まだ結婚できない男 第4話 母親とケンカして悪いか!!

まだ結婚できない男
(2019年10月期・フジテレビ・火曜21時枠)

脚本 – 尾崎将也
音楽 – 仲西匡
主題歌 – 持田香織「まだスイミー」
番宣ナレーション – 假野剛彦
建築指導・監修 – ベースメント(朝妻義征)
チーフプロデューサー – 安藤和久、東城祐司
プロデューサー – 米田孝、伊藤達哉、木曽貴美子
演出 – 三宅喜重、小松隆志、植田尚

第4話 母親とケンカして悪いか!!

【ストーリー】

■桑野家

桑野はパソコンで無料性格診断テストをする。
すると結果は「不正直な人、もっと自分を見つめ直しま
しょう」と出る。くだらないと桑野。
そんな中、最初は名前を名乗らない女性からの電話が鳴る。
相手は妹の娘のゆみから。実はお婆ちゃんの家が水漏れした
ので今朝家に来たが、ママとくだらない事でケンカして出て
いったという。恐らく伯父さんの所にいくという。

圭子は母がどうでも良い事をペラペラ喋るというので遺伝と
言ったら遺伝ではなく自己責任だというのだという。
桑野はその通りだと妹に告げると兄さんが喋らないから
私が喋らなきゃと思って育ったのだという。俺は普通に育っ
て来たという桑野。

そんな中母・育代が桑野の家にやってくる。
居留守を使うが隣人の早紀が育代に対して今隣に居ると
思いますという。理由は音楽が大音量で聞こえたからだと。

育代は母を追い返そうとするなんて・・と語る。
桑野は部屋に人を入れない主義だという。
この部屋は綺麗にしているが寒々とした感じだという。
ウチの水漏れが直るのが4、5日であり、追い出されたら
水浸しの家で風邪でも引きながら過ごすから・・と語る。

■桑野・村上建築設計事務所

桑野はみんなに母が来ていることを告げ、その様子は
「東京物語」状態だという。詩織はそれは何ですか?と
問うので小津安二郎監督の昭和28年の名作映画だろうと
語る。村上もまたそんな昔の映画は知らないという。
老夫婦が東京の息子を訪れるが垂らし回しにされて
亡くなると言う作品だという。

そんな中桑野は母がどうしているか調べる為にケンを
預かったときに導入した監視カメラ映像をパソコンから
見つめる。すると掃除している姿が写る。
桑野はフローリング材は重曹を薄めたヤツで拭かないと
ダメだろうと語る。場所は決まっているのに勝手に動かさ
ないか心配する。

■吉山法律事務所

育代は桑野に連れられてまどかの弁護士事務所を訪れる。
弁護士と遭うのは始めてかので緊張するという母。
実家がリフォーム後、水漏れの補修にかかった費用を施工
業者に提示して保障してもらう為に弁護士を通そうとして
いた。リフォームなら俺に相談しろと桑野は告げるが・・

【感想】

前回は確かラグビーか何かの試合が有ったので更新
出来なかった。

このドラマの上手いなと感じるのは登場するキャラクターを
限りなく多く活用している事と、前作を踏襲した流れで
何処か展開の仕方も設定も似ている。それ故にそういうシー
ンを思い出しては桑野さんは確かにこんな感じだったなと
いう記憶が蘇る。

桑野は多少丸くなった。しかし残念なのは隣人との年の差
は限りなく広がってしまい、恋愛の範囲対象外になって
いるところが残念だ。

桑野家の母親を通して今回は、桑野の周りに居る人物に
桑野という人物を紹介出来たし、またその良さを伝える
ことも出来た。そして逆に桑野の周りにはとても良い人が
揃っていて一人で居てもそれなりに楽しい日常を送っている
ということも提示出来た。

母親は何処でこんな性格の子になってしまったのか責任の
ようなものを感じていたが、それが何故かは分からない。

母親への感謝とかプレゼントを渡す行為・・そもそもプレ
ゼントするという考えが無かったけど、上手いこと周りの
人たちを使うんだよね。誕生日パーティーにしても、隣人
との付き合いが合ってないような人物なのにいつの間にか
取り込んで上手いこと展開が用意されている。
プレゼントを買おうとしてウロウロしている辺りは前作
を思い出すな。

そして弁護士との関わり方だったり、有希江との関わりに
ついては初期設定でよく練られたものを感じる。

母親がまどかに対して人としての付き合いを求めた。
また有希江からも相談されたり隣人から容易に付き合いの
輪に巻き込まれているところを見ると桑野の性格性が
滲み出て居て嫌みを言うのに構わずには居られないという
キャラクターを上手く作り込んでいる。

【出演者】

桑野信介 …… 阿部寛 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
村上英治 …… 塚本高史 (桑野・村上建築設計事務所・デザイナー)
中川良雄 …… 尾美としのり (医者、圭子の夫)
中川圭子 …… 三浦理恵子 (桑野の妹)
中川ゆみ …… 平祐奈 (娘、大学受験)
桑野育代 …… 草笛光子 (信介の母)
吉山まどか …… 吉田羊 (吉山法律事務所の弁護士)
戸波早紀 …… 深川麻衣 (桑野のマンションの隣人、女優)
岡野有希江 …… 稲森いずみ (カフェ”BROWN CLOVER”雇われ店長)
森山桜子 …… 咲妃みゆ (住宅プロデュース会社の社員)
沢村映子 …… 阿南敦子 (村上建築設計事務所の経理担当)
横田詩織 …… 奈緒 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
丸山裕太 …… 荒井敦史 (桑野・村上建築設計事務所のアシスタント)
山下香織 …… 小野寺ずる (吉山法律事務所の受付)
太田留美 …… 美音 (カフェ”BROWN CLOVER”バイト)
大工の棟梁 …… 不破万作

矢口 …… 内藤トモヤ (コンビニ)
神崎 …… 野澤剣人 (バーテンダー)
佐々木 …… 窪寺昭 (ドラマのプロデューサー)
川上 …… みなみの大地 (早紀のマネージャー)
プトゥリ …… 山本ロザ (コンビニ店員・上司)
ヤクマル …… デビッド伊東 (ジムの男)
田中太郎/タツオ …… パグ犬 (ケンではない)
山田 …… 依頼した内容が違うと返金要求
園田紫苑 …… 近江谷太朗 (劇団員長「カブトムシは転んだ」)
母親と電話して涙する …… アトレー (ヒンドゥー語にて)
ESTEBAN GINZA/香水店 …… 向里祐香、宮澤竹美
舞台俳優 …… 南米仁

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