[終] グッド・ドクター 第10話 すべての子供が、大人になれますように。小さな命を繋ぐための最後の闘い

グッド・ドクター
(2018年7月期・フジTV・木曜22時枠)

原作 – 韓国KBSドラマ『グッド・ドクター』
(脚本:パク・ジェボム、オ・ハナ)
脚本 – 徳永友一、大北はるか
脚本協力 – LiLy、倉光泰子
絵本制作 – kokoro
音楽 – 得田真裕
プロデュース – 藤野良太、金城綾香
協力プロデュース – 西坂瑞城
演出 – 金井紘、相沢秀幸
主題歌 – androp「Hikari」
ナレーション – 根岸朗

http://www.fujitv.co.jp/gooddoctor/

第10話 すべての子供が、大人になれますように。小さな命を繋ぐための最後の闘い

【ストーリー】

吉本家の父・浩一郎、母・景子、そして6歳の娘の美咲は
川辺でバーベキューに来ていた。そろそろ焼き上がると
して父親が妻子を呼ぶが、美咲はまだ遊んでいたいとして
少しだけ留まる。その気のゆるみから少女は川に流される。

一方司賀が病気で倒れたことについて湊は何故教えてくれな
かったのかを尋ねる。司賀は心配すべきは私ではなく湊を
待つ病気の子供たちが居るんだと語る。

そんな状況の中、森下伊代の容体はみるみる悪化していた。
肝硬変の状況に有り、放置すれば肝不全で死亡する。
すぐに肝臓の移植が必要だった。小腸の移植も必要なのに・・
高山は「肝小腸同時移植」をするしかないことを語る。しかし
そんな事例の手術を行ったことなど居ないとして間宮は懸念
する。そもそも肝臓移植にはドナーが居ないと行けない状態
だった。

夏美に電話が鳴る。
ERに重傷患者・吉本美咲が運ばれてくる。
川で溺れて心肺停止。心拍は再開したが意識はなく自発的呼吸
が出来ていないこと。脳はかなり損傷があることから目を
覚ます可能性は殆ど無いことを間宮は告げる。

役員会議の場で「肝小腸同時移植」についての案件が議題に
あがる。

■感想

リメイクドラマの最終話。
あんまりアメリカ版に似ているとは思わないけど、韓国版の
方には似ているのかな。

この手のドラマの定番的状況を至る所で重ねて描いたもの。

小児外科 / 病院内の効率的経営の問題はこのドラマの主柱と
されたところだった。一番反対するべき立場の人物の子が病気
にかかって治してもらい味方になるという展開はよく目にする
光景だ。
先日の「健康で文化的な最低限度の生活」じゃないのだけど
患者の子供の教育というよりも、そこで働く大人と患者を
見守る大人の教育が必要な内容となった。
その結果、理事長である美智の英断には拍手せざるを得ない
ところだけど、そこまで追い込まれてしまう今の医療システム
にも問題がありそうだ。

何度も書いて悪いがこの手のドラマの定番の展開だった。
その中でも取り分け、如何にしてドナー提供者の家族の気持ち
を昇華させていくのか。そしてレシピエントになるものの
気持ちを理解出来るのかに掛かっている。
短時間の中でそれを理解させなければならない辛さ。
この手の状況ならば確実に家族の中で葛藤が起こり責任の
なすり合いやら気持ちの整理には時間がかかるというもの。
それを封じ込めてしまうかのようにして全ては湊が脳死の子
に対して普通の患者と同じように扱い心を掴んでいった。

とても悲しい事だがかつてドラマでもWOWOWの方で
「CO 移植コーディネーター」(2011年)に放送したことがある
が、コーディネーターはハイエナのようにして脳死を嗅ぎつ
け、それを受けるレシピエントは金の力で優先が決められて
しまうものが有ったり、臓器をヘリコプターで輸送する
シーンはアメリカの医療ドラマならばよく見られる。
アメリカ版「The Good Doctors」の3話だったか、肝臓を
運ぶシーンがあった。

https://itawind.web.fc2.com/2011/co_ishokucordinater.htm

このドラマでは院内で運ばれて来た脳死患者の臓器を繋ぐと
いうことで実に効率の良い話だが、手順やら術後のケアなど
の問題は二の次で、気持ちの問題に終始した感じだね。
難しい手術の手順を語ったところで意味がない。
敢えてバッサリと手術をした流れを最小限に切り捨てて
子供の存在が未来に繋がるという期待・希望論として描いた
ものだった。

少し湊がアドリブがなさ過ぎてもっとも苦手であるはずの
人間関係に於いて天才的コミュニケーション能力を発揮して
しまうという所に違和感はあるが、逆に純粋に見えるので
結果オーライでしょうか。

■出演者

新堂 湊 …… 山﨑賢人 (26歳自閉症スペクトラム障害、サヴァン症候群)
瀬戸 夏美 …… 上野樹里 (小児外科医)
高山 誠司 …… 藤木直人 (小児外科医のエース)
間宮 啓介 …… 戸次重幸 (小児外科長)
東郷 美智 …… 中村ゆり (理事長)
橋口 太郎 …… 浜野謙太 (看護師)
猪口 隆之介 …… 板尾創路 (副院長)
司賀 明 …… 柄本明 (院長)
野々村 勇 …… 池岡亮介 (小児外科医)
中島 …… 浅香航大 (レジデント)
中谷裕子 …… 池津律子 (46歳、看護師長)
丸井 …… 松居大悟 (レジデント)
松田佳子 …… 井上苑子 (25歳、看護師・お団子)
倉本若菜 …… 夏目かな (21歳、看護師)
綾瀬奈緖 …… 川島夕空 (9歳、一卵性双生児・患者)
武智倫太朗 …… 斎藤汰鷹 (8歳、2015年から入院・白血病)
富岡圭太 …… 小島怜珠 (9歳、卵アレルギーの患者)

森下伊代 …… 松風理咲 (汐里の妹、入退院を繰り返す)
森下汐里 …… 松井愛莉 (姉)
小児外科の看護師 …… 市原茉莉
小児外科の看護師 …… 小俣里奈
小児外科の看護師 …… 錦戸梨絵
小児外科の看護師 …… 永坂有理
小児外科の看護師 …… 加賀美茂樹
小児外科の看護師 …… 最上あさ子
小児外科の看護師 …… 佐藤侑梨
小児外科の看護師 …… 渚沙

小野寺 …… 羽場裕一 (新日本医療グループ・出資)
吉本浩一郎 …… 近藤公園 (父、キャンプへ)
吉本景子 …… 村川絵梨 (母、キャンプへ)
吉本美咲 …… 古川凛 (6歳、溺れてERに運ばれてくる)
大石敦之 …… (駿河中央銀行・融資審査部長)

藤井仁人、青島千尋、最所美咲、鈴木悠貴
高谷心也、藤江美由紀、小館桃香、後藤愛佳、相田雄一郎
辻井庸介、安達雪乃

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