LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン7 第5話 父と息子 Depths

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第5話 父と息子 Depths

脚本/Warren Leight、Julie Martin、Diana Son
監督/Norberto Barba

【ストーリー】

「アッラーは偉大なり」クルーザーの上でリックは敷物を敷い
て祈る。
ブロンドの女性・デイナはバイルームに入るチリーに対して
気をつけてと語り彼はブリーフよと語る。
二人の潜水士のリックとチリーは潜水して海底パイプライン
近くの撮影をしていたが、リックのことをチリーがナイフで
突き刺す。
その頃海岸では子供や親子連れが遊ぶ中、少年は金貨を見つけ
る。金属探知機でコインを探していた男は、それを購入する。
少年は売った金がかき氷を買う中、海岸を監視していたライフ
ガードが海岸に流れ着いた遺体を発見する。

身元不明の死体が打ち上げられたとし、刺殺されたものかも
知れないことをゴーレンに語るストリートマン捜査官。
ビーチは嫌いだとして暑そうにするゴーレンは、何故我々を
呼んだのかと問う。すると被害者が中東人だからだとし、FBI
が呼ばれているという。まずはNYPDの方が先に鑑識して欲しい
という。ダイバーの捜索願は出ていないのかというエイムズに
対して2週間は出ていないというストリートマン。ゴーレンは
遺体の状態を見て新しい遺体だとし、眼球も角膜もまだ曇って
いない事を語り死後24時間以内だという。しかし何故中東人だ
と思ったのかと問うと我々の半数は同じ顔だという。
エイムズは被害者が持っているカメラに撮影日時と犯人の顔が
写っているかも知れない事を語る。脇腹にナイフで刺されて
いてホースも切られているという。
そんなゴーレン達の前にFBI捜査官のコーベットがやってくる
と”リブリーザー”だと語る。二酸化炭素を取り除いて循環させ
るもので呼気の再利用が出来るという。気泡が出ないために
撮影や調査向きとのこと。海底ガスパイプを狙うテロ活動にも
向いているというコーベットに対してテロと見ているのかと
問うエイムズ。誰がこんな泥水に潜り込みたがるかと問うと、
ゴーレンは暖流のカリブ海の外来種を運んでくるんだという。
チョウチョウウオやウンゼルフィッシュもと。ニモが写って
いたら教えるよと嫌みを言うコーベット。そんな中砂浜で
探知機を使ってコイン探しをしているものを目にする。

ロジャースは鑑識の結果、被害者は溺死だという。刺殺では
ないのかと問うと腎臓を2回刺されて水面まであがれずに溺れた
のだという。凶器は創縁が不整状でノコギリ刃状でこんな
感じのナイフだとしてサンプルを見せる。一人で潜る方が
安全そうねとエイムズ。そこにロスがやってくる。FBIから連絡
が有り被害者は英国人みたいだという。署に来ているので直接
話を聞こうという。

コーベットから遺留品のカメラ写真を見せられる。ガスパイプ
ラインを移したものでホランドトンネルや国連近くの擁壁、
重要構造物のものばかりだという。続きはロンドン警視庁の
リンゼイ警部補が話すという。
遺体はタレク・アギザ、英語名はリック(29歳)、エジプト生まれ
でイスラム過激派一家出身だという。ロスはジャマート・アル・
イスラミか?とすると、父と祖父が70年代から活動している
という。リックは殆ど影の存在で、一度ロンドンの大学の時に
泥酔して豚箱行きだという。911五に退学して、その後様々な
イスラム教団に旅をしているという。ニュージーランドやインド
ネシアなど。あの国のイスラム教徒社会は大規模なのかと問う
ゴーレンに対して今は小さいが急速に発展しているという。
旅費はどうしていたのかと問うと仕事には就いていないのに不定
期に多額の入金があるという。協力して捜査をしようという。
FBIは被害者の携帯を調べると告げ、愛国者法のお陰で調査は
容易だという。

テロ関係の通話履歴とか出ないかというエイムズ。
しかしゴーレンは泥酔で逮捕されるなんてテロらしくないと語
る。単に一家の厄介者なんだろうとし、海外旅行は別の目的だ
というゴーレン。

コニーアイランドの砂浜で再び聞き込みをする。
コインを探している人物に声をかけて改めて昨日遺体が揚がった
時には大勢で何を探していたのかと問うと、金貨が見つかった
とし子供から10ドルで買ったという。魚はくれてやったとする
と青魚は何でも食うのだという。ゴーレンは暫くコインを預け
させてもらうという。コインを見ると1861年の20ドル金貨。これ
がリックの目的だろうとし、海外旅行の謎の大金は宝探しをして
いたものだという。

一方大量に倉庫に金貨を引き上げたチリーとデイナ。
チリーはリックは何処に行ったのかとして鍵は一つ寄越せと
語る。リックから連絡があるまでは二人三脚だと。

リックの旅行先は沈没船の探索スポットと連動しているという
エイムズ。ニューヨーク沖の沈没船(レック)バレー号もそうだ
という。沈没船の位置は何千とあるとし、17世紀の私椋船や
鉄砲の密輸入船、奴隷船など。リックは宝探しの仲間に殺され
たのかという。
——————————————————–

■今回の事件

潜水服を着た中東系の男性・リックが刺されて窒息死し、
その遺体が海岸に流れ着く。被害者はカメラに海底のパイプ
ラインの撮影をしていることから、何らかのテロを企てていた
犯人ではないかとして、FBI捜査官だけでなく、ロンドン警視
庁からも捜査官がやってくるというもの。
リックの家系は、イスラム過激派一家出身で、70年代から
彼の父や祖父は活動していることから、テロリストではないか
として捜査を開始する。彼はイギリス国籍だが、インドネシア
やニュージーランドへの渡航歴があり、イスラム教徒の多い
国を回っていることを示唆しているが・・・

■テロリストではないことは分かっている

今回FBI捜査官とかロンドン警視庁から客が来たけど、まるで
意味がない感じの登場の仕方だった。
彼らが捜査を邪魔することもなければ、特にこれといって役に
立つわけでもない。唯一FBIが捜査しているので令状が無くて
も良いだろうとして、デイナの自宅を捜索する際にゴーレン
たちがズカズカっと入っていくシーンが有ったけどね。

■沈没船、トレージャーハンター

アメリカのうらやましいところはこういう職業が存在する様な
夢のあるものが残っているところかな。
沈没船を引き上げることに対して、墓を掘り起こすようなもの
だとして反対する人も居るけど、歴史的には貴重なものが沢山
海底には沈んでいる。沈没船を探すことが出来るというのも、
当時の貿易に関してきちんとした記録や書類が残っているという
事情もあるのだろうけどね。こういうところが凄いなと思う。

■自分のルーツをたどる旅

普通の人はまずルーツを探ってもそれほど大きな事実にぶち当
たることは無いのだろうけど、大富豪や名家にとっては大きな
意味合いが存在することがある。
韓国でノ・ムヒョン政権時代には親日派の財産を没収する
法律が制定された事もあり、親日派だったかどうかで、金持ち
が無条件に身ぐるみを剥がされてしまう事態になったけど、
今回のドラマでもある意味では、似たような意味合いが込めら
れていた。

■ルーツを皮肉ったエピソード

冒頭から中東系の人物が殺害されたということで、イスラム
過激派との因果関係を調査していた。父と祖父がイスラム過激派
の一派であり、殺されたのはその血を引くリックだけど、
当然ながらリックにはイスラム教徒としての思想はあるが、
過激派とはまるで無関係の性格をしていること。
人はルーツだけで偏見に見てしまうところもあるので、911が
起きたアメリカでは、中東人が被害者だと知り、一気にテロ
に結びつけてしまう側面が有り、皮肉として描かれた格好だった。

■ルーツと言えばCSI:科学捜査班を思い出す

CSIでは、Pamela Reedが演じる系図学の第一人者のホッピー
という人物が登場したけど、中には上述したようにあまり
家系/先祖の事情を掘り起こされたくない人もいる。100年以上
前の先祖がしていたことに恥じることはないと思うのだけど、
多額の遺産がそこに関与しているとなれば話は別なのだろう。

沈没船の金は要らないのは遺産が多額にあること。
しかし遺産を奪われるような事実がその沈没船の中に含まれて
いるとしたら果たしてどういう行動を取るのか。

■いくつものドラマとしての皮肉

今回ブロンド女性デイナ役を演じたKelli Giddishと言えば、
「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」のS13以降、刑事のアマンダ役
としてレギュラー出演する人物。今回は彼女によって振り回さ
れた印象もあるけど、それぞれにリレーのようにして殺して
いく光景があった。

そして最終的には主犯とされるようになる出資者のハーパー。
妻は黒人女性で名前をジョサイアと名付けようとしていた。
家系図を調べていくと、ハーパー家とラウンドドリー家の血を
引き継いでおり、ジョサイアはクエーカー教徒にとっての裏切
りもの。毛皮や馬蹄の輸出入を名目に奴隷船事業にも手を
出し、奴隷制度を存続を唱えていた南軍に出資していた過去が
有る。その証拠がフィロメラ号には入っていたということで、
金貨が見つかれば、名誉だけでなくその犯罪が立証されてしまう
可能性があること。更にドラマを複雑にさせたのは、当時
ジョサイアは株で損したことになっているが実際には、そんな
船に大金を投じている。その課程で遺言の書き換えを行っていて、
土地を入手していることが判明する。
当時の詐欺罪が祖先にまで及ぶというのかはよく分からない
のだけど、ゴーレンは船が揚がれば全財産の没収の可能性が
あることを口にしていたので、不正に得た金で築いたものは
全て取り上げられてしまうのかな。

■傲慢な男

色々と金を寄付していたハーパー。
いよいよ金が没収されるということが発覚しようとしていた
時には、沈没船を探していた人物たちを社会のクズ扱いして
いる姿が有った。

■使用された曲

■出演者

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
マイク・ローガン (Chris Noth) 捜査官
ノーラ・ファラッチ (Alicia Witt) 捜査官
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

サイモン・ハーパー2世 (Frederick Weller) 名家・資産家
トリシア・ハーパー (Almeria Campbell) 妻
トム・スタイプ (Michael Cerveris) キャメロット社、デイナの元夫
デイナ・スタイプ (Kelli Giddish) 元妻
スタン・チルトン (Eric Sheffer Stevens) “チリー”、潜水士
コーベット (Todd Weeks) FBI捜査官捜査官
クリスチャン・リンゼイ (Timothy Deenihan) ロンドン警視庁警部補
ウォルター (Steve Axelrod) 砂浜で金貨を探す
アーサー・セイジ (Eric Zuckerman) 鑑定士・盗品も買い取る
ジョン・ファスコ (George R. Sheffey) 漁師、船を持っている
ビーラー (Jon Kohler) 海上保安
ストリートマン (Alison Becker) 捜査官
タレク・アギザ (Amir Arison) “リック”、潜水士
— (Jackson Pace) 少年
— (Ismael Peter Casillas III) 少年

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