LAW&ORDER:クリミナル・インテント シーズン4 第9話 孤独な天才 Inert Dwarf

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October 24, 2004
第9話 孤独な天才 Inert Dwarf

脚本/Rene Balcer、Warren Leight
監督/Alex Chapple
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車椅子のジョン・マノッティ教授と助手をしているカール・ネ
ミンジャーはある難問の方程式に挑んでいた。ジョンはカール
に急いで方程式を証明しろと急かす中、私には時間がないのだ
という。ジョンの妻・ジョアナはこれ以上は体に触るとして
ジョンの体を気遣い、後10分でその議論は終わりだと語る。
ジョンは意図的に薬を落とすとその隙をついてカールにメール
を送信する。若い妻なんてもらうものじゃないなと呟くカールは、
家から追い出される格好で出て行く。しかし出て行く際にメール
を確認すると、何かに気が付いたようにして家にサングラス
を忘れたとして、ジョンの家に取りに戻るがジョアナによって
追い返される。
学生であるサティーシュがカールを車で自宅まで送ってもらう
中、カールはサティーシュに対して、”太陽の発光効率は?”と
尋ねると”ジュール秒で?”と問われる。”4*10の26乗”だろうと
言われる。

翌朝カールは出かける前に妻のパソコンから教授に向けてメール
するが何故かメール不達で戻って来てしまう。
妻のマリーと娘のエマに対して明日には帰るとして出かける。
妻からは水筒を手渡される。

カールはヘッドウィックホテルでベルリンに渡る前に、ジョン
たちと共に講演の為に”万物の理論”についてみんなに聞かせる。
ジョンの変わりに共同研究をしているカールが講演を行うが
体調が悪くなる。
カールは帰宅することにする中、町でテロリスト/放射能の
監視をしていた特別捜査官たちは、男のバッグから300mmキュリー
の放射能が検出されているとして検挙のためにカールを取り囲む。
しかしカールは逮捕されるまでもなく倒れると血を吐いて
亡くなってしまう。

ゴーレンとエイムズたちは現場へいく。
放射能を検知して男を制止したら倒れたのだという。
エイムズは彼の持ち物を調べると多数の公式が書かれた紙と
共にカール・ネミンジャー博士と書かれていることを報告。
ゴーレンはカールが宿泊セットを持っていることに気が付くと
エイムズは角のホテルに泊まっていたようだという。
近くに水筒が落ちていることに気が付き、検知器に通すと
その中から放射能が発せられている事を知る。

泊まっていたホテルのマネージャー、ファーマから話を聞く。
博士は一泊して小宴会場で演説をしていたという。
泊まっていた部屋を調べると浴槽からコーヒーメーカーが見つかる。
ファーマからルームキーの使用記録を尋ねると、昨夜12時半と
チェックアウトした今朝9時だという。ルームサービスに400ドル
も使っていることを知り驚くと、ビールとポテトチップス代だ
と聞かされる。

9月29日(水)・キップス大学。
量子物理学者の名士の集まりが有ったという。
ジョンによるとカールと私が組むのを全員嫉妬していて失敗する
のを望んでいたのだという。”万物の理論”を研究していたこと。
それは量子力学と一般相対性理論で宇宙を説明するものだという。
現在2つの理論をつなぐ方程式を探していたのだという。
博士の研究は数人しか理解出来ないものだったという学長。
学長からジョンの研究室を見せてもらうと黒板には公式が
ビッシリ書かれていた。核心部分はジョンの部屋に書かれている
のだという。ジョンは自分では書けないのでカールが口述筆記
をしていたのだという。ジョンは気むずかしい人だが、この
50年間で最も偉大な人物の一人だという。
ゴーレンは彼の本を読んで見たことを語り、カールの名前が
残らないように妨害されるのは理解出来るという。
これで理論名は”ジョン・マノッティの理論”になるとのこと。
黒板に書かれた日付について尋ねると、ジョンがベルリンで理論
ほ発表する日だと語る。2004年11月29日と書かれていた。
学長によるとイギリスの学者も証明寸前だと聞いているという。
ジョンの時間も残り少ないこと。
エイムズはカールのパソコンを調べていた。
カールの暗証番号が分からず中身を知る事が出来なかった。
ポゾン弦論の一部を使っていたようだと言われると、エイムズ
は愛猫の名前じゃないのねと告げる。
懇親会でのカールの事を尋ねると緊張していて、ジョンに話が
あるようなことを言っていたという。

9月29日(水)・カール&ジョアン・マリー・ネミンジャーの自宅。
ご主人が亡くなる前日に急いで博士に連絡を取ろうとしていた
ことを尋ねるが内容は知らないという。とにかく精神的に
疲れていて、朝はメーラーを使っていたという。その前日の
木曜日に何か動揺させるようなことは有ったのかと問うと、
教授の家にいき学生に送ってもらっていたという。
金曜の朝、ジョンにメールを送信しているが不達で戻っていること
を語るエイムズ。件名は”太陽フレア”・・天文学の基本のことだ
という。これが何故かカールには重要なこととして受け取っている
こと。

カールを殺害したのは3本のサマリウム153で骨肉腫治療用の同位元素
で病院や大学では普通に入手可能なもので、紛失届けも出ていなければ
ば使用記録も残っていないものだという。出席者に不審者はいな
かったのかと問うが・・・
ゴーレンは太陽の周囲を回る物体について考える。
カールは”第2軌道が大きくズレている”と書いていること。
そんな中、ディーキンスの電話にジョンが研究室で負傷したとの
連絡が入ったことを聞く。
入院しているジョンから聞くと車椅子でスローブから下りる際に
落ちてしまったのだという。事件ではなく事故だということ。
ベッドの傍にはジョアナの姿が有り、いつも家に居てと話しているの
だという。発見が遅れれば酸素不足で手遅れになっていたとのこと
だった。ジョアナは元看護師故にそれだから出会えたのだという。
カールが金曜日に送ったメールについて教えてくれとしてメール
を博士に直接見せると、ゴーレンは博士の手が激しく負傷している
事を知る。メールを見て多分生徒宛だろうという。
しかしゴーレンは傷が変だとし、スロープから落ちると大抵顔から
落ちるものだという。しかし博士は右側の体に傷が付いていること。
更に車椅子は席を立ち上がるとアラーム音が鳴るように設置している
という。

サティーシュにカールのメールについて尋ねると、帰る車中で
カールが書いていたメールだということだった。

10月4日(月)・Dr.ジョン・マノッティ宅
10月6日(火)・子供病院
10月7日(木)・ローリー・マノッティ宅
10月11日(月)・ジョアン&カールの宅
10月13日(水)・ジョン宅
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万物の理論の証明の為に心血を注いでいた量子物理学のカール
は、朝に同じ科学者同士の集まりで演説した後、突然気分を悪く
して倒れてしまう。彼の持ち物から放射能を検知しした為に
調べているとホテルで入れたと思われる水筒の中のコーヒーに
入れられていたであろうことが判明する。カールはその道の権威
だとされるジョン・ネモンジャー博士と共に理論を模索して
おり、カールはジョンの助手であり、車椅子の博士の口述筆記者
としての役割も担っていたことが分かる。近々ベルリンでその
理論を発表するとして準備していたと言うが、実際にはベルリン
行きのチケットを3週間も前からキャンセルしていたことが判明
する。ジョンと研究するカールのことをその道の人たちはみんな
妬んでいたとされるが・・・

また気難しい感じの物理学が関与してきたエピソードで、それだけ
でエピソードガイドを書くのが嫌になってきそうなものがある(笑)

冒頭から「万物の理論」「太陽の発光効率」「ジュール毎秒」
「量子力学」「一般相対性理論」「ポゾン弦理論」「太陽フレア」
「量子もつれ理論」などの単語が出てきた時には、蕁麻疹が出そう
になったし、事件解決には「ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル」
のチャーリーが居れば一発で終了だろうってところが有ったけど、
(内容的にはラリーの分野っぽいところも有ったが・・)、事件
としてはそれ程分かりづらいものというものではなかった。

ただドラマとしては、メールの内容が物理学者同士にしか分からない
ようにして伝え有ったように、展開上の主張の中にも物理学特有
のユーモアやジョークに引っかけたものがあるのだろうし、その辺
で笑えないところやスルーしてしまったであろうところは、筆者の
至らないところ。ただエイムズが展開の中で、カールのPCの暗証
を尋ねた際に、学長から彼はポゾン弦理論の一部を使っていたと
言われた時、「愛猫の名前じゃないのね・・」と呟く辺りが
視聴者の心を代弁しているようで楽しいところだった。

事件としては博士が他人から気を引くために色々と工作していた
ことが分かるようなエピソードだった。それでいて、天才肌・学者肌
の一面が有り、人を遠ざける一面と人を引きつける一面があると
いうところがあるのだろう。
男女関係に於ける機微に一面を博士は、肩書きで誘導している感があり、
「ナンバーズ」のラリー博士はよく男女関係に於ける恋愛のことを
宇宙物理学の分野から語るシーンが有るけど、まさにそんな感じの
ドラマだった。

博士が人を操る様、そして自分の周りをせわしなく動く人たちを
象徴して、自分が恒星である太陽であるのに対して、それ以外の人
たちはまるでそこを回る惑星程度の感覚でしか見ていないであろう
ことも伺えるものが有った。

カールとジョンの間でやりとりされようとしていたメールとは
「第2軌道が大きくズレている」・・・ジョン。
「太陽フレアの助言」・・・カール。

ジョンが車椅子から転倒したことから体の傷が発覚。
虐待されているのではないかとする疑惑の元、元看護師である再婚
した妻の関与が疑われる。過去には博士が動けないことを理由に
性的関係を看護師に強要されていたとか、ジョアナが自傷行為を
していた形跡が有り、彼女が結婚をした理由は博士がすぐに死ぬと
思っていたからだとすることを元妻は語っていた。

エイムズとゴーレンはジョアナが犯人だと疑い取り調べ室で
揺さぶりをかける。エイムズが共感する役割りをもってジョアナ
に性生活に対する生々しい発言をして、反応を見てみるという
悪趣味な流れだったけど、他のLAW & ORDERシリーズとの差別化は
この辺の取り調べ室に於ける流れが一つの特徴となっているのも
確かだ。

車椅子に座っている博士の姿は、自分を大きくも弱くも見せるカモフ
ラージュの道具として使われていることが判明する。最後に
エイムズたちが生徒たちが解いたとする博士の解けなかった万物の
理論の内容をノートを博士の手の届かないところに置いて、立ち上が
れるであろう博士の姿を証明していったけど、ビジュアル的に立って
いる姿を見せる訳でもなく、ただ知るハズもないノートの中身・内容
を知っていたと証明することでの犯罪の証明は、ちょっぴりインパクト
には欠けた感じがする。

自分の姿を大きく見せていた彼は科学界を騙しているだけでなく、
周りに居た人たち全てを騙していたこと。虚像を植え付けて、
博士が絶対的存在だと見せつけるところは、心理学的にも精通して
いそうなところだけど、その分野に足を踏み入れれば、そこはもう
ゴーレンの領域なんだろうね。

彼の人生には天才という前提が有ってこそ成立するもの。
そう告げるゴーレンに対してカーバーが「君の理論は涙を誘うな」
と語るのに対して、「宇宙は11次元でできていると思う人は別です」
とやりとりする辺りは、物理学ジョークだったのかも。
先日みた「ナンバーズ」s2-21の中で5次元の論理について、チャーリー
が語っていたけど、11次元っていうのは凄い発想だな。
「宇宙は11次元で出来ている」なんていうスペシャルユニットが
でんぱ組.incと妹分の妄想キャリブレーションが限定で作ったと
いう記事が有って2014年9月20日にシングルCDが発売されるけど、
現代アイドル事情を知らない人が聞けば、日本のアイドル文化も
既に物理学レベルの凄い次元に突入しているのかもしれない。

博士がゴーレンたちと最後にやりとりする中で、博士がニヤニヤ
しながら会話する顔に妙に嫌悪感を覚えるところが有ったな。

最後に博士は娘に懇願する姿が有ったけど、娘役のAnya Migdalさん
がとても可愛らしい人だった。彼女の出演作を見ても殆ど出演
していないのだけど、本格的には芸能活動をされていない人なのか。

博士を巡る人間関係・特には男女関係を見ていると、ゴーレンと
エイムズの関係が対象的に面白く浮かび上がってくる。
運転しているのはいつもエイムズであることに言及していたり、
最後にエイムズが、「よく母が私に”平凡で良かった”と語り
“天才は孤独だから・・”と語っていた」と告げるけど、ゴーレン
の前でそれを言うのはちょっと意地悪っぽいところも有るよな。

是非天才同士の座談会と称して
「BONES」ブレナン、「ナンバーズ」チャーリー、「LAW&ORDER」
ゴーレンで対談して欲しいなぁ。

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ジョアナ・マノッティ (Marla Sucharetza) 元看護師、二番目の妻
ローリー・マノッティ (Ann Dowd) 最初の妻、献身的
サティーシュ (Aasif Mandvi) Sateesh  学生
— (Joe Urla) University Official
ジョン・マノッティ (Austin Pendleton) 万物の理論・教授
Dr.カール・ネミンジャー (Steve Routman) ジョンの手伝い、夫
モナ・マノッティ (Anya Migdal) ローリーとジョンの娘
ジャン・マリー・ネミンジャー (Ellen Lancaster) カールの妻
エマ・ネミンジャー (Scarlett Sperduto) カールの娘
マリエル・ローザ・ランビザイ (Danai Gurira) 子供病院看護師
リナ (Lanie MacEwan) 看護師の一人
アン・トバック (Rebecca Eichenberger)
プルデンス・サンズ (Pamela Dunlap)
ハリス (Ian Stuart) 教授
アルベルト・ファーマ (Allen Hidalgo) ホテルのマネージャー
ウォルシュ (Steve Axelrod)
ウィリアムズ (Scott Whitehurst) 捜査官
— (Doug Olear) Radiation Technician
— (P.J. Morrison) TAC Guy
— (Gary Wilmes) TAC Scanner

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