キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き Castle シーズン3 第21話 プールに浮かぶ死体 The Dead Pool

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第21話 プールに浮かぶ死体 The Dead Pool

脚本/Matt Pyken
監督/Paul Holahan

【ストーリー】

「大会に備える」というポスターが貼られている中、水泳部の学生
は深夜練習する。
リックはマーサやアレクシスの前である本を読み聞かせする。
「近づく黒い影の正体を確かめる為に彼はプールから上がろうとした。
待ち受ける運命も知らずに・・」と。
アレックス・コンラッド著作の「死ぬほどマジ」という小説だった。
そして本には、「ボクの師匠、リック・キャッスルへ、彼の教えと
支えがなければこの本が日の目を見ることはなかっただろう」として
感謝の文が掲載されていた。マーサはそれを聞いてお前は何もしていな
いだろうとしてアレックスの原稿を読んで少しコメントして編集者に
渡しただけだという。するとリックは「ボクは彼の才能という名の炎
に優しい風を送り燎原の火になるまで成長させたのだ」と語る。
これからアレックスに遭うのだとし、彼から執筆のプロセスを学びたい
と言われたと語ると、マーサは「締め切り直前までダラダラする事」か?
と問われ、アレクシスからは「カフェインの力を借りてパニックになり
ながら仕上げるパターン」を教えるのか?と問われる。リックはリアリ
ティを追求してニューヨーク市警の間近でリサーチするそのプロセス
を教えるのだとして12分署に来ることになっているという。それって
ケイトは迷惑なのではないかとし、まさか承諾を取らないままではない
のかと聞かれるが、大丈夫だろうという。

リックとケイトは事件現場にいく中、大丈夫な訳がないと言われる。
アレックスは作家で邪魔にはならないと告げ、YESかNOかと問う。
そうしている間にも現場に到着。大学のプールで起きた殺人事件だった。

検死官のラニによると被害者はザック・リンゼイ。大学の水泳チーム
の選手だという。期待の星なのに水泳選手が溺死するのかと問う
リックに対して、ラニは彼の口に苛性物質を浸した布を充て気絶して
いる間にプールに投げ込まれて溺死したのだという。死亡推定時刻は
今朝の1時から5時の間で発見者はチームメイトだという。
ライアンは6時に来た時に彼が死んでいるのを発見したのだという。
ケイトはザックに敵がいなかったかアリバイと共に聞き込みしてくれ
と語る。

リックとケイトはコーチのロームから話を聞く。
ザックは遅くまで練習していて泳いでばかり居たのだという。二週間前
に食中毒を起こしたときも大会を控えていたのは吐きまくって棄権しろ
と言ったが聞かずに結局全種目で優勝したのだという。次のロブ・
トレドウィックにもなれた人物だという。彼は貧しい家庭の出身で
奨学金を得ていたことや必要な金は全て自分で稼いでいたという。
父親は家を出て母親はアトランティックシティに出稼ぎに行っている
という。守ると約束したのに守れなかったと悔やむ。ザックに敵になる
ライバルは居なかったのかと問うと今週の大会ではブライアン・モリス
と競争になるが別に悪い関係ではなかったという。チーム名簿と
プール施設に入れた人物のリストの提出をして欲しいという。

エスポジートは聞き込みの結果変な情報を耳にしたという。
スタッフと話していたら一時半までザックが男性と一緒に居る
のを見たのだという。相手はロブ・トレドウィック(ロケットのロブ)
とのことだった。

ロブは引退し今ではスター選手としてカメラマンに撮影されていた。
スタジオに行きロブから話を聞く。
ザックが溺死した事を語ると、水の中では無敵なのに何で溺れるのか
と問う。友達だったのかと問うと、彼とは3年前の大会で出会ったとし
オレが北京に行く前のことだという。アイツを見ると若い頃の自分を
思い出すとし、ザックもオレも金が無い家庭で育った事もあって
面倒を見ていたという。似たもの同士だったと。昨夜のことを尋ねる
とザックから練習をみていて欲しいと頼まれたのだという。
ザックは彼女と別れを告げていたので落ち込んでいたとし、
トップに行くには犠牲も有り愛する人との別れ話だったという。
彼女も辛そうだったという。彼女の名前はブリジット・マクマナス。
ただザックは彼女が変なマネをしないか心配していたとのこと。
ロブにアリバイを尋ねるとプールから12時過ぎに出て広告代理店の人
とバーに居たという。

ラニやモンゴメリーが立ち会う中、ザックの遺体を駆けつけた母親・
ロレインと対面させる。

■今回の事件の概要

・将来有望な大学の水泳選手・ザック・リンゼイが深夜のプールで
殺される。皮肉にも溺死だった。
・チームメイトからは信頼されていて、幼少期に父親が出て行って以降
貧困生活を強いられるが、学費も生活費も自分で稼いでいて人望も
厚かったという。
・ライバル選手・ブライアンとも良好な関係、先輩スイマーで現在は
引退している北京五輪の金メダリストのロブもザックと似た様な
境遇で育った為に面倒を見ていたという。
・問題とされたのは水泳のために彼女のブリジットと別れようとして
いたこと。別れた事に対して脅迫文のようなメールが届いていたこと
が分かる。彼女の家はアイルランド系で180cm前後の男兄弟が4人も
いる家庭だという。
・しかしブリジットは殺害を否定。最近彼は苛ついていて内緒で何か
をしていたとのこと。アクセントの強い東ヨーロッパ系と何か口論
していたという。
・ザックの部屋を調べると荒らされていて、ポスターの裏の壁からは
東ヨーロッパで使用されている運動能力向上薬・ステロイドが大量に
見つかる。しかしザックがそれを注入した形跡は見つからなかった。
・麻薬課・風紀課にもザックや彼が接触していた東ヨーロッパ系の
人物を捜してもらう。

■感想

個人的には自分が見て来た過去のドラマによく出演していた人物が
多く出ていたのでそれだけで楽しかった。
小説家アレックス役には、「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」で
ライトマンの下で働いていたイーライ役のBrendan Hines。
ロブを演じていたのは「ナイトライダーNEXT」の二代目マイク・トレ
イサー役や「スイッチ~運命のいたずら~」のシェフ役の
Justin Bruening。
殺されたザックの恋人役のJosie Lorenは、「跳べ!ロックガールズ
~メダルへの誓い」で、この主人公が行っていた様に体操で五輪を
目指す役で出演していたし、コーチ役のErik Palladinoも、Josie Loren
と同様に「跳べ!ロックガールズ~メダルへの誓い」で東欧出身の体操
選手のコーチ役で出ていたよな。ロックガールガの時のJosie Lorenは
金持ちの選手でありリーダー格だったけど、ここまでケバイ役になる
とは思わなかった。

リックを師匠とするアレックスが今回は執筆のプロセスを学ぶために
リックが働いている12分署にやってくる。
ケイトとは一瞬で気が有って、あっさり食事をしていたり、電話番号
を渡したりしていたりして、リックとしては嫉妬心が爆発の話だった。

ドラマではリックが感じたように次世代の小説家として台頭してくる
人物に対してどのような気持ちを感じるのかを通して、今回のドラマ
の中で発生している水泳選手間での気持ちに触れるという意図が有った
のだろう。

ケイトは終始ブリジットの証言がでっち上げかも知れない説を信じて
いた感じだし、リックは極悪東ヨーロッパ系説、ステロイドが動機だと
考えていた。
ケイトはアレックスから「ズバ抜けて賢くて自信が有って美しい人」
と言われただけで完全にアレックスよりの人になってしまった。
事件捜査の経過をホワイトボードで見た結果、被害者は2つの世界に
生きて居て、自分が小説を書くならばストロイドは引っかけで犯人は
地元のヤツにすると語る。それを聞いたケイトは決めつけていたと
して考えを改め直す。

ザックの部屋から見つかったものを通して利用していた道具は
車泥棒として使っていたこと。リックは裏サイトで仕入れた情報を
元にそれを実践して見せた。まるでゲームの「グランドセフトオート」
の世界。

地元の戻りスキャンロンズバーで、ザックの親友だったトミーを
取り調べると、彼と協力していたのではないかと疑う。しかしウェイ
トレスの女性からはナプキンを使ってジミー・レノンを調べるべき
ことを言われる。盗難車を転売しようとしていた人物で生まれは
ベラルーシ・ミンスク。そして今はアメリカ市民権を持って車の修理工場
を営んでいる男。

修理工場内では盗難車は見つかるがそれ以上ザック殺害に繋がる証拠
は見つからないかと思われたが、「水泳でも金」(SWM4GLD)という
ナンバープレートのコネチカット州グリニッジの7万ドルの車が
工場内に有り、ブライアン所有の車だった。問題なのは盗難届を出して
いないこと。

問題としては多く散見しており、ザックが二週間前に食中毒を起こした
という時点で既に怪しかった。
また被害者のザックもアルバイトをしていないにも関わらず学費や
生活費を何処から捻出しているのかも問題だった。

ザックの部屋に行く際にリックは汚いアパートを称して”カフカの小説”
みたいだと語るも、言うほど汚くなった感じもする。
部屋からアナボリックステロイドが検出され、裏の顔が合ったことを
匂わせるが、リックたちが当初思っていた裏の顔とはまた違った
意味での裏の顔が合ったという感じだね。

■決め手に欠ける事件・容疑者たち

容疑者が多くて誰だか分からなくなりそうだった。

・コーチ

選手がステロイドをしているのを知っていたのではないか。
そして彼は妻がルーマニア出身であり、ステロイドもルーマニア産だと
判明してかなり黒に近い人物。ただ殺害したという直接的証拠は無い。

・ブライアンと父・ベンジャミン

ステロイドを持っていたことが判明。彼が殺した説が有望だったが、
金持ちは直接手を汚さないというのが世の中の常。
弁護士と共に事情聴取に応じるも「一切記憶にない」として台本のよ
うな変な言葉を使って否定していた。
父親ならば息子の不祥事をどんなことをしても阻止するハズだとして
父親への容疑も消えなかった。

・トミー・マルコーネ

ザックが有名になっていくことで嫉妬心を感じていたところがある
のか。トミーがザックのアカウントを使ってブライアンを脅して金を
せしめていた事が後に判明する。

■Q.E.D

ライアンやエスポジートはブライアンやベンジャミンの金の流れ、
通話記録などを調べる。そこでブライアンは貯蓄債権の2万5千ドルを
全部換金。取引に使用しているのがグリニッジ・フェデラル銀行。
それはトミーがザックの名前を借りてブライアンから脅していたもの
だった。

ベンジャミンはスポーツ医師に電話して体内からステロイドが抜ける
方法を色々と相談していたみたいだ。

「ステロイドの件でバレて一番困るヤツは?」
ということで、コーチを調べた結果、彼がステロイドを手に入れていた
事が分かるが、ウィルミントン大学時代に指導していたのはロブ。
彼もステロイドを使用して金メダルを取得していたことで全ての名声
も金も人生も奪われるということで、ザックにステロイドの件で相談
を受けて、明るみに出されない様に殺害していたようだ。

■リックとアレクシス

リックはアレックスがケイトと親しくなっていることに対して
家族に不満をぶちまけていた。

「ボクが恩師なのにボクの女神を盗もうとしている。」(Ric)
「女神の窃盗って懲役5年~10年くらい?」(Ale)
「笑えばいい。ダースベーダーに裏切られたオビ=ワンの気持ちが
痛いほど分かる。」(Ric)

■その他

・ケイトは虎みたいだ。見て居て飽きない by モンゴメリー

同感だというリック。ケイトの事は見て居るだけでリックにとっては
幸せなんだろうね。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Liquor Store by Uncle Lucius
・Baby Baby Baby by Make the Girl Dance

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部

本人出演 (Michael Connelly) 作家
本人出演 (Dennis Lehane) 作家
ロブ・トレッドウィック (Justin Bruening) 五輪金メダルの水泳選手
アレックス・コンラッド (Brendan Hines) 作家、リックの弟子
ローム (Erik Palladino) 水泳部のコーチ
トミー・マルコーネ (Andrew Lawrence) ザックの高校時代の親友
ブリジッド・マクマヌス (Josie Loren) ザックの元彼女、アイルランド系
ロレイン・リンゼイ (Kathleen Mary Carthy) ザックの母親
Dr.レックス・コラブロ (Peter Parros) スポーツ医学の医師
ブライアン・モリス (Ben Bledsoe) 水泳部、ザックのチームメイト
ベンジャミン・モリス (Bruce Katzman) ブライアンの父、金融マン
ジミー・レノン (Zoran Radanovich) 自動車解体業
— (Tom Jourden) 弁護士
アーロン・チョイ (Roy Huang) 水泳部、ザックのチームメイト
ジュリー・シンガー (Kelley Robins) ウェイトレス
— (Katrina Nelson) バーテンダー
— (Crispian Belfrage) 写真家
— (Yasmine Abriel) 女性
イングリッド (Lindsey Sporrer)

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