情熱のシーラ El tiempo entre costuras 第7話 潜入の序曲

リンク広告 テスト




第7話 潜入の序曲

監督/Inaki Mercero 脚本/Susana Lopez、Carlos Montero
——————————————————–
【前回までのあらすじ】
ロザリンダはシーラに母親を連れて来る方法として記者のマー
カスを紹介するがあまり期待しないようにと語る。困っている
人間と取引するような人を信用はしないという。
バスケスはシーラに逢うと昨日のケガしたイギリス人は誰なの
かと問う。すぐに人を信じてはいけないとし、よからぬ人間と
付き合い痛い目に合ったハズだと言われる。
マーカスはドイツ領事館の文章を入手していた。
シーラはバスケス署長に対して何が言いたいのかとし、私を
守りたいのか、まだ信用出来ないのかと問う。バスケスは取り
返しの付かないことをさせたくないだけだという。フェリックス
から歓迎会での振る舞いなどを教わるシーラ。そこでシーラは
マーカスから僕の仕事は情報を得るための手段を探すことだ
という。周りはみんなドイツ人・・・会話が聞きたいとし、
シーラならばトロイの木馬になれるという。シーラは木馬に
なると語る。

【ストーリー】
シーラは風呂に入る夢を見る。背中をマーカスが流してくれる
という夢だった。

— 1957年8月、モロッコ・テトゥアン —
シーラはロザリンダの邸宅に呼ばれていく。家に通されると
そこは豪邸だった。ロザリンダは息子のジョニーとカードゲーム
で遊んでいた。シーラに息子を紹介するロザリンダ。具合は
どうかと問うと、ロザリンダは自分が思っているよりもずっと
悪い事を語る。フアン・ルイスは疲れだと行っていたこと。それで
寝込んでいたのではないという。ルイスが知らないことも有るとし
寝込んだ原因はこれだという。もうすぐピーターがモロッコ
にやってくるのだという。ピーターって誰なのかというシーラに
私の夫だという。別れたのではなかったのかと問うと、別に暮らして
いるだけだと。彼はここに住むのかと問うとそうだろうという。
そんな中、ロザリンダは腹痛を訴えるが原因は分かっている
とのこと。外に行こうとして体のためには少しは出ないといけない
という。
彼女は”牛結核”という病気で、ジョニーを生んだすぐ後にその病気
になったという。慢性的な病気で温暖な気候と平和な暮らしを
していることが薬になるのだという。悪くならないためには穏やか
な気持ちデイルのが一番だからインドを離れたという。夫も賛成
してくれたという。ピーターは私が居なくて清々していたとし、
船に私を乗せたら知らん顔をしたとのこと。
インドはもうイギリス人に取っては楽園ではなくなること。ピーター
は欧州に帰ろうとしているのかも知れないが、ここへは取りあえず
立ち寄るだけだという。息子にも逢って序でに贅沢をしていくの
だろうこと。フアンのことをシナしていないがピーターもバカ
ではないので気が付いているだろうという。彼が来るまで思い切り
楽しみたいという。人生最後の日々だと思って・・と。そんなことを
言わないでというと、今は大切な人と楽しみたいという。この
素晴らしい国で協力して行こうとシーラは語る。

シーラはフェリックスは街にいるところ、ロザリンダとマーカスが
車に乗ってやってくる。フェリックスにマーカスを紹介する中、
二人に今日は海辺でピクニックしましょうというロザリンダ。

マーカスはシーラに対して良い知らせがあるとして、お母様が
スペインを出たという。時期にモロッコに着くとのこと。
すぐに逢えるとし約束するというマーカス。シーラはありがとう
としてマーカスに抱きつく。

フェリックスはみんなを楽しませる為に話をする。
裸の女性のスケッチをしていたところ、母がやってきたという。
母は彼女をディナーに誘ったら彼女も来たとのこと。
フェリックスは蓄音機で音楽を流すとロザリンダを誘って踊る。
マーカスはシーラを誘って踊る。更に4人は水着に着替えて海に
入って楽しむ。
街に戻って買い物をして楽しむ。シーラは黄色いスカーフをプレゼ
ントされる。そんな中ロザリンダの元に電報が入り、ついにピーター
が数日でここに到着するという知らせだった。

シーラの店にブラウン夫人とミュラー夫人がやってくる。
ブラウン夫人の娘がタンジールで結婚式をするので式で着るドレス
が欲しいという。希望のデザインと生地は有るかとしてシーラは
選んでもらう。するとブラウンは良いシルクの生地だとすると、
シーラは確かに良い生地だが一着分しか入らないのだという。
すると突然ミュラーはその色は私の夫・ギュンターのお気に入り
の色だという。ブラウンの夫とは同じ領事館員で彼の上司だという。
夫の為にも私たちは良い友達でいないとねとミュラーは圧力を
かけるとブラウンはそれを彼女に譲るのだった。
——————————————————–

シーラはモロッコ・テトゥアンに来て親友の関係になった
ロザリンダが病気だという事を知る。彼女の病気は慢性的なもので
静養が必要だとする中で、ロザリンダはこれまでこの地で幸せな
生活を送って来たが、インドから夫のピーターが戻ってくるという
事を知り悩んでいた。ピーターのロザリンダに対する愛情は皆無に
等しく、実質別居状態だったが、不倫関係にあるロザリンダと
しては、結婚している以上はピーターの発言にもある程度尊重しな
ければならない立場だった。傲慢で実に嫌なヤツだというピーター
と行動することだけでもストレスが溜まるロザリンダは人生の
終わりのような顔をしている中で、ダメを押すようにして彼から
一緒にインドに戻ることを命じられて、絶体絶命の状態になる。
一方シーラ自身の元には、なんとマーカスに頼んでいた件で、
スペイン内戦に巻き込まれていた母親をモロッコに脱出させる
ことに成功し、再会を果たすが、母・ドローレスは少なからず
内戦のキズ痕を負っていることが分かる。

逢いたい人、逢いたくない人との再会が有るエピソードでなかなか
見応えが有りましたね。

シーラはなんと言っても待ち望んでいた母・ドーロレスとの再会。
マーカスは予めドーロレスの状態を聴いていたのか、街の外まで
迎えに行ってくるとシーラに連絡していたし、最初は一人でいくこと
を告げていたけど、鬱状態なのが分かっていたのかな。
結局シーラも付いていくことになる。
まるで精気を失っていた為に、内戦の酷さというのを感じるところ
で、女一人であの場所に居たのだろうなと思うと、可愛そうな感じ
だけど、モロッコの地でそんな心の傷を癒して欲しいと思う反面、
ドイツの影が至るところにあることもあって、落ち着かないところ
も有るな。最初はまるで口にしなかったし、もしかすると彼女は
目や耳が不自由になった状態にでもなっているのかとさえ思ったけど、
少しずつ会話するようになったことで、少し安心するような展開と
なった。
シーラとしては近くに置いておきたい気持ちも分かるけど、この街
のママとも言えるカンデラリアに紹介してあげれば良いのにね。

一方ロザリンダは酷い夫・ピーターがわざわざモロッコにやって
くる。何処にでもダメ夫は居る訳だけど、ピーターとはどれだけの
地位を持つ人物なのだろうか。インドに滞在しているということは
何か役職を任されているのか。こんな人物ならば一瞬にしてその
役職も奪われ、破産する気がするのだけど、それでも暮らしていける
のはどんな裏技が存在しているのか。

再会までの間には時間的なスパンも有り、それまでの間に珍しく
フェリックスも含めてバカンスを楽しむ姿が有った。
ローレグの水着がまたなんとも言えなかったし、今回は至る所で
蓄音機から奏でられる音楽が鳴り響いていた気がする。
「ダウントウアビー」で始めて蓄音機が導入された時のことを
何処か思い出すな。

冒頭ではシーラのサービスショットが有り、思いっきり横チチ見え
てる!って感じだったけど、シーラはマーカスに気を惹か
れているのか。英国紳士で格好良いといえば格好良いけれど、
バスケス署長たちが目を付けていることも有り、マーカスの本性が
分からないところは、不安を感じるところ。
ロザリンダと愛人関係にあるフアンに至っては、少々顔は面白い
コメディ顔してしまっているけど、振る舞いは紳士そのもの。
ロザリンダほどの美人が何故・・って思う所もあったけど、ピーター
を見ていると、顔だけで判断すると危険だ。

そんなピーターがいよいよモロッコにやってきた。
イギリスの色の無いこの街を好きには馴れないという彼だけど、
一丁前に愛国心があるかと思えば、あっさりとドイツ人・ブラウン
たちにポーカーで借金を背負わされて、追い出されそうな姿が有る。
借金で苦労する姿はシーラがこれまでに経験していることも有り、
ちょっぴりシンクロするところも合ったけど、そもそもこの街に
来た理由は何なのだろうね。インドの経済が危うくなって来たと
していたけれど、この後ピーターは何処に行こうとしていたのか。

シーラの工房を見て母はどう感じたのか。
長いことお針子の仕事をしてきた母親ならば、シーラの仕事をする
姿を見て、腕が疼かないのか。

そしてまたしてもシーラにとっては諜報活動・工作員のような
行動をとることになる。親友ロザリンダはかつて、裏社会の
パトリシア・ルビオに接近してくれたり、フアンとマーカスを
引き合わせて、シーラを助けてくれた。恩返しとばかりに
シーラが今度はロザリンダを助けることになりそうだけど、
ブラウン家の金庫から上手く処理していけるのかな。

そういえば、バスケスはイギリスの新聞を使ってマーカスの仕事
を調べていた。まるで記事を書いていない記者。
それはともかく、新聞にはエド・サリヴァンのことが取り上げ
られていた。彼がまだ記者をしていた時代の頃のようでハリウッド
のゴシップ記事を取り上げているみたいだったね。

■使用された曲

・Don Giovanni La ci darem la mano
・The Last Night
・Noche de luna by Extreme Music
・Spain
・Frankie and Johnnie
・Waldorf Swing
・From Morocco to Spain

■検索用キーワード

・コンチャ・ピケールの歌。マヌエラの工房で一緒に歌ったわね。
・イギリスビールとポロの話が出来る人
・ジブラルタルへの旅を手配する

シーラ・キローガ (Adriana Ugarte) お針子。ドローレスの一人娘
カンデラリア (Mari Carmen Sanchez) モロッコ・テトゥアンの下宿の主人
バスケス (Francesc Garrido) テトゥアンの署長
ジャミーラ (Alba Flores) 下宿で働く
パロマレス (David Venancio Muro) テトゥアンの警部
フェリックス (Carlos Santos) ベルトゥーチの学校の教師
ロザリンダ・フォックス (Hannah New) 客
ドローレス・キローガ (Elvira Minguez) シーラの母

フアン・ルイス・ベイグベデル (Tristan Ulloa) スペイン保護領高等弁務官
ピーター・フォックス (Jimmy Shaw) ロザリンダの夫
ミュラー (Andrea Bronston) 夫人、夫は領事館
ブラウン夫人 () ミュラー夫人の友人
ジョニー () ロザリンダの息子
ギュンター () ミュラーの夫
マヌエラ () マドリードの友人
パキータ () マドリードの友人

フランコ将軍・・反乱軍、ナチスドイツと協力

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336