コールド・ケース ~真実の扉~ 第8話 ミレニアム

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第8話 ミレニアム
監督/波多野貴文 脚本/瀬々敬久
音楽/村松崇継
原作/Kim Newton

【ストーリー】

1999年12月31日・ハッピーミレニアム。
仲良しな2組の夫婦、柏原隆介と妻の真由美、三島武司と啓子は
クラブバー”Neputune”でみんなで新年を迎えようとして集まっ
ていた。
啓子は本当は家で過ごしたかったと夫に話したという。真由美は
ちまたで言われている2000年問題のことか?と問うと午前24時
に一斉に停電が起きてパソコンが誤作動し、ミサイルが発射
されてしまうというものだった。みんなでそんな話を信じる啓子
をネタに酒を飲んで笑い合う。あと15分で年越しだとして新年
の豊富を語り合う。真由美はサーフショップの夢の実現だと
告げ、武司は幸せな家庭を築いて子供を作るという。
隆介は陽一のサーフィンの腕を上達させて優勝させたいという。
しかし豊富は自分のことじゃなきゃダメだろうと。
そんな中、いよいよ年が明ける。
隆介は一人酔っぱらったとして帰宅する中車道で倒れて車に
轢かれる。平成12年1月1日・・七里ヶ浜・男性ひき逃げ事件と
して扱われる。

現在。
石川は鎌倉南署の警察官で断酒会に参加している菅田刑事に
呼び出される。断酒会に参加している宮部峰子が話したい事
が有るとのこと。彼女は16年も酒を断っているのだという。
しかしやったことは取り消せないとして16年間どん底の気分
だったこと。大晦日の夜みんな浮かれていたが、私はその時
ある人を車ではねたのだという。断酒会で告白しなければ
いけないと思ったこと。このことを話さなければ根本的解決
には至らないと。でも当日のことは覚えていないのだという。
人がひき逃げで死んだということを後になって知ったという。
車のボンネットがへこんでいてライトが割れて血が付いていた
と。

資料ファイルを調べる。
被害者の柏原隆介(当時34歳)、2000年前半で唯一の未解決
ひき逃げ事件だという。遺族は妻の真由美と当時10歳の息子
の陽一。目撃者はないとするが、大晦日なら出会っている人
は居るはずだという本木。
事故現場前の飯田ムツオは電話にさえ出てくれなかったという
事。聞き込みしようとし、今なら飯田も不在ってことはない
でしょうと。宮部は車を一年後に解体してしまっているという。

サーフショップへ。
16年前の隆介の件で聞きたい事があるという石川と高木。
何年も落ち込んでいたがやっと父の夢を叶えられたという。
真由美は6年前に再婚していた。事件のことならなんでも協力
すると約束する。
宮部の写真を見せて見覚えはあるかと尋ねる。
しかし女性は知らないが車は見た記憶があるという。赤い色
のジープ。あの日は隆介は先に帰ったのだという。

(回想)
隆介は真由美に対して、武司と啓子と楽しんでくれとして
家で待っていると語る。新しい年に遭おうと。

あの時一緒に帰っていれば彼が死ぬことはなかったと落ち込む。

立川たちは飯田家にいく。
両親は数年前にバタバタと亡くなってしまい一人暮らしをして
いるハズだという。近所の話では一日中引きこもっていて
滅多に出てこないとのこと。そんな中裏口から出て行こうと
する飯田を捕まえる。
立川の話だと95年から彼は外に出られなくなったという。
サリンのニュースを聞いて群衆恐怖症になったとのこと。
何かをみて居るはずだと。

■感想

原作ではs1の18話「カクテル」のリメイク版。

http://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase118.htm

カクテルとはかなりダイレクトな原題だよね。
ネタばれだけどカクテルの中に薬物を入れるというものだった。

断酒会で前に進もうとしているもの、取り調べ室で引きこもり
の男性に対して語っていた石川の言葉がこのドラマを象徴して
いるかのようだった。

新年を迎えて新しいことにチャレンジすること。
人生を前に進める為に必要なことをそれぞれのキャラクターに
訴えかけるものが有る。勿論なかなかそういう状態から抜け出せ
ない人も多くいる訳だけどね。

何と言っても石川家の事情も加味され、高木が石川の妹の沙耶
と付き合っていることに関して石川は激怒する。沙耶が9年前
に石川の婚約者と婚約直前に寝たことで今でも根に持っている
形だけど、石川にも前に進むことを求めるものが有るし、
高木は中山ちかの死を妹との関係で穴埋めしようとしている
のではないかと感じている。
まぁ当人同士の問題なのでこれ以上はなんとも言えないけれど、
原作を知っているだけに・・・ねぇ。

基本的には片思いの男性が男を殺害してその座を奪うという
ものだったけど、結局最後はそれが判明して自滅してしまった。

当時の目撃証言一つで事件解決への道筋が立つところなど
なんとも言えないし、色々と当時の事情が判明する過程で
隠されている事情なんかも興味深く描かれていたし、なかなか
楽しめるエピソードだった。

幼なじみと親友。2人の男性と1人の女性というアンパランス
な関係というのは必ず女性を愛し合い、奪い合う構図となって
しまうな。劣悪なのは気持ちを伝えずに家庭を壊して奪った
ことかな。そして散々他人・自分の家庭を壊して置きつつ
自分だけは逃げるのだからね。

■使用された曲

「GRATEFUL DAYS」Dragon Ash feat.ACO, ZEEBRA
「LOVEマシーン」 モーニング娘。
「Pretty Fly」 The Offspring
「Stay Gold」 Hi-STANDARD
「プライベートサーファー」UA
「She」 エルヴィス・コステロ

■出演者

石川百合 …… 吉田羊 (警部中隊長)
高木信次郎 …… 永山絢斗 (巡査部長、相模署から栄転)
立川大輔 …… 滝藤賢一 (主任。警部補)
金子徹 …… 光石研 (主任。警部補)
本木秀俊 …… 三浦友和 (警視。課長代理。)

石川沙耶 …… 平田薫 (百合の妹、Barスリーマティーニ)

渡辺コウジ

菅田刑事 …… 菅田俊 (鎌倉南署)
宮部峰子 …… 阿南敦子 (断酒会、自分が隆介を轢いたと)

柏原隆介 …… 山口馬木也 (サーフショップ開店が夢)
柏原真由美 …… 奥菜恵 (隆介の妻)
柏原陽一 …… 永嶋柊吾 (息子)
三島武司 …… 眞島秀和 (真由美と幼なじみ)
三島啓子 …… 馬淵英里何 (武司の元妻、現在主治医と再婚)
飯田ムツオ …… 水澤紳吾 (引きこもり、サリン事件で群衆恐怖)
宗岡章夫 …… 平山祐介 (子供の頃からワル、シルバーのスカイライン)
古賀弘志 …… 中川智明 (レゲーミュージシャン、車泥棒)

松本たけひろ、太一

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