コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン7 第19話 銃弾 -後編- Bullet

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第19話 銃弾 -後編- Bullet

脚本/Christopher Silber 監督/John F. Showalter

【これまでのあらすじ】

スティルマンはFBIのダイアン・イェーツをリリーに私の友達として
紹介する。シェイヴァーがターゲットエリアに入ったという。犯人は
シリアルキラーで最後の犯行は27年前だという。ポールのお父さんの
ビルが連続狙撃事件の容疑者になっているという。しかし彼が所有
していて年金を受け取っていた場所にいくとビル・シェパードは
地下室で遺体で発見される。

【ストーリー】

1978年10月12日。
ビルは息子のポールにフライフィッシングの為のフライの作り方を
教える。ポールが上手く作ったので父親は上出来だという。ただ
得意がるのはそれで魚を釣ってからだぞという。「プライドなんて
生きていくのに邪魔なだけ。人間だから仕方が無いっていうが、人間
は道を選べる。そこが動物とは違うところだ」。ポールは
映画「エデンの東」だろとし、ドライブインで20回はみて居るよと語る。
映画のセリフだが嘘ではないという。ポールは町で「ダーティハリー」
の二本立てをやっているので見に行かないかと父に語る。ビルはポール
に対してお前は良い子だなとして薪を拾ってきてくれと頼む。しかし
彼が薪を拾っている間にログハウスの中からは不気味にも銃声が鳴り響
く。ポールは急いで家に戻ると、なんと父親は遺書を残して地下室で
自殺しているのだった。

— 2010年 —
ビル所有の家の前に捜査官は集まっていた。
犯人の黒いバンが閉鎖されたキャンプ場で見つかったというスティルマ
ン。ビルの遺体は銃弾が一発頭のてっぺんに射出口があるので自殺だ
ろうというリリー。83年に4人を殺して最後に自殺かというスティルマン。
ダイアンは私たちFBIの読みは少し違うという。そんな中、ダイアン
の上司・ライアン・キャヴァノーは彼女に対して君は停職処分だと語る。
リリーに対しては管区を100km以上離れているぞと語る。そんな彼に
話は現場を見てからだと告げると、ビルの遺体を見せる。検死官の所見
ではビルは30年前に自殺していること。何者かが地元の銀行を
通してここの固定資産を払っていること。70年代、80年代初頭の小切手
があるがサインの筆跡が変わっているという。78年の秋に筆跡が変わって
いるというダイアン。ビルが死んだのが78年なのだろうという。
そして最初の狙撃は80年だとすると、誰かが変わりに殺したのかという
スティルマン。息子のポールだと。家の中に彼のビデオショップの袋が
あるとし、一連の犯行に使われた25-06の弾のカートリッジも半分が無く
なっているという。最初の犯行時は16歳くらいか・・シリアルキラーに
しては若いというライアン。

そんな中スコッティからの電話でヤツの居た場所は分かったとして家
を調べると男が死亡していた。
被害者はテオ・カトラー(26歳)、大学院生だった。2時間前に自宅アパート
を出た所を撃たれたというもの。銃声を聞いていたものがいて、ビルから
銃口が光るのを見た人がいるという。屋上からは薬莢が見つかったという
スコッティ。ライアンはそれは預かるとし、こっちのラボの方が解析は
早く結果が出るというが、渡すことはなかった。権限争いをしたい訳
ではないというと、スティルマンはFBIは何がしたいのかと問う。
シリアルキラー出現でマスコミが騒ぐのは時間の問題なので、合同捜査
ということでどうかとスティルマンに語る。スティルマンはその条件と
してリリーは必ず現場にかませることだと語り彼女が一番この事件を
把握していることを語る。するとライアンはただしこちらが指揮を執る
という。リリーはイェーツも捜査に加えてくれというが、ライアンは
ソレはダメだとしてアンカレジ支局への異動が決まっているという。
しかしイェーツがやってくるとプランの変更よとし、私とリリーが貴方の
監督下で動くという。局長は納得してくれたとし、あなたがボンヤリ
している間に一人でここまで連続事件をかぎつけたことを知られるわよ
と語る。ライアンは仕方なく容認する中、彼はリリーに対して面倒なのに
気に入られたなと語る。彼女は切れ者だけど無謀だと語る。
スコッティは被害者は大学生で大学院に戻るまでロングビュービデオ
ストアの店長だったという。ポールの店だというリリー。

ミラーとシェフリーはビデオ店で聞き込みする。
最近ポールはどうしたのかと問うとブライアンはいつも通りだったと
いう。最後にポールを見たのは?木曜日だという。ジェフリーズはこの
状況をtwitterで呟いているというブライアンの携帯を取り上げ投げ捨
てる。ポールとはどんな関係なのかと問うと、テオは店長でポールは
オーナーだったこと。テオは自分から辞めたのか、それとも首なのか?
と問うジェフリーズに対して首だという。

— 昔 —
ポールは店内に強盗が入りグチャグチャになった状況に対してテオ
にどういうことかと問う。泥棒が・・と語るテオだが、店内は滅茶苦茶
だがマドは割れていないし鍵も壊されていないし警報も鳴っていない
という。テオは彼女とケンカになってついうっかりセキュリティを
かけ忘れたという。警報機がならなきゃ保険は下りないんだというと、
テオはカンパしますよと語る。金だけの問題ではないとし、この店を
作る乃にどれだけ時間をかけたと思っているのかとしてポールは
出て行けと語る。

— 今 —
ブライアンは修理代がかさんでポールは他の視点を閉めたという。ビデオ
業界そのものが伸び悩んでいるというと、ミラーは金庫と経理資料を
見せてと語る。ブライアンは自分は遅刻が多いがポールに狙われるのか
と問う。

一方リリーとダイアンは、ポールの妻・クレアから話を聞きに行く。
ご主人は?と尋ねるダイアン。最後に遭ったのはいつかと問うリリー
に昨日の朝だという。黙って一日居なくなるなんてよくあることなのか
と問う。ご主人が銃撃事件に関与しているではないかとし、ライフル銃
は持っているかと尋ねるライアン。リリーはあまりにダイアンが直接的
な言葉で責めるところに違和感を覚え始める。

■感想

ドラマとしては連続狙撃事件の前後半の後半編。
犯人だと思われていたビルは実は既に死亡しており、リリーとダイアン
が踏み込んだ山小屋には自殺したビルの遺体が見つかる。

ただそうなってくると犯行は息子のポールしかいないなと思わせる所も
有り、事件が始まった当初はビルが殺害を行っていて、それを引き継ぐ
形でポールが世間の不条理さに対して怒り狂って無差別に殺害している
のではないかと思われるものだった。

しかし殺害には繋がりがあり、80年代に発生した4つの事件
(バリー・ジェンセン、フェリシティ・アンドリュース、プレストン・
シュモール、フレッド・ノリス)と、この5ヶ月に発生した3つの事件
(メル・シェイヴァー、ウォルト・グランヴィル、テオ・カトラー)は
どういう繋がりがあるのかなと思っていたけど、そんな法則をミラー
が見つけ出すというのもある意味では神がかっていた。

これは主に男性心理に通じるところが描かれたものかなと思うところ
も有る。
女性には理解出来るのか分からないけど、男性は成長する過程で腕力
だけでなく家庭で影響力を誇る絶対的な存在である父親を越えるか
越えないかという時が来る。それが成長の証でもあるのだけど、この
犯人の親子関係は14歳の時に終わってしまい比較するものと言えば
父親が亡くなったとされる年齢と、その亡くなるまでに見て来た状況に
よってのみしか比べることが出来ず、息子としては父親のしようとして
来たことの正しさというものを証明したい思いが強く残り、父親が
亡くなった45歳という年齢をきっかけとして改めて人生を振り返り、
結論まで似せようとしてしまったようだ。

コールドケースらしいジェネレーションの光景

今回のドラマも年齢とか時代を意識して見ると、幼少期に見た光景と
大人になって改めて見る光景の違いというものがテーマとしても含まれ
ている。
まさにそれはコールドケースらしいところも有るけれど、誰でも一度
は感じるとされるのは、幼少期に見た高校野球が気がつくと年上の立場
で眺めていることへの違和感だったり、気がつくと両親が結婚した年や
自分を産んでくれた年を越えていて、今の自分と比較して見ると、改めて
今まで感じなかった親の苦労というものを実感出来たりもする。
ガンや病気などで親が命を失ったものは、その年齢が来ると遺伝的要素
の高い病気である程に意識するところもあるのだろう。

あらがう事の出来ない時代の変遷

前半では女性捜査官の差別の問題が時代と共に描かれた感じ。

今回のアイテムとして重要視されたのは映画である。
映画好きな私としては、まさに「エデンの東」などを取り上げてくれる
と嬉しくもなるし、自分も幼少期の思い出は週末に親とツタヤなど
のレンタルビデオで好きな映画を借りに行った思い出なども有る。

映画の中のセリフは決して色あせないものがあるのだけど、それを供給
する媒体としては、アナログからデジタルへと変遷していくように
して、ビデオ業界がネットの存在によって脅かされる状況がドラマの
中でも描かれた。

父親の世代ではドライブインなどが既に末期的状況だったけれど、
ポールの世代ではレンタルビデオ(DVD)などの店舗経営は難しいものが
有り、苦労しているであろうことも伺える。

親と同じく全盛期の時には店舗を増やして支店なども存在していた
みたいだけど、結局押し入る時代の波に抗えず、最後まで固執した店
は、まるで父親と過ごした時の居場所を再現しているかのようなもの
で、そんな気持ちを他人と分かち合いたい気持ちが強かったのだろう。

もの凄くポールの気持ちも理解出来るところが有ったけど、彼がよく
通う場所が近くのネットカフェだというところもまた皮肉として写る
ところだった。

時が進んだ人たち

何と言っても今回は22歳の時に目の前で理由もなく理不尽な死を経験
したダイアンが、30年経過した今でも、その理由を知りたくて暴走気味
に捜査をしていたことだった。ポールから事情を聞くと、純粋に映画を
楽しみに来ていたポールはチャラいバリーが、女性にピーチシュナップ
スとドラッグを飲ませて体の関係だけを求めようとしていたところを
知ったことだった。

ポールのことを育てていた叔母のリタもまた彼の事には盲目的になり、
その本性を見抜くことが出来ずに居た。ただ本質的に彼はマジメに
過ごしており、誰から見てもその行動には想像出来なかったのかも
知れない。

ちょっとエグイオチ

ポールは最後は父親と同じくして死にたがっていた様子だった。
子供が欲しくて相当不妊治療につぎ込んでいたところも有るのだろうし
その心理を知ってリリーは咄嗟に妻に銃を突きつけて死のうとしている
ポールにお腹の中に子供がいるという嘘をついた。
犯人の心理に入り込むといえば、上述したミラーが今回犯行の法則を
見出していて、80年代に殺害したのと同じように似たような人物を
殺して回っていたというところを突き止めたところは流石だった。

凄くどうでも良い事だけど気になる・・

ポールを育てたリタは出て来たけど、その夫のチャーリーはどうしている
のかなと思って見て居た。既に他界しているのかなと思って見たりも
したけれど、別のところにいたところを見るとこの二人は離婚してしま
ったのかな。

リリーの能力が認められて最後はライアンと握手したり、ダイアンと
飲みに行っていたけど、意外とドラマとしてはその後のことも考えて
リリーのFBI捜査官への栄転への道を伏線として残そうとしていたのでは
ないのか。

■使用された曲

・Keepsake by State Radio
・Snake Song by Townes Van Zandt
・Pity and Fear by Death Cab for Cutie
・Bad Man’s World by Jenny Lewis
・Start a War by The National
・Crash Into Me by Dave Matthews Band

■出演者

*は19話に新たに出演するキャラクターです。

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

*ライアン・キャヴァノー (Johnny Messner) FBI捜査官・主任
*テオ・カトラー (Morgan Benoit) 26歳、大学院生、被害者
*ブライアン・スモルズ (Nathan Pelle) ロングビュービデオストア店員
ビル・シェパード (Jon Gries) ベトナム帰還兵、海兵隊、借金返済不能
ベティ・シュモール (Julie Ariola) プレストンの妻、離婚申請していた
プレストン・シュモール (Mac Brandt) 屋根職人、キャンプ中に撃たれる
カール・グイドリー (Scott Lincoln) ホームレス、目撃者
サリー・シェーバー (Mandy June Turpin) メルの妻
*ネッド・ジェンキンス (Ronald F. Hoiseck) トラックを奪われる
— (Karen James) 看護師
ウォルト (Chuck Kelley) 郵便局員、撃たれる
— (Michael Petrone) State Trooper
— (Pamela Shaddock) E.R. Nurse
— (Matt Sigloch) SWAT
フェイ (Melissa Cantatore) ウェイトレス
— (Gabriel DeVine) Drive In Hippie
— (Matt Drago) Concessions Attendant

2010年
*ポール・シェバード (JB Blanc) ビルの息子
*リタ・グリーソン (Elisabeth Noone) ポールを信じる叔母
ニッキー・ケント (Donna Pescow) フェリシティの友達
ティム・ハドソン (William Russ) 脚が不自由
*ダイアン・イェーツ (Susanna Thompson) FBI捜査官
カルビン・ウォルシュ (Charles Woods Gray) フレッドの同僚

2009年
*メル・シェーバー (Todd Sandler) 公園で射殺
*ケネス・ホーグ (John D’Aquino) 90/10 ポールの会計士、大学の同窓生
*フアニータ・レナルド (Sonita Henry) 90/10、不妊治療クリニック
*チャーリー・グリーソン (Peter Jason) 90/10 リタの夫
*クレア・シェパード (Azura Skye) ’98 / ’09 / ’10 、ポールの妻
*ブライアン・デューク (Bryan Cuprill) 90/10 ビデオ店
*トム・グリーソン (Barry Alan Levine) 90/10 チャーリーの息子

1983年
カルビン・ウォルシュ (Christopher Carrington) バスの運転手
フレッド・ノリス (Karlton Johnson) カルビンの同僚、83年撃たれる

1980年
*ダイアン・イェーツ (Melissa Ordway) バリーの恋人
バリー・ジェンセン (George Finn) ダイアンの恋人

1978年
*ポール・シェパード (Jonathan Brett) ビルの息子
フェリシティ・アンドリュース (Anna Rose Moore) 貯蓄貸し付け組合秘書
*ティム・ハドソン (Adam Powell) 車の回収業
ナンシー・ケント (Stefanie Seifer) フェリシティの同僚
*ビル・シェパード (Jon Gries) ポールの父
*バリー・ジェンセン (George Finn) ダイアンの恋人
*チャーリー・グリーソン (Lee Dawson) リタの夫
*リタ・グリーソン (Mette Holt) ポールの育ての親
*トム・グリーソン (Joshua Stilley) リタとチャーリーの息子

マーサ () クレアの姉

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