THE FALL 警視ステラ・ギブソン 第1話 追跡の始まり Dark Descent

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THE FALL 警視ステラ・ギブソン
(イギリス国営放送局BBC2で2013年5月より放送)

第1話 追跡の始まり Dark Descent

監督/Jakob Verbruggen 脚本/Allan Cubitt
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ステラは顔のパックをしながら浴槽の掃除をする。
眠る前にベッドの上で資料に目を通す。
新聞記事には”殺された被害者の遺体が家族の元に戻された”
というもので被害者はアリス・モンロー。ベルファストの
建築家殺人事件で犯人は未だ不明だった。

一方その頃窓から潜入する男・ポール・スペクター。
部屋は弁護士をしているサラ・ケイの家だった。目指し帽を
被っていたが、彼は鏡の前に立つと帽子を脱いで携帯で自分の
顔写真を撮影する。ポールは引き出しに入った女性の下着の
匂いを嗅ぐとそれをベッドの上に置く。

その頃サラ・ケイは同僚と共に近くのバーで軽く飲んで居た。
ベーコン&デイ法律事務所で働いていた二人。ケビンとサラ。
サラはそんな中でもクライアントから電話が鳴り、国境を跨いだ
親権争いの相談を乗っていた。サラはその件は明日相談しよう
と語る。サラはケビンに対して金曜日の夜だが仕事をするので
帰ると告げる。

ポールはサラが帰宅するのを待っていた。サラはバーから
タクシーで帰宅。ほろ酔い具合で家のドアの鍵を探すと家に
入って行く。服を着替えようとしているとベッドの上に下着が
一式並べてあるのを知り侵入者がいることを感じる。
すぐにベッドルームの鍵を完全に閉めると、すぐに911に電話
する。サラは大声を出して今から警察を呼ぶので室内にいる
ようならば今すぐ出て行ってくれと呼びかける。

北アイルランド警察の二人の刑事、ブライアン・ストーンと
ダニエル・フェリントンがサラの自宅へとやってくると銃を
手にして家の中に入り、そして周囲を調べるが取りあえず不審者
はいなかった。サラが寝室に鍵をかけているのを知り、誰も
いないようだと報告する。

ポールは帰宅すると寝ているハズの息子・リアムが起きていた。
一体何処に行っていたのか。少し買い物をしてきただけだとする
が、リアムはパパの携帯に電話したが繋がらなかったとし、
母の携帯の番号は知らないので連絡を付けられなかったという。
ポールはママには内緒にしてくれと優しく説得する。
リアムが寝静まった頃、ポールは子供部屋の天井にリュックを
隠す。

サラの寝室を調べる刑事たち。サラは下着がベッドの上に有った
ことを告げるが、警察のブライアンとダニエルは誰かのイタズラ
とかネコの仕業とは考えられないのかと問う。また現在サラが
酔っていることを見て自分が起きっぱなしにした可能性を問うと、
それはないと語る。他に何か無くなったものはないか尋ねると
下着が何枚か無くなっているという。ダニエルは合い鍵を持って
いる人は誰がいるかを問うと、調べた結果特に押し入ったという形跡が
ないことを告げる。鍵を持つのは妹だけだとすると、元彼による
仕業かも知れない事を告げると、鍵を変えることを薦め、
そして鍵が変え終わるまで妹の家に泊めてもらった方が良いと
語る。
サラは警察官たちに来てくれたことに感謝するが、明日
仕事が早いので問題がないのであれば寝たいので帰って欲しい
と頼む。警察もパトロールを強化すると言うが・・・

ポールは寝ていると夜勤の妻・サリー・アンが帰宅しベッドの
中に入ってくる。

翌朝サラは見覚えのないミカンの皮が落ちていることに気が付く。

ベルファストの空港では”ギブソン”というプラカードを持つ
北アイルランド警察のスタッフが居た。ロンドン警視庁のステラ・
ギブソンは男に声を掛ける。
車では北アイルランド警察の警視長のジム・バーンズが待っていた。
署に着くまでの間ステラに対して、ギャレット・ブリンク警部と
ステラを呼び寄せた理由を語る。現在の殺人事件の捜査が行き
詰まっていること。
ロンドン警察と違ってこちらの警察では政治的な意図が大きく
関わってくるとし、殺害された被害者のアリス・モンローは
ユニオニストの議員・モーガン・モンローの娘だという。
元弁護士で警察監視機関の議長を務めているという。

ポールは出勤途中にサラの家の前を車で通ると、鍵を取り替え
していることを知る。

北アイルランド警察に到着したステラは壁にかけられている
“殉職した刑事たちの写真”を目にする。
バーンズは先に来ていたギャレットとステラを引き逢わせる。

一方ポールは心理カウンセリングの仕事をする。
この日は息子のダニエルを失ったリズとジェームズの夫婦の
カウンセリングだった。妻は夫が解熱剤を与えたことで容体
が悪化したとして責める。ポールは夫婦の営みがあるのか
尋ねるが・・・リズはダニエルの思い出話として、手と脚の
型を取った時のことを語るが、ポールは話を聞いたフリを
しつつ、リズの似顔を描く。しかも裸の姿の絵だった。

バーンズは捜査責任者のジェリー・マッケルロイを呼び出すと
ステラたちに紹介する。アリス事件の見直しのためにロンドン
警視庁の捜査官たちに来てもらっていること。ステラは現場で
問題が起きないように責任者のジェリーとは情報を共有して
連携していきたいことを語る。
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北アイルランドのベルファストで議員の娘で建築家のアリス・
モンローが殺害される。犯行から時間だけで経過し、
事件捜査は進展せず、それを懸念した議員からの圧力によって
北アイルランド警察の警視長のバーンズはロンドン警視庁でも
指折りの捜査官・ステラ・ギブソン警視とギャレット・ブリンク
警部に別の角度から捜査を見直しを依頼する。
現場の証拠から現地の警察ではアリスの自宅に押し入った形跡
がないことや、争った跡がないことなどから、顔見知りによる
犯行だとして調べていたが、なかなか捜査線上に浮かび上がる
人物がなかった。ステラは早速過去の事件も含めて捜査の洗い
直しをする中で、報告書の点状出血や首の絞め跡に目をつけ
犯人は45分から1時間に渡って長期の時間をかけて殺害している
ことを告げる。すると法医学者が別の事件で同様の殺害方法の
ことについて言及しており、三ヶ月前に起きた事件のことだ
という。被害者で大学講師のフィオナ・ギャラガーはクローゼッ
トの中に遺体を押し込められて殺害されていた事を知る。

日本のドラマも新しいシーズンが始まってしまった中での
放送なので、時間的に見られるかなと思っていたけど、僅か5話
だし、なかなか面白いとのことなので見てみた。

今までイギリスのドラマというと退屈なドラマが多かったのだ
けど、ここ10年前くらい前から突然世界的に称賛されるドラマが
増えて来た印象があるね。
映像の表現が重厚な感じで色使いがとても心地良くもあり、冷たく
も有りと、面白いドラマはどれもそんな印象が有る。

アメリカの刑事ものばかり見ていると最先端捜査とゴリ押し捜査
でスピード感優先って感じだし、日本のドラマは最先端捜査など
とは無縁の人情ドラマか組織の論理で捜査が妨害されるみたいな
内容なのでそれぞれに味は有るのだけど、どれも飽きて来ている中
でイギリスのドラマがスッと日本人の心の中にも入って来た感じな
のかな。

ドラマでは犯人と捜査官の頭脳合戦が繰り広げられていきそう
な内容だった。
犯人が用意周到に被害者のことを調査して犯行を行おうとしている
こと。アメリカのドラマなんかでも殺人犯は繰り返すごとに
殺害に関して学習しエスカレートしていくみたいな描写が有るけど、
まさにこのドラマでは一件目と思われる事件では失敗したのでは
ないかとする可能性を含ませてのスタートだった。

5話のドラマだけど犯人の生活をこれだけ掘り下げていくというの
も面白い構成で、心理カウンセリングをしている中でも、この
人物は不謹慎にも目の前にいる相談者のことを内心バカにしている
ような態度を見せる。ポールの生活の中の何処に彼が犯罪者と
なるべき要素があるのかということを探っていくことになるのだ
けど、一見すれば2児の子供がいて、妻と共に共働きで、それなりに
充実している印象は有る。しかし彼の私生活の中で、そんな生活
でも殺人のターゲットのことばかりを考えて生活しているであろう
辺りの虚無感を感じるし、3ヶ月前に子供を失ったとする妻が
夫・ジミーに対して感情がないと語り、それに対するジミーの反応
は、ポールの中にも同様のものが存在していそうな感じがするね。

「悲しみの表現は人それぞれ、比較しない方が良い」
「オレのせいだ。昔かなり荒れていた。ダニエルが代償を払わされた。」

被害者は全員が黒髪で30代前半の女性であり、殺害方法に関しても
かなり奇異なところがあることを考えれば、何らかの過去があり、
それに固執するものが有りそうだ。

この犯人の凄いところは、二つの違う行動を同時に行う事が出来る
というところなのかも。
カウンセリングの時には絵を描きつつも相談者に対して会話を
併せることが出来たし、妻と共に友達夫婦と飲みに行った際には
サラへの視線を向けつつも同時に会話についていく姿が有る。

日常に溶け込みつつ相手のことをストーキングしている事実もまた
至るところで描かれ、これ程までに相手に悟られずに近づいている
事実はある意味恐いところだし、子供や妻を利用しつつも近づいて
いる事実があるところはなんとも驚かされる。

ドラマとして共通するところは多いけれど、一つのポイントとなっ
ているのは「3ヶ月」というものが有ることと、「子供」が至る
場面で関与している流れがあること。

彼を犯罪に駆り立てているのは自分の子供の態度に何か起因して
いるのか。本人はユダヤ系のロシア人だということなので、
辛い過去が関係しているのかという感じ。

また捜査官のステラも訳ありっぽい役柄だった。
捜査に没頭する余り、出来る捜査官ほど、化粧とかファッション、
私生活には拘らないという役柄の人物造詣が多いけど、ステラは
化粧もするし、体力作りに余念がない。プールで泳いだ後に
ガッツリ、ハンバーガーを食べる辺りはなんとも言えないけど、
まぁ原動力は必要だ。

現地の捜査官たちとの関係も今後気になってくるし、現地の捜査官
も惜しいところまで気が付いたのだけど、ニアミスしてしまって
いる辺りはちょっぴり悲しいところだった。

ステラ・ギブソン (Gillian Anderson) ロンドン警視庁の警視
ポール・スペクター (Jamie Dornan) 心理カウンセラー

サラ・ケイ (Laura Donnelly) 弁護士、狙われている
マリオン・ケイ (Lisa Hogg) サラの妹
ケビン・マクスワン (Gerard McCarthy) 弁護士、サラの同僚
フィオナ・ギャラガー (Tara Egan Langley) 大学の講師、3ヶ月前の被害者
ブライアン・ストーン (Gerard Jordan) 北アイルランド警察・ダニエルの相棒
ダニエル・フェリントン (Niamh McGrady) 北アイルランド警察・巡査
リアム・スペクター (David Beattie) 息子
オリビア・スペクター (Sarah Beattie) 娘・8歳
サリー・アン・スペクター (Bronagh Waugh) ポールの妻、新生児病院
ジム・バーンズ (John Lynch) 北アイルランド警察の警視長
ギャレット・ブリンク (Frank McCusker) 警部・ステラと共に再検証
リズ・タイラー (Seainin Brennan) 夫婦カウンセリングに通う。息子ダニエルを失う
ジェームズ・タイラー (Brian Milligan) 夫婦カウンセリングに通う
ジェリー・マッケルロイ (Simon Delaney) 北アイルランド警察・アリス事件の捜査主任
アリス・モンロー (Gemma McCorry) 政治家の娘・建築家。ベッドの上で裸で死亡
ジョーン・ジェニングス (Joanne Crawford)
スティーブン・ジェニングス (Paul Kennedy)
アニー・ブラウリー (Karen Hassan) ベビーシッター
ケーティ (Aisling Franciosi) ベビーシッター、歌手志望
メアリー・マクカーディ (Siobhan McSweeney) 北アイルランド警察・黒髪
グレン・マーティン (Emmett J Scanlan)
ジェームズ・オルソン (Ben Peel) 北アイルランド警察・巡査部長
ロブ・ブリードラブ (Michael McElhatton)
ネッド・カラン (Nick Lee) ベルファストクロニクル社・記者
ピーター・ヘイニー (Darran Watt) Constable

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