Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン2 第17話 家族経営の恨み Year-End Blowout

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第17話 家族経営の恨み Year-End Blowout

脚本/Leo Geter、Ralph Gifford、Carson Moore
監督/David McWhirter

【ストーリー】

中古車を買うならば「テッドキングオートセールス」。
歳末爆安セールス。そんなCMが流れる中、事務所ではテッドの
父と息子、そして経理のレイが話し合いをしていた。息子の
テッドは今の客は最高級のもてなしなど望んでいないのだとし、
客との信頼関係で車を売る時代じゃないと語る。客の半分は遠方
に済んでいること。レイは息子さんは中古車業界は変革の時だ
と言いたいのだという。母さんとジョー叔父さんのもち株を
譲ってもらったので僕も経営者だという。父はお前の素行の
せいであの女(息子の妻・オリビア)に会社を乗っ取られることを
語る。株を1/8譲ったり、従業員の2/3を解雇して立て直すなん
てと言うが、25人解雇するのは残りの12人を救う為に必要な
措置だという。解雇通知を渡すことを言うと、責めて年明けま
では待てないのかとレイも助言する。
息子は、リサに空港までダレンを迎えに行くとし、20年間変わ
らず僕らを支えてくれたことに感謝するとして解雇通知を渡す。
トニーにも長い間頑張ってくれたとして通知を渡す。サリー、
そして洗車係のアルトゥーロにも解雇通知を渡していく。恨む
ならば時代を恨めとし、もう洗車サービスの時代は終わったのだ
という。彼は乗ってきたポルシェではなくベンツで行くと言った
だろうとして、売り物の中古車のベンツに乗る。するとその瞬間
爆発を起こすのだった。

フリンとプロペンザは規制線から入れてもらえなかった。
捜査官リードによると爆弾処理班が現在捜査しているので
安全の確認が取れるまでは入れない事を語る。全車両を調べて
からだというリードにフリンは証拠を洗い流さないように消防
に話せと語る。タオは現場に入れない事を知り、屋上からなら
ば現場を見られるかも知れない事を語る。ちょうど消防のハシゴ
車も来ているとすると、プロペンザは嫌がる。タオは映像を送る
ので下でタブレット確認してくれと渡す。
そんな中救急車は67歳男性ショック症状で聖ヨセフ病院へと
搬送していく。運ばれるのは父親のテッドSr.だとし、息子の
死を知って倒れたというサイクス。
サンチェスは爆発した車は先週この販売店に入荷されたばかり
で、その前の登録車はシャイアン・ラシディというイラン人
ビジネスマンだという。テッドJr.は友人の迎えに空港に行こう
としていたことから、プロペンザは中東系、空港、爆弾と連想
し捜査が長引く可能性を考慮してサイクスに司令テントを設置
するよう求める。そしてサイクスとサンチェスに店内の全員から
話を聞くよう告げる。

タオとフリンとバズは屋上に登る。
残骸は約35m飛んでいるというタオ。それならば屋上まで証拠が
飛んできていてもおかしくないだろうと。案の定残骸や手が
吹き飛んできていた。
その頃シャロンとラスティは車で現場に向かっていた。
運転しているのはラスティでシャロンは特殊捜査班のおとり捜査
に参加しようとしているラスティに対して色々と提言していく。
合図を怠れば見失いかねないとして、ちゃんと言うことを聞いて
運転するよう求める。そんな中シャロンの元にプロペンザから
電話が鳴る。現場に入れないので捜査が進まないこと。
まだ被害者の遺体も見られない事を語る。
電話しながらもシャロンはラスティに対して車間距離を保つ
様指示する。12歳の時から運転は覚えているとし、母親がドラ
ッグで生きるか死ぬかの時に運転せざるを得なかった為に覚え
るしかなかったとし、緊急時は慣れていることを語る。
しかしシャロンは車の運転する指示に従えないと知ったらおとり
捜査は延期や中止になる事を告げる。

ビルの屋上で見つかった手から指紋を採取し、テッドJr.だと
語る。
到着したシャロンはサイクスに対して特捜班時代に危機回避
用の車のテクニックを教わっているのでしょと問う。逆尾行、
体当たり、車の封じ込めなど身につけている事を語ると、シャ
ロンはそれをラスティに教えて欲しいと頼む。現在彼は縦列
駐車の練習をしているとのこと。

爆発した時刻はAM11:34だという。爆弾は燃料タンク前に有り
ソレノイドに接続されていたという。引き金は未発見だという
消防からの報告にプロペンザはタオを通して説明を受ける。

この販売店の経理部長をしているレイ・ウィンターズに逢う。
会社の全財務取引を管理しているという彼。フリンとシャロン
は彼に対して会社で今朝変わったことはなかったかと問う。
特に変わったことはないというレイ。しかしアルトゥーロ・パ
シラスはJr.が搭乗した車は彼の車ではない事を語る。
テッドはポルシェで出社しあの爆発したベンツは初めて乗った
ものだという。持ち主は誰なのかというシャロン。

ラスティとサイクスは車の教習をする。
ラスティはシャロンはルールに堅いとするが、サイクスはルール
は絶対だと語る。訓練なんて必要無いとするが、サイクスは
ルールを身につけなければ潜入はさせられない事を語る。
この訓練は明日が最後だとし、最初のバックシートの確認を忘
れたに捜査員失格で中止になることを語る。嫌ならば今日は
徹底的にルール厳守ということを身につけてもらうと語る。
——————————————————–

■今回の事件

中古販売店のテッド・キングオートセールスの中古車・ベンツ
に乗って空港から到着する友人のダレンを迎えに行こうとして
いた販売店オーナーの息子・テッドJr.が車が爆発したことで
死亡する。元の所有者がイラン人だったということも有り現場
では緊張感が走る。
店員たちは口をそろえて今朝は何も無い日常と同じ日だった
ことを証言するが、実際にはテッドJr.は父親に意見し、今まで
のような販売方法ではやっていけないことを口にしていて、
従業員の2/3を解雇しようとして通知を手渡していた事を知る。
更にJr.は、現在の妻・オリビアとは離婚調停中で、彼にはパー
トナーであるダレンと同性婚をしていたことが分かる。

■自動車業界の今と昔

アメリカと言えばやはり車大国でもあるので、車販売の歴史
がドラマのシナリオに組み込まれることが多い。「コールドケ
ース」辺りでは、時代の流れからそんな殺人へと発展する
ケースなど見られたこともあるし、この業界に限らず経営方針
の違いが殺害の容疑の一つのように扱われることは多いのは
確かだ。

古い体質の経営から新しい経営に転換点を迎えている親子の
物語だが、家族経営や地元の客に対するアフターケア遵守の
父親の経営方針は、そんな息子の経営方針に対して殺すほどに
憎いものがあったのかどうか。

■殺意の要因

ドラマではいくつもの可能性を示唆するものがあり、爆弾+中東
絡みということも有って、テロの可能性も視野に入れていた部分
も有った。

上述したように経営方針の対立に於いて親子関係の不和な状況
から引き起こした殺害の可能性もその一つ。

痴情のもつれとして、妻のオリビアが夫の不貞による離婚
に対する不満感を爆発させていた感情的な問題と、より多くの
金を得て新たな人生を送る為に殺害した可能性も有る。

古くから働いてくれていたスタッフの突然の解雇は、この不況
の最中、年明けに向けて殺意を呼び起こすものには十分のもの
が有るのも確かだ。

■容疑者をふるいにかける

犯人を探すに辺り特定するのが容易になったのは、爆発した
時刻がハッキリとしていたこと。そして何よりも起爆装置は
昔ながらのリモコン型のもので、犯人が遠隔操作していたとは
いえ、携帯電話での発火ではなく、リモコンの電波の届く30m
以内に居なければ爆破させることが出来なかったという点に
尽きる。
冒頭で爆発した破片が35m範囲だとタオが強調していたので、
ある程度視聴者にも犯行が可能だった人物がどの地点にいたの
かということを提示した格好だった。
店員の全てはその範囲内に居たので、ふるいにかけるといって
も、店員の中に殺意を持つモノが居れば、まだまだ多くの容疑者
がいることにはなるんだけどね。

■価値観

今回の父と息子の経営方針の価値観の差異は、多くのドラマを
見て居れば殺意に発展するものとして存在するものだと思った
ハズだ。父親世代の人ならばまず経営的にワンマンな形で、
「王国」という言葉を強調していたのも、息子と父親の対立の
構図というモノ、王様の絶対的権力の元で経営が行われている
であろうことを想像させる所がある。

息子の経営方針には反対の立場を取っていた父親。
古い価値観を持っているのかと思い、息子がゲイパートナーと
結婚していた事実をツーショット写真を通して捜査官が知った
時には益々殺意に拍車がかかるものかと思えば、それは容認
していたというのだからなんともコメディのような感じに見える。

■経営の健全化

なかなか会社経営の実態を明らかにさせなかったので、ドラマ
では経営自体が危うく、何らかの汚い手を使って経営をごまか
しているものだということは想像に難くない。そうなると結果と
して経理部長のレイ・ウィンターズはこれらの事情に精通して
ことは明らか。問題は主犯なのか、それとも殺害計画を知りつつ
も見て見ぬ振りをしていたのかということだったようにも感じる。

社員全員が犯人だったというパターンも想定出来るものが有った
けどね。
正直妻が殺害したという説は自分の中では想像するところが
なかった。

■ラスティの囮捜査

冒頭からラスティの暴走が有った。
母親の言うことを聞かない典型的なティーンエイジャーって
感じで、シャロンの言うことに対して話を聞いている様で
聞いていない感じ。
自分は訓練しなくても何でも出来ると思っている傲りなんかも
若者の特権なのかも知れないけど、いざ当日になるに従って
ラスティ自身もこれまでの発言が如何に強がっている発言で
あることが明かされ、特に重犯課のメンバーが参加しないことに
焦燥感を持っていた。

またシャロンが息子を戦地に送り出す母親のようになって見守り
時に涙している姿がなんとも複雑な関係を想像させる。

■サイクスのキャラクターが・・

このドラマでサイクスが初めて出てきた時には、なんだか頼り
なくて、銃の撃ち方さえも知らないみたいな印象が有り、
その都度プロペンザから指摘されて指導されていた印象しかない
のだけど、経歴を聞くと、軍警察(MP)で働いていたみたいだし
今回の特捜班を指揮するクーパーによると、サイクスが特捜班
を出た本当の理由は悪党を撃ち殺しすぎて昇進に響くと思った
からだとしていた。エイミーの野望は幹部に食い込むことだと
していたけれど、何が本当のサイクスか分からなくなってくるな。

■その他

敵を欺くにはまずは味方からってことで、ドラマではラスティ
がおとり捜査に適しているのかどうかを試すようなシーンと
して描かれていた。いきなりヤバイことに巻き込まれたのかと
感じるのも、このシーズンも残り2話だというところがあるんだ
よね。

ラスティのことをコードネームではナンバーワンと呼ばれていた。
「ウンチよりはマシ」かって何処からその比較的なネーミング
が出てきたのかって感じで笑えた。

ラスティはサイクスのことを鬼軍曹扱いしていた。
それだけサイクスは任務の危険性に対してラスティがそれを
認識していないことの危うさを訴えたかったのかも知れない。
前回はバズがラスティに深く関わっていっただけに、なんだか
ラスティが最後になってしまうのではないかみたいな雰囲気
もあるな。ラスティが好きになってきただけにこのキャラクター
がレギュラーとして定着するのを見守っているのだけど・・

今回のエピソードではゲイパートナーが結婚していた。
これはラスティのゲイネタに繋がっていくものなのだろうか?

■使用された曲

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長

エマ・リオス (Nadine Velazquez) 地方検事補
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識
フリッツ・ハワード (Jon Tenney) FBI捜査官

Lt.チャック・クーパー (Malcolm-Jamal Warner) 特捜班
レイ・ウィンタース (Dan Castellaneta) 経理
テッド・キングSr. (John Aylward) 中古車店テッドキングオート
テッド・キングJr.(Tom Parker) キングの息子
オリバー・キング (Molly Stanton) 息子の嫁、離婚
Lt.リード (James MacDonald) 爆弾処理班
ゲイリー・ブリッジズ (Joel Brooks) 弁護士
ダレン・タルボット (Nic Robuck) テッドのパートナー
— (Susan Pinckney) Public Defender
リサ (Winifred Freedman) 中古車店・スタッフ
— (Leif Gantvoort) Guy in Park
アルトゥーロ・パシラス (Sal Lopez) 洗車係

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