ホームランド Homeland シーズン4 第11話 執念 Krieg Nicht Lieb

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第11話 執念 Krieg Nicht Lieb

監督/Clark Johnson 脚本/Alexander Cary
Chip Johannessen

【前回までのあらすじ】

ダールはソールに対して感傷的な考えだと思うとすると、ソールは
仲間への誠意がか?と問う。作戦を優先すべきだというダール。
キランはアーヤンが出て行く事を知りサヨナラも言わずに出て行く
つもりだったのかと問う。ハッカニに助けを求めたアーヤンだが、
ハッカニは今でも上空で無人機が我々を狙っているとしお前のせい
だとして甥のアーヤンを殺害する。キャリーたちはソールを助けた
帰りに大使館に向かう途中で突然の襲撃に遭う。カーンに助けを求め
るが、それを隣で聞いていたタスムーニは10分待ってからだと語る。
ハッカニたちは大使館を襲撃。クインの奮闘も空しく多くの職員、
そしてファラの喉を切られて殺害される。ロックハートは大統領からの
命令でみんな帰国だとし、アメリカはこの国との外交関係を断つことに
なったと語るとキャリーも当然の判断だという。クインはハッカニ
にあっさりアフガンをくれるのかとして激怒。ハッカニがまだこの国
に居ても私たちがたどり着くのはあり得ないと語る。深入りすれば
殺されるとして認められないというが・・。クインは携帯の件で
タリバンはハッカニがプリペイド携帯を毎朝与えていたというソール
からの話を聞く。大使館を襲ったものの携帯、そしてクインはガージ
を捉えて携帯を調べると同じ携帯を持たされている事を知る。
キャリーはソールに残ることを告げクイン一人でハッカニを捕まえよう
としていることを語る。

【ストーリー】

ハッカニは今やこの国では英雄にされている。それでも良いのかと
キャリーはカーンに語る。まさか良いわけ無いとするが、キャリーは
でも止めなかったと非難。努力はしたというカーンにあの攻撃で
テロリストは美化されて支局が壊滅したのだというキャリー。あれは
攻撃ではなくクーデターだという。私が彼を支持していると思うのか
としてあり得ない事を語る。しかし君と違って私には逃げ場はないの
だという。早く帰りたいというキャリーだが、それでも部下は置いて
いけないのだという。現在行方が分からないとし、支援チームの
チーフだと語る。それを聞いてカーンは彼はウチの者を一人拉致して
市場を放火した殺し屋だろうと語る。上から殺害命令が出ているとし
やらなければ私がやられるのだという。こっちだって崖っぷちで頑張って
いるのだという。彼はハッカニを狙っているのかと問うとキャリーは
最初は否定するがそうだと語る。辞めさせるんだというが居場所が
分からないので無理だという。過去はともかく今私たちの望みは同じ
でクインを見つけ次第帰国便に乗せてここから送り出す事だという。
少し前まで私を信用してくれていたでしょうとし、私は今もあなたを
信じて本音を言うが、彼を帰国させたい・・それだけだという。

キャリーは大使館に戻ると大使館では復旧作業と同時に帰国のための
準備が行われていた。マックスはキャリーに対して何処に居たのかと
問うとカブール支局には連絡して置いたという。チェイスとバーバラ
に声を掛ける中、次の空港行きのバスは30分後だという。移送命令書
にサインをとキャリーに求める。データの復元はどうかと尋ねると、
セキュリティと通信関係は戻ったという。システムデータは今回復中
だと。
キャリーはスタッフ全員を集めると、残ったのは私たちだけで、この
支局を閉鎖するまではまだ気が遠くなるような作業があるとし、
名付けて「壊滅手続き」だと語る。今、大事なのは無事に帰国すること。
クインも含めた全員でだと語る。ただ彼は行方不明でありハッカニを
見つけて倒す気だという。実際には殺されるのがオチだとするとそう
なる前に彼を止めると語る。マックスは彼ならばハッカニを殺せる
かも知れないというがキャリーは支援が居ないので無理だという。
マックスはそれならば支援しようと語るが、それは辞めてくれと語る。
クインを見つけ出すことには協力してくれと頼む。

クインはある建物にやってくるとベッドで寝ているアストリッドの
元に行く。みんなが探しているわよとアストリッドはISIやアメリカ人
も警戒リストにも載っているという。大使館は閉鎖してみんな帰国する
んでしょと。しかしクインは頭の上にタリバンの旗を立てられたまま
では引き下がれないと語る。私に何をしろというのかと尋ねられると
クインは携帯の個体識別番号が近い携帯があるとし、同じロットの一部
だと思うが残りの端末が何処かに有るのだという。それを見つけて
これを持っていた連中を捜したいという。ここでは無理だとするが、
大使館の技術者ならば分かるという。使い捨てで毎日変えているので
急いで見つけて欲しいと頼む。あなたの服はチェストに入っているので
シャワーでも浴びなさいと語る。

マックスは金庫のロックを解除して金や武器などを取り出すとそこに
キャリーがやってくる。中身は何なのか見せてというキャリー。
パソコンが復旧して監視システムが元に戻ったのだとし、金庫が開くと
支局長の私に通知が来るのだという。パスポートはクインのもの。
彼は何処にいるのかとして何処に届けるつもりなのかを尋ねる。
何をするつもりなのかと尋ねると、ファラは金融アナリストで会計係
だったのだというマックスは、君がここに彼女を引っ張り込んだのだ
という。私にも痛恨の極みだとするが他に何をすれば良いのかと問うと、
ファラを生き返らせろという彼にそれは無理だというと、それならば
ハッカニを殺せという。それも無理だというと、いつからそんな腰抜けに
なったのかと言われる。

■感想

いよいよシーズン4も今回を入れて残り2話。
何処まで決着を付けるのか分からないのですが、最後になって意外な
人物が顔を見せたことで、アメリカとしてはまたいつもの政治的
決断として、味方していた相手とは逆の相手と手を組んで敵対国を
滅茶苦茶にするんでしょうかね。
武器を与えて訓練して攻撃の仕方を教えた挙げ句、アメリカは時の都合
と情勢に合わせて次々と別の立場の国を支援していくところが有るので
どうも胡散臭い国で裏切られた方の国は当然怒るほか無い。
忘れた頃に現れたダールの存在を見ると、どのようにしてハッカニに
取り入ったのか分からないけど、よくよくシーズン4の流れを見ると
ISIたちではなくハッカニが妙に衛星やら無人機の動きに精通していた
感じがするんだよね。
まぁこの辺はどういう結末を見せるのか。
シーズン4はこれまで以上にクリフハンガーっぽい展開が待っていそうな
気がする。

■悔しいです!勝ちたいです!

クインに対してキャリーは「負けたのよ」と語る姿が印象的だった。
テロリストとの戦いに勝ち負けは有るのかはともかく、
911のアメリカ同時多発テロ事件が起きた時の大統領ブッシュは、
テロリストとの戦いを宣言したけれど、ここまで長引く戦いと思って
いただろうか。

殺されたものの怒りとは際限が無く、ファラを失ったマックスは
キャリーを腰抜け呼ばわりし、大使館員を失ったクインもまた
キャリーが巻き込んだ一件だとして、その収拾を図る為に、指揮系統
の乱れも何のその、孤立無援でも倒そうとする気骨さを持ってハッカニ
に鋭い目を向ける。ただ意外にも彼にはドイツ人でドイツ大使館に
勤めるアストリッドという女性の協力者がいたのは驚いた。

そしてキランもアーヤンを失い怒りを露わにしている人物の一人だろう。
しかしキランを巻き込んでしまうことはちょっと気の毒なことになりそう
で怖かったな。

殺された怒りも一巡して、キャリーは一時期は弱気になっていたけど、
ここに来て父親の死を経験して気持ちとしては、愛する人をこれ以上
失いたくない気持ちと同時に憤りと投げやりな感じも混在している
ようで怖い行動に出たな。

■元気なのか?

ハッカニを見たら元気そうだったぞ。
なにやら怪しいクスリを飲んでいた時も有ったし、前回クインに腹部を
撃たれていたので身動きは取れないかと思ったんだけど・・
隣にダールが座っていた。

クインも一目見ただけでは何処の民族が分からない顔立ちをしている
けど、ダールって何系の人なんだろうか。
ダールとソールは関係が深いので、キャリーはソールを経由して何か
聞き出していくのかな。

とにかく現在イスタンブールで起きていることが何だかCIAは少なくとも
理解していない様で、ロックハートもキャリーに電話で嘆く姿が有った。
ただ何かをしようとしていることだけは掴んでいるみたいな感じだったね。

■任務と命について考えさせられる人たち

このシーズンに入り、一人ずつ順番に、任務を優先させるのか人権・
人命を優先させるのかでの選択が有る。今回そんな課題をクインに
突きつけた。殺そうと思えば殺せた。自爆スーツではないけど、自分
に命と引き替えにハッカニを殺すチャンスは訪れた。しかしそこに
居たのはキャリーだった。ダールの命なんてどうでもいいけど(笑)、
流石にキャリーを死なせるだけは出来ないよな。
そしてキャリーを死なせたくないのはカーンも同様のようで、なかなか
あのワンシーンの中には複雑な構図が入り乱れていた。

■クインはブロンド好きか

ドイツ大使館のアストリットもブロンドだった。
この人、ドイツ人役というだけでなく本当に演じているNina Hossは
ドイツのシュツットガルト出身の俳優さんのようだ。

■クソッ

キャリーの口癖のようになっているので、毎度何回このセリフが
あるのかなと思ってしまう。
今回はクインもそう言っていたし・・

キャリーは作戦中だけでなく今回は父が死亡したことを受けて
クソっと呟いていた。
前にも描いたけど、現実にキャリーの父親役をしていたJames Rebhorn
さんは皮膚がんで亡くなっている。
シーズン冒頭ではちょっと顔見せが有ったんだけどね。
キャリーの子は父親が面倒を見ると言っていたのに突然父さんも
やっぱり面倒は見きれないみたいなことを言っていたシーンが有ったし
何とも切ない。
しかし久しぶりにフラニーの姿が登場した。

■使用された曲

・Homeland Main Title
Performed by Sean Callery Feat. Chris Tedesco

■出演者

キャリー・マシソン (Claire Danes) CIAカブール支局長
ピーター・クイン (Rupert Friend) CIA職員・イスラマバード支局
ファラ・シェラジ (Nazanin Boniadi) CIA職員・金融
マーサ・ボイド (Laila Robins) イスラマバードの大使館員
アンドリュー・ロックハート (Tracy Letts) CIA長官
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) 民間軍事請負業者

アザール・カーン (Raza Jaffrey) パキスタン情報局(ISI)
タスニーム・クレシ (Nimrat Kaur) パキスタン情報局(ISI)
ヘイサム・ハッカニ (Numan Acar) 過激派、タリバン
マックス (Maury Sterling) CIA
アストリッド (Nina Hoss) ドイツ大使館でNATOま企画調整官
キラン・ジャファリ (Shavani Seth) アーヤンの友人
マギー・マキソン (Amy Hargreaves) キャリーの姉・看護師
ラヒム (Akshay Kumar) アーヤンの友人
ダール・アダル (F. Murray Abraham) CIA
ブライアン・チェイス (Aidan Whytock) CIAイスラマバード
— (Kevin Otto) 医者
— (Kenneth Fok) Contractor
— (Shahir Chundra) Infrantry Major
— (Nicole Sherwin) 看護師
— (Craig Macrae) PMC
— (Nazli George) Staff Nurse
— (Gary Green) Tech
フラニー

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