相棒16 第8話 ドグマ

相棒16
(2017年10月期・TV朝日・水曜21時枠)

EXプロブューサー:桑田潔
チーププロデューサー:佐藤凉一
プロデューサー:高野渉、西平敦郎、土田真道
音楽:池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第8話 ドグマ

脚本/真野勝成 監督/兼﨑涼介

【ストーリー】

— 過去 —
藤本健士はタヒルを撮影する。小関豊子はみんなも来てとして
藤本に撮影してもらう。
菅谷あゆみ、清水正はケガしたタヒルにガンバレと励ます。
タヒルは死の直前に僕は医者になりたいことを口にし、そして
亡くなる。

— 現在 —
中島はトルジスタン北部のテロリスト組織「正義の夜明け団」
のメンバーのアル・アルマズルが日本に潜入した情報の精査
をしようという。萩原は継ぐ菜が担当官にも関係各所と連携
して緊急確保すべきだと語る。

冠城と右京は犬のトワレに協力を頼む。
嘱託警察犬のトワレの持ち主は田中。田中によるとよく前から
「能力はあるが組織行動は苦手」だと言われていたのだという。
誰かさんみたいだと冠城は右京を見る。右京は近隣を歩く中
見た事もない蟻がいる事を知り冠城に話す。これは日本の在来
種ではないこと。外来生物の管轄は環境省なので連絡すると
いう冠城。

現場は板橋区立梁川第2公園。
東京地方環境事務所の川村文郎はこれはジゴクバチだと語る。
蟻ではなく蜂なのか?と問うと、飛べない蜂で生息地は中央
アジアで日本で発見されたのは初めてだという。刺されても
致死性はないが地獄のような痛みがあるという。繁殖性も強い
ので当たりを全て調べないといけないという。
環境省のスタッフは辺りを調べる中、冠城は右京を呼ぶ。
小関家から蜂が出て来ていたので家を訪ねるが中から応答
はない。外に置かれている荷物は7日前の日付で腐った臭いが
していた。緊急性がある時はやむを得ないとして右京と冠城
は中に入っていく。すると室内からは明らかに異臭がしていた。
そして彼女は蜂に噛まれて死亡していた。すぐに捜一の伊丹
たちに連絡する。

伊丹たちが到着すると遺体はジゴクバチに無数刺されている
という。刺されてすぐに逃げることも出来たのに・・それ以外
の外傷はない。小関は何故亡くなったのか?
何者かに脅迫され拷問のような状況で刺されたのかも。
殺人の可能性が出たという。室内は蝶々の標本だらけ。冠城
は蝶の収集家として知られた人物だという。右京は彼女を
撮影したのが藤本健士カメラマンだということを知り、彼なら
何か知っているかもしれないと語る。

藤本写真事務所へ。
小関とのことを尋ねるとトルジスタンという中央アジアの国
で知り合ったという。民族紛争が激化し南北民族が対立して
難船状態にあった。地獄みたいなところだという。小関と
写っている写真の子も全員ミサイルで殺されたという。この子
はNGOが病院に搬送したが亡くなったという。しかしその
ような場所に何故小関が居たのか。

■感想

時間がなくて申し訳ない。
先週の木曜日辺りから殆ど書き込み出来ずに居る。
今週は更にサッカーが始まり時間がない。

ドグマっていうと、AV界では相当ヤバイメーカーで女性虐待
でその内スタッフ検挙されるんじゃないだろうかという凄い
ところが有るし、ドグマチールなんて昔パニック障害発症
時に飲んだことが有るけど、相当キテるなって薬だったな(笑)

それは良いとしてもたまにこの中央アジアとかロシア辺りが
関与してくるエピソードがあるね。そしてレギュラー
枠でテロリストとか公安絡みというのも珍しい。

それぞれに持つ正義に対して、右京が鋭い視線で捜査を
主導していくだけでなく、人を見て人を信じる心を見せる
ところは面白く出来ていた。現地の人たちも小関という
人物を信じて居たところがあるのだろうけど、結局人を
殺す道具売りによって大金を得るような役割を担っていた所
も有って切ないところ。この人物がその金を地元の人に還元
でもしていればまた変わった感じがしたのだろうけど・・

自分たちは銃も手錠もない。それなのにテロリストと対決
しようとしている。
一見すると大したことがないように見えるけど、このエピソ
ードにはもの凄く深いメッセージ性が込められていると
思うね。

特に北朝鮮に対する反戦的メッセージが込められている気が
するんだけど。

人間の欲望の醜いところも描かれていて、アメリカが中東
相手に行ったような武器や兵力の均衡さを利用した金儲けの
構図として描かれている。

外来種の蟻/蜂が道しるべとなってしまうところは少々
都合が良すぎる感じがしたけれど、警察なり国家の暗部が
一部含まれているところもドラマとしてはミステリアスで
怖い部分だ。上層部というのが国家だとしたら、結局止める
人物は現れるのか。

NPO絡みだったり海外に於ける人道的活動という意味では
亀山薫が退職した時のエピを思い出すな。

それぞれの正義は悪い方向ばかり向いていた訳では無かった。
特に男を見せたのは黒崎検事。
それに比べてこれまで日下部の中に有る尊敬していた心は
一気に冷めるところも有ったな。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (2代目”花の里”)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー対策本部特別捜査官)
日下部彌彦 …… 榎木孝明 (法務省事務次官)
大河内春樹 …… 神保悟志 (監察官)
陣川公平 …… 原田龍二 (捜査第一係経理担当)

嗣永重道(藤本健士) …… 岩井秀人 (公安部外事三課/カメラマン)
萩原 …… 赤木悠真 (公安部外事三課)
中島 …… 赤毛聡 (公安部外事三課)
夏焼雅夫 …… 真那胡敬二 (九斗美商事・社長)
小関豊子 …… 新倉緋沙子 (蝶の収集家)
清水正 …… 佐古井隆之 (NGO中央アジアハートプロジェクト)
菅谷あゆみ …… 窪真理 (NGO中央アジアハートプロジェクト)
黒崎健太 …… 内田裕也 (東京地検特捜部検事)
日比紘一 …… 匁山剛志 (九斗美商事社員)
川村文郎 …… 瀬戸将哉 (環境省東京中央環境事務所)
九斗美商事社長秘書 …… 安藤裕美 (アポがないと・・)
熊井康生 …… 桑畑智伺 (九斗美商事社長秘書)
田中 …… 桐山浩一 (嘱託警察犬トワレの飼い主)
タヒル …… タンゲ・レオン (被害)

保科光志、南瀬嵩、名嶋真、リカヤ・スプナー

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