BONES 骨は語る シーズン9 第5話 死ぬまでにやりたいこと The Lady on the List

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第5話 死ぬまでにやりたいこと The Lady on the List

脚本/Pat Charles
監督/Chad Lowe

【ストーリー】

ブレナンとブースは遺体現場で作業をする中、結婚式の件を
どうするかを話し合う。ブレナンはいつ結婚式のことを話す
のかと問うとブースはプランを全部決めるまでは内緒にする
という。
遺体が発見されたのは、なんとロッククライミング中の崖で
ロープに繋がっている状態だった。ブレナンは腐敗している
遺体を見て指がないし頭蓋骨など部分的に欠損していること
を告げ鷹に食べられたのだろうと。
結婚式についてみんなと相談しないのかと問うブレナンに
ブースはソーセージロールがダメとかハチドリの形に切った
ラディッシュにすべきだとか言い合うのか?と問い返す。
ブレナンは遺体の腐敗から判断し死亡後約3日間はここに
有ったという。カムに確定してもらわないといけないという。
ブースはこれは長いこと待ちに待った結婚式だとし俺たちの
日にしたいという。客は呼ぶのでしょというと、招待するが
意見ははきかないという。
ブレナンは口蓋縫合の上行枝の幅と肋骨端の状態から判断して
被害者は50代前半の白人男性だという。事故みたいだという
ブレナンに対してブースは50代の中年が一人ロッククライミングはしないだ

ろうという。決めつけないでというブレナンにブース
はオレは「直感の男」だという。そんな中指を食べる鷹が
近くにいることが分かり、動物管理局に連絡して鷹も調べない
といけないと語る。

スイーツはブースの元にやってくる。
スイーツはロッククライマーのサイコソーシャル的な・・と分析
しようとするとブースは要するにイカれた連中の社交の場の
ことだろうという。ブースはスイーツに受け入れて欲しいこと
があると告げると、「ヴァル(VAL)のこと」だという。それを聞い
たスイーツはお断りだとすると、この前のブラインドデートで
顔に飲み物をかけられたのだという。彼女は「咀嚼(masticate)」
ということを知らなかったとのこと。
ブースはヴァルとはコンピュータのことだというと、
「バーチャルアダンブラティブ(Virtual something Adumbrative)」
つまり人工プロファイリングシステムのことだった。オレが事件
の情報を入力して同じようにスクインツも・・と。
パソコンゲームに僕の変わりがつとまる訳がないとし、こんな
の冗談みたいだという。ブースも同意見だとし、「パソコンと
チェスしたロシア人みたいな」なもので上手くはいかないと
いう。「カスパロフはパソコンに負けた」のでそれは良い例で
はないと呟くスイーツ。

アンジェラはホッジンズの元にいくと綺麗な鳥だと語る。
この鷹はこんなに吐いたんだとして吐瀉物を見せる。
アンジェラは嫌そうな顔をすると、鳥には歯がないので飲み込
んでから消化出来ないものを吐き出すのだという。吐いたもの
を見せるのにそんなに笑わないでと語ると、不消化物だと
語る。

ラボのインターンは秀才のウェルズだった。
X線を取ったという彼は、「指骨端の屈筋腱付着部に骨棘形成が
認められず手根骨や中手骨に疲労骨折などの骨修復はないので
被害者はロッククライミングの経験はない」という。
カムは腐敗と組織の乾燥から被害者は・・・と語ると、ウェルズ
は横から口を挟み、「3日前に死亡だ」という。「発見現場の
気温・降雨・腐肉の具合から考慮した結果」で、そうでないと
いうのならばカムの見立て違いだという。ウェルズは読書しな
がら会話する為に、それを禁止するカム。アンジェラがそこに
やってくるとカムが顔の骨を取り外すグロイシーンであり、
こういうのは慣れないと語る。それを聞いたウェルズは
「アルフレッド・アドラーなら視覚刺激の抑圧が・・」と
語り出す。なんで彼がここにいるのかと問うとブレナンは優秀
だからだと語る。しかしなんでミンディ・カリングの本を読んで
いるのかと問う。複顔にはどのくらいかかりそうかと問うと、
頭蓋骨の損傷と乾燥した組織からして時間がかかりそうだという。
殺されたのは明らかなので早い方が良いという。損傷から見て
被害者は顔から先に崖にぶつかっているというブレナン。
頭頂骨付近の損傷部に血痕があるとし、傷は死亡時のものだと
いうウェルズ。落とされた前に殴り殺されたのだろうというブレ
ナン。

スイーツはヴァルが言ったことを否定する。しかしヴァル
が言ったのだというブース。分析すると”彼女”からメールが
届くシステムという。ヴァルの分析では「犯人は経験豊富な
ロッククライマー」と出ていた。違いますというスイーツに
何故違うと思うのかと問うと、被害者は必ずしもロッククライム
していなかったとは言わないがベテランではなく、アマチュアで
危険な状況に不慣れな人物だという。殴った人間と崖にいき、
クライミングの装備をしている時に誰かが彼を崖から突き落と
して被害者に見せかけたのだという。

ウェルズは被害者の両側の大腿骨遠位端に顆部骨折が見られる
という。死因には関係ないと。被害者が死ぬ4ヶ月前の骨折だ
という。カムはウェルズにあなたは実習生なので口の利き方に
気をつけてと語ると、ここは能力主義ではないのか?と問う。
ブレナンはカムに対して結婚式は他人の都合に合わせないので
出席ならば自分の予定の方を調整してと語る。
カムは肝臓のスライドを撮ったらガンが進行し、末期がんだ
という。アンジェラのところで身元を特定してもらってと。
カムが言い終わる前にウェルズは口を挟むために、彼女はそんな
に話を遮らないと気が済まないのかと問うと、時間がもったい
ないという。そんなことでは誰からも好かれなくなると忠告する。

■今回のシナリオ

PPLのチャド・ロウさんが監督を務めたエピ。
このドラマでも8本目の監督作品なので、安定したところはあるかな。

■今回の事件

ロッククライミング中に死亡したかのようにして、崖の中腹で
ロープに繋がれたまま野ざらしにされていた遺体。
遺体の傷は見たところ鷹によって食べられていて、その鷹も
保護して遺体の証拠を採取する必要が有った。

現場での遺体の見立てでは被害者は50代前半の白人男。
確定にはカムの見立てが必要だとされる中、ラボで待ち受けて
いたのは優秀だが、他人に対するリスペクトをまるで持たず、
能力さえあれば何を発言しても良いと思っている男のウェルズ。
上司に対するリスペクトさえ持たない彼にラボの人たちも
憤りを感じていく。

■他人を不快にさせるもの

今回は事件を通して、被害者を知る誰もが彼のことを良い人
だと語る姿があるのとは対照的に、不快にさせる人物がいると
いうことで、歩む道に不快な影を落としていくインターンの
ウェルズを登場させた。

ウェルズはS8-17に続いて二度目の登場。
精神的にちょっぴり病んでいるけど、フィッシャーくんなんか
の方が好感度は高いな。

研究畑の人なので、あんまり他人への気遣いとか、人付き合い
が上手くないというのは分からないでもないけど、最低限の
礼儀もわきまえずに、我こそ天才で、自分よりも無能な人の
命令に従う必要など無いと思っているウェルズはインターン
の中でも危険な存在のように見えるのも気のせいだろうか。
カムのことを相当バカにしていたように見えるけど、この人が
自分の能力を正当に評価してくれないとして、別の道を歩み
始めた際に、悪い奴と関わったりすると途端にヤバイ人材と
しての道が開けそうだ。

ブレナンも同様にちょっぴり普通とは違う姿が有るのだけど、
彼女の場合、法人類学が好きだということが分かる分だけ
安心出来る。しかしこのウェルズというのは、色んな分野に
手を出しているし、その仕事ぶりは本を読みながら片手間に
行っているということで、職場での態度も最悪な人物だった。

■スイーツが本格的に復帰?

前回のペラント事件の件はかなり特異なものがあるので除外
しても、スイーツが何故ここに戻って来たのかというのは
少々ドラマの流れからして省かれている感じにも受ける。
決してFBIの心理的プロファイラーの道を辞めようとはして
いた訳ではないけど、更なる高見の有る自分の求める場所に
行こうとしていた感じもしていたので。
スイーツが戻ってきて妙に自らの立場を誇示している姿は、
心ないウェルズが存在感とラボのスタッフの関係と対のように
して、スイーツとコンピューターシステムのVALとの構図に
かぶせたところがあるんだろうね。

ブースが反スクインツ的立場な人物なので、コンピュータより
もスイーツなどとの人間とのやりとりの中で捜査解決を計りたい
とする思いも強かったのだろうけど、流石のブースも上司から
の命令で、VAL導入せざるを得ない部分が有ったのかな。

逆にブレナンはスイーツとの会話の中で
「心理学を使えば主観的な分析が出来る」
とした際に、彼女は
「主観は問題で行動名解析アルゴリズムを密コンピューター
プログラムは主観的じゃないかにハイゼンベルクの不確定性
原理の落とし穴を回避できる」としていた。
コンピューターの方がスイーツよりも理論上は優れている
と語る辺りは、ちょっぴりウェルズモードが入っていた所か。

ただまぁコンピュータは使い様だと思うんですよ。
コンピュータはある意味では人間よりも優れている訳で、
意思決定権をVALに全て持たせて捜査するというのは危険だと思う
し、その辺は捜査の補助として上手い活用を見いだして欲しい
ところ。

■それぞれのバケットリスト

被害者が末期がんであることが発覚。
その流れからバケットリスト(死ぬまでにやりたい事をまとめた
リスト)を持って実行していたことが分かる。

「恐怖があると何かを達成するのに及び腰になる。恐怖が消え
れば人生が大きく広がり全てが可能になる」

というビデオを見て、ブースは感化されていたけれど、この辺
の流れはブースとブレナンに見るペラント事件で阻害されていた
「結婚」の流れの名残のようにも感じる。

ただこのリストの存在を通して、それぞれのバケットリストに
ついて触れるところが有った。

・カム
ウェルズに対する言及。”嫌な男にならない”ということをひた
すら唱えている姿が有った。
またトスカーナの別荘が欲しい。そこでワインを飲んでひたすら
愛し合う。

・ブース
宇宙からスカイダイビングしたヤツに酒を奢りたい。

・ホッジンズ
エリア51に行きたい。
大砲から発射されたい。
ユングフラウのてっぺんからムササビみたいにウィングスーツで
飛び降りたい。

・ブレナン
(ノーブル賞受賞っていうのは夢というよりも現実に起こりうる。)
ブースの前では言わなかったけど、8歳の頃から持っていたウェディ
ングドレスの写真を来て結婚したいことを語っていた。

■最近アンジェラがまた良い味を出して来た

最近のアンジェラは必ずグロイシーンを目にするところにぶち当たる。
鳥の吐瀉ブツを嬉しそうに語るホッジンズから退避したところに
有ったのは、顔面を引っぺがすカムたちのラボ(笑)

ブレナンとのやりとりもまた親友さを強調するようにして、
ブレナンがドレスを着て結婚式をしたいとした際には、「夢見る少女」
だとして自分のことのように喜んでいた。
そしてブースに対して信用出来なかったことにちょっぴり罪悪感を
抱いていたね。

ブレナンからは「メイトロン・オブ・オナー(メイド・オブ・オナー)」
だと言われて喜んでいた。

■吐瀉ブツと耳垢から見つかったもの

今回の件では鷹を捕まえたお陰でかなり多くのことが分かったし、
誰もが見過ごしがちな耳垢を分析することで多くのことが判明する。

耳垢は1日0.01mの割合でたまること。
0.02m入った所には、アセチレンブラック、ポリイソピレン、ハロブチル
硫化物、ナイロン、銅、硫黄、鋼の微粒子が検出。
タイヤのことで、酸素がない状態で熱化学分解するところにいたこと
が判明。

鳥の吐瀉ブツの中には・・
ポリエチレン、スチレン、ブタジエン、帆布、セルロース、合成ゴム。
ヒ素によって鳥の体調が悪化していて、人間の体内から取り入れられた
であろう事を知る。妻が与えていたホロオパシーのクスリの中にヒ素が
含まれていて、骨の修復を阻害していたことが分かる。
しかしそれが直接の殺害ではなかった。

帆布の付いた白銅が検出され、白銅は25セントに使われているものだと
判明。帆布は銀行の預金用の袋で寄付金の硬貨を入れていたもので
殴られていたことが分かる。

■いよいよ結婚式までカウントダウン

ブースはソーセージロールに拘っていた。それが嫌な人はスナック菓子
でも持参してと冷たい言葉。
ブレナンがブースに対してかなり譲歩している姿が有り、ブースの
教会で式を挙げようと語っていた。
ただしブレナンもドレスに合うタキシードを要求していた。

■その他

「イエスキリストの最大の教えは何か?」
「天国は3*2乗 プラス8 * マイナス9・・・パラボラの方程式ですよ。」
「放物線が面白いの?」
「パラブルと話をかけている」

■使用された曲

・Promised Land by The Milk Carton Kids

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士

Dr.オリバー・ウェルズ (Brian Klugman) インターン、秀才
リンダ・マコード (Rebecca McFarland) チャーリーの妻
チャーリー・マコード (Steven Eckholdt) 高校の教師
マーティン・プロクター (Patrick Heusinger) チャーリーの教え子
リナ・シルバー (Kristen Ariza) 元簿記係、横領
チャック・リデル (Chuck Liddell) “アイスマン”、総合格闘家

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