コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン6 第11話 スチュワーデス Wings

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第11話 スチュワーデス Wings

脚本/Jennifer Johnson 監督/David Von Ancken
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1960年6月17日、グローバルワールド航空。
スチュワーデスがロビーに出てくると乗客達はみんな夢中にな
って視線を向ける。ヘレンとアリーはスチュワーデスの初フラ
イトの時だった。ロンドンに付くのは9時。ランチはフィラデル
フィアで取りディナーはロンドンだなんて信じられないことだ
った。少女はスチュワーデスを見ると友達に自慢するので一緒に
写真を撮って欲しいと頼む。毎日世界中を飛び回れるなんて
素敵な仕事だと。
アリソン・サーストンは行方不明になる。

2008年。
スティルマンはリリーやスコッティたちを現場へと連れて来る。
ここは元リパブリカンホテルの跡地で1972年に廃業したもの
だという。新たに再開発で改築しているが、作業員が人間の骨
を発見したということ。骨盤からして女性のもので、見つかった
のはホテルのゴミ焼却用の焼却炉だった。鑑識からリリーに
発見されたものを手渡されると、航空会社のバッジだと分かる。
GWAと言えば60年代に潰れたグローバルワールド航空者のものだ
という。スチュワードたちは当時人気が有ったとするが、密会して
翼を折られてしまったものなのかというリリー。

アリー・サーストン(21歳)。スチュワーデスだというとジェフリー
ズは客室乗務員ですよという。リリーは60年代は言葉狩りのない
古き良き時代だったという。アリーは失踪は1960年11月18日で
失踪届を出したのはヘレン・マコーミックという同僚でルームメイト
の女性だった。2人は当日午前11時に空港で逢っていること。アリー
はあと一便乗って勤務を終える予定だったという。ヘレンと夕食一
緒に飛べることを約束していたが、アリーが戻らずヘレンが通報
したというものだった。しかし当時部屋からはマドリード行きの
チケットが見つかったとし、11月18日の午後12時半にアメリカン航空
のものだという。事件性はないと当時判断されているという。GWAを
使えばタダなのに何故わざわざ他社の航空会社を使っているのか。
他の誰かが手配したものなのか。
60年代のスチュワーデスはとにかく持てたという。
家族は両親のルーとデボラは健在だという。
ニュージャージー州のグラスボロに住んでいるというジェフリーズ
に対してリリーは私がDNA鑑定サンプルを取りに行ってくるという。
スコッティはホテルの宿帳を借りて来たという。1952年から廃業
した年までのものだという。
ジェフリーズは旅も変わったねと語ると、スコッティはあんたが
旅するのを見た事がないという。スティルマンもジェフリーズ
に休暇は6週間分も溜まっているので取らないともったいない
と言われる。ジェフリーズはバルカン・リビエラに行こうかなと
告げる。スコッティは「スタートレック」のバルカン星か?と問う
とクロアチアだという。紛争地帯ではないのかとするが、今は人気
の観光地だとして、遅れているなというジェフリーズ。

リリーはルーからDNAサンプルを受けとると話を聞く。
あんたは人が死ぬ事になれているんだろうと問われる。最後に
逢ったときに何か気が付いた事はないかと問う。娘と私は似て
いて熱くなりやすく頑固だという。航空会社に入ったのは私から
逃げる為だと思ったという。普通の親子関係とはちょっと違った
のだという。就職後に連絡は有ったかと尋ねると、電話するとは
言っていたという。恋人関係はどうかと問うと高校では
バート・ウォルターズがアリーにベッタリだったという。アリー
の旅行好きは私のせいかも知れないとし、第二次世界大戦中に
歩兵師団としてパリに行った際に娘の土産には小さなエッフェル塔
を買ったという。これから世界中の名所を集めようと約束して
いたのだという。結局叶わなかったと。

リリーは帰りがけにポール・クーパーのことを監察していた。
公園でチェスをしている姿だった。

スコッティに電話。しかし相手は名乗らずに「能なしのクズ」だと
いきなり言われたと語るとミラーは当たっているという。
そんな中署にはヘレン・マコーミック先生がやってくる。
双子の出産が有ったので遅れた事を語る。スチュワーデスから医者
への転身は凄いというと、スチュワーデスを一生やる気はなかった
のだという。アリーの件だというが見つかったのかと問うと、
訓練を始めた時から親しくしているという。スペインにいたのか
と問われるとフィラデルフィアだという。二人でリパブリカンホテル
に滞在したことはないかと尋ねると、行ったことはないという。
駆け落ちはあり得ないと当時の警察にも行ったのに決めつけられた
のだという。私たちは仕事柄男性関係はハデだという偏見を持たれて
いたという。スペインに一緒に行く相手に心当たりは有るかと
尋ねると、問題は機内で逢う男だけじゃないという。
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1960年にスチュワーデス(客室乗務員)として世界中を旅していた
アリソン・サーストン(アリー)は、突然行方不明になる。最後に
目撃されたのは1960年11月18日の午前11時頃で、その日のディナー
を約束していたヘレンが約束の場所に現れない為に警察に届け出
たものだった。再開発の為に元リパブリカンホテルの跡地のゴミ
焼却炉の中から女性の遺体が発見され、航空会社のバッジから
GWA(GLOBAL WORLD AIRLENRS)のものだと分かる。遺体の身元を確定
する為に、存命しているアリーの父・ルーからDNAを採取して
確定していくが・・・

海外ドラマ「PAN AM/パンナム」の世界って感じのエピソード。

スチュワーデスが気が付くと客室乗務員になり、看護婦が看護師
になり、保母が保育士と言葉が変化していく現代の世の中。
そういう変化の影に今回登場する様なアリーのような女性の活動家
としての資質を持った人の姿が有り、女性の職場での環境改善の
為に戦ったアリーの姿が、徐々に幼い顔の下から覗かせていくと
いうもの。
スチュワーデスから産婦人科医として転身しているヘレンと同様に
アリーもまた実はスチュワーデス以外の適した居場所というのは
有ったのではないかという感じがする。

スチュワーデスという世間的には花形の職業だけど、現実には
仕事としての厳しさと同時に社内での女性差別的な制約が有ったり、
男性社会の女性蔑視の世界が有ったりして大変そうな現場だった。
PD持ちの私がこんな仕事をしたらまず命が持たない訳で、考えた
だけでもぞっとしてしまうのだけど、色んな世界を回れるという
意味ではホント仕事とはいえ、世界に興味を持っている人には少な
からずその厳しさを乗り越えるだけの魅力というのは有りそうだね。

舞台がメキシコ・アカプリコに渡ったり、スウェーデン・ストック
ホルムに渡ったりしていたけど、どの国でもアリーが目にした
のは女性差別的な職場環境だった。
メキシコでは32歳の上司・ペギーが定年で退職。スウェーデンでは
親友のヘレンが妊娠した為に、子育てとの両立は認められていない
とすることから、堕胎するという場面に出くわす。

人口の少ないニュージャージー州のグラスボロから出てきた女性で
冒頭で写真を求められる姿を見れば、夢見がちな少女の姿が有り
世界中を回って希望に胸を膨らませているのかと思えば、そんな
メルヘンな世界から脱せられず一人拘りを見せていたのは、彼女たちを
指導したグロリア・フラッグストーンという女性だった。

自分の思い描いていた人生通りには行かずに、男性に対して変な
幻想を持っていたり盲目的になっているグロリアが、最後になって
アリーを敵視していることが判明する。

この会社も相当人気の高い仕事だと思っていたけど、60年代に潰れて
いるところを見ると、その社風は相当受け入れられては居なかった
のかな。
72年に廃業したリパブリカンホテルと共に闇に葬り去られようと
していた事件を上手い事引き上げた格好だった。

個人的なネタも多く盛り込まれて、ジェフリーズが何故かクロアチア
に行こうとしていて、ヴェラが合成写真をプレゼントしていたり、
スッコティの元に”能なしのクズ”という電話がなったかと思えば
フランキーが職場まで訪れてスコッティをミットベールホテルに
誘いに来る。電話がフランキーだとすると、自分を誘ってくれない
彼に痺れを来してそんな言葉を放ったのか。今回ジェンダーを意識
したエピソードで、ドラマの中では男性が女性にプロポーズする
姿が有り、女性はただ待つしか無いみたいなシーンも有ったので、
フランキーがスコッティに積極的になったのも過去と現代の時代に
於ける男女の意識の変化を描いたのかも知れないし、今回リリーが
被害者の父・ルーと接していく中で、娘との関係が上手く行かずに
いるのを目にしたけれど、このアリーという人物は実にリリーと
似ている女性であり、リリーを父親の元に向かわせたのもまた仕事の
中で意図する流れとして演出していたのかも知れないね。

案の上リリーがここ最近意識していたポール・クーパーはリリー
が15歳の時に離婚した父親だった。リリーには手紙を出していたと
語っていたし、リリーはそれを読んでいたとはしていたけれど、
まだまだこの二人の交流の話は続いていくのかな。

アリーと父・ルーは娘との関係に苦悩していたけど、アリー自身は
父親からもらった幼少期のお土産だったり、約束などを社会人に
なっても覚えて居てそれを遂行していた感じだった。言葉にしない
となかなか伝わらない思いはあるけれど、アリーも父親に対して
自分がスチュワーデスを選んだ中に、そんな父親との思い出なり
約束があったことを話していれば良かったのにね。

■使用された曲

・Come Fly With Me by Frank Sinatra
・I’ve Got the World on a String by Frank Sinatra
・Too Marvelous for Words by Frank Sinatra
・Little Girl Blue by Frank Sinatra
・Someone to Watch over Me by Frank Sinatra

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

フランキー・ラファーティ (Tania Raymonde) 物理鑑識課、スコッティと
ポール・クーパー (Raymond J. Barry)

2008年
ディーン・ロンドン (Lee Majors)
ヘレン・マコーミック (Adrienne Barbeau)
ローランド・ヒューズ (Brett Halsey)
グロリア・フラッグストーン (Mariette Hartley)
バート・ウォルターズ (Art LaFleur)
リュー・サーストン (John O’Leary)
ハーヴィー・ドワイト (Craig Braun)
— (Leon Simmons) Chess Opponent
— (Lisa Keppel) Featured Stewardess
— (Nicole Klepper) Flight Attendant
— (Patrick Weil) Ticket Agent
— (Todd Lyons) パイロット
— (Chris Nightingale) 空港の客

1960年
ヘレン・マコーミック (Megan Boone) スチュワーデス
アリソン・サーストン (Amanda Schull) “アリー”、スチュワーデス
グロリア・フラッグストーン (Lindy Booth) スチュワーデス上司
ローランド・ヒューズ (Robb Derringer) 機長、セクハラ、既婚者
ディーン・ロンドン (David Giuntoli) 副機長
ハーヴィー・ドワイト (Steven Ellison) 輸入会社、密輸で63年に逮捕
— (Kelsey Lewis) 女性
バート・ウォルターズ (Zach Lewis) 高校時代のアリーの恋人

コニー・サンダー
ロイス・マーフィー
T.C.ブムロリー
ペギー

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