特捜9 (警視庁捜査一課9係続編) 第5話 殺人ハーモニカ

特捜9 (警視庁捜査一課9係続編)
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子(4)、真部千晶(3)、瀧川晃代(5)、徳永富彦
監督:杉村六郎(1)、新村良二(5)、長谷川康、吉田啓一(2)(3)、田村孝蔵(4)
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー神田エミイ亜希子、金丸哲也、小髙史織
主題歌:V6「Crazy Rays」
音楽:吉川清之

http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/

第5話 殺人ハーモニカ

【ストーリー】

5人の少年は境内で野球をしていた。
しかしボールが”鬼ババア”と呼ばれる家に入ってしまい
みんな帰ってしまう。そこは人形工房、三橋貴志、涼子の
家だった。
少年の一人・柴田啓太はボールを取りに一人敷地内に入って
行く。窓が開いていた為に室内も調べるとボールは床に
落ちていた。しかし同時に家主である涼子が頭から血を
流して倒れていた。そこに酒井菜々子がやってくる。
啓太は彼女を見て”ハーモニカのお姉ちゃん”と呼ぶ。

現場に捜査官・鑑識が集まる。
被害者は三橋涼子(65歳)、人形師をしていて現在夫の貴志
を亡くして一人暮らしだという。矢沢は荒らされた形跡は
なさそうだと語る。新藤は金目のものは盗まれていない
こと。志保は後頭部が殴られていることを告げる。
凶器はボールではなく金床だろうと。第一発見者は野球少年
の柴田啓太だった。一緒に居た酒井から事情を聞く。
私は啓太くんが通っている学童クラブの職員だという。
一方青柳は啓太がボールをぶつけて涼子を殺したと思って
心配していると思い、ボールが当たって亡くなったのでは
ないことを説明する。そのボールは死んだ父からもらった
ものだという。

直樹は真澄のところで話を聞いてくると語る中、被害者の
手の平についた傷跡と日本人形展/旭丘美術館のチケット
が置かれていたことに気がつく。

監察医・真澄は死因は後頭部を鈍器で殴られたことによる
脳挫傷だという。凶器は金床で間違い無いとのこと。
死亡推定時刻は午後3時から4時だという。手の平の跡は
何かを尋ねる。真澄は鬱血の跡・・亡くなる直前に何かを
強く握っていたようだと。また唇が少し腫れているので
調べてみるという。

青柳たちは啓太に対してボールを取りに行った際に誰か
居なかったか?と問うが居ないという。菜々子は白ゆり児童館
で学童保育指導員で働いていた。涼子先生の家には定期的
に伺っていること。涼子には保護者からのクレームが
昔から有ったという。主に子供の躾に対することだったと。
涼子によると子供の躾に於いて親が注意も叱りもしない
ので親代わりに注意していたとし、”バカ親たち”と語る。躾
を通り越して子供嫌いのようだったという。

手の平の傷は人形の道具ではないことは確認したという。
犯人が証拠隠滅の為に持ち去ったのか。凶器の指紋に関して
も拭き取られているという。物盗りじゃないなら怨恨の線
で・・。子供嫌いでも有名な人形師だったと矢沢。日本を
代表する幻の人形師と書かれていること。涼子が人形を
作り、貴志かせ甲冑とか装飾していたという。二人で一緒に
製作していたが夫が死んでからは作品を出していないという。
夫は4年前に事故で死亡していること。その死が何だったのか。
志保達がそれを調べるので青柳達は現場で聞き込みしてくれ
という。直樹は新藤に自分たちは手帖の中に入っていた
チケットの件を調べる事を告げる。4月30日・・事件1週間前
に旭丘美術館に行っていること。
宗方が人形を見ていた。五月人形なのかと問うと子供人形
というものだという。

旭丘美術館で学芸員の高岡佳代から話を聞く。
すると涼子のことを知らず有名人だったのかと。よく覚えて
いるとしその日は社会見学で小学生が来ていたが、子供が
人形に触れていたのを叱っていたこと。その際西川大吾先生
が謝罪していたとのことだった。

■感想

少しシナリオとして懲りすぎていた感じがするエピソード。
何度もかみ砕いてみるとより面白さが浮かび上がってくる
物語かも知れないが・・・。

何と言っても凄いのは今回の人形師夫婦・三橋家は
結果的に西川家によって夫婦二人を殺害されたことになり
全滅させられてしまった。

上にも書いたけどドラマではポイントが多すぎる。

ハーモニカ、人形、子育て、過去の事件に、それぞれの
キャラクターの生活してきた生育環境的人物像が加味されて
事件解決を複雑化させ過ぎている。

子供は大人の人形ではないということを主張したかったよう
にも思えるし、大人の愛情を受けずに育ったものは子育て
出来るかどうかで不安な心を持っている。そして子供がどう
しても欲しかったものにとっては当然堕胎しようとしてる
ものや、逆に子供に過保護という名の虐待を与えていること
に憤りを覚える。

日本の価値観の中には物には持ち主の魂が込められるとされ
るけれど、人形はそれがもっとも現れるものだろう。
人形を持っていることで4年前の事件/事故を隠蔽している
教師の男は辛い思いに感じていた。

また人形だけでなくハーモニカの音楽に込められた思いも
それぞれに変わってくる。
「音楽は時に言葉よりも雄弁だ」

意図していないことでも心の中に蟠りを覚えるものを
持っている人が聞いてしまうと、その音が自分を責めている
ような被害妄想を抱えてしまう所もある。

人形に対する知識やハーモニカの知識が披露されて、その
辺のことは全て宗方が説明し美味しいところを持っていった。
新人の新藤は少々うざったらしく感じる。

今回の登場人物には”あだ名”をつけられることがあり、
そのことも有って先入観を植え付けることも有ったけれど、
青柳にしても”鬼ババア”だとされる被害者にしても、実は
子供思いだったりして、その瞬間が垣間見られた時が今回の
良さにも繋がっていたかな。

■出演者

警視庁捜査一課特別捜査班

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (鑑識)
桜庭琴美 …… 庄野凛 (朔太郎と一緒の娘)

三橋涼子 …… 大谷直子 (65歳、人形師)
柴田啓太 …… 大嶺創羽 (野球少年・第1発見者)
酒井菜々子 …… 篠原ゆき子 (白ゆり児童館、学童クラブ”白ゆり、学童保育指導員”)
西川大吾 …… タモト清嵐 (24歳、曙町小学校・教師)
三橋貴志 …… 並樹史朗 (人形師・涼子の夫、北水辺公園の階段から転落)
西川麻由 …… 阿南敦子 (大吾の母)
高岡佳代 …… 桂木悠希 (旭丘美術館)
浅井洋介 …… 石川シン (菜々子の恋人)
幼い頃の大吾 …… 山口祐輝
野球少年 …… 大鳥源太
菜々子の母親 …… 渡辺友貴
幼い菜々子 …… 安原琉那

山田日向、佐藤斗逢
大傷心温、渡部香凛
佐藤文吾、荒井元吾、杉本泰郷

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コメント

  1. いっしん より:

    大鳥源太は「野球少年」

    ※「大島源太」ではなくて「大鳥源太」です
    https://twitter.com/theatreacademy/status/994189586065641479

    石川シンは「浅井洋介」

    http://www.sr-p.jp/mens/detail-63.php

    渡辺友貴は「菜々子の母親」

    https://twitter.com/theatreacademy/status/994189586065641479

    安原琉那は「幼い菜々子」です

    https://www.courage-agency.com/kids/members/single.php?bg=girls&id=551

    • イタ より:

      毎度、書き込み、訂正有り難うございます。
      メモって置いた自分の文字が判別出来ず俳優リストはよく間違えてしまいます(+_+ もう少し時間があれば自分もネット検索して全ての俳優を検索して
      細かい情報を書き込みたいのですが、今の所限界かな。

  2. いっしん より:

    安原琉那は「幼い菜々子」です

    https://www.courage-agency.com/kids/members/single.php?bg=girls&id=551

    • イタ より:

      訂正有り難うございます。直していたつもりが直っていなかったようです。
      情報ありがとうございます。