ハンニバル / Hannibal 第12話 ルルヴェ Releves

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第12話 ルルヴェ Releves

脚本/Steve Lightfoot、Bryan Fuller、Scott Nimerfro
監督/David Slade

【前回までのあらすじ】

模倣犯の仕業なのか・・彼女をあざ笑っている。
ウィルは君の名前はジョージアだとして一人じゃないことを
語る。僕らが”来る”と。声に覚えは?とアビゲイルに尋ねる。
アビゲイルは本に書いたらどのくらいになるかとラウンズ記者
を尋ねる。ナイフで腹を割かれていたとジャック。ジャックは
レクターに対してウィルについて意見が食い違うと語る。
レクターはウィルが心配で、誰かを傷つけるかしれないことを
語る。

【ストーリー】

ウィルはジョージアの元に行く。「生きているみたい」だと
語る彼女に綺麗だねと語る。酸素カプセルのお陰ねという彼女
はウィルこそ大丈夫なのかと問う。ただの熱だとし原因を探って
いるというが、原因は見つからないというジョージア。医者は
検査を繰り返して診断を間違い効かない薬を出すが原因が分か
らず、どこか悪いか分かるだけだとし、保険だけが頼りだという。
私はショック療法を受けるようだとし、その名も電気痙攣療法
だという。君の病気には有効らしいとすると、治療で回復する
とこれまでにも何度も言われたことを語る。記憶を取り戻す事も。
でも私は思い出したくないのだとすると、何をしたのか知って
いるねというウィル。でも覚えていないのだというジョージア。
友達を殺したような酷い夢を見た感じだという。他に誰を殺す夢
を見たのかと問うと、ウィルが医者を殺す夢だという。
でもあなたの顔は見ていないというジョージア。

レクターはウィルの元に烏骨鶏のスープを持ってくる。
昔から中国では薬効があるものだという。クコ、高麗人参、
ショウガなナツメ。チキンスープなのかと問うとそうだという。
レクターは歩き回っていたのかと問うと、目は覚めていたという。
目的が有ったとし、やりたいことが有ったというウィル。
妄想に苦しむあの不幸な女性に会いに行ったのかと問うと、
ウィルは支えだという。心の病は孤独なものだというレクター
は支えてあげるべきことを語る。幻覚を見るのも記憶が飛ぶのも
夢遊病も全部熱のせいなのかと問うと、熱は認知症の症状でも
あるという。体に無視出来ない事態が起きている証拠だという
レクター。ジャックには深刻な事態とは話していないという
レクターに対してどうしてなのかと問う。まだその時期では
ないとし、今は君が回復するのを見守るだけだという。君が
尋ねた女性も回復しているのかと問うと回復を望んでいない
事を語る。思い出すのを恐れているというと無理もないという。

髪の毛を梳かしていたジョージアは静電気によって酸素カプセル
内で火災が発生すると彼女は火に包まれて焼死する。

ウィルは現場にやってくるとジャックたちが捜査をしていた。
黒こげになったジョージアの姿。電気がショートして発火した
らしいとするが、ジミーは伊万里所それらしい配線は見えない
という。イタリアで似た事例を見たとしパジャマの静電気で
発火したとし、中の酸素が一気に炎と化したのだという。自分
で火をつけたのかと問うと、静電気を防止するブレスレットを
外していることを指摘するゼラー。しかしウィルは自殺では
ないという。彼女は病気だったとし、彼女と話した事を語る。
彼女の気持ちが分かるからだと。しかしジャックは軽率な行動
で裁判に影響が及ぶのだとするが、彼女が死んだら裁判もなに
もないと語る。

ラウンズとアビゲイルは出版する本について話し合う。
私の記事をされざれの章の冒頭に使おうという。本文は
フビゲイルが言った内容だという。8人の女性が姿を消していく
中、あなたが何処で何を考えていたのかどうかだということ。
題名は何かと問うアビゲイルに対して「最期の被害者」と
つけたかったけど、過去に連続殺人事件を扱った本に同名
タイトルの本が有り使えなかったとのこと。その本は作者が自殺
したことで特に売れたという。アビゲイルは私はパパの最期の
被害者ではないというと、ラウンズはそれならば誰なのかと
問う。マリッサだとすると、あれは模倣犯の仕業でキャシー・
ボイルもそうではないのかという。パパのせいだというアビゲイ
ルに、ニコラス・ボイルもそうなのかと問う。彼の死は自業自得
だとし、マリッサを殺した報いだというアビゲイル。
しかしニコラスは彼女を殺していないとすると、じゃあ誰なの
かという。ニコラスは妹を殺されて取り乱しただけのただの
お子様だというラウンズは殺人犯ではないとし、大勢取材したの
で分かるという。殺人犯には独特の敵意があるという。ウィル
に会うとそれを感じるとすると、パパを殺したからではないか
という。ニコラスを殺したのも彼ではないのかとアビゲイル
に問うが・・
——————————————————–

■ドラマは複雑に交錯していく

僅か全13話というドラマだけど、事件が解決しているようで解決
していないままでドラマが進行しているので、数多くの案件
が同時に進んでしまっている印象が有る。
頭を整理していかないと短いシナリオの中で起きている事件
発生までの思惑だったり、それぞれの意図ある行為の流れが
何処につながっていたのか見失いそう。

そもそもの自分の中でのミスは切り裂き魔事件とホッブスの
流れを序盤で上手く把握できていなかったので、どうもその
辺のところでもやもや感が有り、乗り切れないところが有った。

■ジョージア再び

ジョージアは10話と12話の2つのエピソードにしか出ていない
女性だけど、ウィルとの関係に於いては、自己の確立が出来て
いない者同士ということも有り、ウィルのことを殺そうとした
にも関わらず彼女に理解ある態度を見せる。ウィルが綺麗だと
言ったことで、思わず女性としての自我にも目覚めてしまった
というところなのか、思わず目覚めた時に目の前に鏡とブラシ
があるということで、ブロンドヘアにブラシを通しただけで、
高酸素濃度のカプセルの中で静電気を発生し、焼死すること
になってしまった。
過去殺人鬼の中に人間を楽器に例えて音を奏でようとした人物
が居たけど、長いブロンドヘアにブラシを入れる様は、まるで
ヴァイオリンでも弾くような感覚である。

しかしあんな密閉された空間のカプセルの中で火が発生したのに
よく爆発しなかったね。

ジョージアは完全には犯人が見えなかったけれど、サトクリフ
医師を殺した犯人が別にいることを知っていることも有るし、
レクターは殺しの機会を待っていたのだろうね。

■ウィルの妄想が邪魔をする

裁判の証言に於いて、ジャンキーの証言を信じるのか捜査官の
証言を信じるのかという心理的な選択を強いられるシーンが
あるけど、今のウィルはこのパターンに陥っているね。
レクターのような精神科医の言うことを信じるのか、それとも
ウィルのような患者を信じるのか。事実を伝える筈のマスコミ
自身が信用出来ない中で、最後に信じられるのはやはり自分の
中の直感でもあるのかな。
人に信用されないという辛さ、人に相手にされない孤独感など
このドラマでは一筋縄ではいかない設定がある。
人間同士の中でもそんな信用に対する綱引きが行われている
所があり、今回の一件でもジョージアは自殺か事故かとされる
中で、ウィルはそのどちらでもないことを主張して、なんとか
鑑識やジャックを使用させようとしていた。

■過去の記憶を紐解いていく

ジョージアは記憶を失っていた時の自分の姿が怖くて治療を
拒否したいようなことを口にしていた。これはウィルも同様
で自分の記憶がない状況の中で何をしているのか分からずに
いるところがあり、周りからはウィルが危険人物だとする
視線が存在する。

そもそもの事件の発端はホッブズにかかってきた電話であり、
アビゲイルはそれがレクターだということを知っている。
またレクター自身もアビゲイルがホッブズの囮として行動して
いたことを自覚しており、先日ついにラストの列車の中での
回想シーンを通してどうやって誘拐していくのかの発端を
見せたけど(被害者エリース)、ホッブズの行動を徹底的に調べ
ていく内に、彼は常に二人で動いていたことを示す切符なり
領収書なりが発見されていく。

寧ろ今までそんな捜査もしていなかったのかいう怠慢さを
感じる流れなんだけど、相変わらず鑑識の人たちが調査をして
いるようで違和感を感じる。しかも今回カッツが陪審義務で
法廷で証言に行って居るために出演せず。

■レクターを信用しすぎる人たち

ホントこのドラマを見ていると情報が筒抜けで、レクターに
勝手に情報を話してしまう人の多いこと。
守秘義務も何もまるで関係なしだねってシーンが多いな。
捜査状況まで話す必要は有るのかって気がするんだよね。

レクターによってジャックもウィルのねじ曲がった人物像を
埋め込まれていて解離状態から見た目は普通だが別人格だと
されてしまった。

マリッサ殺害時にウィルはホテルに居たはずだが居なかったと
し、サトクリフ殺害時は現場にいたことを口にされ、ホッブズの
人格に迫っていることを聞かされる。

■ジャック、急に勘が鋭くなったか

いよいよジャックがモーリア医師の元にたどり着いた。
無駄に評判を傷つけたくないので令状は取らずに来たとして
いたことからもターゲットはレクターに向けた質問をしに行った
様だ。ただジャックとしては、レクターがウィルがしている
ことを知りつつもかばっているのではないかという可能性を
追求していたような感じ。
しかしレクターの話は守秘義務で話せないとしたことから
ジャックはモーリア自身のことを聞く。
以前モーリアは患者に襲われたことを口にしていたし、その
報告書にはレクターの証言も書かれていた。
「犯人は自分の舌を飲み込んだ。それで私は助かった」
として、かなり際どい話をしていた気がするんだけど、深くは
追求してなかったね。

「誰のせいで何故そうなったのかは話さなかった」とモーリス
はレクターに語っていたし、どんな優秀な精神科医でも限界
があることを口にしていた。
友達だとしているウィルも結局実験台としての患者としての
関係にしか見えず、助ける助ける・友達友達と言っているの
だけど、この人全然助けようとしてないよね。

またジャックはラウンズの元も尋ねて、本に対する内容の
矛盾点があることを聞かされていた。
「アビゲイルは賢い子。隠し事をするときの立ち回り方を
本能的に知っている。」

■ウィルも復活

模倣犯の件がようやく分かってきたというウィルはレクター
の前でまたべらべらと話し始める。
レクターはこれまでの2件の事件にはDNAも出ているし容疑者が
いるとするが、ウィルはだから何か?という態度を見せて、
犯人が巧妙に仕掛けたものだという見解を述べていく。
自分が容疑者にされそうになっていることもつかんでいく中で
模倣犯の考えを再現する為にアビゲイル、アリゾナへ行く
ことを告げるが、レクターは当然反対する。

「賛成出来ない。彼女を妄想に巻き込むべきではない。」(Lec)
「幻覚でも妄想でもない。現実だ」(Will)

ホッブズへの電話が全ての始まりだということで、アビゲイル
といざ、ホッブズの狩猟小屋(モズの小屋)へと向かう。

■ウィルとアビゲイル、アリゾナへ行く

アリゾナに行くまでの会話がまた興味深く、ニコラスを殺した
時のアビゲイルの気持ち。そしてアビゲイルの父・ホッブズを
殺したウィルの気持ちが互いに語られた。

「怖かったのと同時に力を感じた」(Will)
「私は気分が良かった。これで全部終わるんだと。パパから自由
になれる」(Abi)

しかしまだ本当の意味で終わっていない事を告げ模倣犯の存在
を口にする。

鹿の角が沢山置かれているホッブズの山小屋。

アビゲイルは昔から狩りを教わり、ウィルは釣りをしてきたこと
を口にしていた。君は漁師か?狩人か?としていたけれど、
囮か実行犯かということを単に示唆する質問だったのかな。
私は囮だったとアビゲイルからの告白。レクターには話している
ことを聞かされるが、ウィルは聞かされていなかったこと。

■何人殺した?

ウィルがアビゲイルに質問した流れと、アビゲイルがレクター
に対して質問した台詞。
アビゲイルは私が模倣犯だと思っているのかとすると、ウィルは
君でないならば君を知っている誰かだとしていた。
レクターは君のお父さんよりも多いよと語っていた。

■使用された曲

・Hannibal Theme by Brian Reitzell
・Prelude in C Minor by Johann Sebastian Bach

■出演者

ウィル・グレアム (Hugh Dancy) 犯罪プロファイラー
Dr.ハンニバル・レクター (Mads Mikkelsen) 天才法医学精神科医
Dr.アラーナ・ブルーム (Caroline Dhavernas) 元心理学教授のFBIコンサルタント
ビバリー・カッツ (Hettienne Park) FBI行動科学課の一人でジャックの部下
ジャック・クロフォード (Laurence Fishburne) FBI行動科学課のヘッド
ジミー・プライス (Scott Thompson) 鑑識
プライアン・ゼラー (Aaron Abrams) 鑑識、ヒゲ

Dr.ベテリア・デュ・モーリア (Gillian Anderson) 精神科医
アビゲイル・ホッブズ (Kacey Rohl) ホッブズの娘
フレディ・ラウンズ (Lara Jean Chorostecki) 記者
ジョージア・マッドチェン (Ellen Muth) 病気、マリッサを殺害
ニコラス・ボイル (Mark Rendall) 兄、アビゲイルに殺される
— (Brittney Johnston) Flight Attendant

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