ジェシカおばさんの事件簿 Murder, She Wrote 第12話(18) 授賞式はひめやかに Footnote to Murder

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March 10, 1985
第12話(18) 授賞式はひめやかに Footnote to Murder

監督/Robert E. Swanson  脚本/Peter Crane
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雨の降る詩人のホレス・リンチフィールドは授賞式に出席する
為にレキシントンアベニューのダイナーで、一時を過ごしていた。
金の無いホレスは最後のタバコも吸い終わってしまい、手持ち
無沙汰な彼は誌を考えていた。そんな中、友人のジェシカも
また授賞式に出席する為にホレスと合流する。ジェシカはホレス
に対して酒やタバコの吸い過ぎは体に毒だとして毎回注意して
いることを指摘。そして互いの書籍がノミネートされたことを
たたえ合う。しかしミステリーや詩の授賞では誰も気が付かない
だろうというホレス。ホレスはジェシカが住んでいるキャボット
コーヴの様子を尋ねると、快適な暮らしである事を語る。
現在自分はソネットを書いているというがこんなのはゴミだと
して投げ捨てるホレス。
今夜の出版社のパーティーにはいくのでしょというジェシカに
ただ酒が飲めるのだから当然いくというホレス。

一方その頃フランク・ラピンスキーは新聞である記事を目にして
いた。ヘムズリーが新作を出版するということが書かれていた
のである。

その頃ヘムズリーが泊まるクロムウェルホテルには授賞委員会の
アシスタントをしているというティファニーがやってくる。
ヘムズリーは決まり文句のように何処かで以前逢ったことは無い
か?と問う。
土曜日の授賞晩餐会での司会を引き受けてくれたお礼にきた
という彼女。先生が候補に挙がらなくて残念だという彼女は、
現在出版業界ではあなたの未発表の新作の話題で持ちきりだと
告げる。ヘムズリーは確かに現在究極の「ベトナム戦記」を
執筆しているがまだ誰にも読ませていない原稿だという。
今夜のパーティーの後に来てくれたら読ませても良いという
ヘムズリー。そんな中ホテルには妻のアレキシスがやってくる。
ティファニーはヘムズリーの妻だと知るとばつが悪いように
して出て行く。若い人が好みになったのかとして妻は嫌みを
語る中で、妻は新作を出すという前金で6桁の金を受け取っている
という噂を聞いた事を告げると、私がこの7年間で貴方に貸した
26万4千ドルをその金で返して欲しいと告げる。今回は誤魔化さず
にちゃんとして欲しいという。

ヘムズリーがホテルのトイレにいると突然フランク・ラピンスキー
だと名乗るものが彼の前に現れる。手紙にも返事を返さず電話
にも出ないとして、この4ヶ月返事を待っていたことを指摘する。
昨日の新聞にお前の新作が出ることが載ったことを告げ、どういう
ことなのかと問い詰める。お前を殺してやりたいとして掴みか
かる中、それを見た男は警備員を呼ぶ。それを知ってランクは
逃げていく。ヘムズリーも警備員に追わなくても良いと語る。

ホレスとジェシカは前夜祭のパーティーに出席する。
ホレスは選考委員にセントジャメンがいることを指摘すると
これは茶番であると語る。
ジェシカの元にはメガネをかけた女性・デビーが彼女のファン
だとしてサインを求めに来る。そして自分が書いたとする
短編小説を見て是非批評して欲しいと頼む。ジェシカは一応
読むこととは読むとして約束する。

パーティーでは、出版業界の多くの人が集まっていた。
“解放された女”で名前を売った作家のルシアンダは純文学の
作家エイドリアンと会話する。エイドリアンはルシアンダの
小説を否定する中、今度の作品はもっと文学的になると語る。
一方ジェシカはティファニーと逢うと挨拶を交わす。
ホレスは作家は貧乏であり金と権力があるのは出版社の人間だ
と語る。
ヘムズリーがやってくるとライバルであるエイドリアンは
彼を挑発する。ヘムズリーは7年前に評価された「朝鮮戦記」
は時代の規範になったとして周りのものたちに自慢し、
今度の作品はベトナム戦争ものだと語ると、エイドリアンは
そんな彼に対してお前がベトナムに行ったのは一週間程度
だろうとし、しかもグラビア雑誌の特派員としてだと語る。
新作を出すと言っているが、駄作で読ませられないものだという
噂もあると言うと、10年前に俺に熨されたことを忘れたのかと
ヘムズリーは彼に警告する。
一方ホレスはルシアンダと会話している中で、ヘムズリーの
小説を非難したことを知ると、ヘムズリーはホレスを殴る。
ジェシカはそれを止めるが・・・

翌朝、ジェシカはヘムズリーの部屋を尋ねる。
すると部屋の中には、メルリン・カムストック地方検事補と
ライヤー警部ら警察官たちが多数部屋にいる事が分かる。
ジェシカは昨日傘を間違えてしまったとして、恐らくヘムズリー
の傘と間違えたであろう事を語る。夕べ出版社のパーティーが
有ったことを説明する中、メルリンからヘムズリーが刀が柄に
仕込んである特殊な傘で刺されて死んでいる事を語る。
ジェシカは夕べ彼と会ったのが初めてだと説明するが・・・
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ジェシカは授賞式のために訪れた先で作家の一人・ヘムズリー
が殺害され、ジェシカも一時期取り調べを受けるが、前日の
出版社のパーティーで争いごとが起きたジェシカの友人・ホレス
に容疑の目が向けられる。のんべぇだったホレスは昨晩の記憶
が曖昧で、事件を担当する検事補のメルはテレビでの自分が
写ることばかりを気にして、まともに捜査しようとさえ
しない始末。ホレスを犯人として結論付けようとするメルに
変わってジェシカが捜査を担当していくことになる。

事件は比較的オーソドックスなものが有り、殺害する動機の一つ
が突出し過ぎていることも有って、大方最初に視聴者が想像
した事件の顛末が有った。ただし、殺害した犯人自体は
最後に少しだけひねった形で描かれていて、その分多少違和感は
存在した気がする。

いくつかのアイテムがポイントとして描かれている。
傘の流れを掴むのは難しいものが有ったけど、ドラマをよく見て
いると楽しいものが有ったのかもしれない。
そして現場に残されていた口紅から、女性の犯行を臭わせるものが
有り、ドラマでは被害者と関係しそうな女性はジェシカを除いて
3人出てくる。(ティファニー、アレキシス、ルシアンダ)
しかし結果としては、この中の誰でもないというのはお約束のもの
が有った。

ジェシカが冒頭で耳にしたことが最後まで事件の流れに関係して
くる。
7年間新刊を発行していない被害者の新作の「原稿」の存在だ。

アリバイの流れもドラマでは視聴者を混乱させる要素として存在
していて利害関係の一致したものたちが組んでいるような流れが
有るけど、あまり細かく見ていなかったので、この辺の流れで
疑惑が出ることはなかったな。

そして何よりも視力の問題が最終的な決め手となった。
最後まで犯行の可能性をティファニーに持たせる意図が有った
のか、コンタクトを付ける彼女の姿が有ったりして、脚本家として
努力した形跡が伺える。

検事とか警察の捜査がもの凄くいい加減だったりするし、
作家のホレスもふらふら~っとしているし、ちょっぴりグダグダ
した感じはしたけどね。

詩やミステリーがあまりに評価されていない時代のことなのかと
その扱いがちょっぴり切ないけど、二人共結局は授賞したのかな。

ホント被害者はどうしようもないヤツだったね。

・デビー役のTalia Balsam

「FBI失踪者を追え!」でジャックの妻・マリア役。
「HOMELAND」ではシンシア・ウォルデン副大統領夫人役。
「MAD MEN」ではモナ・スターリング役で出演。

デビー役のタリアがもの凄く若くて可愛いかったね。

ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家

フランク・ラピンスキー (Vincent Baggetta) デビーの兄
デビー・デランシー (Talia Balsam) フランクの妹、小説家志望
ティファニー・ハロウ (Morgan Brittany) 授賞委員会のアシスタント
ルシンダ・ラーク (Constance Forslund) 小説家、
メル・コムストック (Pat Harrington Jr.) 地方検事補
ヘムズリー・ポスト (Kenneth Mars) 小説家、女癖が悪い
アレキシス・ポスト (Diana Muldaur) 妻、アパレル会社経営
Lt.メイヤー (Ron Masak)
エイドリアン・ウィングロー (Robert Reed)
ホレース・リンチフィールド (Paul Sand)
— (John C. Becher) Optometrist
アーニー (John Brandon)
— (Mark Harrison) Assistant D.A.
— (William McDonald) Bailiff
— (Michael Kearns) Reporter
— (Nancy Marlow) Lady
— (Biff Yeager) Cop
— (Lana Schwab) Clerk

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