コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン6 第16話 ジャッカルズ Jackals

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第16話 ジャッカルズ Jackals

脚本/Taylor Elmore 監督/Marcos Siega
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1976年5月6日、サラ・ブレイク(17歳)は、制服から着替えてい
ると、外からバイクのエンジン音が聞こえる。彼女は着替えて
外に出ると”ジャッカルズ”と書かれたステッカーを貼るバイク
が止まっていて、その後部座席に乗って出て行く。家には、
差し押さえ物件と書かれていた。
しかしサラはその後遺体として発見される。

2009年、ジェフリーズはスコッティに対して、あいつの料理は
美味いとし、片付けも覚えたのだという。しかしスコッティは
ジェフリーズの意図していることを知り、俺にヴェラを押しつ
けるなと語ると、出て行って欲しいならば本人に言うべきだ
と語る。スコッティはリリーに助けてくれと語る中、署には
コリン・ブレイクが来ていた。
コリンは横領、詐欺、恐喝で実刑を受けて出所したばかりの
人物だった。死傷した軍人の金を騙し取るなんて酷い人物だと
いうリリー。しかしスコッティはそれだけで連邦刑務所に30年
の刑期なのかとすると、コリン本人は判決は15年だったが、脱獄
しようとした時に看守を怪我させたので刑期は2倍になったのだ
という。逃げようとしたのは娘のサラの為で、私が刑務所に
入った2ヶ月後に滅多刺しにされて殺されたのだという。僅か
17歳だったとのこと。娘が13歳の時に妻を亡くしてから二人暮らし
をしてあの子は私の無実を信じてくれていたこと。刑務所に
入る前日までだという。

— 1976年 —
コリンは、娘のサラに学校が終わった後はローラ叔母さんの家
に行くよう告げる。サラは戦おうというが、コリンは違うのだと
して、実は犯罪を犯して居た事を語る。

— 2009年 —
親が犯罪者なんて聞いてショックだっただろうとし、娘は家出した
後のトラブルとして処理されたのだという。30年間手がかりになる
ものがなかったが、昨日出所する際にコレを見つけたという。
ジャッカルズの写真だった。写真で娘と一緒に居る男のことを調べ
て欲しいとし、この写真は出所する際に預けていた私物の中に
何故か入って居たのだという。ジャッカルズは麻薬や銃の売買も
しているバイカーだった。1976年7月4日・フリーダム・ランと
書かれている写真だった。刑務所に入った二ヶ月後、その写真を
撮影したすぐ後に殺されているという。娘の信頼を裏切ってしまった
が調べて欲しいとのこと。

サラ・ブレイク(17歳)。30カ所刺されて、ホッグアイランドロードの
脇に捨てられていたというリリー。スティルマンはナイフが胸骨
の所で折れていたという。ミラーは手と腕には防御創があること。
今でもフィラデルフィアジャッカルズは存在していて、麻薬や売春
で稼いでいること。1976年当時のリーダーはジョン・クラーク、
通称シェイムレスだという。しかし何故サラがジャッカルズに関わ
ったのかというミラー。親に裏切られた反動だろうとし、ワルが
格好良く見える時があるというリリー。バイカー好きの経験談
なのか?としてリリーに問うと、私はそんなのではないという。
鑑識のフランキーは写真の件で何だと言っているのかと問うと、
カメラは当時何処にでも有ったインスタマチック、1%というワッ
ペンはアウトローの勲章だという。本当に悪いバイカーは1%
だけだと言われているとのこと。スコッティは州警察の知り逢いが
ジャッカルズを見張っているので連絡して情報を探るという。
コリンの私物に写真を入れたのは誰なのか。倉庫の出入りを許されて
いる模範囚なのかというミラー。サラは良い子だと父親は語って
いたが、ケンカで停学になっているという。サラが味方して暴れた
友達は退学になっているとのこと。名前はリビー・トレイナー
だった。リリーは彼女に逢って来るという。
スコッティはジャッカルズのクラブハウスにいくというと、
バイカーは警察とは口を利かないとし、念の為に見張りをつれて
いけとしてミラーを同行させる。

フィラデルフィアジャッカルズ。
シェイムレスにサラのことを聞くスコッティ。話が有るならばクラブ
を通せというシェイムレス。考えてから話した方が身のためだと
いうスコッティ。

一方リリーはリビーの元にいく。
サラが映っている写真を見せた後、70年代にあなたはジャッカルズ
に出入りしていることを指摘する。リビーはそのバカの一人と
結婚までしたが、81年に事故って死んだ時は人生最大の幸運だった
と語る。このサロンを買って過去は全て捨てたとし、今では3軒
を経営しているという。サラのことは覚えて居るのかと問うと、
気取った同級生はサラの父親が逮捕されて大騒ぎし、サラを犯罪者
扱いしたのだという。

— 1976年 —
マークとサラはリビーを捜しに行く。
ジャッカルズが集まっている場所だった。サラはリビーを見つける
と自分のせいで退学になったことを謝罪する。しかしリビーは
気にしていないとしここの方がずっと楽しいという。そんなサラ
に対してダレンという男性が自慢のバイクを見せる。ハードウィル
パンヘッド 65年型で、自分で組み立てたのだという。そんな中
シェイムレスは24時になったとして、これからはジャッカルズタイム
だとしてメンバーとメンバーの女以外はこの場所から失せろと語る。
シェイムレスはサラはここに居て良いとするが、マイクは彼女を
連れて帰る。

— 2009年 —
リビーはあれは最高のパーティーだったとし、サラとはそれきりだ
という。サラをつれて来ていたのはマークだとし、すぐに手を
上げる嫌なヤツだったという。髪の毛と暴力男には詳しいと言う彼女
は治せるのは髪だけだという。

ヴェラはジャッカルズのメンバーの構成員たちの写真を見る。
シェイムレスは悪そうな面をしているなという。ジャッカルズの
二代目総長で、初代はバイク事故で死んだとし、それでトップに
立ち組織を凶暴化させたというスコッティ。コリンの刑務所
にジャッカルズのメンバーは居ないとすると、スティルマンは
元メンバーも洗えと指示する。女性たちのことも調べろという。
ジャッカルズの女性たちはセックスと麻薬売買の道具にされている
が、女性にも序列があるのだという。メンバーの恋人になると
その序列が上がるのだという。
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30年間連邦刑務所に収監されていたコリン・ブレイクが出所する
中で、娘のサラの件で殺人課に相談に来る。出所する際に、何者
かが自分の荷物の中に娘が亡くなった当時の写真を入れていった
のだという。そこには1976年にジャッカルズがフリーダムラン
と称して代々的にイベント走行した時の映像が写真として映って
いた。サラはバイカーの男と一緒に写っていたがその男性の顔が
映っておらず確認が取れなかった。ジャッカルズは今でも活動
している麻薬・売春組織で、当時のリーダーであるジョン・クラーク
こと”シェイムレス”も健在。彼らから話を聞いていくことになる。

30年前の事件ということで、コールドケース的には個人的には
一番ドラマとして扱い安い年代なのではないかという感じがする。
証拠もまだ残っていて、当時のことを知る人物もまだ現役でいる
人が多いハズで、事実を語る人がいるかどうかはともかくとして、
聞き込みして回れる強みがある。
そして30年という月日からして、当時の事がご破算になるとは思わ
ないけど、ちょうど良い感じに罪の告白をしたいとする冷静な
判断を持ち合わせている人がいてもおかしくない期間の経過が
経っており、そこから事件解決の道筋が立つのではないかと。

ドラマでは結果として見ると、言葉は悪いがもの凄く胸糞の悪い
思いのさせられるエピソードだった。
何時の時代も居場所を求めて人は彷徨い歩くのだけど、17歳の少女
によって突きつけられた突然の居場所の剥奪が及ぼした影響を
考えると、サラの判断を非難することも出来ないし、周りの人の
サポートがまるでない現実にただただ残念としか言い様がない。
ただコリンは逮捕される前に、ローラ叔母さんの家に行くんだと
していたので、そこに素直に脚を運んでいれば良かったんだけどね。

事件が発生した時は1976年ということで、ベトナム戦争に於けるアメリカ
の敗北・撤退が決定した翌年のことだった。しかも写真に写る7月4日に
起こしているフリーダムランというものを見る限り、アメリカでは
独立記念日に起こしていることで、バイカーたちは元々フリーダム
な生活をしているにもかかわらず、ナニがフリーダムランだと小一時間
なところだけど、アメリカ独立宣言が行われた時代が1776年だと
いうことを考えれば200年というちょうど良い節目に当たる年で
あることを考えれば、何かもっとその数字に拘りを見せても良かった
のではないかと思う。

7月4日というとどうしても、トム・クルーズが主演を演じた映画
「7月4日に生まれて」を思い出させるけど、サラ役を演じた
Spencer Lockeを見ると、トム・クルーズが若かりし頃演じた
映画「トム・クルーズ/栄光の彼方に」の中でのトムの相手役を
当時のリア・トンプソンを彷彿とさせる容姿端麗さで、その容姿端麗
さとは逆に惨殺された現実はただただ憤りを感じるところだった。

サラの為に退学になったリビーという同級生、サラに居場所を
提供することになったダレンというバイカーの男性。
一度は彼女に手を差し伸べた人物が、次々とジャッカルズという
世界観の中で生き延びる為に手を離してしまっていて、切なさと
憤り感を覚えるところ。そんな人物たちが現在の世界に於いて
シラーっと事業に成功を収めているところを見るとより怒りが
増すところが有るし、殺しを命じたシェイムレス自身がまだ現役で
バークという気の良い感じの模範囚が情報を供述したことで
その身を失ったことを考えると、相当まだまだ力を誇示している
ところが有るのかな。

まさにサブタイトルのジャッカルという名前に相応しいドラマ
が目の前で展開されていて正直、初代のジャッカルズの総長、
マーティン・マロイでさえも、シェイムレスに殺されたんだろうな
と思って見ていたのだけど、それはなかったみたい。しかしサラが
突然居場所を失ったように、父親を失ったダレンもまた居場所に
関して大変な生存競争を生き抜いてきたであろうことを想像させる
かな。

サラが金を返した後に逃走するって選択は出来なかったのかな。
そうすれば少なくとも殺されることは無かったのではないか。
そして逃走してしまった厳つい男で潜入捜査官のモンスター。
この人が捜査官として警察署に戻っていれば何かサラの人生に
変わるものがなかったのか。色々と潜入の影で、ドップリ世界に
ハマり過ぎたことで、警察署に戻れなくなってしまったのかも
知れないけどね。


私生活ネタでは、ジェフリーズがヴェラと同居している姿に
ウンザリしているようで、スコッティに押しつけようとしていた。
スコッティはヴェラに対して、長い付き合いなんだから遠慮無く
言ったらどうかとするスコッティに対して、

「お前の所に泊めてくれるか?」
「ダメ」

思いっきり釣り・釣られ状態の二人の姿が有った。

ミラーはバイカーが今回の事件の関係者だと知り、リリーに対して
経験者は語るとして茶化している姿が有った。リリーの彼氏で
Brennan Elliottが演じているレイ・ウィリアムズは今頃、
何処を彷徨っているんだろうね。
そのリリーは、容疑者のリビーを別件で取り調べる為に、テール
ライトをシラーっと壊して逮捕する姿が有ったりするし、
ジェフリーズの前に現れたカルメンという女性は一体誰なのか
ということになる。
そしてスコッティが今回、州警察に知り逢いがいるとしきりに
発していたけど、誰のことだったんですかね。
前回決別したフランキーは名前だけ登場(笑)

ヴェラとジェフリーズが最後にエレベーターで一緒に乗り合う姿が
有って改めて友情を確認した格好だけど、前回のエピソードに於いて
は、このエレベーターでスコッティとフランキーが似たような形
で別れているんだよね。
なんだか対象的な感じで、男女の関係は続かないけど、男性同士の
関係は続くモンだなと感じさせた。

■使用された曲

・MAGIC MAN by Heart
・SHOW ME THE WAY by Peter Frampton
・SLOW RIDE by Foghat
・STRANGLEHOLD by Ted Nugent
・BAD COMPANY by Bad Company
・SIMPLE MAN by Lynyrd Skynyrd
・Bad As Bad Can Be by Sonny Ellis

■検索用キーワード

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

カルメン・ウォルターズ (Simone Moore) ジェフリーズを尋ねてくる。

2009年
ダレン・マロリー (Jeff Fahey)
リビー・トレイナー (Beth Broderick)
コリン・ブレイク (Barry Cullison)
ジェームズ・ドリュー (Patrick Kilpatrick) “Monster”
バーク (Jeremy Roberts)
マーク・キャラハン (Michael Woods)
ジョン・クラーク (Jonathan Banks) “Shameless”
— (Keith Burke) SWAT Lieutenant

1976年年
ダレン・マロリー (Clayne Crawford) 初代総長の息子
ジョン・クラーク (Michael Raymond-James) “Shameless”、ジャッカルズ総長
ジェームズ・ドリュー (Dylan Kenin) “Monster”、シェイムレスの右腕
リビー・トレイナー (Brit Morgan) サラの友達
サラ・ブレイク (Spencer Locke) 17歳、父が犯罪者
マーク・キャラハン (Mark Hapka) サラの恋人、ラクロス選手
コリン・ブレイク (John Scarangello) サラの父
バーク (Dan Frank) ジャッカルズ
— (Amza Moglan) ジャッカルス・バイカー

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