警視庁捜査一課9係 12 第7話 過去の足音は足跡に刻まれる。

警視庁捜査一課9係 12
(2017年7月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子(6)、真部千晶、瀧川晃代(3)、
徳永富彦、ハセベバクシンオー(4)、保正和之(5)、岩瀬晶子(7)
監督:杉村六郎(1)(2)、新村良二(7)、長谷川康(3)、田村孝蔵(6)
細川光信、吉田啓一郎(5)
ゼネナルプロデューサー:松本基弘
プロデューサー:神田エミイ亜希子、金丸哲也
音楽:吉川清之
主題歌:V6「COLORS」

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/

第7話 殺人フェイク

【ストーリー】

直樹は倫子とネットでビデオチャットする。ミシェルが来て
いるという倫子。元気になって良かったねという直樹。
こっちの水は硬くて慣れるのが大変だという。パティシエには
水の成分が大切だという。それより私の荷物に指輪を入れた
でしょ?というと、ごめんという直樹。嬉しいけど・・という
倫子に別にしなくても良いので持っていて欲しいという。

夜神社の境内で男が石で頭を殴られる。

翌朝9係は捜査を始める。
被害者は杉谷道夫(40歳)、頭に殴られた跡が有り近くに落ちて
いる石に血が付いているのでそれが凶器と見て間違い無いという。
内ポケットには封筒に20万円の現金が入っていること。青柳は
物盗りの犯行ではないということかと。村瀬はガイシャは前歴者
であることに気がつく。一ヶ月前に窃盗容疑で捕まって居ること。
等々力署で話を聞いてくると村瀬は張り切る。
水のペットボトルが落ちていた。直樹は水について倫子から教わ
ったことを思い出しその場で講釈するが・・

検視をする真澄は死因は頭蓋骨陥没による脳挫傷。
左右の上腕に圧迫痕があるという。犯人と争った可能性がある
と。死亡推定時刻は昨夜9時から11時。真澄は志保に対して今日は
相方はどうしたのか?と問うと張り切って単独暴走中よと語る。

主犯ではないので杉谷は釈放されていること。
お互いの名は知らないということで杉谷の携帯を調べてもらい
交友関係を調べるという。しかしあの現場に何をしにいった
のか。
鑑識からの情報は?と尋ねると石から指紋は検出されず、
現場のゲソ痕は3種類有り、一つは被害者のものでもう2つは
男物のスニーカーと女性物のサンダル痕。自由が丘のオーダー
メイドのサンダルだと。直樹は水の件を語る。あの水は整水器
で作られたもの。志保は浄水器とはどう違うのかと問うと、
水道水をフィルターで除去するのが浄水器だが整水器はそこ
から電気分解して水素が含まれた水にするという。この2社の
いずれかで浸かられたもので一般家庭用ではなく、導入企業
や施設は多くは無いとのこと。顧客リストを見ればどこでその
水を入れたか分かるだろうと。志保たちは被害者の家、青柳
たちには現場のクツの件を調べるという。

■感想

このドラマのシナリオを見ていると女性脚本家の担当のエピか
どうかが最近クレジットを見るまでもなく分かるようになってきた。
というか女性脚本家率が妙に高くなりつつあるかな。
そろそろ真部千晶さんかなと思っていたら瀧川晃代さんプレゼンツ
のエピソード。

強盗に入った先で、その家庭の事情を知ってその家に居着いて
しまうというパターンのドラマって過去にも何度か目にしたことが
有る。大抵その強盗は過去、家庭内に後悔を引きずっていて、
“偶然”入った家の家庭に必要とされ、その期待に答えることで
代替的な恩返しを行おうとする。
古田あら太さんの「間違われちゃった男」もちょっと内容は違うけど
思わず入り込んだ家に居座っていたね。

まるで裏番組の日テレの「母になる」をちょっぴり意識した様な
感じにも思える失踪事件からの生還によって、認知症気味の
精神不安な母親が途端に元気になるというのも「母になる」の
風吹ジュンさんの役柄に類似する。

過去に犯したことが今になってもつきまとってくるというのは、
その人の犯した人生の選択の結果なので仕方が無いけど、
やり直しを行う過程でその足を引っ張る人がいるとなると
悲しいことだ。

人はやはり人に必要とされてこそ人生に意義を見いだせたり、
姿勢を正して人に恥じない生き方をしたいと思うのだろう。

足跡から色々と捜査が進展していく。
まるでその足跡がその人となりの人生の暗喩のような形で判明
してしまうところなど皮肉としか言いようがない。

村瀬がAV女優の顔を覚えているところなど凄いスキルを発揮した
な。「相棒」での陣川くんレベルの記憶力かも知れない。

一枚の写真から色々と判明していくことも多く、またドラマでは
事件当日の被害者の足取りを探る為に、水のことまで触れられた
けど、あの場面で水を調べる着眼点は加納さんっぽいところだ
ったけど、その着眼点を求められるかな。

知らぬが仏とは言うけど、知っていた方が良い事多くあるという
事が提示され、殺された男はまさに殺されるべくして殺されたな
って感じだった。

■出演者

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)

広岡巧 …… 新貝文規 (監察医)
矢沢早苗 …… 畑野ひろ子 (マンガ家)

小川優一/北山大樹 …… 小林健 (43歳、静子の弟で長男)
小川静子 …… 小林綾子 (45歳、長女)
小川春江 …… 池田道枝 (78歳、理沙が介護を担当する春江)
杉谷道夫 …… 笠兼三 (40歳、被害者)
松井理沙 …… 下村愛 (看護師)
加藤有里 …… 田村友里 (狛江の遼水園)
大西誠司 …… 鶴田祐也 (松井と付き合う同僚)

鈴木功一、田中章、えりな佐々木

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