クイーン・メアリー ~愛と陰謀の王宮~ Reign 第13話 永遠の誓い The Consummation

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第13話 永遠の誓い The Consummation
(aka.バチカンからの手紙)

脚本/Laurie McCarthy
監督/Fred Gerber

【これまでのストーリー】

ノストラダムスがビジョンを見た。私たちが結婚すればフラン
ソワが死ぬことになると。メアリーはアンリ王に対して結婚
はするが相手はバッシュだという。バッシュを第一継承者と認
め次期国王にと条件を突きつける。フランソワはメアリーが
婚約破棄したことに対してくだらない迷信の為に僕と君との
全てを捨てるのかと問う。ローラはフランソワに賭博場で弟の
ことを助けてもらい関係を持つことに。メアリーに悪いという
ローラだが彼女とはもう関係がないんだというフランソワ。
今週中にもカトリーヌ妃の首がはねられるということを耳に
する。罪状は姦淫の嫌疑をかけられたこと。カトリーヌは
クラリッサに対してあなたの母だとするが・・クラリッサを
殴ったメアリーは彼女を殺す。召使い達は墓を掘るのに何時間
もかかるとして、遺体はそのまま坂から捨てられる。

【ストーリー】

カトリーヌは死を覚悟し、ひと思いにやってくれと語る。特別
料金を払っているのだとし、子供たちには決して見せないでと
語る。そしてネックレスには気をつけて欲しいとし女官の一人に
形見分けするという。そんな中、従者がカトリーヌの葬儀の
時に出される料理のリストを持ってくると、エビが入っている
ことに気づく。末娘が食べられないのだとして却下する。
更にカトリーヌは花束はどうしたのかとしテーブル用と装飾用
の花は何処に有るのかと尋ねると、陛下から当日だけで良い
と言われているのだという。配置を確認したいとし、ワインの
準備は出来ているのか。100樽が最低必要で、好きなだけ飲める
ようにするという。貴族の期待に応えるのだとし浴びる程
飲んで私の血の海で泳ぐと良いという。庶子のバッシュが
国王になれば明日は我が身なのよとスタッフたちに語るカトリ
ーヌ。

フランソワとローラは城に向かっていた。
ローラは急がないといけないとして私に構わず行ってくれと
いうが、どうせもう母は死んでいるかも知れないという。
メアリーにしたことを考えれば自業自得だという。メアリー
も過ぎたことだと言うはずだというローラ。僕が処刑を止めら
れたら全て過去に戻るという。全て上手く行けばバッシュは
メアリーを手に入れて僕は国外へ母親付きでいくという。
ずっとではないとし母と弟たちを落ち着かせたら僕は余所の土地
にいくという。モロッコかスウェーデンか・・いつか君が旅行
で来たら凍った川縁を歩いていると国を追われた王子が現れる
というフランソワ。二度と会わないのが一番よというローラ。
幸せな家庭を築いてと。城に戻ったらメアリーには何と言うか
と問うとアンジェの城館で偶然に会ったと言おうという。
そこから一日道中を共にしたこと。君は彼女の女官だというと
友達でも有るという。僕たちのことは忘れてくれという
フランソワ。

ノストラダムスは女性と共にベッドにいた。
もう帰ってもらおうといううが、女性は危ないことをするのは
辞めてという。何でこんなことをするのかと問うと、特殊な能力
を与えられた者はそれが油世待ってくると原点に立ち返るの
だという。その源に・・。私の源はズバリ”死”だとし、だから
死の間際まで行くというと首を吊るのだった。女性は苦しんで
いるノストラダムスのロープを外して首つり状態から解くと
もう辞めてくれと語る。するとノストラダムスはビジョンには
続きがあったとし全てが変わるという。もう私は終わり王妃の手
で殺されると。

バッシュとメアリーはカトリーヌが大がかりな場所を設置して
いる為に散り際もこんなにしてあの人らしいと語る。
カトリーヌは役立たずばかりなのでこれでは私が自分で頭を
拾うことになるという。
そこにアンリ王もやってくる。また墓の話かとして王はフレン
ツェの彫刻家に20トンの大理石なんてそんな金はないという。
100人の楽隊に金と銀の船を何隻も作らされるなんてと。天国
への旅立ちなので当然だというが、天国などいけないという
アンリ。これは時間稼ぎだろうというと、カトリーヌもあなた
こそバチカンの返事が来るまで動きようがないでしょと。フラ
ンソワが王位を継ぐなら私を殺す必要は無いと。しかしそれは
関係無いとしてお前は国を裏切り姦淫をした罪で裁かれるのだ
という。席次表を作るというカトリーヌ。死んでしまえば
処刑の様子をどう描かれても良いだろうというアンリ。子供には
関係のあることだという。楽隊は50人、墓石の金細工も減らす
とカトリーヌは言うが・・・

そんな中城内にファンファーレの音が鳴り響く。
これは王族がついたことを意味するものだという。
やってきたのはメアリーの母のマリー・ド・ガイズだった。
フランス宮廷も修羅場なのねという。次期国王に嫁ぐはずが
庶子と婚約なんて・・というマリー。6歳で両国の話し合いの
末にフランソワの婚約者になったのだという。それを勝手に
婚約破棄。しかも予言なんかを理由に・・と。信じる価値のある
予言だとしフランソワを助ける為だというメアリー。
単なる魔術師の占いを信じるなんて・・と。メアリーは遭いた
かったというと、11歳の誕生日に遭ったでしょと母。船員を
半分死なせて修道院までプレゼントを持って行ったのだという。
メアリーは責めているのではなく恋しかったのだというと
色々と相談したいことが有ったと語る。
ノストラダムスや私の決断を無視しないでというメアリーは
バッシュは優しく、献身的で勇敢だという。愛しているのか
と問われると徐々にそうなっているというメアリー。まだ
時間をかければ冷静な判断が出来そうねと母。私も遭いに来た
かったがスコットランドは脅威にさらされているとし、
イングランドに脅され、国全体が急速にプロテスタント化して
いるのだという。私たちカトリックは押されているので、
だからこそカトリックのフランスとしっかり手を結ばないと
いけないのだという。フランソワとじゃなきゃダメだとし庶子の
子なんて国王になれるか分からないという。庶子ではなく
セバスチャンという名前だというと、名前も今ひとつだという
メリー。でも貴方が決めたのならば仕方が無いとしスコットラン
ドの女王はあなただという。我が子ならが本当に頑固で本当に
愛おしいという。見守ってくれるのかというメアリー。

メアリーはバッシュのモトにいくと母は覚えていた通りの人
だったという。何もかもイメージ通りであり大好きな香水の
臭いと声の調子・・さらっと嘘をつくところもそうだという。
あなたとの結婚に反対しているので邪魔される前に結婚式を
あげなきゃならないとし、今日密かに・・と。
バッシュは村はずれの採石場の傍に教会があるとし、これから
手はずを整えてくるという。数時間はかかるので2人居なくなる
と目立つので昼間に戻らなければ司祭を抑えたと思って欲しい
としその場合馬に飛び乗って教会に来てくれというバッシュ。
今夜は寝かさないとしてキスする二人。

マリーはカトリーヌに遭う。
自由に動けるようになって何よりだというマリー。しかし監視
付きだというカトリーヌ。でも死に際の段取りは自分でつけたい
という。地下牢はノミだらけなのか?町中を引き回されたのか?
罵られながら・・とマリー。居たのは塔だというと、事情が
変わったことが気に入らない様だが、失墜した私をあざ笑いたい
のか?と問うカトリーヌ。娘の人生を託したのに命を守る処か
脅かしたそうねとマリー。それだけでなく我が子を泣く泣く
手放したのに王太子妃として育てるというあなたの言葉を信じたか

らだという。よく言うわというカトリーヌは反論する。
フランスの保護を受ける為に我が子を差し出したのでしょと。
こちらがあの子より国益を優先するのを承知であなたは保身の
ために手放したのだというカトリーヌ。マリーは国王だった夫
が亡くなり生まれて1週間も経たない娘がスコットランドの女王
になった・・そんな突然の不幸と恐怖を私は敢然と戦ったのに
あなたはペテン師がフランソワの死を予言したことにすっかり
怖じ気づいたのだという。根拠なく両国の行く末を変えたのだ
という。カトリーヌはノストラダムスの予言が正確なのは実証
済みだというが・・

■感想

メアリーの母親が初めて登場。
出てくる人出てくる人、みんなもの凄いエゴの塊のような
ものたちばかりで、一体誰に肩入れすれば良いのか実に
困る。
多くは国を治めている人たちだし、それに未来ある影響力の強い
人物なので、ある程度の我が儘と融通が利くというのは仕方が
無いのかも知れないけど、解せないところも多く、メアリー
の母マリーも、女手一つでスコットランドを守ってきた人なので
なんというか駆け引き上手というか狡猾というか、とにかく
インパクトのある方だった。

そんな母親・マリー・ド・ギーズを演じているのは
Amy Brenneman。このドラマにしては珍しくアメリカの俳優
さん。代表作は映画「ヒート」でのイーディ役。
ドラマblog的には「プライベート・プラクティス 迷えるオト
ナたち」
での精神科医ターナー役として、ちょっぴりキツめ
の役を演じていた。

このドラマに於いては発言の重みがあまりに軽すぎて、
「前言撤回」みたいなシーンばかりが繰り返され、その都度
誰かがキズを付き、そこで不利益を得ているものに取っては
ストレスが蓄積されていくという流れが有る。

バッシュとフランソワの展開が今回再反転した格好だけど、
この二人の展開をみて居ると「カインとアベル」と化して
行きそうな気配だ。フランソワとしても兄に悪気はないと思って
いても割り切れないところが有ったのだろうし、バッシュに
しても結果として一番やってはいけない王太子の婚約者に
手を出している訳なので、本来ならば打ち首も必至という所。

でもこのドラマ、死ぬ死ぬ言っている割りには誰も死なない。
まさかクラリッサまでも生きて居るとは思わなかった。
メアリーのことを崇拝していたクラリッサは、あの状況では
仕方が無いこととは言え、岩で殴られてしまった格好だった
し、カトリーヌもまた娘に一度は手をさしのべた後にやはり
崖っぷちに立たされた際には化け物扱いしていたし、クラリッ
サの怒りは一体どれだけ蓄積されているのだろうか。
ノースロードの果てに有るべきハズの遺体が無くなっていた。
足跡は一つだったので自分で歩いて行ったのか。
正直ペイガンが連れ去ったのかなと思っていたんだけど、
足跡を見たら一つだったので・・

■3人の女官

今回は何と言っても前回に引き続いてローラがポイントにな
ったかな。

フランソワとしてはもうメアリーとは関係がないと思っていた
からこそ関係を持った訳で、一体何日間をベッドを共にして
いたのかと小一時間だけど、予告を見ると大変なことになって
いる感じ。

フランソワが正当な継承者であり、その血を引く赤ちゃんを
ローラが身ごもり、そして早く世継ぎが欲しいと思っている
メアリーがノストラダムスの大予言の通り運命に逆らえずに
架空の子供アンヌとジェームズを夢見てフランソワが亡くなっ
ていくとしたら、ローラはフランソワの愛人的役割で生まれて
来る子は庶子という扱いになり、ここでもまた親世代で起きた
ようなことが起こりそうな状況になってしまう。

ケナはローラとフランソワがアンジェの城館/シャトー・ドゥ・
マルタンで遭ったと話したことで一瞬で察してしまった。

肝心のケナは国王のことは諦めたのかと思ったけど、バッシュ
が不利な立場に追い込まれたことでまたしても国王に対して
取り入っていく。

「ケナ様がお見えです」
「遭わん」
「ローブの下は何もつけていないそうです」
「通せ」

ホント、パイレーツも驚きの色仕掛けに引っかかる国王のバカ
さ加減には父ちゃん涙出てくるぞ((c)東野英心)

グリアはメアリーの為にベールを用意していたり最後に結婚式
直前に衣装を着るのを手伝っていた。
ドレスを着る前に着ていたメアリーの衣装が良かったな。

■見えない力が働く

見えない力と言えば運命だけど、その運命の綱引きを本人の
知らないところで強引に推し進めようとしている。それが運命
だと言えれば良いのだけど、逆に不自然に人の意思が介在す
ればそれはもう運命とは違うところで人生が周り初めてしまっ
ている感じ。

このドラマでは国の為に我が身の事は二の次だとする主張と、
愛するものと結ばれることへ心情との間で葛藤として描かれる
けれど、メアリーなんて先日は王位継承なんて別に関係無い
みたいなことを言っていたのに、今回は突然慎重的なことを
語っているし、結構いい加減な性格をしている。

ノストラダムスに至ってはビジョンが変わったことに対して、
クラリッサが”最初の子”だということを知らなかったから
と言っているけど、本来そういう事は知る知らない以前に
ビジョンは見えるものではないのか。その時点でなんだか
インチキ臭い。

「どのパターンでも必ずフランソワの死のビジョンはメアリー
と結びついた。それがクラリッサの死で止まった」。

ノストラダムスと一緒にいる女性がまた美人さんだったけど
目の前で窒息プレイを見せられて戸惑う姿。

ビジョンも都合良く続きが見られるようで、結局は当初の流れ
通りにフランソワの死に繋がっていた。

王妃に正直に話したノストラダムスは当初の印象と違い、誠実
だなと思わせつつも、やはり最後になってビジョンに違い
はなかったと知った時には話す事が出来ずにいた。
自分は王妃に殺される運命だとしていたけど、その内殺される
のかな。でも殺されるとしたらフランソワが死んだ後だよね。

■今回のドラマのポイントは・・

なかなか他人のことを信用するのは難しい。
このドラマに於いては特に陰謀とエゴが交錯しているので、
自分に一度でも不利益なことをした相手のことをどう信用し、
どう信用させるのかは今回重要な要素だった。

メアリーの運命を変えたそもそものファクターは”占い”とか
“ビジョン”的な無形のものなので、何一つ証明出来るものも
ない。急にビジョンが変わったなんて言っても保身のため
としか見えない訳だけど、そんなメアリーに対してカトリーヌ
が取ったのはまさに命がけのものだった。

命が惜しいので嘘を言っているのではないかと指摘された時
には、カトリーヌは自らの手首を切り放っておけば私は死ぬ
ということを提示したし、またバチカンからの知らせと称して
王位継承者として認められたかどうかに於いては、メアリー
の心次第とばかりに白紙の紙を手渡していた。

結局紙も白紙ならば教皇庁からの使者なんて人物も架空。
一番信用出来るのがビジョンというところが何とも言えないぞ。
この辺は結果としてマリーとカトリーヌの共作みたいな感じ
になってしまったね。

■人生を決めるのは私です

「私の人生を決めるのは私です。誰にも強要することは出来
ない。」
とはメアリー談だけど、強要はされていないけど
ちょっとした後押しの力があるだけでこうも単純に意識が
変わってしまうというところが何とも言えない。元々の気持ち
を押し殺していたのか。

バッシュはペストで廃屋になった村の教会で式を挙げようと
していた。
そこにフランソワがメアリーよりも先回りして馬を走らせて
いた。
その際の二人の会話がイマイチよく理解出来なかったけど、
一人の女性を巡り二人の男性が殴り合う姿。

「この特権まみれのクソ野郎!」
「その虫けらめ!」

「けんかをやめて 二人をとめて私のために争わないで~」
と竹内まりやの曲が流れるシーンだった。

■歌と言えば・・

クラリッサが生きて居る事を示す流れとしてクラリッサの歌
が利用された。

「愛しい我が子、微笑みかけて、腕に抱くも心遠く~」

■使用された曲

・Walking Blind (feat. Carina Round) by Aidan Hawken
・The Power of Love by Gabrielle Aplin
・Come to Me by The Goo Goo Dolls
・My Baby by Sanders Bohlke
・Salvator Mundiz by Thomas Tallis
・The Power of Love by Gabrielle Aplin

■出演者

メアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
キャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
セバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フ

ランソワの異母兄。アンリ2世と愛人との子
フランソワ (Toby Regbo) フランス王太子。次期国王
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
ケナ (Caitlin Stasey) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
ローラ (Anna Popplewell) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
アンリ2世 (Alan Van Sprang) フランス国王、スコットランドとの同盟
ノストラダムス (Rossif Sutherland) 医師で占星術師、カトリーヌの息がかかる

マリー・ド・ガイズ (Amy Brenneman) メアリーの母
— (Edie Inksetter) 召し使い、カトリーヌの処刑の準備
— (Kimberly-Sue Murray) Courtesan / ノストラダムスの女性?
— (Stephen Farrell) アンリ王のアドバイザー
ペイジ (Daniel Briere)
— (Samantha Helt) Singing Girl / クラリッサの歌
— (Paul Harris) 司祭
— (Christopher Cordell) 国王のガード
— (Sarah Murphy-Dyson) ダンサー

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