アンナチュラル 第2話 死にたがりの手紙

アンナチュラル
(2018年1月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 – 野木亜紀子
主題歌 – 米津玄師「Lemon」
音楽 – 得田真裕
プロデューサー – 新井順子、植田博樹
演出 – 塚原あゆ子、竹村謙太郎、村尾嘉昭

http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/

第2話 死にたがりの手紙

【ストーリー】

ミコトは事件現場を携帯で調べる。久部はミコトが未だに
ガラケーを持っていることに驚く。マメにメッセージを
交わしたくないから・・。でも夕子は彼が居るでしょというと
別れたことを語る。何で?やっぱりスマホにしようと語る。
目的地に到着する。スマホ無しでも到着したと。

現場には規制線が貼られて警察官がUDIだと言っても入れよう
としなかった。毛利はその人たちは通してくれと語る。
まだUDI発足から2年しか経過していないので認知されていない
のだろうと。毛利から今日は綺麗な遺体だとして練炭自殺・
一家4人が亡くなったという。「一家心中なのか」と意図して
大声で語る久部。

【久部は末次からミコトのことを調べて見ろと言われたことも
有りネットで調べた結果、当時雨宮家一家心中事件が発生し
ていて父・英二(47歳)、母・祥子(38歳)、長男・尚貴(12歳)
が死亡。9歳の長女だけが一人だけ助かりそれがミコトなの
か。末続はそうだとし浦和市の西宮総合病院の院長の妹夫婦
が養子として引き取り雨宮美琴から三澄ミコトなのだと】

一酸化炭素中毒だというミコト。ただ練炭自殺は確実性はない
という。夕子は練炭のエキスパートだからねと語る。睡眠薬
でも途中で起きてしまうことが有り意識はあるのに体が
動かなくなりそれでも生き残れば脳に障害が残るのだという。
佐藤正一の外のポストに手紙が張りつけてあり、通報を受けて
警官が中を見ると10畳の部屋に4人が倒れていたという。
酸素濃度は204・・4人共肌がサーモンピンク。
これは一酸化炭素中毒で見られるもの。昔はマグロに一酸化
炭素を注入することで色を保っていたという。遺書はある
し自殺で間違い無いと毛利。検死官が来ないからウチが
判断するまでは確定じゃないという。「臨場」の内野さんが
来られないからと。しかしミコトは手首に傷が有るとし縛ら
れていたのかも知れないという。擦り傷なのか。
また遺体の髪の毛には白い粉が付着して居た為に向島に検査の
手配を頼む。久部に部屋のサイズ、高さや写真を取ってくれ
とし空気の出入りを探すのだという。

・UDIラボ
解剖するとし死んでいたのは全員が赤の他人だという。
佐伯初子(88歳)、佐藤正一(56歳)、羽村今日子・・そして謎の
女性。佐藤は自殺志願者の出会いの掲示板で仲間を捜して
いたという。佐藤が練炭と七輪を購入していることは確認され
る。しかし4人目の女性は虫歯を放置し歯の咬耗が少ないので
20歳前後。
佐藤が書いた遺書には「帰る家はない、心配する人も居ない。
私が死んでも誰も気がつかない。あっという間に忘れられる」
と書かれていた。毛利に心臓血を見てくれとし左心室と右心室
の色調差が明瞭なので「凍死」であることを語る。彼女だけ
は一酸化炭素を吸っていないということだと。
また胃の内容ブツから、メモ紙を飲み込んだ跡を発見。
「ユキオトコノイタスケテハナ」と書かれていた。

■感想

奇しくも同じ日に放送されていた海外ドラマ「エレメンタ
リー」のS2-16
では密室殺人であり、シャワー中にガスを
入れられて死亡していたが入れられたのはヘリウムガスだっ
た。

ミコトは練炭自殺/一酸化炭素自殺の難しさというものを
説いていたけど、その点ワトソンはドラマの中でヘリウムは
死ぬには最適なものだとして語られていた。

興味深いところは、刑事は余計な捜査をしたくなくて
自殺で処理したいところを崖っぷちで留める専門家たちの
光景が有ること。
一つの部屋の中には死を意識した絶望的遺書と、生を意識
した助けを求める遺書に近いダイイングメッセージが書かれ
ており、生きたい人と死にたい人が3対1人の構図で同じ部屋
で倒れている。

部屋の広さ・練炭量から一酸化炭素量を調べて何者かが
部屋に入った形跡を見つけてみたり、胃の内容ブツから
最後の晩餐とばかりに消化した食事を調べてグリコーゲン値
が牛肉の3倍ある肉や食材から何を食べたのかを探っていく。

胃の内容ブツは「ジャガイモ、キュウリ、ニンジン、
レタス、パン、海苔、米、カレー粉、肉・・・」

またダイイングメッセージの意味を紐解いていく流れが有った
り、髪の毛に付着して居た塩分濃度から地理的条件を
探っていく流れも悪くない。

全身の赤血球の破壊からしてマイナス20度以下で冷凍されて
いたこと。それを考えると意外と条件は絞られてくると思う
が、それでも時間的制約がある中で一瞬で現場を見つけて
いくというミコトと中堂の流れはテンポは良いが逆に雑にも
思えるところ。

テレ朝さんらしく刑事物のドラマを多く作っているだけ有って
ネタも尽きないね。
「科捜研の女」の沢口さん「臨場」の内野さんを引き合いに
出していた。

前回あれほど刑事のようなことはするなと久部に指摘がかか
ったのに、刑事が仕事をしないので彼らがやるしかない。

「生きて居る時に助けられず、死んでからも見なかったことに
するのか?」

犯人の性質から考えれば放置していれば第二、第三の被害者
は増えていったことだろうし、その功績は計り知れないけど、
冷凍車に入った瞬間に100%閉じ込められてピンチに陥る
というのは誰にでも想像が出来るところが有る。

「マクガイバー」が居ればあの中からでも脱出方法を見出し
そうだけど、あの距離やあの情報だけでミコトを探すという
のは時間的流れから考えても相当無理が有ったな。

■出演者

不自然死究明研究所 UDIラボ

三澄 ミコト …… 石原さとみ (33歳、UDIラボの法解剖医)
中堂 系 …… 井浦新 (41歳、UDIラボの法解剖医)
久部 六郎 …… 窪田正孝 (26歳、UDIラボ三澄班の記録員)
東海林 夕子 …… 市川実日子 (35歳、UDIラボ三澄班の臨床検査技師)
三澄 夏代 …… 薬師丸ひろ子 (53歳、ミコトの母。弁護士)
神倉 保夫 …… 松重豊 (55歳、UDIラボ研究所の所長)
坂本 誠 …… 飯尾和樹 (60歳、中堂班の臨床検査技師)
末次 康介 …… 池田鉄洋 (45歳、六郎の飲み仲間)
木林 南雲 …… 竜星涼 (28歳、フォレスト葬儀社の社員)
三澄 秋彦 …… 小笠原海 (25歳、ミコトの弟。予備校講師)
関谷 聡史 …… 福士誠治 (33歳、ミコトの恋人)
宍戸 理一 …… 北村有起哉 (43歳、フリー記者)
毛利 忠治 …… 大倉孝二 (39歳、西武蔵野署の刑事)
向島 進 …… 吉田ウーロン太 (34歳、西武蔵野署の刑事)

松倉 花 …… 松村沙友理 (18歳、ミケとネット友達)
三毛猫(ミケ) …… 菅野莉央 (身元不明遺体47、白夜を見たい)
松倉幸太 …… 麻倉卓也 (花の父)
松村智恵 …… 森谷ふみ (花の母)
アヤ …… ささみかんな (ガールズバー)
サーヤ …… 八代七緒 (ガールズバー)
小関浩二 …… ニクまろ (自殺サイト運営者)
大沼悟 …… 栄信 (犯人、少女監禁・殺害、ネカマ”ユキ”)
雨宮英二 …… (享年47歳、雨宮総合病院、浦和市)
雨宮祥子 …… 細野今日子 (享年38歳、母)
雨宮尚貴 …… (12歳)
雨宮美琴 …… 稲垣来泉 (享年9歳)
佐藤正一 …… (56歳、練炭自殺・家の主)
佐伯初子 …… (88歳、練炭自殺、病気を苦にしていた)
羽村今日子 …… (練炭自殺)
バーテンダー …… 株元英彰 (ガールズバー)
有鹿町の店員 …… ふくまつみ (“伊勢屋”)

川崎誠司、早川透

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