LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (SVU) シーズン5 第22話 後悔の念 Painless

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第22話 後悔の念 Painless

脚本/Jonathan Greene
監督/Juan J. Campanella
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シンディとマリアは掃除の為に室内にやってくる。
遅刻してきた二人だが先週の当番のジェイミーによると、この
家主の女性は転職したばかりなので夜までは帰らないだろう
事を告げる。トイレが汚いとする中、ベッドでビニール袋を
被せられ手錠を掛けられて窒息させられている女性の姿が有っ
た。急いでベルビュー病院のERへと運ぶ、

処置したネマリッチ医師によると、クリスティナ・ネルットは
意識不明だが呼吸は安定していること。ビニール袋で頭を覆われ
ていたという。体毛・体液は検出されなかったが、発見時は
髪の毛がびしょ濡れだったという報告があるという。エリオット
とオリビアは犯人が証拠隠蔽のために洗い流したのだろうと
いう。そんな中オリビアにメリンダから連絡が入る。
メリンダの元に行くと、便器に付着していた尿を分析したらタンパク
分解産物のクレアチニンと尿素が高い値を出しているという。
つまり被害者か犯人は腎不全で死にかけている状態とのこと。

フィンは被害者は画家だったのかとして室内を捜索。隣人は
留守だというエリオット。防犯カメラもなく手がかりは腎不全
だけだという。鑑識のシパーは便器の尿は犯人のものだろうと
語る。何故分かるのかというマンチに対して、便座が上がって
いるからだという。また石けんが塗れているとし、被害者が洗
ったのだろうとして毛髪を探すというシパー。しかし奇妙なのは
証拠を消すのであればシーツを持ち去るハズだということだった。
現金とカードは無事だというマンチ。朝食の領収書があると
して”ホテル・ケネディ”で朝食を取っていて70ドルを払っている
という。それならば2人分の値段とのこと。男に朝食を奢って
餌食にさせられたのかと告げる。

3月1日(月)・ホテル・ケネディ
店員によると10番テーブルの客だろうという。高級品に身を固めた
スーツの男だったとフィンとマンチに語る。料理をはき出したの
で覚えて居るとし、塩を入れるなと騒いだのだという。普通そういう
ことは事前に言うべきだろうと。クリスティナはと問うと生理前
でイライラしていたのか、満面の笑みかと思ったら急に叫きだした
のだという。男性の名前はわかるかと問うと、彼女が来るまで
バーで飲んでいたので伝票があるという。ブルックス・ハーモンと
いう出版社勤務の男性だという。

ハーモンから話を聞くと、彼女はイラスト部長として採用した
という。しかし11時の会議に欠席していること。連絡したが留守
だったという。朝食後に一度帰宅して出勤すると言っていたこと。
みんなで昇進を祝っていたこと。彼女はフリーランスから管理職に
昇格したもので抜擢されて意欲満々だったという。塩辛い料理
は嫌いだというハーモンは朝食後には社に戻ったと語る。エリオット
はあなたが事件前に最後に逢ったことだという。DNA鑑定すれば
身の潔白を証明出来るというと、ハーモンは別に検査しても構わな
いと語る。

そんな中オリビアに連絡が入り、警部が再度聞き込みをしろと
言っているという。病院にフィンとマンチが行っているが
彼女が目覚めたらしいと。

3月1日(月)・ベルビュー病院
フィンとマンチはクリスティナから話を聞く。
帰宅すると押し入られたとのこと。後ろから銃で脅されベッドで
裸にされたこと。顔を見たら殺すと言われたので見ないように
したとし、手錠でベッドに繋がれレイプされたという。袋を
被せられて窒息死寸前に発見されたという。犯人のことは見ていない
とのこと。
そんな中妹のアリソンがやってくると、頼まれていたパソコンを
持ってきたという。こんな時くらい仕事は休んだらどうかという。
マンチは精神科医に連絡したらどうかとすると、冗談じゃない!
として激高する。しかしすぐに正気を取り戻して、荒げたことを
謝罪する。

オリビアとエリオットらも合流する中、どうもクリスティナの
発言は矛盾しているという。1時間半も犯人と過ごしたのに顔も
見ていないこと。しかしウソとは限らないとするのはオリビア
だった。しかしシャワーのことで隠していた点は怪しいことを
指摘する。犯人は袋を被せて6分で窒息。
そんな中マンチはあそこにドッキリカメラが見ているとして
防犯カメラを指さす。

モラレスに解析してもらう。
午前10時直前の映像を見るとクリスティナが一人でアパートに
戻って来ていた。男は誰も入って居なかった。11時半まで早送り
するとハーモンの姿が映像に映る。ハーモンはコンドームを使った
ので検査にも応じたのだろうとオリビア。
ハーモンは11時10分に建物に入り、11時半に退出していること。

ハーモンを取調室に呼びだすと、何をしていたのか問い詰める
オリビアとエリオット。彼女の安否確認だという。ノックしたが
答えなかったという。私は無実だという。エリオットは11時の
会議を中止しただろうとして、用事が合ったのではないかと
し、真相はお見通しだと顔を近づける。浮気を隠す為に彼女に
殺意を抱いたのではないかと問うと、確かに浮気をしていたが
今朝別れ話をして泣かれたのだという。手錠の件は私ではない
とすると、便器に付着した君の尿を分析したとすると、私は腎不全
などではないという。先月健康診断をしたのに何の問題も無かった
事を語る。
そんな中クレイゲンがやってくると、彼は釈放だという。
ワーナーの意見だとしてマンチたちに詳細を聞くよう告げる。

ワーナーによるとトイレの尿の検査で子宮頸部の細胞を見つけた
事を告げこれは女性の尿だという。ERの検査で薬を飲んでいない
とのこと。相手が女性ならばバイセクシャルなのか。彼女を
隠す為にハーモンに居留守を使ったのか。女性にシャワーを浴びせ
て手錠を掛け、頭に袋をつけてセックス抜きで窒息死を狙った
のだとすると、何故本人はレイプされたと話したのかとマンチ
は語る。
マンチは病院にいるクリスティナに話を聞きに行くが言いたく
ないとして、これは事故だと語る。口止めされているのでは
ないのか。君を責めるつもりはないと言い、犯人は君が庇う
価値のない女性だという。犯罪じゃないのだとすると、レイプ
の虚偽の通報は犯罪になるのだという。真実を話して欲しい
とする中、突然クリスティナは倒れる。マンチは助けを求める
が・・・

医師のフレッチャーによるとクリスティンの死は不審である
ことをマンチに語る。死因の血糖値の急降下による低血糖ショック
で亡くなっていること。処置中にレベルを図ったらLV.2だった
という。正常値は90はないといけないこと。血液検査をしたら
インスリンが正常の5倍検出されたという。大量投与されたの
だろうとし、発作前15分から20分前だと聞かされる。
フィンは病院からはインスリンは盗まれていないことを語る。
面会人は妹だけだったとすると、職員に扮して接したのでは
ないかという。シパーは注射器を押収してくる。変な病気に
かかったら賠償しなさいよという中、病院は大抵一社に注射器
を大量発注するものだという。そこに一本の別の会社の製品がある
ことが分かり、この中にインスリンが入って居たであろうことを
語る。
注射器の筒とプランジャーに指紋とインスリンの跡が有った。
肌には針跡がないので静脈のカテーテルで体内に入れられたのだ
とクレイゲンに報告する。安楽死なのか。過去の病院のカルテを
見て同様のケースがないか調べる様告げる。

被害者のパソコン・ネットの解析をしていたベン捜査官は、
彼女はあるサイトに一時間おきにアクセスしているという。
“列車に乗れ.com(Catchingthetrain.com)”。あの世行きの自殺
サイトだという。
クリスティナのHNは”来世の友(CU)”でchatの相手は”指揮者
(Conductor)”だという。そこには事細かにchatで自殺するまでの
やりとりが行われていた。

3月4日(木)・不妊クリニック・ニューホライズンズ
3月5日(金)・第35法廷
3月5日(金)・ベルビュー病院・感冒
4月19日(月)・第38法廷
4月20日(火)・クリスティナの部屋
4月21日(水)・判事執務室・ウォルターブラッドリー
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女性が自宅のベッドでビニール袋を被されて殺されかけていた
ことを掃除婦が発見する。幸い発見が早かった為に意識を取り
戻す。被害者はクリスティナ・ネリットで、話を聞くと家に
入ろうとした際に後ろから銃を突きつけられて、手錠をはめら
れてレイプされたとされるが、レイプされた痕跡はなく、当初
は被害者の髪の毛が濡れていたことから、痕跡が消されたのかと
思われたが、現場に居たのは女性で、しかも腎不全を患っている
であろう人物であることが分かっていく。被害者が当日逢って
いたという男性は会社の上司で、一緒にホテルで朝食を取った
ことを認め、後に不倫していたことも認めるが、彼女はフリーラ
ンスから正式に出版社のイラスト担当の管理職の人間に昇格して
いたことを聞かされる。何故レイプされていないのにレイプされ
たと語ったのか。被害者が突然喜怒哀楽が激しいことから、
精神不安だったことは分かるが・・・。しかし話をしているウチ
に何者かによってインスリンを打たれてクリスティナは亡くなって
しまうのだった。パソコンの記録を調べると、自殺サイトに何度
も連絡を取っていたことが分かり、そこの”指揮者”とのチャット
でのやりとりを見て彼女が死に導いたであろうことを知る。
インスリンは被害者本人がネットを通して注文していたことが
分かる。そんな中、ネットの解析から指揮者は不妊クリニック
で働くエイミー・ソルウェイ博士であることが分かる。
彼女は聾唖者で、腎不全を患っており、長年の透析からオールポート
症候群だと分かる。

いよいよシーズン5も終盤。
今回はフィン&マンチが大活躍だったけど、その中でもマンチが
特に活躍を見せていた。マンチの目の前でクリスティナが死んで
しまったことも、彼を奮い立たせるその要因なのかなと思っていた
けど、話を聞くと彼は子供の時に父親を自殺で失っており、
拳銃自殺する前の晩に父親とケンカして、”大嫌いだ”と言った言葉
を最後に父親が亡くなっていることから、罪悪感を持っている
ことが語られていた。
当初のマンチは、クリスティナの自殺にしても殺人を幇助している
相手に対する憤り感から、一度目の裁判で裁決不能となった後にも
再審に向けてノバクに要求していたけれど、彼女を殉職者にさせる
ことは好まないとして、検事局側としては消極的姿勢を見せていた。

今回のドラマ、安楽死の問題を取り上げたのか、それとも殺人幇助
を取り上げたのかよく分からない所が有った。
ポイントとしては色々と有ったのだけど、途中から捜査で起きて
いる現実的流れと、裁判での主張の流れは整合性が乱れており、
ノバク自身も罪状認否後にバリー弁護士との会話の中で、争点は
殺人であり言論の自由ではないとしていたけれど、元々被告自身は
裁判の争点はそのどちらでもなく、人の決断に対する他人の介入の
問題を取り上げようとしていたような感じだった。

色々と突っ込み所があるのだけど、コンダクトしているエイミー
の自分勝手な主張が実に目立つことで、かなり嫌悪感が出てきて
しまう為に、なかなかこの手の議論を正視して見るのが難しい
ものが有った。

ノバクは最終言論の中で、「自殺幇助で亡くなったのが友人や親兄弟
など身内のこととして考えて欲しい」ようなことを口にしていたけど、
その主張の方がバリーが語る「最高裁は身体に関わる政府の干渉
を認めていない。自殺も。検察は法理遵守は国民の義務というが
被告人を有罪にすれば人生の生き方から幕引きまで政府が決める
ことになり、憲法上の言論の自由やプライバシーは侵害されるとし、
人生の決定権は我々国民にあることを示すべき」ことを凌駕する
ような主張に見えないところが有るんだよね。

人の傷みなど他人には分からないとするならば、このエイミー
にだって分からないハズで、そんな彼女がネットで語っている
ウチにはまだ良い様な気がするのだけど、自殺出来るだけの機会
と方法論を教えるという時点で十分に罪深いことのように思う。
ネットで知り逢った相手のことをどれだけ知っているのか。
身近にいる看護師が目の前の患者が傷みで苦しむ姿を見かねて自殺
への手を貸すこととはまた違っているのだけど、どの程度人が人
と関われば相手のことを理解出来るのかと言われるとそれまた難しい
ものが有るよね。

判決不能となった際の陪審員の判断は10対2だったというノバク。
2人は無罪としたのかとするマンチに対して10人が無罪だと判断した
のだというノバク。その多さに驚きが有った。結局陪審員だって
人の傷みは分かっているハズもなく、そんな彼らが評決を下すの
だからね。

とても皮肉だけどエイミーの傷みは相当なハズなのに、この人は
自殺を選択肢に選ばず最後まで戦っている姿が有る。
ただ姑息に見えるのは、一緒に死ぬと思わせて自殺させてしまった
ところにあるし、基本エイミーとクリスティナの違いは、病気の
重さにも繋がるところが有るし、クリスティナの死が失恋による
感情の高ぶりと躁鬱の流れと連動してしまっているところにある
ので、一時の感情によるものかも知れないので、自殺を幇助する
のと同じくらい生きる為の何かを吹き込む医者の診断は必要な
感じがする。

クリスティナの妹は後悔しつつも意外とさっぱりした対応を見せて
いたところを見ると、あんまり家族とも上手くいっていなさそう
だし、唯一愛人となって心の隙間を埋めていた彼女が別れを
告げられたことで、より孤独感を増してしまったのかも知れない
けど、命の重さを考えると安易な選択は見せて欲しくはないね。
上司は愛人関係の解消をすることで彼女が自殺してしまうとは
考えなかったのか。別れると決めたので彼女を昇格させたのか
など気になる要素は存在していた。

ホアンが法廷の証人席で、自殺の98%は治療可能な心の病を
患っているというデータを出していたけど、それが本当ならば
自殺者ってかなり減らせると思うのだけど、人間の決断って
感情とか環境とか複雑に絡んでくるので難しいものがあるよね。

第二級故殺から、謀殺へと昇格したのは、留守番電話に入って
いた心中するという約束からだった。

刑務所に入るくらいならば死ぬということで、またしてもエイミー
に対する感情移入の難しさに繋がっていくけれど、直前になって
臓器移植で適合するものが見つかり、取りあえずはエイミーも長く
生きられるようになるが、それでも刑務所に入るならば意味が
ないとして死を選ぶような選択を採っていく。

マンチが深夜のノバクの家に押しかけるところが有る意味衝撃的
だったぞ(笑)。見た感じではまだ寝ていなくてソファーで本でも
読んで寛いでいる姿だったけど、後ろで髪の毛を縛っているノバク
さんに萌えるところがある(笑)

例外は許されないとしてマンチの必死な主張もノバクには届かず、
結局マンチはエイミーに説得して生きる気力を持たせて行けたのか。

■検索用キーワード

・エイミー役のMarlee Matlin

彼女は元々映画「愛は静けさの中に」でアカデミー主演女優賞を
取っている方だけど、今回のSVUでもエイミー賞・・もといエミー賞
にノミネート(ゲスト女優部門)されている。

Dlifeで放送していた「スイッチ~運命のいたずら」でメロディ
役として出演していた。「Lの世界」でのジョディの方が印象が
強いかも知れないが、最近では「glee」にも出演しているし、
活躍されている方だね。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
ジュディス・シパー (Caren Browning) CSU Captain
トレバー・ランガン (Peter Hermann) TARU Tech
ルーベン・モラレス (Joel de la Fuente) VTR解析

Dr.エイミー・ソルウェイ (Marlee Matlin) 聾唖者、”指揮者”、”列車に乗れ.com”
クリスティナ・ネリット (Karen Young) 姉、躁鬱病、画家
アリソン・ネリット (Annie Campbell) 妹
バリー・モアドック (John Cullum) エイミーの弁護士
ブルックス・ハーモン (Robert LuPone) クリスティナの上司、不倫
— (Heather Tom) Dr. Solwey’s Assistant
— (Stephanie Feyne) 法廷での手話通訳
マービン・フライドマン (Peter Appel) 医療品会社、ネットで注文販売
— (Candace Brecker) 警察での手話通訳
Dr.ベン・フレッチャー (Richmond Hoxie) クリスティナの死の診断
ダニエル・ラーセン (Sheila Tousey) 判事、罪状認否
ウォルター・ブラッドリー (Peter McRobbie) 判事、量刑判決
Dr.ネマリッチ (Jennifer Smith) ベルビュー病院、ER医師
ベン・スアラト (Adam Kulbersh) 捜査官 ネット分析
— (Josiah Early) “ホテルケネディ”、ウェイター
— (Susan Knight) ICU医者
シンディ (Liza Colon-Zayas) 掃除婦
マリア (Toni D’Antonio) 掃除婦
— (Hector Ricci Jr.) Jury Foreperson
— (Joseph Anania) Court Clerk

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