ザ・ラストシップ The LAST SHIP シーズン2 第9話 暗雲 Uneasy Lies the Head

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第9話 暗雲 Uneasy Lies the Head

脚本/Nic Van Zeebroeck
監督/Peter Weller

【前回までのあらすじ】

ミッチェナーをネイサン・ジェームズ号に連れて行く。
彼はショーン・ラムジーと共に国を再建しようとしていると語る。
彼が拒んでいるのはショーンの洗脳だけではないと感じるトム。
トムはホワイトハウスに有ったミッチェナーの機密ファイルを
見てその事実を知る。ミッチェナーはトイレで自殺未遂を果たす
が適切な処置で一命を取り留める。トムはミッチェナーと二人きり
で話し合い、自分のせいで家族全員を死なせたことを語る。
するトムは私もあなたと罪をあがなう必要があるとして共に贖罪
の道を歩もうと語る。大統領として再生の道を歩む決心をした
ミッチェナー大統領。

【ストーリー】

リオスやミロウスキーはニルスの症状を見る。トムに対して
ニルスが目覚めたことを語る。
トムはレイチェルに対してニルスが目覚めたことを語ると、どうや
ってルスコフの船から生き延びたのかと問われる。救命筏を使い
フロリダの海岸まで流され、そこでアメリカ人グループに助けられた
のだという。その後はキャンプからキャンプに渡り歩いてラムジー
の一味と逢ったのだろうと。ラボの攻撃やハンター博士のことを
教えたのは彼なんでしょと問うと、その辺のことは黙りしていると
いう。彼をどうするのか。彼から一つ要望があり、レイチェルと
話したいと言っているという。レイチェルは冗談じゃないというが、
ワクチン噴霧化に行き詰まっているのだろうという。彼が起源
ではないかというと、スタートは始原株だというレイチェル。だが
固定化して武器にしたのは彼だというトム。彼の血液サンプルは
採取したので後はラットを使い彼のDNAとウィルスを結合させて
安定化させた仕組みを解くという。時間はかかるがあの男にもう用は
ないという。
トムも妻をアイツに殺されたがアイツがキーを握っていることを
告げ、君にアイデアが有れば別だが助けになるならアイツと話を
してくれと語る。

大統領の元にトムたちがやってくる。
トムはクルーに逢う準備はどうかと問うと、私に何を期待している
のかと問われる。行政府の長として、そして安全保障の最高責任者
としてありとあらゆる助言を求められるという。トムはジーター
に対して今はまだ無理みたいだなというと、早く大統領になって
もらいたいという。ジーターに親身になって彼を大統領にしてくれ
と頼む。

アリーシャは無線でニューオーリング地区の現状を探査する。
マイクに対してニューオーリンズは大統領が言っていた通り日常会話
が聞こえるとし、その中には免疫者のことや軍関係のことも電波には
一切乗ってこないと語る。しかしマイクは傍受できない手段を取って
いるのかも知れないと警戒する。

ニルスはリオスに対して弾は重要臓器を傷つけることなき突き抜けた
とし、命は9つあるというが私はネコみたいだという彼に、リオスは
あなたはゴキブリですよと語る。レイチェルがニルスの元にやってくる
と彼は彼女にまずはワクチンの開発おめでとうと語る。レイチェルは
科学的見地からすればあなたのしたことは革命的だとし、DNAと
ウィルスを結合させるなんて誰も思いつかない発想でありユニーク
だという。ニルスは感染を広げるつもりはなかったのだという。
レイチェルは現在ワクチンを霧状にして空中散布出来ないかやっている
が行き詰まっていることを語る。そのプロジェクトに興味はないか
と問う。

テックス、バーク、ウルフ、ラビットはポーカーをしながら会話
していた。傭兵暮らしのことを教えてとテックスに語る。
クウェート任務をしたが、グアンタナモの方が酷いだろうと告げ
ラビットに何を見て来たのかと問う。どっちが酷いかなんてない
とし死に変わりはないんだと語る。

ミラーとオコーナーはレイチェルとニルスの行動を監視していた。
エルロゾル化する化合物で空気噴霧した後のものを見ると壊れてし
まうという。粒子を小さくしようとしたのかというニルスに
それをやると軽くなりすぎて肺にまで落ちないのだという。物理特性に
問題は無いと言い切れるのかと問うと、ハンター博士が検証済みだ
と語る。彼の名前は聞いたことがあるでしょとしてレイチェルは
ニルスの反応を見る。ワクチンのコーティングを考えているという
レイチェルは感想を防ぐ為だという。それなら活発なものが良いと
して炭疽菌と組み合わせてはと語る。しかし伝染病は一度に一つで沢山
だという。今私たちは赤い悪魔のウィルスに触れない環境にいて、強い
順応能力のバクテリアを体内に持つ生物が必要だという。それなら
水の中の生き物だなというニルス。

レイチェルはトムとマイクに対してムール貝(紫貽貝)が必要だと語る。
ムール貝の中腸腺には厳しい環境に強いバクテリアが住んでいて、
環境が厳しいと細胞分裂を抑制して休眠状態になり、芽胞と呼ばれる
耐久性の高い構造になるのだという。芽胞を手に入れたら芽胞プロテイン
でワクチンをコーティングことが可能かも知れないという。ニルスの
アイデアなのかというマイクに対して、私のものだと語る。大量の
ムール貝を集めれば解決するのかと問うが、まだ安定化の問題はある
という。とにかく今はムール貝のいる淡水湖を探さないといけないと
いう。
ゲーターはセント・アンドリュー湾の奥に該当地域がある事を語る。

■概要

・ミッチェナーの説得に成功してなんとか大統領として率いること
に賛同してくれるが、まだまだ人前に出る準備は出来ては居なかった。
・一方ニルスの意識が戻ると、トムはレイチェルに対して彼と協力
してワクチンのエアロゾル化、空中散布化の可能性について話し合い
開発して欲しいという。
・どうしても噴霧すると効果がなくなってしまう為に、コーティング
する必要が有るが、どうすれば良いのか。
レイチェルとしてはニルスが赤い悪魔のワクチンを広めた方法が
DNAとウィルスを結合するという画期的方法であり、それを利用して
逆にワクチンも結合させられるのではないかと考えていた。
・ニルスは肝心のことは話さずに居る中で、順応力の高いムール貝
の芽胞を利用して上手くワクチンをコーティング出来るのではないか
と語る。しかし芽胞をワクチンにくっつける方法も考えないと
いけなかった。ウィルスはいじられる事を嫌い、未知の遺伝子を
加えると回避にかかる行動を取る習性があるのである。ニルスは
その解決方に於いて覚えていないとして秘密を語ろうとはしなかった。

■感想

今回のエピソードは、「ロボコップ」シリーズのPeter Wellerが
監督の作品だった。時々ドラマの監督でクレジットを見るように
なったな。

ミッションとしては幾つかに細分化され、どの流れも「説得」に
かかっているような流れだった。
ジーターはトムから特命を受けて、ミッチェナーを人前に立たせる
ことが出来るくらいに自信を持たせて欲しいことを言われ、
レイチェルは自分の恩師や世界中の施設を壊したであろう狂信者の
ニルスから情報を引き出して、ワクチンのエアロゾル化の完成を
目指す。そしてトムたちはムール貝を回収する中で、セント・アンド
リュース湾の奥の淡水湖に貝がある事を告げる。しかしその港では
まだ未成年の少年・少女たちが徒党を組んで生きる為の行動を
起こしていた。憎たらしいことに先日より無線で流れていたラムジー
たちの、ネイサン・ジェームズ号こそ悪の権化だということを
吹き込まれている為に、なかなか信用されるのも難しかった。

■上陸作戦

トムは上陸するのが好きだな。
艦長自ら上陸するものなのだろうか。
カーラに対して、上陸チームの安全の確保の為に用意させる。
支援にはM2と25mmの機関砲、CIWS(シウス)の用意が出来ているという。
ボートで上陸していくことになる。

建物内にはマスクをしたものが居た。
リーダー格の男は青年のレイ・ディアス。ホームページによると大学生
だということ。

話を聞くと、何者かが賞金を出して海軍兵士を捜しているというが、
レイたちはなかなか信用しなかった。

トムが最初に行ったのは、リーダー同士が交換するという海軍のバッジ。
海軍のバーでそれを見せれば一杯無料で飲めるというが、こんな所に
そんなバーが有るわけでもない。

レイの部屋を訪れると、彼は漫画を描いていて、息子がコミックファン
だったことを語り合う。
コミックの内容は、疫病が流行して町を救おうとして交通事故で目覚めた
時に主人公は超能力を備わっているが記憶を失っているという。
他人を助けるが自分自身を救うことは出来ないというものだった。
こういうアメリカの設定の漫画って異様に多いよな。

少しずつ打ち解けていって、2日前にトラックに乗った奴らが来てウソを
振りまいていった事を知る。その男たちはカルト集団だろうことを
語り、みんなを船で安全な居留地まで送ることを約束する。

レイは協力する変わりに自分も加えて欲しいとするヒーロー願望の強い
子だった。ただ結果として、その行動が友達にも乗り移り、結局
船に乗らなかったレイとコーディが命の危険にさらされる。

激しい銃撃戦で捕虜をとった事でかなり解明は進んでいきそうだ。

しかしピンポイントでネイサン・ジェームズ号から支援攻撃がある
というのも怖いね。

■ミッチェナーの説得

トムに頼まれたジーターがミッチェナーと行動を共にする。
ミッチェナーは初めて兵士たちの食堂室にいくが、会話していくウチに
結局長居するだけの精神力は戻っていなかった。
ミッチェナーはそれにより益々落ち込んだ。
20歳そこそこの若者が職務をもって働いていること。私はランチメニュー
一つ決められなかったこと。

ジーターは海軍が1775年以来、リーダーシップとは何かを探って来た
が生まれついてのリーダーは居ないとし、リーダーは作られていくもの
だと語る。

少しずつミッチェナーも自覚と現実を認めてきたのか作戦室に直接見せて
もらい、兵士たちが働いている光景を目にする。

それを見てミッチェナーもようやく指揮する立場の人間のとしての威厳
と自信を取り返した様だ。

■レイチェルとニルス

今回は色々とこの二人は危険性をはらんでいた。
ニルスがレイチェルを殺すとも限らないし、レイチェルがニルスを
嫌っているのは明らかだからね。
ニルスらかの生物兵器でこの船に悪影響を与えることだって考えられる。
ベアトリスもミラーに対してよくあんなヤツと仕事が出来るとして憤って
いた。
芽胞の配列に関して、DNAハサミを作り、クリスパー・キャスシステム
(CRISPR/Cas)を使った様子。

ニルスの血を血管に入れたのに何故生きて居るのか。体内にウィルス
を持っていればヌイグルミを作ることは不可能だと分かる。彼は
体の組織と融合し、肺に集まり外に排出させていることで、大流行を
引き起こしていた事を知る。

大量生産する必要も施設も必要無く、健康な肺にワクチンを再生産し
蓄える能力を与えればあなたと同じやり方でワクチンの拡散が
出来るという。レイチェルはニルスの逆のことをするとして、実験の
形でニルスを殺害していた。

細かい方法論はよく分からなかったけど、取りあえずレイチェルが
赤い悪魔をニルスに感染させて殺害した様だ。

■分からないこと

・通信手段

敵の通信手段は相変わらず分かっていない。
ただ捕まえた捕虜達は携帯電話を持っていた。
中継局、送信局/電波塔は使い物にならないとしていたけど、稼働して
いるというところなのかな。衛星電話とかはまだ機能していたりする
のではないのか。

・ニューオーリンズ

無事だとされているけど、「ウォーキング・デッド」なんかの例も有って
大丈夫かと思えば実は危険ってパターンも有るからな。

・レイチェルの写真

ニルスが写真を見ていたけど、あの男性は一体誰なんだろうか。

■使用された曲

・The Last Ship Opening Theme
Written by James S. Levine & Jim Dooley
・The Last Ship End Credits Theme
Written by James S. Levine & Jim Dooley

■出演者

トム・チャンドラー (Eric Dane) 中佐(艦長) (CO CDR)
レイチェル・スコット (Rhona Mitra) 博士、CDC/鳥類ウイルス学者
マイク・スラッタリー (Adam Baldwin) 中佐(副長)
ラス・ジーター (Charles Parnell) 先任曹長 (CMC)
テックス・ノーラン (John Pyper-Ferguson) グアンタナモ・刑務官
ダニー・グリーン (Travis Van Winkle) 大尉、海軍山岳戦闘ユニット
Lt.カーラ・フォスター (Marissa Neitling) 大尉、戦闘指揮所(CIC)
Lt.アリーシャ・グランダーソン (Christina Elmore) 大尉、通信士官(CIC)
Lt.カールトン・バーク (Jocko Sims) 黒人
Lt.アンディ・チャン (Andy T. Tran) エンジニア、エンジンを直す
ジョン・”ゲーター”・メヒア (Michael Curran-Dorsano) 通信士(CIC)
ウィル・メイソン (Chris Sheffield) 通信士(CIC)、少尉
ドック・リオス (Maximiliano Hernandez) 医療、兵曹
アンドレア・ガーネット (Fay Masterson)
リン (Chris Marrs) 機関士

ニルス (Ebon Moss-Bachrach) ウィルス拡散の本人
ショーン・ラムジー (Brian F. O’Byrne) 敵のリーダー、アキリーズ艦
ジェフリー・ミッチェナー (Mark Moses) 住宅土地開発長・長官
クルス (Ness Bautista) 機関士
ウルフ・テイラー (Bren Foster) SCPO、兵曹長、オーストラリア海軍
レイ・ディアス (Adam Irigoyen) セント・アンドリュー湾リーダー
オコーナー (Paul James) 兵士
Lt.ラビット・ビーバス (Inbar Lavi) イスラエル国防軍、中尉
ミラー (Kevin Michael Martin) 兵士、気弱
Dr.ミロウスキー (Bruce Nozick)
ジェイク (Reed Williams) 残って戦いたいと頼み
コーディ (Dmitri Schuyler-Linch) 残って戦い死なせる
ベアトリス (Hope Olaide Wilson) ジャマイカ人
— (Eva Beebe) Freckled Girl
— (A.J. Castro) Helmsman
カール・ニシオカ (Ben Cho) 通信士(CIC)
バーニー・コウリー (Amen Igbinosun) “ベイコン”
(Patrick Wenk-Wolff) Immune Prick

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コメント

  1. アバター ぱっつん より:

    >CIWS(シウム)
    CIWSはシウスと読みます。船を守る近接対空兵器です。

    >レイチェルの写真
    写真の男性はスコット博士の元カレです。

    • イタ イタ より:

      ぱっつんさん書き込みありがとうございます。
      ケアレスミスが結構多いので、自分でも頭ではシウスと書いたつもりがシウムになってました(+_+
      直しておきますね。
      あの写真って元彼だと想像は出来るけど、彼女って何か彼について話した事って有りましたっけ?
      テックスとはよく会話していたけど、最近彼女と会話が無いですよね。