BONES 骨は語る シーズン10 第6話 掛け替えのないもの The Lost Love in the Foreign Land

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第6話 掛け替えのないもの The Lost Love in the Foreign Land

脚本/Emily Silver
監督/Allison Liddi-Brown

【ストーリー】

バジリとカムは朝ベッドで迎えバジリはシャワーを浴びて出てくる。
その間カムはネットを見て居る中、バジリがご機嫌なことに指摘する。
今日博士(ブレナン)に承認をもらうというと、論文研究計画書の事
ねというカム。研究テーマは「骨変形の歴史的統計分析と疾患予防
との関係について」で、ブレナンが公演で話していたテーマだという。
カムは助けることは有るかと問うが口利きする必要はないことを語る。
カムの元にはバジリの母からメールが届いていた。
レシピとかバジリの子供の頃の写真を送ってくれているのだという。
フェヤンジャンのレシピを送って来たのかと問うと、バジリは
ペルシャ料理の中でも作るのが難しいもので、披露宴で出す料理だと
いう。両親は結婚するものだと思っていると語ると、カムは
“もしもの時”という言葉を使って結婚の話題から避けようとするが、
“その時が来たら”と同じ意味よと語る。そんな中ボルティモアに西で
遺体が発見されたという電話が鳴り、カムは現地に行くのでバジリ
にはラボで待機していてと語る。

ブースとブレナンは現場に到着。
外が暑いというブース。遺体の発見者はエコヤギの飼い主だそうで、
オーブリーによると新手のヒッピーみたいなものだという。機械で
除草する変わりにヤギに食べさせるのだという。しかしブレナンは
遺体は食べないとしてヤギは肉食ではないと語る。それでも服は食べて
いたとのこと。被害者の状況はと尋ねると道路の傍に引きずられた跡
が有るというオーブリー。ヤギが相当遺体を踏み回しているわねと
いうブレナン。派手にやられているというカム。
ホッジンズはクロバエのサナギの状態から判断して、死亡は6から7日
前だという。遺体は酷く食べられているし骨折もしている様だという
ブレナン。ヤギもラボに連れて行かないといけないというホッジンズ
は糞を採取する事を語る。
股関節軸の長さから判断して被害者は女性でモンゴロイド系だという
ブレナン。更に下顎歯の摩耗具合から20代後半だという。

オーブリーたちは引きずられたとする辺りの土を持ってくる。
ブレナンは色が変わっているのは堆積したシルト層に有機化合物
が混ざったということだというと、オーブリーはつまり血だまりという
事だという。量から見て失血死ねというカム。そんな中ホッジンズが
助けを求める声が聞こえる。ヤギが被害者の腕時計を取ったとして
追いかける光景。ブースはオーブリーに助けてやれと語る。

アンジェラはバジリの元にいくと何をしているのかと尋ねる。長管骨
にハリス線が有るので被害者は子供の頃栄養失調だったという。
ブレナンはバジリ君にDEXA法で被害者の骨のTスコアを測定してもらっ
ている事を告げ、骨密度が-2.5だと判明。若い女性なのに骨粗鬆症なの
かというカム。骨が普通よりも脆いというブレナンは興味深いと語る。
眉弓は頑丈で胸鎖乳突起の付着部が非常に発達しているという。
バジリは中国人ですねと語る。両足の第4と第5趾が欠損していること。
何故切断しているのかというカム。バジリは捕食か腐敗の可能性が
あるという。バジリはブレナンに言われる前に同位体分析で出生や
環境的条件を調べると語る。
ブレナンが出て行こうとすると、他には無いのか?と尋ねる。
カムはズバリ論文の件だと語る。アンジェラはブレナンに今承認して
あげると言ってよと語ると、仕事に差し支えると困るから後で話そう
というブレナン。計画書は承認しないというブレナンはこれで落ち着
いたかと語る。

ヤギの糞から腕時計だけでなくジュエリーなども出てくる。
貧乏で栄養失調の彼女のものではないというオーブリー。半分は男性用
ジュエリーだからなというブース。泥棒をして相棒に裏切られたの
か。しかしブースはホッジンズは制服を着ていたと言っていたと
語ると、被害者はハウスキーパーかケータリングの仕事をしていた
のだろうという。金持ちの使用人なら盗みを働くのも簡単だろうという
ブース。盗難届を調べてくれとオーブリーに告げる。

アンジェラは復顔図を作って検索しているがどのデータベースにも
街灯はないとカムに語る。そこにホッジンズがやってくると、身元が
分かるかも知れないという。ヤギがオヤツ代わりにしていた腕時計に
は製造番号が書かれているが読めないので王水を使って少し磨いたら
読めるようになったという検索して持てクレと語る。
アンジェラはサンドラ・ジンズのものだという。彼女は被害者のこと
を知っているのかも知れないと。更に糞の中から写真が出て来たが
これはアンジェラに復元を頼むという。ボロボロの状態。カムは
消化管を通ったので仕方が無いと語る。

サンドラから話を聞くブースたち。すると被害者はメイドのテレサだ
という。今日遺体で発見され殺害されたものだと語る。彼女は3ヶ月
ウチで働いていたとし良い子だったという。時計が無くなったことも
知らなかったとし、彼女はここで新生活を送ろうとしていたという。
私は中国語が話せるので力になれると思ったという。国際援助団体で
働いていて東アジアに長年いたという。亡くなった夫ともそこで
知り合ったが相手はアメリカ人だという。金が必要ならばあげたのに
という彼女。テレサとはサニーヘルパーズを通して雇ったという。
車中はビクター・リーが総て管理していたとのことだった。

■今回の事件と流れ

・ボルティモアの西の草原で遺体が発見される。
放牧されていたヤギによって遺体が荒らされていたが、ホッジンズを
中心として全てを回収する。
・骨から見て被害者は女性、そしてモンゴロイド系、20歳代。
更に幼少期はあまり栄養状態が良くないことを掴んでいく。
・ヤギが現場で加えていた時計から手がかりをたぐり寄せていく。
時計の製造番号から、持ち主はサンドラ・ジンズで被害者はテレサ
だという。サンドラは国際救助団体で働いていたので中国語が話せた
こと。テレサのことはサニーヘルパーズを通してメイドとして雇って
いた事が分かり、社長のビクターから話を聞く。
・ビクター自身10年前に中国から移住してきており、被害者のテレサ
ミンヤンとは同居の延辺出身だったという。
・遺体の状態・擦り傷から見て手首を縛られて解こうとして脱臼して
いた。
・ミンヤンの派遣先を調べると元私立学校の教師のジェレミー・ウォル
フォードだと判明。彼女に言い寄っていたが、過去を調べると性犯罪者
でありしかもアジア系の生徒と関係を迫っていたことがあることが
分かる。

■感想

アメリカに於けるマイノリティの問題を取り上げたのかと思ったけど、
それとは違い搾取される弱者と強者の関係を描いたものだった。
移民大国アメリカに於いて、まだその土地に確固とした地位を持たない
不法移民者に対して、情け容赦ない搾取する構図があること。

色んな国の人が集まってアメリカは成り立っているものだけど、
どんな社会であれ人身売買の事実は排除することの出来ないものとして
描かれている。
特に中国といえば共産圏なので人権問題は度々世界中から非難される
けど、ここで行われていることはむしろそういう特定される民族性の
問題とは違うのかもしれないね。

哀しい現実としては、同じ出身国のもの同士協力し合う事が出来る
のが理想だけど、そこではアメリカらしく弱肉強食の連鎖が存在して
いて、同郷なのを理由にして寧ろその女性たちを食い物にしている
事実が描かれた。

韓国が盛んに慰安婦問題を取り上げているけど、広義の意味で取れば
むしろ韓国が本気で女性の人権問題を社会に訴えかけたいのであれば
こういうのも含めた問題として取り上げるべきものがあるような気が
するけどね。

■捜査

やはり流石ブレナンだと思うのは骨を見てモンゴロイド系だということ
を初期の段階から見抜いていたこと。

また部下の論文の流れに於いて、部下のバジリとしてはブレナンを喜ば
せたい思いからしていることでも、ブレナンはバジリの為を思って
敢えて厳しい決断を下して才能を最大現発揮させようとする行動を
取っている。

今回は捜査に於いてそれぞれに役割を持たして、
ホッジンズはミンヤンが何処に居たのかどうかを突き止める為の
作業を行い、アンジェラは復顔をしたりヤギに消化しかけられた
写真を復元して真相を突き止める。

カムは微粒子からヒストプラズマ症(洞窟病)だということを突き止め
肺には肉芽腫が認められるとして、被害者のことを詳細に割り出していた。
コウモリの糞を吸い込むような場所に住んでいるということから、
突き止めることは容易になるけど、「バットケイブを探せば良い」
して「バットマンのセリフみたい」だと語っているホッジンズの姿が
合った。

凶器は下顎骨の下縁に擦り傷があり頸静脈を傷つけたもの。
ナイフにしては条痕が広いこと。ナイフや刃は除外し先がとがってないも
のも除外。おろし金のようなうねっている模様・・
ということで爪、マニキュア用道具として使われる甘皮押し。
ネイルサロンに勤務している人物だということで特定できた。

■移民にかけるものたち

決して今回ミンヤンを殺害した仲間のタミーが許されるものではない。
どの人物も人質として取られていて、本人たちの問題だけではなくなって
いる事実がある。
抜け駆けは許さないとばかりに、自分の家族だけが幸せになれば良いの
ということを問いかけ、そして皮肉なことに彼女の死によって、今回の
人身売買の構図というのが改めて浮かび上がってくるところなど何とも
いえないところが有ったね。

■その他

・国務省のアレックス役のDanny Woodburn

この人が出るのは久しぶりな感じ。

S2-6、S8-18に続いて三度目の登場。

・ビクター・リー役のFrancois Chau

この人もいろんなところに出演しているね。
先日放送していたNHK教育の「ティーン・スパイK.C」の中では、主人公の
父親のライバルのゼーン役で登場していた。
世界一有名なカンボジア系の俳優さんかも。
中国の延辺出身という役だけど、延辺というと北朝鮮の真上辺りにある
地。

・テニソン曰く

「我は研究を続ける。昼も夜もそして死の時も地獄の時も・・」

ブレナンがバジリくんにかけた励ましの言葉。

結局彼は研究として
「残虐行為の法医学的判定法」
をするようだ。

・エンディング

カムはバジリくんを過保護に扱いすぎて怒らせてしまったけど、
フェラルジャンを作ったようだ。

子供が人質にされて親が奴隷のようにして働かされていた今回の事件で
アンジェラは今すぐにでもマイケルに会いたいとして、ホッジンズと
共に帰宅。

ブレナンは私はミンヤンみたいになるとして、ブースと暮らすためなら
あなたを探し歩き続けることを語っていた。それだけならかわいいところ
だけど、「信仰が必要と有れば神にも感謝する」と語るブレナンは
ちょっと言い過ぎじゃないかな。ブレナンは常に信仰心や神の存在とは
戦ってほしい(笑) この家庭、結局完全にブースペースなんだよなぁ。

■使用された曲

・Heavy Heart by Jamestown Revival
・End of the Day by Doug Paisley

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”

ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官
アラストー・バジリ (Pej Vahdat) インターン

アレックス・ラズウェル (Danny Woodburn) 国務省
タミー・ヒュン (Leann Lei) 中国人、女性を代表して話す
ビクター・リー (Francois Chau) サニーヘルパーズ経営
ジェニファー・チェン (Vera Miao) 通訳
アンディ・ドルマー (Ray Proscia) 汚い事をする弁護士
ジェレミー・ウェルフォード (Brian Poth) 34歳、元教師、性犯罪者の前歴
スン・デパク (Scott Ly) 中国延辺出身、ミンヤンの父殺害で指名手配
サンドラ・ジンズ (Phyllis Logan) テレサを雇っていた女性
— (Christian Dias) Man in Bar
テレサ・ミンヤン (Chen Chen Julian) 被害者の女性
— (Tosha Lynette) Bar Patron
— (Brian Swinehart) バーテンダー
— (Jason Yorker) Lab Guard
イエナ () 8歳、タミーの子供、バッグの刺繍

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