THIS IS US 36歳、これから 第12話 小さな奇跡 The Big Day

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第12話 小さな奇跡 The Big Day

脚本/Dan Fogelman
Laura Kenar
監督/Ken Olin

【これまでのあらすじ】

ジャックはレベッカに準備は出来たと語る。レベッカは
今年の恒例のセクシーダンスは辞めようという。しかし
ジャックはオレの誕生日だぞとしオレがどうしてもダンスが
見たいのだという。破水したとレベッカ。
私はカタウスキー医師、シュナイダー医師は一時間前に
盲腸が破裂して手術を受けているという。レベッカは何かが
変だと語る。3人目の子は駄目だった・・申し訳ないと
ジャックに語るカタウスキー。ジョーは保育器の前でジャック
に対してお宅の子は?と尋ねる。2人だとすると、ジョーから
は消防署の前に捨て子が居たという。どうすれば良いか悩んで
いる・・人生は不思議だ。

【ストーリー】

ジャックはこの曲ならば受けるだろうとして
Stevie WonderのUptight を鳴らすとお腹の中の赤ちゃんが
反応する。家の子はStevie Wonderが好きなんだとしBig3も
喜んでいると語る。信じられないとし幸せな2人は踊る。
名前のリストを作る。ファラはどう?Farrah Fawcettと同じ
なのかというレベッカは良いわねと。妊娠している君は最高
だというジャック。レベッカも妊娠大好きだと。5つ子でも
良いくらい?と尋ねる。
しかしレベッカは夜中にトイレに行きたくなりジャックを
起こす。妊娠なんて大嫌いだと。
その日以降レベッカの不機嫌さが目立つようになる。
靴がどれも入らない・・もうお腹がパンパンだし動きたく
ないという。6週間で産まれるし3つ子だと予定日よりも
早くなるとし辛抱だよというと、レベッカはまだ何の準備も
出来ていないという。ジャックはベビーベッドは買ったし
ちゃんとベビー服もあるよというが、家はまだ完成してい
ないし引っ越しの荷物もそのままだという。やらなきゃいけ
ないことが山積みだが脚が浮腫んで靴も入らないのだという。
ゴミ袋を履いて片付けするしかないという。電話が鳴ると
ジャックは出るがここでもレベッカは不機嫌だった。ミゲル
からの電話で誕生日おめでとうと言われる。レベッカが
荒れている事を告げオレの誕生日も別れているという。
ミゲルはそれならオレに付き合ってくれという。シェリーは
子供と出かけているとしお前は自由な誕生日はこれが最後
だぞと。レベッカはガールフレンドとの電話が終わったら
トイレットペーパーを持って来てと大声でジャックに求める。

この日、ネイサン・カタウスキー医師は朝に顔を洗いに洗面
所に向かう。そこにはキャロライン・カタウスキーと書かれ
た処方薬のビンが4つ並んでいた。オプソ内服液やモルヒネ
など、がん性疼痛を抑える薬。
食卓について何時ものように一人でシリアルを食べる中、
(居ないはずの)妻に向かって語りかける。今日はピーター
(Mike Bradecich)が子供たちを連れて来る。仕事は休んだが
孫たちの為にシリアルを買ってくるという。甘いヤツ。
孫を厳しく叱るお爺ちゃんが何処に居るんだ?と。

消防士のジョー(Brian Oblak)はウィリアムズ神父
(Stewart Skelton)の元で2週間ぶりの告解する。妻のサマンサ
(Virginia Kull)に嘘をついたこと。タバコを辞めたと言った
のに昨日タバコを購入してしまったという。持っていたい
だけだったというと、現在妻とは関係が上手くいっていない
ことを語る。妻との出会いは最高だった。車で後ろから追突
され、怒鳴ろうとして車を降りて相手の車に凄んで言ったが
中で運転している女性の顔を見たら怒ることなく、
「オレはジョー、車は気にしないで、コーヒーでも一杯どう?」
と誘ったという。今日来た理由はそれだとし奇跡を起こして
欲しいと頼むと仕事の為にピッツバーグ消防局の車で仕事へ。

ジャックはシリアルを食べ新聞を呼んでいると、レベッカが
やってくる。彼女は暑いとして冷蔵庫を全開にして涼む。
ジャックはそんな彼女に映画でも行くか?としクーラーがかか
っていて涼しいし、スナック、ポップコーンも食べられると
いう。するとレベッカは一人になりたいと告げ、このウチには
ダンボールだらけでやることが多く、あなたに構う暇はない
として”出て行って”と告げる。私は夫を惨めにするイカれた女
なのか?この際なので話をするが、君と話す度にストレスで
目眩がするというジャック。でも君の中には赤ちゃんが居る。
オレの・・だから午後は一人にするよと。レベッカは”心から
愛して居る”と言うが、次の瞬間”その態度を改めるまで家に
帰らないで”と告げる。

ジャックは車に乗り込むと運転席でライターをつける。
普段神に話しかけるのはプレーオフの時しか話しかけないが
妻が悪魔に取り憑かれてしまったかもという。その声が
聞こえていたのか、室内のレベッカからは”スポーツバーの
トイレではらませてくれて有り難う”と怒鳴る声が聞こえる。
鏡を見るレベッカは自分でも私モンスターねと語る。みんな
いつ出てくるのかとして赤ちゃんに声を掛ける。1980年10月
12日が予定日だった。しかしレベッカはそれを見てあること
に気がつく。今日はジャックの誕生日だったんだ・・忘れて
追いだした自分にやっぱりモンスターだと嘆く。

スーパーにシリアルを買いに行くネイサン医師。そこでアン
(Susan Blakely)と出会うと久しぶりねと。息子が孫を連れて
くるという。そこでまだ指輪をしていることに気がついたアン
に対してまだ外せないことを語る。無理しないでというアン
は私も夫を亡くした時には時間がかかったと語る。ネイサンに
対して痩せたわねというと、年だよと語る。またそのウチに
・・と言われる中、もしも美味しい食事、話し相手が欲しい
時には夕食を食べに来てと言われる。病院から何時ポケベル
が鳴るか分からないんだとし、赤ちゃんは夕食時によく
産まれてくると語る。

■感想

今回は過去のBIG3出産までのエピソードの詳細・背景が
描かれましたね。今回のドラマを見た後に1話を見返すのが
一番だろうけど、録画を残している人も少ないでしょう。

先日のエピソードで分かったのは実は元々はカタウスキー
医師は3つ子の件に関わりたくなかったこと。
そんなカタウスキー家の事情までもが今回掘り下げられる
のだから驚きだ。
妻のキャロラインが既に亡くなり1年が経過している今でも
大事に思い忘れられないことが語られ、新しい人間関係を
築こうともしていない事実に息子のピーターも心配している。
元々はシュナイダー医師の代理として関わることになった
Dr.Kだけど、この出産でのピアソン家の事情がカタウスキー
にも力を与えたというところなのか。

興味深い流れとしては、この日・この時代は1980年ということ
だった。
この時代は完全に亭主関白が横行している時代性があると
思っているけど、このドラマに出て来た男性たちはどの人も
もの凄く妻を愛して、かかあ天下状態になっている光景が有る。

カタウスキーは1年経った妻に今でも操を守る身(ん、男なので
操じゃないか)であるし、赤ちゃんを病院に届けたジョーは
妻のスーザンと何とかやり直したい思いから色々と妻に優しく
接している。
そして何よりもジャックとレベッカの関係だ。

ホルモンバランスの乱れだと思うので悪態をつくのも仕方が
無いとは思う。BIG3を妊娠しているのだからストレスを抱える
のも当然だ。そんな妻に対して尽くしている忍耐強さを
ジャックの中から見て取れる。

確か1話の中でも自分の誕生日だから、妻のセクシーダンスが
見たい/恒例の行事としてそれを要求したが、その際
ジャックがタオル一枚だった。そのタオル一枚にも一応の
意味が有ったのね。
更にランダルが消防署に捨てられてジョーがそれを拾い、
スーザンを経由して病院に運ばれるのを見る流れの中、
ジョーとジャックが保育器の赤ちゃんを見ながら語り合い、
タバコを吸うジョーの光景を見るとタバコ一つにも意味があっ
た。

何よりも今回はまるで炎を繋いでいくような流れが有る。
昔の人は火を大切にしてきたけれど、それぞれの炎の意味が
全て違う所もまた興味深いところ。

カタウスキーの炎は妻への弔いの炎だったし、ジャックは
オイルライターの炎を使って神に祈る光景が有る。
そしてレベッカは彼の誕生日を忘れてしまい何とか
してその失態を取り返そうとして重たい身重の体を引きずっ
て近くの酒場へと買い物に出ていく。そこで見つけたカップ
ケーキを使って一本のロウソクで彼の誕生日を祝うこと。
そしてジョーの炎はその役割通りにタバコを吸い気持ちを
落ち着かせる為のライターとしての活用だった。

ジョーはスーザンとの間に子供が出来なかった為に関係に
歪みが出来ていたのだろうか?

「炎は風によって揺れるものだ。」

人間関係だって揺れることは人生の中で幾らでも有る。
しかしその心の中の炎の火が消えない限りは関係は続いて
いくので有る。

■繰り返し語られるカタウスキーの言葉

もう何度聞いたか分からないが、プレビューの中では少なく
とも繰り返しこの言葉を聞いている。

「人生が君という人間に与えた最も酸っぱいレモンで何とか
レモネードを作った経験を・・」

アメリカというとやはりレモネードなんですよ(そうか?)。
で、この言葉を聞くと何か聞いた事があるなと思って
暫く考えて居たんですが、思い出すのに苦労した。

日本というとパンに塗って食べるママレードを思い出す。
昔のアニメで「ママレードボーイ」という少女漫画が
有り、その主題歌の中に、

「焦げかけのトーストを囓ったら何故か不意に胸がトキメ
イた。甘くて苦いママレード・。」

歌詞を見れば多分意味は全然違うんですけど、なんとなく
それを思い出した。

■その他

・ポールが父のカタウスキーを元気づける為に映画の話をして
いた。「スターウォーズ 帝国の逆襲」を見たか?
更にメアリー・タイラー・ムーアの「普通の人々」のことを
引き合いに出していた。

※どちらの映画も一度は学生時代に感想をネットにアップ
している。スターウォーズの方は別の機会にアップしようと
思っているので「普通の人々」の方を掲載して起きます。

・エクソシスト

今の妻は「エクソシスト」レベルに最悪だと語ったのは
ジャックだっけか。
でもジャックは子供がゲロをしようと何をしようと一緒に
過ごしたいとして、独身最後のバチュラーならぬ、夫婦
だけの生活の終わりを意味するその日も

・ビデオカメラ

ジャックはゴルフクラブを買うくらいならば・・ということ
でビデオカメラを買っていましたね。よくそんな金があった
なぁと。
当時のビデオカメラと言えばハイエイトのフィルムカメラ
ですよ。前にも書いたかウチの父が映画好きでハイエイトの
カメラで学生時代から色々なものを撮影しているんですよ。
映写機がないと写せないんですよね。今ならDVDやブルーレイ
に変換出来るサービスがフジフィルム辺りでやっている
けどそれがまた高い。

・カタウスキー

子供は5人居て孫は11人居ると言って居た。
妻は亡くしているけどそれだけ子供がいれば幸せそうだね。

妻のキャロラインは墓標によると、
(1909年6月16日生まれ、1979年7月2日没)

・出産・その後・・

この出産の日のレベッカは30歳だった。
誕生日を忘れてしまったレベッカは毎年「世界一のパパ」って
マグカップをあげると語っている。

■使用された曲

・Testify by Davie
・A Little More Line by Labi Siffre
・Borderline by Madonna
・Cattin’ by John Coltrane & Paul Quinichette
・Uptight (Everything’s Alright) by Stevie Wonder
・Kola by Damien Jurado
・Evergreen Cassette by Goldspot

■出演者

ジャック・ピアソン (Milo Ventimiglia) 36歳、建設会社勤務
レベッカ・ピアソン (Mandy Moore) ジャックの妻、初出産
ランダル・ピアソン (Sterling K. Brown) 36歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン (Chrissy Metz) 36歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン (Justin Hartley) 36歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン (Susan Kelechi Watson) ランダルの妻
テス・ピアソン (Eris Baker) ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン (Faithe Herman) ランダルの娘・次女
トビー・デーモン (Chris Sullivan) 減量のためのサポートグループに参加
ウィリアム・ヒル (Ron Cephas Jones) 無職、62歳、ランダルの父
ミゲル・リヴァス (Jon Huertas) ジャックの同僚

サマンサ …… ジョーの妻
ジョー …… 消防士、赤ちゃん(ランダル)を病院へ
若い頃のウィリアム (Jermel Nakia)
9歳の頃のランダル (Lonnie Chavis)
9歳の頃のケイト (Mackenzie Hancsicsak)
9歳の頃のケヴィン (Parker Bates)
アン …… ネイサンと同世代の未亡人
アリー・カタウスキー …… ピーターの妻
ピーター・カタウスキー …… ネイサンの息子
Dr.ネイサン・カタウスキー …… 産婦人科72歳

ウィリアムズ神父 …… ジョーの告解
…… 看護師
…… 消防士
トニー …… ミゲルの友達
チャーリー …… 母と一緒のだだっ子
カール …… ミゲルの友達
…… チャーリーの母
テディ …… 酒屋店主

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