧師自身が
奇抜をしており、参列者も多数集まる中、突然武装した二人
の人物によって出入り口を縛られ、招待客達から金目のものを
全て奪っていく。二人の犯人はそれぞれウサギの仮面、チェシャ
猫の仮面を被っていた。

エクリーに呼ばれて、ラッセルとフィンが現場入りする。
結婚式は好きだというラッセルに対してフィンは嫌いだという。
招待状が来ると式でのハイヒールでの痛みを思い出すのだという。
エクリーから事情を聞くと、全身仮装し武器を持った2人組
が招待客からご祝儀、サイフ、宝石を盗んだこと。発砲後3人
から通報を受けて、警察は5分以内に到着したが犯人の姿は誰も
見ていないのだという。フィンはエクリーが現場に居ることを
不思議に感じて居た。副保安官といえばNO.2なのにわざわざ
現場に来るものなのかと問うと、ラスベガスで結婚式は一日に
300件有り、数百万ドルの収入源となっていること。市長から
経済が潤う結婚式を守るべきこと、そして殺人事件が発生した
為に来たことを語る。
現場では新郎のアンドリューが額に一発銃弾を撃たれて亡くなって
いた。

銃創は一カ所しか無く、飛沫血痕もないという。射出口もないので
銃弾は頭の中に留まっているというデビッド。
ラッセルは発射残渣付のマッドハッターのカードが現場に落ちて
いることを告げ、見た限りでは近射による処刑スタイルによって
発砲を受けて居ることだった。犯人は結婚制度が気に入らないヤツ
だろうというフィンに対して、デビッドはあなたもそう見えるとい
う。フィンは結婚式は好きで2度もしたと語る。

モーガンとエクリーは現場で一緒になる。
エクリーは結婚式は強盗にはもってこいの場所だというと、
流石に式には詳しいようねと嫌みを言うモーガン。お前の母さん
だって結婚は二度しているのだと告げる。エクリーはモーガン
に対して来週一緒に食事をしないかと誘うが、先のことなど
分からないとして言葉を濁す。モーガンは現場で青いボタンの
ようなものを見つける。

出席者から話を聞いていくニックとサラ。
にやけたネコと白ウサギが銃を持って入って居たという。
また牧師役のリベラーチェ / アランは、騒ぎが突然起きた
後で発砲音が聞こえたという。自分の所からは見えなかったが、
アリス(リサ)に聞くと良いと語る。

リサからアンドリューとの出会いについて尋ねると、不条理文学
の授業で知り合ったとのこと。指輪を渡せとウサギに言われた
ので拒んだところ、銃で足を殴られたという。アンドリューが
やってきて庇ってくれたとし、銃を出しても引き下がらなかった
という。しかしその結果相手から銃で撃たれてしまったとのこと
だった。リサは結婚式の前に彼に会ってしまったことで縁起が
悪くなってしまったのではないかと告げる。

モーガンは現場でサムシング・フォー以外にボタンを発見した
ことを報告すると、マンディに調べてもらおうと語る。
ラッセルは救命士のカイルとジェフに対して新婦が興奮している
ので落ち着かせて欲しいと語ると、ハロペリドルを5mm投与すれ
ば落ち着くとカイルは語る。

ホッジスはマンディに対して、恋人役を頼むが、母親のことを
騙すなんて嫌だと語る。モーガンがやってくる中、ホッジス
はマンディに対して、母親の期待を裏切りたくないのだと語る。
CSIに母は初めてやってくること。イタリア旅行の前に立ち寄る
こと。職場の女性と付き合っている人がいると話してしまった
のだと語る。

アルの元にラッセルがやってくると、死因は発射対の頭蓋骨穿通
による外傷性脳損傷だという。しかし銃弾が脳に入っているハズ
がCTでは変なものが入って居るのだという。解剖して調べると
中からボタンが出てくる。

マンディに指紋を調べてもらうと、中にアラン・ウィッドコム
と一致する指紋が有ったという。聴取の時にチャールズ・ドジソン
と名乗っていた人物で偽名を使っているという。芋虫男だった
という。つまり牧師役の男だった。
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結婚式場の会場で突然仮面を被った二人組によって会場を制圧
され、新郎が殺害される。犯人は招待客から装飾品の全てを
奪い取った二人組の犯人。通報を受けて5分以内に駆けつけるも
式場から逃走したハズの犯人の姿を誰もみたものは居なかった。

字幕で見ているとどうしても犯人って分かってしまうよな。
最近そういう意見が多いのか、なるべく字幕でも役名を表示
しない方向に有るのだけど、それでもやはり表示しない訳にも
行かない。ただこの一連のドラマでよく分からないのは、
この手の事件に於いて、強盗事件と殺人事件は天と地ほどの差が
あるものであり、空砲を使って犯罪を犯していることは、逮捕
された時のことを想定し、最低でも殺しは行わないとする信念
が有るのかと思わせるものがあるのに、犯人は殺人を犯してしまい
それでも何の動揺も見せていないことにあるのかも。

今回のメインは結婚とは何なのかということに有ったような
エピソードだった。二人の他人が結ばれる要素として
金なのか愛なのか年齢なのか美貌なのか。
ラスベガスに於ける結婚式の奇異さを感じるところも有り、冒頭
からコスプレ結婚有り、ドライブスルーの結婚式有りと凄いもの
が有った。

愛の結果生まれた子供と両親との関係なんかも描かれ、その渦中
にいたのは、ホッジス家の母子問題と、エクリーとモーガンの父子
問題だった。
ホッジスの母・オリヴィアが初登場。
ホッジスと言えば完全にマザコンのような口ぶりで母親自慢をする
時が有るけど、正直二人が並んでいると夫婦と言っても驚かない
感じの雰囲気が有った。皮肉にも今回の結婚式で襲われる二番目の
カップルは相当年齢差があるので、より感じたのかも。

オリヴィア演じたJaclyn Smithさんは、1945年10月26日生まれ、
ホッジス演じるWallace Langhamさんは、1965年3月11日生まれ。
20歳の時に生まれた子ということになるのか。

ホッジスは母親を喜ばせようとして行動を起こす。
恋人がラボ内にいるということを報告しており、その彼女を
紹介したいと思っているようだ。ホッジスにも確かにシーズン11-2
話まではウェンディという恋人が居たんだけどね。
既に忘れかけているが、天敵と化しているマンディに頼み込む
というホッジスが相当追い込まれた様子が描かれており、そんな
彼をあざ笑うかのようにして、マンディが次々とホッジスに不利な
状況を作っていくというところが実に憎たらしい。
親を喜ばせたいという思いはモーガンにも有るようで、その気持ちに
共感したモーガンが自主的にホッジスの恋人役を引き受けるも、
延長料は別とばかりに、その後の恋人役には1年間のモーガンの担当
案件には最優先で検査を行うという条件をつけたようだ。

ただこの件で漁夫の利を得たのはエクリーだったのかも。
「私の夢は娘とバージンロードを歩くこと」だとさりげなく語る
ところを見てモーガンとしてはどう感じたのか。
優しい顔したエクリーの姿なんてシーズン1の頃から見ていた人
ならば誰が想像出来ようかというところかも。

入れ歯洗浄剤が一つのポイントとして利用された。
ホッジスとモーガンのコンビを示すものとしても利用したけど、
言葉通り入れ歯洗浄剤は70代と付き合うデメリットで有ったり、
逆に酸化した金属に利用するとして、指輪の洗浄に利用される
というところなど、なんとも切ないものとして写る。

ホッジスとオリヴィアが誘拐される。
「チャーリーズ・エンジェル」を演じていた頃のJaclyn Smithさん
ならば自ら退治していたのかも。
ここぞとばかりに本音をぶちまける辺りの展開は面白かったけどね。

逃走があまりに巧みなことと、手慣れた犯行だと感じて、過去の事件
を調べていたけど、プロの犯行だとした際には、まずはその辺を
調べるべきだろうって感じだったな。まぁその辺はCSIではなく
ブラス警部ら外回り組の人たちが調べるべきことだったのかも。

・The WhoのWho Are You
・Chapel Of Love by The Dixie Cups
・Smell of Incense by The West Coast Pop Art Experimental Band

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) 指紋
シオマラ・ガルシア (Monique Gabriela Curnen) 銃器ラボ
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 捜査官
バルタン (Alex Carter) 捜査官
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 捜査官

オリビア・ホッジス (Jaclyn Smith) デビッドの母
アラン・ウィドコム (Sam Harris) 偽名を使う牧師、前科有り
エミリー・ハートリー (Cameron Richardson) 宝石店勤務
カイル・ハートリー (Pedro Pascal) 救命士
リサ・クラビッツ (Amanda Jane Cooper) コンプレ新婦
ウォルター・ガーシュ (Peter Jason) 富豪、クリスタルと結婚
クリスタル・ハッセルベック (Nadia Bjorlin) 繰り返し再婚
イーライ (Evan Parke) 宝石店の勤務
— (Christopher Knight) Pastor
ジェフ (Jeffrey D. Stevens) 救命士
— (Sara Van Horn) Nana of the Bride
アンドリュー・ミルナー (Justin T. Woods) リサの新郎
— (Greg Schott) Coroner

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