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[N] ニキータ / NIKITA シーズン3 第1話 混沌の一歩 3.0

第1話 混沌の一歩 3.0

脚本/Craig Silverstein 監督/Eagle Egilsson
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ディヴィジョンの過ちを正す為にニキータたちは新生ディヴィ
ジョンで活動する。全てはディヴィジョンが生んだ諜報員・
暗殺者がこの世に解き放たれたことが問題だった。

香港・九龍公園。
デイビスの息子・ジュリアンは公園で鴨に餌をあげたいとして
声を掛ける。デイビスはもうすぐ出国するのでその時間はない
という。そんな中ジュリアンに対して鴨の餌を渡す男・マーテ
ィンの姿が合った。マーティンはデイビスの隣に座ると、
ワイン事業はどうかとすると、デイビスは何故来たのかとして
驚く。情報漏洩のことを問い詰めるマーティンは、最近映画
「リオ・ブラボー」「ネットワーク」「ゴッドファーザー」など
を見ただろうこと告げ、ゴッドファーザーでのワンシーンに
ついてマーティンは語る。あの映画の中で「マーロン・ブランド」
は庭で隠れん坊をするが心臓発作で倒れてしまうこと。しかし
孫は遊びだと思ってケラケラと笑っているのだ」と。お前の
息子はどうなのかなというと、マーティンはデイビスに毒を
注入する。

亡くなったデイビスに対して、新生ディヴィジョンで働くソーニャ
はジュリアンの証言を作成した似顔絵から顔認識システムで照合
し、88%マッチングしたという。それを聞いた新生ディヴィジョン
を大統領の命で運営するライアンは、ミッションを開始すると
語る。
しかし肝心のニキータと連絡が取れないとし、マイケルに対して
連絡が取れるかと問う。

その頃ニキータはヨガ教室に通っていた。
一緒に同じ教室に通っているゾーイやジュンから帰りにお茶して
いくかと誘われ一緒にいく事を告げる。ようやく手にした”普通”の
生活。しかしマイケルがスポーツカーで現れると、呼びだしが
かかったとしてニキータはディヴィジョンへと連れて行く。
なんだか居心地の悪い場所だというニキータに、今は新しい
ディヴィジョンとして施設は利用されているという。
バーコフがやってくると、その車は改造中なのだからまだ乗らない
でくれと言っただろうという。
ディヴィジョンが解体したことでこの一ヶ月ディヴィジョンが
抱えていたエージェントたちは逃亡した為に探していたが、一番手
としてマーティンが見つかったことを語る。

マイケルは香港担当のスパイで6年勤務。ファッションカメラマン
として潜入していた。6月4日、午前8時40に追跡信号が消失
していること。ディヴィジョンから「至急帰還せよ」というメール
を送ったが、4時間後には逃亡者になったのだという。

香港で富裕層相手にワインを売っているデイビス・ゲロッグが
2日前にクーロン公園で死ぬ直前にマーティンと会話していること
が確認されているという。一ヶ月潜伏していたマーティンが
デイビスを殺す為に出てきたのか?と疑問に感じる。ただのワイン
業社ではないのだろうと。

マーティンは中国国家安全部のリーと接触していた。
北京の部下に調べさせたがスパイの証拠が見つかったというリー
は退治した報酬をマーティンに与える。リーはマーティンに対して
スパイ全員の名前を教えて欲しいとするが、オレが一人ずつ
事故死を装い殺して、中国から出て行くようメッセージを送って
やるという。リーはマーティンに対して身内を殺す程に酷い仕打ち
を受けたのか?と問うと、デイビスはCIA諜報員だろうと語る。

中国には世界一億万長者の予備軍たちを抱えていること。
デイビスはそんな連中と商売していたというライアン。
しかしバーコフはラングレーのCIAにハッキングして、殺された
デイビスがCIA諜報員かどうかを確認すれば良いだけだというが、
ライアンは新生ディヴィジョンでは正しい方法で処分するのだと
語る。マーティンは脅威だが誰にも悟られずに殺すのだという。

ニキータとマイケルは”セストック”夫妻として香港へと飛び立つ。
バーコフは町中の監視カメラ映像を調べてくれているが、
マーティンの居場所を掴むには2、3日が必要だという。
その間ニキータたちに用意された部屋は豪華にスイートルームだった。
待っている間に私たちも楽しもうというニキータはマイケルの服を
脱がせる。マイケルとしてはプロポーズする為に指輪を用意して
いた為にニキータにばれないように隠す。なんだか凄く挙動不審ね
と指摘される。今後もミッション漬けなので楽しまないといけない
という。平穏な日々がくるのを待つのは馬鹿げているとし、ミッショ
ンだけでは生きていけないという。ニキータはマーティンが
任務の為とはいえ6年も同じ赴任地でいることを知り、ミッション
だけで生きているハズはないと考える。
本部のバーコフに連絡を入れると、ニキータはソーニャの写真
ばかり見つめてないで力を貸してと語る。マーティンが任務中に
撮影した写真の中には必ずモデルの彼女が居るハズだという
ニキータ。案の上リン・キャプショーの写真を一番多く撮影
しているとしてバーコフは告げる。
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政府関係者の一部が汚れ仕事をさせる為に凶悪犯を工作員に
仕立て上げていたディヴィジョンの組織もニキータらの力によっ
て壊滅に追い込まれる。しかしディヴィジョンが組織的に
育成した諜報員たちはディヴィジョンの崩壊と共に世界に
飛び散ってしまい、戸籍がなく、本来存在しない人物である
ことから、スキルを利用して、悪行の数々をしていることが
分かる。ライアン率いる新生ディヴィジョンは、それら世に
解き放たれてしまった工作員30人を回収する為に隠密での
行動を起こす。

いよいよシーズン3が開始。

ディヴィジョンが崩壊した後の後処理を任されたという感じの
エピソード。旧ソ連が崩壊した後に技術者が流出するとか、核爆弾
が流出したみたいな設定とか多いことを考えれば、ディヴィジョン
という組織が崩壊した後には、その影響力からすれば懸念される
べき要因は多い。なんと言ってもディヴィジョンそのものは、
政府の非公式組織だった訳だし、その中でもディヴィジョンで働いて
いる諜報員たちは、この世には存在ものとして鍛え上げられていた
ものであり、正しい道を歩めるとも思えないし、これまで行って
来たディヴィジョンのミッションが口外されることでアメリカ政府
としても不都合な真実が多く含まれることは確かである。

最初のミッションはディヴィジョン崩壊後1ヶ月に開始される
というものだった。解き放たれた30人の諜報員の回収と称して
行動を起こすこと。難しいのはそんな行動自体も全て隠密で
行わねばならず、全てのなき者として封印しなければならないこと
かも。

バーコフがやたらと調子に乗ってディヴィジョン内部で五月蠅く
しているところが実に耳障りだけど、シーズン2の時のように
いい味を出してくれると良いんだけど・・。
ソーニャとの関係に於いては、ちょっぴり今後も見守っていきたい
要素として存在しているのかも。

ニキータとマイケルは最初の諜報員・マーティンをこの世から
葬り去ること。

多少ニキータとマイケルの間にも私生活を楽しむ余裕なんかが
見られて、諜報員にとっては役得の部分が出てきそう。
勿論相手がディヴィジョンによって育て上げられたプロの諜報員
なので、こちらの手のウチを見られているかも知れないし、
今回の様に中国の国家安全部と結託して、中国国内に潜伏して
いるCIA職員たちを一掃しようとして動いているところを見ると
容易にはいかない部分があるのかも知れない。
ただ基本的には解き放たれた工作員は、ニキータらディヴィジョン
と違ってフリーランスのスパイとなっているハズなので、今回の
マーティンのように、利害関係が一致して其の身をある程度保証
してくれる人がいない限りは、ニキータらの圧勝に終わる可能性
は高いよね。懸念すべきことと言えば、やはりマイケルとかニキータ
などの情報が相手には知られていることと、情報の流出を前に
して30人もの人物を回収出来るのかに尽きるのかも。

中国・香港を舞台にしたミッション。
相手もニキータらの動きを知って愛するものを犠牲にしてまで
攻撃を仕掛けて来た。
アメリカと中国の警察組織の間に何の交流もないことからすれば
容疑者として捕まってしまったマイケルのことを助けるのは
容易では無さそうだった。そもそも相手の警察組織を殺してしまう
ことは外交的にも問題になる。ニキータたちに身分がないという
ことから考えれば、アメリカ政府としては存在や関与を否定
出来るとはいえ、なかなか難しそうだ。

香港警察の男が取り調べの際に、マイケルがニキータの為に
用意した指輪を懐に入れるところなど、如何にも役人でさえも不正に
染まる中国人って感じがする。
この手のドラマでは、プロポーズしようとしたところで殺される
というのは一つの定番でありフラッグ的アイテムなので、
マイケルがグロッグを手にして宝石を取り戻しに行く際には、
死のフラッグかと思ったけど、取りあえずは何事もなく宝石を
渡せたところは良かったね。

「そんなことをしてくれないても・・・」(NIk)
「オレは仕来りを守る。命がけで取り戻したんだ」(Mic)
「グロッグを寄越せで決めた」(Nik)

なんだか「ダウントンアビー」のシーズン2のラストを思い出した(笑)
メアリー嬢はちゃんと跪いて言ってくれないと返事は出来ないと
していたけど、ニキータは形式ばったことは拒否しつつも、
やはり宝石を見た時の女性としての顔というのがとても華やかに
見えるところが有ったね。
銃を寄越せで決めたなんてセリフ、「バーン・ノーティス」のフィオナ
がマイケルに言いそうな言葉かも(笑)

問題は前回のラストでアマンダがブラックボックスを解析し、
工作員たちになんら忠告をしたであろうところが有るところか。
唯一幹部連中の中ではアマンダが生きているのは不気味。
30人目のターゲットがアマンダということになるのかな。

■使用された曲

・Perfectly Aligned by Milo Greene
・Thieves and Kings by The Peach Kings
・RockStar by Timati
・Move Right by Dwight Ritcher Band
・Black Diamond by Kenny Inglis

ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
ショーン・ピアース (Dillon Casey) オーバーサイト
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA

マーティン (Jeffrey Pierce) 元ディヴィジョンの工作員、1人目
リー・バイ (Byron Mann) 中国国家安全部、マーティンに依頼
ジョン (Terry Chen) 捜査官
キャスリーン・スペンサー (Michelle Nolden) 大統領
リン・キャプショー (Jennifer Oleksiuk) モデル、マーティンの彼女
デイビス・ケロッグ (Evan Buliung) CIA諜報員
ジュリアン・ケロッグ (Luke Buckberrough) デイビスの息子
ジェームズ・ライト (Craig Thomas) CIA諜報員、6人のウチの一人
— (Eileen Li) Hotel Clerk
ゾーイ (Carrie-Lynn Neales) ヨガの女性
ジェン (Jessica Reynolds) ヨガの女性
サミー (Samy Osman)
— (Simu Liu) 内勤の捜査官
— (Minh Ly) 車泥棒

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