CSI:科学捜査班 シーズン13 第14話 ラ・シーヤ 拷問 Exile

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第14話 ラ・シーヤ 拷問  Exile

脚本/Carlos M. Marimon
監督/Jeffrey Hunt

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アグアニレを歌う中、女性が椅子に縛られ拷問される姿。

キューバ人人気歌手・シルバナ・クエルトはリハーサルの為に
生演奏の中、歌を歌う。それを見ていた公演会場である
ルンバソンクラブのオーナーのエステファン・メヒーヤは素晴
らしいパフォーマンスを絶賛するが、マネージャーのアントニ
オ・フィチャは我々は金の為にしているのではなくキューバ魂
だという。
フィチャはシルバナに対してラスベガスはあくまでアメリカ
に於けるスタート地点だとして、ローカルニュースからCNN
FOX、NBCなどのメディアに取り付けて売り込むという。
そんな中二人は控え室に戻ると、マルタが椅子の上で拷問され
たようにして亡くなっていた。

すぐにベガス署、CSIが現場入りする。
被害者はマルタ・クエルト(32歳)、キューバ国籍の女性で妹の
シルバナは人気歌手。ニックは室内は掃除した功績がないこと
から殺害現場はここではないことを語る。椅子に座らされたの
は何か意味が有るのか。ラックにあるシルバナの衣装をわざわざ
被害者に着せていることには何らかのメッセージが有りそうだ
った。
検視官のデビッドは被害者は鈍器損傷、顔面と上半身全体に
有り、半円形のキズが全身にあるという。肝臓の温度は32.4度
ということで死後6時間だという。
遺体をここに運んで演出している。ラッセルは運び入れれば
誰かが気づくだろうといるが、マネージャーのフィチャは
2時間リハーサルをしていたという。出入り口は2箇所。
何故この部屋なのか。シルバナの姉、シルバナのドレス、
シルバナの化粧台・・その鏡を見ている・・・。被害者の視線
で眺めるラッセルは壁に貼られたシルバナたちの写真の額縁に
血の跡があることが分かる。裏返して見ると、そこには血文字
で「シルバナ エレス ラ プロクシマ」と書かれていた。
次はシルバナだと。

「キューバに自由を!」。
ルンバソンクラブの外ではキューバ人移民たちがプラカードを
持って集まっていた。

シルバナ人気は凄い。ラム酒、葉巻、シルバナはキューバの
三大輸出品だというグレッグはモーガンとやってくる。彼女は
欧州のツアーをしてアメリカに来たばかりだという。モーガンは
グレッグに対してあなたがこのような曲が好きなのは知らなか
ったという。セックスピストルズ、シナトラ、そしてシルバナ
など良い音楽が好きだと語る。

ラッセルはシルバナから話を聞く。
まるで分身を失った気分だというシルバナ。最後に姉を見たの
は何時か尋ねると、昨日ランチして姉はショッピングへ行くので
別れたという。ショーの衣装担当と姉はその衣装のデザインを
しているという。シルバナはずっと面倒を見てくれていたこと
を語り、マルタが背中を押してくれたので心強かったという。
脅迫を受けて居たことは有るのかと問うと、フィチャは毎日
だという。この国に来てから脅迫されていたとのこと。
ロス・グサノースという亡命キューバ人グループで、帰国しない
のであれば死ねと言われていたという。表にいる集団なのかと。
彼らから殺意は感じ無いというラッセル。アメリカ政治は
見せ物だが、キューバのは国への情熱だという。
シルバナへの脅迫の黒幕は亡命者らのリーダーのエディ・サン
トスだろうという。ヤツには何処に行っても見張られているの
だという。通報もしたし国務省にも話したという。
パスポートに書いて有るゴビエルノクバーノというスペイン語
は政府という意味だとして、フィチャがシルバナに付き添うのが
任務なのだろうと。確実に祖国に帰すことが仕事だろうとする
と油断していた事を語る。

モーガンは床に黒い筋があるとし油性残渣だという。グレッグ
は繊維痕を発見していた。椅子の下にも繊維片があり、部屋の外
へと続きドアの外へと繋がって居るという。遺体を布袋に入れて
引きずってきたのだろうこと。その布袋は何処なのか。
楽屋と入り口の間にはゴミ箱が有り、中に布袋が入って居た。

ルンバソンクラブを運営しているメヒーアに対してサラはセキュ
リティが酷いことを指摘する。正常に作動しているのはバーの
奥に有るレジのところだけだという。メヒーアはカメラは今月
設置してから4度修理に出しているとし、シルバナの出演を
発表してから毎晩のように襲撃されているのだという。普段は
穏やかな人たちだが歴史のことになると何故凶暴になるのか?
もう50年前のことだという。
メヒーヤは自分はキューバ系アメリカ人で、両親が20年前に
移住したこと。自分はここで育ったのだとし、みんな自由に
育ちたいのだという。ショーを続けたいのであればカメラを
直してと語る。

アルとフィンはモルグで検視しながら話合う。
アルは15年前にキューバに行ったことがあるとし、法医学の
シンポジウムがハバナで有り招待されたという。全身の損傷
形状に心当たりが有るとし、手首の損傷は拘束されていた
ものだという。ロープで足首にも同じ跡があり索状痕だと
いう。両肩の打撲は筋肉が異常に伸ばされたことによるもの。
腹部の打撲は長時間強烈に圧迫されて殺されたのだろうと。
四肢拘束だという。拷問の形式なのか?と問うフィンにキューバ
でジューナリストが拷問のことをスペイン語でラ・シーヤ
と言っていたとのこと。椅子って意味で、警察が好んで用いて
いたキューバ独特の拷問テクだという。床で拷問し担ぎ上げ
椅子に縛りつけるパイプで殴り続けるのだという。今の所
性的暴行の所見はないが、左足の踵の皮膚に半分埋まっていた
ものが有るという。金属なのか?

ホッジスの元にエクリーがやってくる。
上司兼ママの彼でなけば追い出すところだというホッジス。
君はドパルデューか、いやマクダウェルの方だというエクリーは
「グリーン・カード」の映画を見たという。一体どういうつもり
だとして、イタリアで知り逢って一週間で婚約したのかと。
同じ言語も喋れないのに・・。モーガンの宣誓証書には君を支持
すると書かれていたとし、何故隠していたのかという。母親も
知り取り乱していたという。モーガンを嘘付きにするなという
エクリー。
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キューバの歌姫のシルバナの姉マルタが殺害され、遺体が
楽屋のイスに座らされた状態で置かれていた。拷問を示唆し、
更にメッセージ性が強く表れていたもので、キューバ人関係者
はキューバ系移民のコミュニティが体制批判のために行っている
のではないかと見ていた。次はシルバナを狙うというメッセージ
が書かれていた為に警戒心を見せる。容疑者としては脅迫をして
とするキューバ系移民コミュニティに向けられるが、ラッセルが
見た限りでは殺意までは感じ無いという。遺体に付着していた
ものからクロムメッキの加工工場ではないかとして、それを
経営している亡命者代表のエディに容疑の目を向けて行く。
令状で工場は調べるとこの工場で殺害された跡が見つかる。

つい最近では有るけど、アメリカとキューバの国交が54年ぶり
に回復したということで、こういうコミュニティの意識も
少しずつ変化していくのでしょうか。
シルバナのような人物が共産主義の象徴として利用され、市民に
弾圧的政府にドルを運ぶ為に利用しているとされているけれど、
この辺はどこも似たようなものがあるな。

政治的な問題で有ったり、過去に遡って被害者と加害者の関係
の系譜で事件を起こしたのではないかとする流れが有る中で、
実は意外と殺人の動機が恋愛に於ける三角関係に有るとしたり
嫉妬心から起きて政治的な問題とはまるで違う所で発生した
みたいな流れはドラマではよくあることのように思う。

ただシルバナがどれだけキューバに愛情を持っていたのか、
アメリカに対する視線に関してはまるで描かれておらず、
幼なじみのエステファンに対する思いばかりが描かれていたので、
姉に対する憎しみが、好きだったエステファンを奪われたと同時に
反体制的意味合いも含めて裏切られたとする思いが有ったのか
は実に謎な事件だった。

とても皮肉だけど、キューバ人のように共産主義国家は随行員を
同行させることが多いけど、アメリカにやってきたものを逆に
キューバ系アメリカ人が見張っているという流れも不思議なもので
キューバ人のように抑圧された国の人たちは、店の防犯カメラ
なんかも破壊していたけれど、何かに監視される行動には敏感な
ものが有りそうだね。

恋する相手と一緒に育ってきた姉妹を秤に掛けることは出来ないと
思うけど、まさか血を分けた姉を殺してまで殺意を抱く恋心と
いうのは一体何なのだろうか。
こんな拷問をしてしまうのもまた過去にそういうのを目にして
いる環境に有ったからこそで、子供に悪影響を与えるものを国が
行っていたのだろうね。

ラボの個人ネタでは、いつまで続くのかというホッジスと移民局
との対決の構図。これもまた監視されていると言えば監視されて
いる訳だけど、90日間で結婚しなければホッジスの婚約者の
エリザベッタはイタリアに戻される。ラスベガスならばドライブ
スルーで簡単に結婚出来るという辺りもまた、今回の恋愛事情を
命がけで守ろうとしたキューバ人シルバナに対する皮肉にも
思えてしまうのだけど、本当に結婚するのだろうか。

エクリーがホッジスの元にやってくる辺りは興味深く、エクリー
と母親が付き合っていることも驚きならば、二人が結婚したら
モーガンとは義兄弟になってしまう為に、ホッジスとしては
母親の幸せの為に身を引いたということなのだろうか?
かつて「ゴシップガール」でダンとセリーナが別れることに
至る原因にダンの父・ルーファスとリリーの母・リリーが結婚
したとする理由が有ったよな。
またモーガンとホッジスを別れさせたのは、モーガンとグレッグ
の関係を結ばせようとする意図が有ってのことなのか。

キャッサバリーフという薬効成分を抽出出来る植物を食べさせ
られたことが原因で死亡してしまったこと。シルバナもそれが
含まれるカプセル錠を飲んだということで危うく殺され掛けた
と思ったけど、実際には計算ずくだった。

しかし科学捜査なので細かく色んな可能性を調べていくのは
仕方がないけど、クラーク郡のヒスパニック博物館のデータベース
に都合良く73年のキューバ軍の写真が残っていて、クエルト家
とサントス家の事情を調べ上げたり、56年型シボレー・ベルエア
のトランクの成分が検出されたということで、それが遺体の
運搬に利用されたというけれど、そんな車が利用されていたら
凄く目立つと思うんだよね。
キューバ国内は輸入車が解禁されていないという事情も有って、
国内でクラシックカーが多数走っているという事情が有るけれど、
アメリカでそれが利用されれば分かりそうな気がする。

それと一人で遺体を運んだのだろうか?何時、どんな方法で、ダレ
にも見つからずに運べたたのかも謎だ。

最後は歌の歌詞が全てを物語っているとしてラッセルが自供を
促していた。折角の才能を恋愛の縺れで壊してしまうというのは
辛いね。

そういえば久しぶりに警察犬・サムがニックのオフィスに居たね。

■その他

・Who Are You by The Who

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部

ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 保安官補
ケビン・エイカーズ (Alimi Ballard) 捜査官

アントニオ・フィチャ (Antonio Jaramillo) マネージャー、同行員
エステファン・メヒーヤ (Ignacio Serricchio) ルンバソンクラブ
シルバナ・クエルト (Sandra Vergara) 妹、キューバ人歌手
マルタ・クエルト (Alexandra Manea) 姉、衣装担当
エディ・サントス (Castulo Guerra) 亡命者”ロス・グサーノス”のリーダー
— (Jennifer Hamilton) Choreographer
ダンサー
(Rhapsody)(Noel Bajandas)(Jeremy Barthel)(Micki Duran)
(Rodrigo Guzman)(Zuzana Lova)(Nolan Padilla)(Vai Tiare)

カルロス・クエルト
エドワルド・サントス
ヒルダ・サントス
オスカー・メヒーヤ

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