CSI:科学捜査班 シーズン15 第15話 スーパーヒーローの死 Hero to Zero

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第15話 スーパーヒーローの死 Hero to Zero

脚本/Andrew Dettmann
監督/Philip Conserva

【ストーリー】

ホームレス(ロジャー)のことをマスクとフードをした5人組が
殴る蹴るの暴行を加える。そんな中、突然裏路地には光りの中
からヒーローのコスプレをしたような男(ドミニオン)が現れて
ホームレスを助けようとする。手にはスタンガンなどを手にして
いたが・・・

翌日裏路地で遺体が発見される。ミッチが聞き込みした結果、
発見したのは現場近くの店のオーナーでゴミを捨てに来た際に
見つけたというもの。

ニックとサラは遺体を見るとボコボコにされた状態で発見される。
しかし被害者は拳を怪我しており何発かはやり返しているという
ニック。サラはこの辺の道路はベタベタするという。しかし
そのお陰で足跡が取れそうだとし、複数犯いるであろうことが
分かる。ミッチによると最近この界隈はギャングが幅を利かせて
いるという。遺体を見るとマントをしていてコスチューム姿で
あることに驚く。更になんとマスクが落ちていた。ストリップ
通りで彷徨く素人のコスプレマニアなのかも・・向こうの通りで
売春婦が衣類とスケッチブックを見つけたという。
そのスケッチブックを見たサラはニックにこれを見てくれと語る。
スーパーヒーローのイラストが書かれていた。主人公がギャング
と戦っている・・・予言めいているというニック。未来が見えた
のか?とサラ。ヒーローが勝つのはコミックの中だけなのになと
ニック。

大量の靴跡・・少なくとも5、6人分だという。裸足のものも居る
という。被害者のスーパーパワー・・スタンガンはバッテリー切れ
で催涙スプレーも一本使い切っているという。
デビッドは死亡推定時刻は午前24時から3時で、多数の打撲や裂傷
があるが致命傷に繋がる傷はどれかは分からないという。身元は
不明とのこと。
そんな中ホームレスの男・ロジャーがカートを取りたいとして
規制線の中に入ろうとする。
サラは足跡に裸足が有ったのを知り、署で話を聞くことにする。

サラはサンドイッチとサイズ11の靴を彼に渡す。
昨日の夜には何が有ったのか。バットマンが助けてくれたのだと
いうロジャー。あの辺で捜し物をしていたら悪党に囲まれたこと。
顔を隠している奴らがよってたかって殴ってきたのだという。
その時にマスクを着た男が光りの球から出て来てボクはその場から
逃げたのだという。手がかりは何か見ていないか?と問うと、
トラック・・あの路地に赤いピックアップトラックを見たという。

モーガンとラッセルはこの足跡と合うブーツを2つ特定したが
ありふれた作業用ブーツだったという。しかしモーガンは新たな
発見としては小さな粒が付いていて全ての靴から同様の粒後が
有ったのでサンプルの分析をホッジスに頼んでいるという。

グレッグがラッセルの元にやってくると、ウォレス通りに有る
質店の防犯カメラ(2015年1月23日)を見る。現場から北に
数プロックの場所にあるものだが、11時過ぎに質店を襲う
マスクとフードの5人組が居た。殺害の一時間前の映像だと。

エイカーズによるとギャングがこの質店を襲うのは2度目。
何日か前にも1ブロック先のコスメショップを同様に襲っている
とのこと。犯人は地元の人間ねとフィン。

質店に調べに行くフィンとグレッグ。現場の靴跡の採取をして
照合しようという。靴底の粒は何なのかと問うと、ディスプレー
には蛍光灯が使われて居るが管の内側には蛍光体に覆われている
のだという。割れると中の粉が出てそれが付着したのだろうと。
ガラスの破片に血痕が付着して居るというフィン。

ラッセルはサラの前で
「私はマスクする。このマスクは正体を隠す為ではない。ヒーロ
ーの私を作る為だ」と語る。サラはそれって孫子の一節か何か
なのかと問うと、バットマン第一巻・第624号だという。
サラはラッセルの足を見る。最後に遭ったバットマンのファンは
靴を無くて路地に住んでいたから確かめたと皮肉る。主任が
コミックオタクなんて意外だとすると、十代前半は有り金の全て
をコミックにつぎ込んだという。サラは分からないことだとして
私が子供の頃にハマったのは空の世界ではなく科学と数字だとい
う。ラッセルは明確さと実証性を重んじていたのかとし、正義
か不正か、白か黒かと語る。

そこにホッジスがやってくると突然クルミは何時から栄養源とし
て食べられるようになったか知っているかと問う。南フランスの
考古学者がクルミの殻の痕跡を発見したこと。新石器時代のもの
で8千年前のこと。犯行現場で採取された証拠・・容疑者が靴底
で踏んだものは砕いたクルミの殻だったという。は虫類を飼って
いればクルミはペットの床材に使うし石けんやスクラップなど
角質ケア用の素材としても使われてるという。ただ見つかったもの
は特殊で、採取されたものは念入りに焼かれていたもの。そして
次亜鉛酸カルシウムを含んでいたという。理由を探っているとの
こと。

ヘンリーが入れ替わりに入ってくる。
質店の血液検査の結果、DNAは男性でCODISに登録はないが、この
男の血縁者は見つかったとしマーティン・プリーチだという。
三度目の逮捕でイーリー州立刑務所に収監されていること。
その男には子供が一人、19歳のトレイが居るという。そのトレイ
の写真を見ると紫のモヒカン姿。髪型が既に軽犯罪かとジョーク
を言う中、サラは被害者が描いていたイラストの中で主人公は
紫のモヒカンと戦っていると語る。

■感想

ここ2話は色物・・って訳ではないけど、悪の殺人鬼の話から
一転して今回は人助けするヒーローの殺人事件の話が扱われた。
人間は何処かに拠り所を求めていくものなのか。
前回の殺人鬼を崇拝するよりは何倍も良いことだとは思うけど
確かに危険過ぎるよね。

被害者はスケッチブックに自分の死亡時の絵が描かれている
なんて、まるで「HEROES」のアイザック・メンデスみたい。

自警団自体は悪くないものだったけど、残念ながら力を過信した
とは言わないが、治安の悪いストリップ通りやグラント通りで
孤軍奮闘しても犬死にするだけ。

犯人が顔を隠すならば分かるけど、正義のヒーローもまた顔を
隠しているという状況。CSIの面々なら問題はないか。

しかしギャングにしてもヒーローにしても仲間を求める気持ちと
いう共通項は有るのか。

被害者が特定した後に母親・カレンに話を聞くと、ブラッドが
10歳の時に父親を亡くしてからヒーローもののコミック/正義に
のめり込んだという。10ヶ月前のことで。しかし落ち込んでいた
ブラッドが「使命」とか「活動が生き甲斐」だと言われたら
反対は出来ないとして辛い胸の内を明かしていた。

■事件

ストリップ通りで殺害された人物はドミニオンと呼ばれている
自警団の一人。本名はブラッド・ジェフリーズ。
彼には仲間もいて二人の人物がジェフリーズ家の地下で色々と
アジトにしていて筋トレなどをしている光景を見ると、ちょっ
ぴり「ARROW」を彷彿とさせるな。

現場ではロジャーというホームレスが居て赤いピックアップトラ
ックを目撃している。そんな彼に対応するのがサラだった。

殺されたブラッドの身元がなかなか分からなかったけど、似たよ
うなスーパーヒーローを見つけたことでようやく判明していく。

■捜査

現場からは幾つもの証拠が見つかる。
被害者が争っている痕跡。
現場にはべとついている粘着物から多数の足跡。
その足跡にはクルミの殻が付着して居た。

・現場近くの質店の防犯カメラ

ブラッドが殺される1時間前に強盗団/ギャングは店に押し入って
いた。その際ガラスで怪我をして血痕を残している。
マーティン・プリーチの息子のトレイの血痕。

・モーガンとグレッグ

現場に再度訪れた際に、もの凄く素早く動く人影。
なんと二人はブラッドの仲間のようで同じように顔を隠していた。
彼らによると警察がやらないから行っていることを口にして
いた。二人の人物はそれぞれティナとカコット。
警察ではないし、こんなことをするのは違法スレスレの行為だ
としていたけど、決して悪い事には見えないな。

・クルミの殻

発見されたクルミの殻。
次亜鉛酸カルシウムが付いていたが、そこから「サンディップ・
プール・サプライス」という会社に繋がる。この会社、プールの
タイルを磨く際に砕いたクルミを使っていた。砂の代わりに使え
ば傷も付かない。ただし3週間前には火災が起きて閉鎖されている。
そしてその工場に出入りしていたのが解体業者だけだった。
赤いピックアップトラックはアグレロのものだが、彼は既に殺さ
れて発見される。

・死亡原因の特定

アルが突き止めていたけど、打撲傷などの傷は全て致命傷には
ならず、頭蓋底を凄い力で殴られたことで延髄にある脳幹が
突如切断されたこと。少なくとも60分は生きて居たが、放置され
戻って来た人物によって殴られたことを語っていた。

・凶器の特定

これは難しいものだった。鈍器損傷なんて言えば幾らでも凶器
はある。野球のバッドなんてのは一番メジャーな武器になるけど
被害者の首には縞縞の模様が有ったことから、イラストに書かれて
いたようなメタルバッドのついた棍棒ではないかとされた。

・癖にある展開

解体業として殺されていたトニー。ただ死亡所見では24時に死亡
したとしていたが実際にはその18時間前だった。
トラックに挟まれて殺されていたこと。その車にはエンジンが
かかっていたので遺体が暖まり遺体が冷えなかったのだという。
そこでスコットのアリバイは成立することになる。

■疑われるもの

・スコットとティナ

一緒にヒーローごっこのようなことをしていた人物。
特にスコットの方は過去に暴行事件を何度となく起こしている。
スコットによればそういうことをしたので平和になるように
貢献したいことを語る。
ただティナは主義に反することだとして殺しはしないことを唱える。

・従業員

これだけ居れば誰かが口を割る。
強盗・襲撃をしたのはボスの命令。
ブラッドは誰かを襲えば必ずスーパーヒーローとして助けに来る
ということを知っておびき出したような格好となったようだ。
ただ従業員たちは襲いはしたが殺しては居ないことを語る。

・ホームレスのロジャー

棍棒を持っていたので疑われたけど、まぁそんなに悪い事が出来る
とも思えない。サラがロジャーには優しく対応して信頼を
得ていた。棍棒はゴミ箱で拾ったが何処で拾ったかまでは記憶が
ないという。
「キラキラお星様」のあるゴミ箱だったということで、調べていく。

棍棒を調べたホッジスは
「エチアピア料理好きは注目だ」として語り出す。
棍棒に付着して居たバター、大量のスパイス、クアン、コリア
ンダー、ターメリック、カルダモン、シナモン、ナツメグが検出。
ケベと呼ばれるエチオピア料理に使われるものだという。

■事件の真相

トニーとの通話記録からセスの存在が浮上する。
元々殺害する気は無く、ただブラッドには危険だということを
反省し23歳にもなって実家にいてコスプレでヒーローごっこのよ
うなことを辞めて欲しいと思ったこと。
元々ブラッドがトニーの車を壊した為に、修理代を取りに700ドル
の請求があった。冒頭で一度ヤバイ奴が家に来たことがあると
言ったのはこの件なのだろう。

ただトニーにブラッドを襲わせた時には死んではいなかった。
セスがやたらと詳しくこの件を知っていたことでブラッドはセス
がやらせたことだとして母親に話すとしたことから彼は口封じ
の為に殺してしまった。

■その他

最近最後はかなりの確率でロッカールームで終わるシーンが
多いね。ラッセルからサラへのプレゼント。
空想することをしないサラに対してラッセルは空想も必要だと
いう事を解いて特別に面白いコミックをプレゼントしていた。

■使用された曲

・Who Are You by The Who
・Am I Evil? by Metallica

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA

ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官
メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 捜査官

トレイ・プリーチ (Quincy Brown) 19歳、紫のモヒカン
ブラッド・ジェフリーズ (Levi Fiehler) 被害者のヒーロー
スコット・ハント (Greg Finley) 男性のスーパーヒーロー
セス (Leif Gantvoort) ブラッドの継父
ロジャー (Christopher May) ホームレス
トニー・アグエロ (Dale Pavinski) アグレロ デモ&ハウリング社
カーラ・ジェフリーズ (Ely Pouget) ブラッドの母
ティナ・エリス (Tania Raymonde) 女性のスーパーヒーロー

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