Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン2 第8話 悲しみのトロフィー The Deep End

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第8話 悲しみのトロフィー The Deep End

脚本/Michael Alaimo 監督/Rick Wallace

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【ストーリー】
テレビ局ではヘリコプターに乗っているレポーターのジンジャー
チャンに対して白人の家で家主とラテン系の子との間で殺人
事件が起きたとし、その点を踏まえて報道して欲しいと
プロデューサは指示する。警察が制止しても粘ってくれとの事。
ニュース速報と称して、番組で事件が取り上げられる。
アメリカが誇る世界的に有名なチャールズ・フレイのパシフィック
パリセースにある自宅が警察によって封鎖されていること。現在
現場上空からジンジャーはお伝えしますという。
未だ事件の詳細は報道陣にも伝えられていないとし、LAの高級住
宅地で一体何が起きたのか。自宅は警察の規制線が張られて一部
では人種問題が絡んだ殺人との情報が入って居ると伝える。

現場にはプロペンザが車でやってくると、リポーター陣が詰め
寄ってくる。フレイコーチが殺されたのか?犯人は庭師なのか?
複数人が殺されたのかetc….。プロペンザは記者会見はロス市警
本部で行う予定だとして集まる場所を間違っているのではないか
という。

サイクスはプロペンザに現状を報告。フレイは北京五輪に3人、
ロンドン五輪に5人の選手を行かせた水泳コーチで、タオによる
とその内4人は金メダリストだという。エマ検事補も現場に来ていた。
フレイは殺されて折らず彼が犯人だという。押し込み強盗が午前
8時57分に有り、隣人が通報してきたものだという。物音が裏口で
聞こえたと。ラテン系の青年2人がオフィスを物色していたとし、
フレイはその内の一人に発砲し、武装したもう一人は逃げたそうだ
という。何でエマから現場説明を受けるのかというプロペンザに
対して。トレイボン・マーティン事件をご存じないのかという。
ロス市警が人種問題を軽んじた場合、フォローする必要がある
からだという。サイクスはフレイは負傷して病院で治療中で、
治療が終わり次第本部に出頭させると語る。それまでに隣人の証言を
取ってくるよう告げる。

フリンはドアは明らかに外側から割られている事を語る。
プロペンザはフリンに対して明日は娘の結婚式だろうと問うと、あ
ちらの家族に挨拶に行かなくて良いのかという。俺は出席しない
というフリン。娘はバージンロードを俺と今の父親と三人で歩きた
がっているが冗談じゃないという。金だけを出すことにしたとし
元々それが相手も望んでいるのだろうと意地を張るフリン。
あとで結婚式の写真でも見るとのこと。
鑑識にドアノブの写真を撮るよう告げ、サンチェスは奧で検証中
だと語る。

サンチェスは、2人はまずこのガラスを割ったとし、侵入前に
警報が鳴るか試したのだという。ケンダルは遺体は胸を撃たれて
いること。至近距離から3発撃たれていて、死後2時間が経過して
いるという。フレイの銃は380セミオートマで、銃弾は2発は体内
1発は貫通しているという。もみ合った際のアザが有り、被害者は
酒を飲んでいる臭いがしているという。

被害者はIDを所持していた。マテオ・トレス。2日前に23歳に
なったばかりで住所はシャーマン・オークスだった。
裕福な地区に住んでいる人物だという。スポーツマニアの泥棒
は多いとし、トロフィーとか記念品目当てだというタオ。壁に流れ
弾の痕跡はなく、例え共犯者が発砲していなくても家に不法侵入
すれば正当防衛が成立するという。共犯者にも責任が有るのだろう
と。
そんな中、エマはツイッターでフレイの名を検索したらマスコミが
被害者はラテン系でヘイトクライムの可能性有りと流れていると
いう。早くマスコミに訂正させた方が良いというエマに対して、
プロペンザはあくまで捜査が先で政治を語っている暇などないと
一蹴する。
サイクスは1ブロック先で被害者の車が有ったという。車種は
ホンダ車だろうとしてサンチェスは車の鍵が現場に落ちているのを
みて語る。運転手が死んで共犯者がキーを持たずにどう逃げたのか。

フレイは署で聴取を受ける。
一人は逃げたがもう一人は追わなかったという。通報しなかったのか
どうしてかとタオとシャロンは尋ねると、撃った青年は床に倒れ、
何も考えられなかったという。正気に戻り通報しようとしたら
警察が来たのだという。
隣人の防犯カメラ映像には何も映っておらず、通りの方には
カメラを向けている人がいないとのこと。
フレイに二人に見覚えはないのかと尋ねると、全く無いという。
逃げた男は逢えば分かるかと問うと多分分かるという。
どんな風貌をしていたのか尋ねると、ラテン系で若く20歳くらいで、
無精髭を生やし、ボクよりも少し小さかったという。黒いパーカー
のフードを被り、髪の毛は黒かったと思うと。人種問題は関係無い
とし、黒人でもアジア人でも教えている事を語る。
スポーツに関する値打ち品で盗られたものはないかと尋ねると、
自分以外に値打ちに感じるものがあるか分からないという。共犯者
の似顔絵を作成したいので協力して欲しいとすると、フレイは
毎日午後3時半から水泳の練習があるとし、生徒には何が有っても
来る様に話しているのにコーチがいかない訳にはいかないとして
立ち去ろうとするが、生徒にはコーチが休むと伝えてというシャロン。

被害者の車は現在ガレージラボで捜査中だというプロペンザ。
自宅には手がかりは出なかったという。
会議室には被害者の両親が来ていることを聞かされる。
フリンは電話で金を払う意外にもオヤジがすべきことはあると
し、結婚式に出席した場合には・・という。そんなフリンを見て
シャロンは一緒に被害者の両親と逢ってくれと頼む。

マテオの父・アルバートと妻・メアリーは共に教師をしていた。
アルバートは今度は一体何をしたのかとするが、まだ死亡した
ことは話さなかった。マティのこういう関係は?と尋ねると、
父は友達は多くないとするが、妻は最近は増えたのだという。
断酒会に出て生き直そうとしていたという。今度は何をしたのか
として飲酒か麻薬かと尋ねる父。妻は酒は三週間飲んでいないと
すると、シャロンはマティに最近出来た友達はいないかと。
飲酒するようになって友達は去っていったとし、レイモンド・スア
レス以外は見放されたという。マティの従兄弟だという。
そのタイミングで悪い知らせがあるとして、息子さんは強盗に
押し入る最中に殺害されたとし、仲間二人で強盗事件を起こした
ことを語る。
押し入ったのは有名な水泳コーチの家だと語ると、アルバートは
突然俺のせいだと嘆く。
レイモンドはミッドウェイ病院の看護師をしていて、今日は非番で
家にはいないという。
アルバートとメアリーは会議室で何か話しているが、その会話を
なんとかして聞き出せないのかと語る。
令状が下りたというタオはトレス家を捜索し、スポーツ用品の収集品
と銃とパソコンを押収してくるという。

そんな中ラスティがやってくる。クリスは?と尋ねるバズに来ない
よと語る。クリスの親にディナーの時に詳しく自分のことを話し
たら、クリスに対して学校以外俺とは逢うなと言われたみたいだ
と語る。
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アメリカでもオリンピックに何人もの選手を輩出している有名
な水泳のコーチのチャールズ・フレイ自宅で事件が発生する。
供述によるとラテン系の青年2名が窓ガラスを割って自宅に押し
入り、それに気が付いたコーチは一人を射殺。一人はもみ合いの
末に逃がしたというものだった。通報はコーチ自身がしたもの
ではなく隣人が行って警察が駆けつけたもので、コーチによると
被害者で強盗犯のマテオ・トレスのことは知らないということ
だった。マスコミは有名コーチの自宅に押し入ったこと、そして
高級住宅地で発生したこと、そして白人とラテン系による人種間
の対立が背景には有るのではないかとして勝手な報道を行おうと
していた。このままだとヘイトクライムだと取られて、収拾の付か
ない事態にも発展しかねないものだとして、エマはすぐにでも
会見を開いて事実関係を話すべきだと語る。

小児性愛者で有望な若者がそんなコーチの毒牙に合い人生を終わら
されたという事件ドラマを今までどれだけ見て来たのだろうか。
水泳部のコーチの話とは違うけど、「コールドケース」では、
スコッティの兄がボクシングクラブに通っていて、コーチに性的
暴行を受けて居たことが有るし、大抵は自分の子供に異変が有れば
真っ先に自分の子供のことを心配するのだろうし、原因を探ろう
とするものなのだろうけど、忙しい家庭では、どうしても子供の
生活態度に無頓着になりがちで、それでいて水泳の才能があると
言われて、コーチに任せっきりにしては期待だけ期待するという
面に於いては、親にもその責任の一端は有りそうな感じはする。
ただ当然ながら悪いのはコーチ自身であり、保身の為に殺害を侵す
というトンデモない事件で、今までよくそんな事実が明るみにされ
なかったなと。

ドラマを見ているとラスティに対する示唆するエピソードという
だけでなく、親子関係に対して再考させられると言う面では
今回はフリン自身の私生活にも精通していきそうな流れが有った。
この事件に関わっていなければ、フリンは意固地になって娘の
結婚式には出ないとしていたけれど、やはり夫婦関係がどうであれ
娘に対しては、最低限は愛情を示していることを誇示していかねば
ならないように思う。

親が子供に無頓着になる事件のストーリーが有るとすれば、過剰に
干渉してくるエピソードの流れがあるのもドラマとしての常套句で
実際にはこれが当然の反応なのだろうけど、ラスティとクリスに
対してクリスの母親・レベッカの流れに関しては興味深い流れとして
利用された。

エマは相変わらずマスコミ対応に於ける世間からの視線を気にして
いたし、テイラー自身も最近はシャロンの顔色を伺って、発表した
方が良いのではないかというばかりで、なんとも精彩がない。

一番印象的なのは、自分自身の決断ということを重視したシャロン
の態度にあり、今回コーチからの被害者訴えた一人・ケビンが
告白すべきかどうかでドアの外で悩んでいるところを無理強いしよ
うとはせず、室内に入ってくるのを待っている姿が有った。
これは同様にラスティに対するシャロンの気持ちの現れでも有り、
何時の日か自分の口から話してくれるのをシャロンは待っている所
なのだろう。

ドラマとしての問題は幾つか存在していた。
シャロンのマスコミを使った誘導の仕方は上手かったし、その
意図はすぐにわかるものがあったけど、後々法廷で論争になった
時には、フレイ側弁護士は確実にロス市警が性的暴行に関しては
完全に否定したことを引き合いに出してくるハズで、どれ程の
罪に問えるのかということ。殺人罪も適用されず、小児性愛の暴行
に関しても起訴出来るのは1件だけという淋しいものが有り、
民事の件ではまた別だけど刑事裁判では大した罪に問えないところ
が有った点かな。まぁ社会的には制裁してくれることを期待したい
ところだけどね。結局父親の罪悪感がとんでもない事態を起こして
しまったことで、そういう葛藤は一気に吹き飛んでしまった感じだ。

シャロンがフリンと共に結婚式に出席するとか、エマがサンチェス
に対して「サヨウナラ」と語るシーンなど、なんとも言えない所が
有ったね。

■検索用キーワード

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長

エマ・ロス (Nadine Velazquez) 地方検事補
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識
ジャクソン・レイダー (Tom Berenger) シャロンの妻、弁護士

レベッカ・スレイター (Lori Loughlin)  クリスの母
チャールズ・フレイ (Drew Waters) 水泳のコーチ、五輪に選手を輩出
アルバート・トレス (Jonathan Nichols) マッティの父・教師
メアリー・トレス (Marlene Forte) マッティの母・教師
マッティ(マテオ)・トレス (Geovanni Gopradi) 殺害された息子
エーデルマン (Scott Hoxby) フレイの弁護士
ケビン (Chase Austin) 被害者の一人
シルビア (Victoria Garcia-Kelleher) ケビンの母
— (Nicole Foster Callahan) Reporter
— (Doug Kolk) Reporter
本人出演 (Lu Parker) Reporter / KTLAニュース
— (Michelle Anne Johnson) Reporter
— (Merilee Brasch) Reporter
— (Graham Clarke) Reporter
— (Frank Buckley) Reporter
— (Jim Carlson) Reporter
本人出演 (Ginger Chan) ヘリコプターから中継
レイモンド・スワレス (Phillip Garcia) マテオの従兄弟、看護師
— (Meli Alexander) Field Journalist

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