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キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン7 第20話 記憶の断片 Sleeper

第20話 記憶の断片 Sleeper

脚本/David Amann
監督/Paul Holahan

【ストーリー】

【雷鳴轟くボートの上にリックは気を失い横たわる。
ボートはなすがまま流れる。リックに対して「久しぶりだな」
という男・ヘンリー・ジェンキンス (Matt Letscher)。
小屋で男(ビラル・ハーン (Usman Ally))が腹部を撃たれて
圧迫止血をしていた。リックは迷彩色に彩られた格好をし
ジャングルの中にいた。】

そんな夢から目覚めるリック。
マーサは起きてきたリックに青ざめた顔をしてどうしたのか
訪ねる。具合が悪いのではないか。そんなことはないとして
否定するリック。するとマーサはそれならよかったとして
新居探しに行ってくると出かける。
ケイトがコーヒーを入れてリックが起きるのを待っていた。
アレクシスの事を尋ねるリック大学に行った事を告げるケイト。
彼女は夕べも小作まで眠れなかったみたいだけどどうした
のか?酷くなっているとしこの一週間は毎晩のように眠りな
がら魘されているという。話してというケイトに、ただの夢だ
というリック。毎晩同じ夢なのか?それはどんな夢なのかという
ケイト。失踪中の事だと思うが大ごとにはしたくなかったと
いうリック。しかしケイトは既に大ごとである事を告げ2ヶ月
も居なくなったことなのだからと。それは無視してはいけな
いというと、リックは今が幸せなのだから良いじゃないかと
し夢なんてすぐに収まるという。しかしケイトは酷くなって
おり疲れてきってグッタリしていることを指摘する。誰かに
相談したらどうか。力になってくれる人を知っているという
ケイト。

カーター・バーク医師(Michael Dorn)の元にいくリック。
セラピの経験を聞かれ、自分を省みるのが苦手だと語る。
「失踪時のことをイチから話して」と言われ、結婚式に
向かっていたら黒のSUVに追いかけられたという。道路から
転落・・。そして【二ヶ月後海で漂流】しているのを見つか
ったこと。その間に【デング熱】にかかり【銃で撃たれた】が
何故撃たれたのかも覚えていないという。失踪に関わり有った
ヘンリー・ジェンキンス (Matt Letscher)を捜した時に彼は
何故俺に記憶が無いかを言っていたという。
「君自身が忘れたいと言っていた真実だから我々は苦労して
忘れさせた」と。思い出したくないので忘れようとして来た
が無理だという。何処で何をして何を見たのか気になって
仕方が無いという。それは記憶が戻ってることについてなの
か?と問われると、「夢は記憶になる、だが夢は出来事の問題
を象徴している場合が多い。君は作家であり想像力がある。
二ヶ月の空白を埋める物語を無意識に作っているのかも知れ
ない」と診断される。夢の意味を知りたい・・それが真実
なのか。リラックスな状態で夢を探る方法が有るというと
催眠療法のことなのかと問う。ペンと紙を使っていつでも
メモを書いていつでも目を開けても良いですよとバーク。
質問していくというバークは「いつも見る夢で最初の場面は
何か?」・・「海に浮かぶボートに自分が寝ている」。
「男が俺に挨拶する・・・久しぶりだな」と。俺は知って居る
ヤツだが思い出せないという。そして【トロフィー】だと。
次に誰かが「発砲」し「血」が見える。「男が撃たれて床に
倒れて今にも死にそうだ」とし、俺もそこにいるという。
顔が迷彩色で塗っていて彼を手当しようとするが・・その
場所は物置小屋みたいだと。全てのものが動いていると。
そこはトラックの中でジャングルにいて誰かに追われて居る
こと。銃撃されている・・でもトラックには【金髪の男】が
居て彼がリーダーのようだと。民間の車で【ナンバープレート】
が変わっていること。誰かが突然助けに来る。その男はまるで
チャック・ノリスだという。ある意味馬鹿げているが・・ただ
似ているだけだろうと。

バーク医師は今日はここまでにしましょうと語る。明日も
話を聞いてくれるのか?と問うと、夢の根底にある意味を
考えてという。夢は現実の記憶と思い込んでは駄目だと。

俺の夢は現実のものだというリック。バークは違うと言って
いるのでしょとケイト。エスポはジャングルで戦ったのか
とししかもチャック・ノリスと・・と笑う。ライアンはベト
ナムで捕虜の兵士を救出したのかとすると「地獄のヒーロー」
みたいに?と。映画じゃないし場所はベトナムではない
という。何故そう言いきれるのか?とエスポに問われると
リックは車のナンバーをトリーに解読してもらっているが
アラビア語の文字だったこと。アラビアとジャングルに該当
する場所はイエメン、ソマリアだというケイト。
チャックが見つかればもっと分かる筈。兵士の腕には
【ドクロのタトゥー】があるとのこと。エスポは調べて見る
という。
リックは俺も解明するのは無理だと思っているというと、
どの事件も最初はそうよとケイト。

そんな中トリーからナンバーブレートの件で連絡が入る。
文字はフラビア後ではなくタイ語。タイ北部チェンマイで登録
されたものだという。

■事件

リックが一週間前から見始める悪夢はケイトと結婚式
の日に突然2ヶ月失踪することになったリックの事情に関係
しているものだった。色々と夢の中では断片的な場面しか
見られず、周りの人たちも眉唾物のことだとして本気で取り
合ってくれない。現実と想像力が融合した結果、出来た夢だ
と考えて居た。確認作業をしていくがどれもリックの思惑と
は違うと分かる。しかしあることをきっかけとして夢や幻想
だとされたものが現実のものと類似していることが判明して
いく。

■感想

正直リックにとってはもの凄くいい迷惑だなというエピソード。
このエピソードを最終シーズンでも繋げていったりするのか。
一応の所では解決を見せているのだけど、完全には解決して
いないとする疑問符も投げかけていた。解決していない
ものとして「銃創」と「2ヶ月」という期間の問題に言及して
いたが、そんなに不思議に思うことでもあるまい。寧ろ
交換留学生(11年生時)がいて一緒に弁論大会に出たり、
また「ストーム」シリーズの1作目を書いた時には相談に乗って
いると語っている。その相手は元アルカイダの男・ビテル・
ハーン。現在はスニール・カフェで働いていたけれど、
彼は亡命する変わりに情報をアメリカのCIAに渡していた。
ただしその際に何者か内通者が居る為に信用出来る人物が
必要だとしてリックを指名したようだ。

リックは当然覚えていなかった。
記憶を操作するなんて「トータルリコール」だとして、元の
記憶を消されて偽の記憶が植え付けられたことが語られてい
たがまさにきな臭すぎる(笑)

ただ色んなキーワードを元にして整合性を図るように記憶と
現実をすりあわせていく流れというのはみて居て楽しいもの
が有った様に思う。

またアレクシスやマーサが心配していたけど、最後に出て来た
際のアレクシスの衣装が微妙にエロイ(笑) HDモードで録画
して刮目せよ!(■色んな記憶の断片

今回はリックが色々と夢を見始めた為にその異変にマーサが
気がつきそしてケイトも気がついていた。失踪中のことだと
思うとリックは話していたがまだ断定出来るものがないので
話をしなかったこと。今が幸せだから良いのではないかと
していたけれど、その夢・記憶が戻るに従いリックの中の
探求心に火が付いていく為に症状としては悪くなっていると
してケイトが勧めるバーク精神カウンセラーに相談すること
になる。大抵こういうカウンセラーが出てくると、リックが
何処まで記憶が戻ったのかを測る為に出てくるキャラクター
だったりするのでちょっと話をしていくのが怖かったな。

一日目・・二日目と少しずつリラックスした状態でバークに
言われるまま話をしていくことになる。

・記憶に残っているもの

「トロフィー」「血」「男が撃たれている」「顔が迷彩色」
「トラックの中」「金髪男が敵のリーダー」「民間の車」
「車のナンバープレート」「チェック・ノリス似」
「兵士の腕のドクロのタトゥー」「デング熱」「銃創」
「ジェンキンス」

・一つずつ紐解いていく

最初にライアンとエスポに話した際にはチャック・ノリス似
の男が助けに来たことを知って本気にしていなかった。
ジャングルでチャック・ノリスと共に戦ったと言われても
信じないよね。ライアンはベトナムで捕虜の兵士を救出する
「地獄のヒーロー / Missing in Action」では無いかとされて
しまう。

また車のナンバーを調べてくれたトリー。
リックは車のナンバーはアラビア文字だと思っていた。
アラビアでジャングルがあるのはイエメンかソマリアだと
ケイトは語っていたが、トリーによるとアラビア語ではなく
タイ語。タイ北部チェンマイで登録された車。
タイの運送会社のものだが1987年に廃業しているもの。

トリーは似た様なものが幾つかのアクション映画に使われて
いるとして現実ではないようなことを示唆していた。

・トロフィーの意味は?

アレクシスがもらった賞ではないかとされたり、リックが小説
でもらった賞ではないかとされるが、リック自身が「弁論大会」
で優勝した時にもらったものだとしていた。そしてその時に
頭に浮かんだ相手はフィリップ・バートレット。
彼に喫茶店で逢う。
タイでのことを聞くと彼はタイのことを覚えていた。
いよいよ真実が分かるかと思わせたが出張の時に美人と関係を
持とうとしたが実は男性だったという恥ずかしいオチがある。
それを話すが彼が行ったのはチェンマイではなくバンコク。
フィリップとしてはリックを投資会社の顧客に誘おうとして
近づいた事を知る。弁論大会も心当たりはなく、ラクロス部だ
ったとのこと。

・タトゥーの意味は?

チャック・ノリス似の男がしていたタトゥー。
エスポによるとデルタフォースのものだが現役ではないとの
こと。この人物は第75レンジャー連隊第三大隊B中隊の出身。
国防総省の知人からエスポがリストをもらってくるとその中に
ジェフ・パワーズという男が居てリックは彼こそチャック・
ノリスだとしていた。2009年に名誉状態後に軍事請負業者を
している。しかし彼のオフィスに行くと撃たれて死亡してい
る。

■捜査に於ける重要要素

リックの記憶がよみがえると共に関係者が殺されるというのは
絶対に偶然ではない。徐々に周りのみんなも信じ始めた所か。

・エキゾチカの紙ナプキン

ストリップクラブのものが殺されたジェフのポケットに入って
いた。アンバーによると常連客。似顔絵を作成してもらう。

・リックのセラピー

2回目のセラピーの時だったか。
夢を見るようになったのには理由が有るハズだということで、
そのきっかけを探ることになる。
夢を見たのが1週間前。喫茶店で執筆作業をしようとしていた
際に目に入ったローカルニュース。そこに一瞬だけ写った男
がなんとリックを襲ってきた白人。
似顔絵とも同じで、調べるとチャックに似た男がジェフを
殺害したと考える。しかしそのジェフは殺されていて拷問
された跡が有る。
ゴム手袋とタルクが検出。手袋が見つかれば指紋とDNAが
見つかるということで、クジョーと呼ばれる警察犬に捜して
もらった。

指紋から白人はイリヤ・ゴロフキンだと判明。
ロシアの特殊部隊所属後、旧KGBの組織に戻ったこと。
5年前に国を出て25件近い暗殺を実行しているという。

目撃情報からシェリダン・スクエア駅でイリヤを見たという。
しかし一方でリックはヘンリー・ジェンキンスがスニール・
カフェを度々利用していることを知って見に行くと、そこには
ヒデルという男が居た。彼こそ今回リックに迷惑をかけた
男だろう。

そしてヒデルはイカロスコード791という名前でCIAと連絡を
とっているようだった。
イリヤと鉢合わせるが、ヘンリーが倒してくれた。

■結論

結局ヒデルはアルカイダを辞めてアメリカに亡命。
その際に情報を渡そうとしていたが、連絡員が殺されていた
為に信用出来る人物が必要だということで著名人で彼の知る
リックが指名された。
アルカイダがテロを計画していること。そしてもう時間が
無かった事もあり強引にリックをタイに連れて行ったことを
聞いてヘンリーのことを殴っていた。

ただしそのお陰で何万人もの命が助かった。

■使用された曲

・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan
・Get Lucky by Daft Punk featuring Pharrell Williams & Nile Rodgers
・I’ve Got You Under My Skin by Nathan Fillion & Stana Katic

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

トリー・エリス (Maya Stojan) 鑑識・分析課

ヘンリー・ジェンキンス (Matt Letscher) CIAのハンドラー
Dr.カーター・バーク (Michael Dorn) 心理カウンセラー
ビテル・ハーン (Usman Ally) “スニールカフェ”、元交換留学生
フィリップ・バートレット (Mackenzie Astin) プラドック資産管理会社
パドマ (Meera Simhan) スニールカフェ
リアンナ・ダーシー (Jen Kuhn) ローカルニュース、リポーター
アンバー (Agnes Albright) エキゾチカのストリッパー
ジェフ・パワーズ (Mark Sivertsen) “ランボー”
イリヤ・ゴロフキン (Max E. Williams) 元KGBの殺し屋
LT (L.T. Tolliver) NYPD捜査官

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