ホームランド Homeland シーズン4 第6話 掛け違い From A to B and Back Again

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第6話 掛け違い From A to B and Back Again

監督/Lesli Linka Glatter 脚本/Chip Johannessen

【前回までのあらすじ】

デニス教授の元にタスニームという女性が近づく。あなたの友達の
サンディ・バックマンとは知り合いだという。頼み事を聞いてくれたら
イスラマバードから出すという。ソールはキャリーにどんな手を使って
見つけ出すのかとキャリーに問うと彼の甥を側に置いていること。
ハッカニが生きて居ることを彼に認めさせるという。
ジョンはその写真の男はファルハド・ガージというISIの殺し屋だと
キャリーに語る。帰国しようとしていたソールはガージが空港にいる
ことをクインに連絡するがみんな作戦中だった。ガージを追いかけて
トイレに入ったクインは注射を打たれて拉致される。ガージはタスニ
ームに任務完了を伝える。クインはキャリーに対してあそこで何をして
いるのかと憤怒。人を取り込もうとしているのだというキャリーに
対して子供とやりまくっているだけじゃないのかという。あなたに
関係が有るのかと言われ何も言えなくなる。アーヤンはついにキャリー
に対して言っておきたいことがあるとして叔父がまだ生きて居ること
を語る。しかしあの人しかかもう家族は居ないのだと語る。

【ストーリー】

キャリーとアーヤンはベッドの上でアーヤンのニセの名前や人物像
をたたき込ませていた。名前はバーダル・ジャラリ。出身はラワルピ
ンディ、父はアルマンで市の土木技師、母はベナジルだという。
アーヤンはキャリーの肩にキスした為にもっとマジメに練習する様
告げる。医学生なのかとしてロンドンのキングズ大にいくという。
何故国を出てロンドンに行くのか。パキスタンに問題があるのか?
という問いかけにキングス大の胸部外科医のブラウン教授に教えを
請いたいという。キャリーはそれって本物の人物なのかと問うと、
経カテーテル弁置換術の権威だという。ボクは意外と機転が利くんだ
と語る。キャリーはアーヤンに荷物袋を渡すと開けてくれと語る。
中には千ポンドとパスポートが入っていて今夜発つのだという。
長居すると危険だとし今のウチに出ましょうという。
私は出る前に用事を済ますというキャリーに対してアーヤンも寮に
行って荷物を取りに行きたいという。大事なものが入っているとの事。
それでも無駄なリスクは侵さないでと語ると二人はキスをする。
ロンドンは目の前だと。

クインの元にキャリーがやってくると、居て良かったと語る。
それって嫌みか?というクイン。作戦の後方支援を頼みたいという
キャリーは口の堅いのを条件に3、4人集めて欲しいという。
ハッカニの甥の服は居るのか脱ぐのかというクインに対して、一体
何がそんなに気に入らないのかという。君が断りもなく消えたせいで
聖職者の監視作戦が台無しになったのだという。しかしキャリーは
別に消えていないとし隠れ家の場所は分かっていたでしょと。君が
正しいというクインはボスだからだと語ると、キャリーはクインへの
協力を諦める。仕事をする気が有る人に頼むとのこと。キャリーは
ジョンに声を掛ける。

アーヤンは寮に荷物を取りに行く。中には家族の写真が沢山有った。
そんな中キランが現れると何処に行くのかと問う。ここから出て行く
としロンドンに行くという。向こうに住むというと永住なのか?という。
落ち着き先はと問うと、友達の所で記者が協力してくれるのだという。
この件は誰にも言わないでくれと頼むと、キランはさよならも言わず
に出て行く気だったのかと問う。仕方がないとし君の家に行けばまた
追い返されるだけだろうと。そもそも君のお父さんのせいでここを退学
になったのだとし、道を絶たれたのだという。ロンドンならば医者
になれるとすると、キランは自分も一緒に連れて行ってと語る。ダメ
だとして一人で行くというと記者とでしょと言われる。ボクは彼女に
救われたんだというと、記者は女性なのかとしてキランはいつから、
何処でどんな風に出会ったのかと詮索し、愛しているのかと問う。別
の医大に行けるように手配してくれた人で、出会って間もないのだと
いう。行かなければならないとしてアーヤンは出て行く。

しかしアーヤンは大学の外で監視している人物が居る事に気がつく。
キャリーが送ったCIAの工作員だったが、アーヤンは必死になって
逃げる。

クインの元に海兵隊員がやってくるとボイド氏が来ているという。
ジョンに渡したいモノが有るというと、クインはそれなら渡して置い
てあげるという。メモを残していきたいとするボイト。泥酔して
いた時に迎えに来てもらったお礼だという。傲慢な女に頭に来て
飲んでいたとし、妻のことだという。君のボスのキャリーの事も
話題になったという。彼女は傲慢な女らしいなとし独善的だと噂だ
とし、かわいげも愛嬌もない変わり者だと言われているという。
そんな中ヘンズリーがクインの元にやってくる。
ヨハネスブルクに向かったガージの件だがあの便には乗っていないこと。
4人で見張っていたという。ソールはヤツが乗るのを見たのかと問う
とソールと連絡が取れないという。彼がDCに付いたらロックハートに
報告する前に知らせたいのだとして連絡してくれと語る。

■感想

今回はそれぞれの我が目立つ話だったかな。
自分の気持ちが相手に伝わらない事から派生しているイラっとした
感情によって包まれ、判断を曇らせるところに繋がっていたり、
自分の能力を過信するがあまりに小さなほころびが出来て、その積み
重ねはやがて大きな悲劇となって現れてしまう。
CIAの隠れ施設に有ったゴミ袋の流れを通して見ると、まさに
「塵も積もれば山となる」事を示唆している感じだった。

アーヤンのことをどうやってハッカニの元に誘導するのかなと思った
ら、上手いことCIAの作戦で、ISIが監視してアーヤンを狙っている
ように見せかけて、非正規ルートでも出国はさせられないし、この国
にいることも出来ないように思わせる。そのことでアーヤンを追い
詰めては叔父のハッカニを頼るように仕組んだ格好だった。

■感情の行方

このドラマ、一番精神的にヤバイのはクインだろうなと思わせつつ、
実際に一番ヤバイのはやっぱりキャリーじゃなかろうかと思わせる
ところが上手く出来ていたな。
確かに冒頭ではクインがキャリーへの思いから嫉妬して数々の暴言
を吐いてはわがままな諜報員っぷりを発揮しまくっている。
キャリーの方が正論を言っていることも有って、結局クインとしては
言い返せないところも有ったけど、これまでのキャリーが大義のため
に小さな犠牲をやむなしと考えることを嫌っていたのに対して、
今の彼女は大義のためには何でもやりそうな勢いがそこにはあるって
感じ。

キランとアーヤンの関係も、アーヤンとしてはキャリーに現を抜かし
て、彼女にうっかり色々と話す流れも有ったり、ファラはド素人の
デニスの尾行にも気がつかずにあっさりと出し抜かれてしまう所
など、実に滑稽なこととなった。

■散々な一日

キャリーにとっては散々な一日となった。
パルヴェスたちがキャリーの隠れ家に押し入ってアーヤンを追い立て
て逃がす流れでは、思いっきり鼻を折られてしまった様だ。
キャリー役のClaire Danesさんは綺麗な方だけど、欠点と言えば
あの鼻の形はイマイチでウィークポイントな感じはする。その鼻が
思いっきり折られてしまったというのだから何とも皮肉だ。

クインは完全にキャリーの意思に背くようにして怒っている状態。
キャリーにしてみれば何が不満なのか分かっていないのだろう。

また感情移入したアーヤンは無人機・リーパーワンが監視する中で
ハッカニによって殺害された。しかもハッカニは自分たちが無人機
で見られていることを熟知しつつ、CIAが容易に爆撃できないように
ソールを人質として連れてきていた。キャリーとしてはアーヤンが
犠牲になるのは折り込み済みだったのに、ファラからアーヤンと
ハッカニは違うとして指摘されたことで、彼女の中の罪悪感にも
火を灯したところがあるのかも知れない。

更に最悪なことにアーヤンからのラブメッセージの電話を第一作戦室
で監視活動しているみんなにスピーカーホンを通して聞かれてしまった。

ただ過去にキャリーって監視されている時に、ブロディとHする
シーンとか見られていた気がするけど、その当時はクインは意外と
クールに接していたよな。

天敵のように思っていたジョンに対して、

「どう思った?アーヤンとの会話をみんなが聞いていた。」
「人の考えなんか気にするのか?我々はみんなハッカニは死んだもの
と思っていた。その隙にヤツはとんでもない計画を立てていたかも。
君のお陰で今度こそ片付けられそう。オレはそう思っている」

と思わず慰められる始末。

■緊迫感ある追跡作戦

パスポートの中に発信器を仕込んで、アーヤンを追跡。
途中でいきなり身分証検査と称してタリバンたちがバスを止めたけど、
機転が利くというアーヤンは金を渡して見逃してもらっていた。

アーヤンはゴザ近くのヒットバリから数km北上したクウーム川沿い
でハッカニが来るのを待つ。
ソレまでの間、祈りを捧げていたけど、その時祈りで使っていたのは
ウルドゥー語ではなく、アラビア語が使われていた。

一方そんな作戦中にデニスが収拾した情報をタスニームに伝え、
彼女は急いで資料を回収してウルドゥー語で電話していたので、その
時の電話でアーヤンがキャリーと接触していたことがバレて、伝わった
のだろう。

ハッカニは甥でもこの失態は許せずあっさりと撃ち殺してしまった。

それと同時にクインとヘンズリーが調べていたソールの行方は、
無人機・リーパーワンから映し出されていた。
本来のタリバンならば、声明を出して首を切断する行動に出そうだけ
ど、どうなんだろうね。

■ゲスな男・デニス

ホントに憎たらしい人物だよなぁ。
ファラが尾行されてその中から色々と資料を盗まれたし、何よりも
キャリーのオフィスが調べられた。
彼女はクロザピン、クロナゼパム、ノルトリプチリン、リチウムを
飲んでいるということで双極性障害だとバレた。
デニスもこんな事をして、タスニームだって助けるハズも無いのに
ホント非国民な人だ。

■使用された曲

・Homeland Main Title
Performed by Sean Callery Feat. Chris Tedesco

■出演者

キャリー・マシソン (Claire Danes) CIAカブール支局長
ピーター・クイン (Rupert Friend) CIA職員・イスラマバード支局
ファラ・シェラジ (Nazanin Boniadi) CIA職員・金融
マーサ・ボイド (Laila Robins) イスラマバードの大使館員
アンドリュー・ロックハート (Tracy Letts) CIA長官
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) 民間軍事請負業者
アーヤン・イブラヒム (Suraj Sharma) 結婚式に空爆される、学生

ジョン・レッドモンド (Michael O’Keefe) CIA・イスラマバード支局
デニス・ボイド (Mark Moses) イスラマバードの大学教授、マーサの夫
マックス (Maury Sterling) チームキャリー
アザール・カーン (Raza Jaffrey) パキスタン情報局(ISI)
タスニーム・クレシ (Nimrat Kaur) デニスに仕事を依頼
ヘイサム・ハッカニ (Numan Acar) 過激派、タリバン
キラン (Shavani Seth) アーヤンの友人
アラン・ヘンズリー (Nick Boraine) CIA・イスラマバード
パルヴェス (Meren Reddy) チームキャリー
ファルハド・ガージ (Tamer Burjaq) パキスタン情報局(ISI)の殺し屋
カディール (Zahir Bassa) チームキャリー
— (Assad Raja) 兵士
— (Justin Munitz) 監視人
— (Gary Green) Tech
— (Candice D’Arcy) 海兵隊
— (Sharief Smith) Warrior
— (Lemogang Tsipa) Drone Pilot
アジール・マクデシ
バシール・ケシャン

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