パーフェクトワールド 第4話 想うほどすれ違う…衝撃の波紋

パーフェクトワールド
(2019年4月期・フジ・火曜21時枠)

原作 – 有賀リエ 『パーフェクトワールド』
脚本 – 中谷まゆみ
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – 菅田将暉 「まちがいさがし」
プロデューサー – 河西秀幸
演出 – 三宅喜重、白木啓一郎

https://www.ktv.jp/perfectworld/index.html

第4話 想うほどすれ違う…衝撃の波紋

【ストーリー】

つぐみは鮎川と付き合うことになる。それを知った洋貴は
心穏やかでは無く鮎川の元に行くと「つぐみを悲しませた
ら許さない・・彼女が好きだから」と語る。

晴人と鮎川はバスケに行く。
マネージャー的役目を果たすつぐみ。
洋平が見事シュートを決めるとチームは雰囲気が良くなり
晴人はこの分だと予選が突破出来るかも知れないという。
卓と俊矢は帰りにいつもの焼き鳥でも食べていこうかと
いうが先日の騒動が有ったこともあり控えようという。
それを聞いた鮎川はウチで食べないかとして近くに焼き鳥
の美味しい店があるので買って来て食べようと語る。

焼き鳥の買い出しに行くつぐみは晴人に質問をする。
介護士の勉強をしようと思うが資格をとるならば何が居る
のか。ホームヘルパー、介護福祉士まで取った方が良いのか。
知識がないといざという時の何も出来ずに相談にも乗れない
という。この話合いは鮎川には言わないでと語る。

鮎川は次のプレゼンまでに仕上げるべきことが有った。
一方つぐみは定時で帰らせてもらうと周りからはデート
ではないのかとされるが、彼女は介護資格セミナーに通う。

鮎川はその頃葵がいる中で足の痛みを訴えていた。
感覚がないのに足に痛みが走るという不思議な現象は
幻肢痛にも似ている。脳は脚が有ると思って信号を出すが
動かないので脳が異常だと察して痛みを与えてしまうもの
だった。

■感想

程よい葛藤、程よい障害者としての苦悩、そしてそれ
を見守る人たちの様子を描いている。障害者に対する
扱いに関してはそれを見守るものたちも複雑ではある
んだよね。それは今回付き合っているつぐみと鮎川の
関係でも見られるし、それよりも付き合いの長い
渡辺設計事務所内での葛藤でも描かれた。

前向きになれるかどうかは性格次第だろうけど、自分も
パニック障害に人生そのものを縛られているだけ有って
これはもうマジで辛い。
高校2年の時からだからもう20年近くなる。障害って付く
くらいだから障害者なんだろうけどその割には支援なんて
有る訳でもないし、周りの好意にすがって生きる
しかない。職場でもなんでも新しい関係を築くのが難しい
ので新卒者がやってくれば毎年桜の咲く月は憂鬱そのもの
だ。それでもパニック障害は認知度が高くなってきて
いるのでマシになってきているのだろうけど・・

時々晴人くんのように煮詰まると何もかも投げ出したく
なるんだけど、投げ出したところで何にもならないことは
分かって居る訳だし粛々と過ごしていくしかないという
のが現状だ。人生の選択肢があまりに少ない。

ドラマでは健常者と障害者の間の溝が埋まらずにいる。
当然と言えば当然だけどつぐみは鮎川に対して「何でも話
して・・全てが知りたい」と要求したのに対して、いざ
自分が彼を支えて努力している素振りは決して彼には見せ
ようとはしていない。付き合っていても秘密にすること
が有っても良いけど、身体的な不都合については全て明か
していかねば関係は続かない気がするけどね。

一方で彼も幻視痛に悩むもののその悩みを打ち明け対処して
もらったのは誰でもなくヘルパーの葵だった。
ヘルパーの葵は全てをなげうってでも彼の支えになりたい
と思っている。それならばつぐみはどうなのか。

「相手に迷惑をかける」「相手の負担になる」ことに関連
しそれを受け止めてこその愛情ではあるのだけど、日本人
の精神構造なら間違い無く言い出せないというのが関の山。
好きな相手に弱みを見せたくないところもあるのだろうし
人それぞれだろうがまぁ多かれ少なかれこうなる。
人は一番楽な選択の方に向かって行くので、相手に迷惑を
かけても許される相手の方に向かうしかない。

自分が障害者として受け入れていくということの難しさは
分かるし、それを理解して全ての選択を彼に求めるという
のもストレスは溜まる。自己責任論が蔓延る日本は
最近は基本的人権の尊重さえも突き破る勢いなのだけど、
鮎川は下半身の全ての感覚を失っていることを考えれば
晴人はまだ元気で歩き回る分障害者的には自由度が高い。
ただそれも障害者枠での葛藤であり、健常者との関係性を
繋げていくのは難しい。

ちょっと山本美月さんの可愛さ・献身さに押されている様
な感じも有ったけど、最終的には腐っていた晴人を解く
周りの人たちのサポート具合が良かったね。

■出演者

インテリアデザイン会社・クランベリーズ
渡辺設計事務所

鮎川樹 …… 松坂桃李 (29歳、渡辺設計事務所・一級建築士)
川奈つぐみ …… 山本美月 (19歳、クランベリーズ・事務員)
是枝洋貴 …… 瀬戸康史 (29歳、アプリ製作会社経営)
長沢葵 …… 中村ゆり (36歳、元看護師、ヘルパー)
渡辺晴人 …… 松村北斗 (24歳、渡辺設計事務所・社員)
川奈しおり …… 岡崎紗絵 (つぐみの妹、大学生)
渡辺剛 …… 木村祐一 (50歳、渡辺設計事務所)
雪村美姫 …… 水沢エレナ (29歳、樹の元彼女)
東美千代 …… とよた真帆 (48歳、クランベリーズ・経営)
川奈咲子 …… 堀内敬子 (53歳、母、長野県松本市)
鮎川文乃 …… 麻生祐未 (55歳、保険外交員)
川奈元久 …… 松重豊 (58歳、父、市役所・福祉課)
沢田一馬 …… 池岡亮介 (渡辺設計事務所)
三村 …… 高島豪志 (渡辺設計事務所・メガネ)

俊矢 …… 阿部亮平 (バスケ)
小川雅人 …… 小松利昌 (多摩総合病院医師)
洋平 …… 菅原健 (バスケ・シュート決めた)
卓 …… 新宅修英 (バスケ・店寄ってく?)
田辺理香子 …… 土井きよ美 (介護福祉士・西東京ケアコミュニケーションズ)
レンタル彼女の男・強姦未遂 …… 内藤聖羽
先端医療技術研究室・博士 …… 久松信美

林田直樹、佐藤誠
宮沢大地、伊豆義継、柳澤有毅、吉川一勝、松田理佐子

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