相棒18 第9話 檻の中~告発

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一(1、2)(5)(6)、権野元(3)(4)(8)(9)、片山修(7)
脚本:輿水泰弘(1、2)、神森万里江(3)(8)(9)、児玉頼子(4)(5)
橋下一(6)、斎藤陽子(7)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第9話 檻の中~告発

【ストーリー】

・前回までのあらすじ

皆藤教授の保釈金3千万円を持った研究員・高瀬佳奈恵と
弁護士・鴨居辰彦の車が襲われ盗まれる。右京は東京拘置所
に行くと皆藤教授に横領は事実なのか尋ねる。冠城はジャー
なリストの桝本修一の元に行くと教授のインタビュー記事を
書いたのはお前だろう事を聞く。右京は桝本修一が写真を
見ていることに気がつく。それは奥様なのか?と問う。
後々調べると修一の妻・美佳はサロウィンのテロ事件で亡く
なっていた。NGOの活動に参加していた彼女。皆藤教授に
対して一つ忠告しておくとして、身近に居る人がその計画を
阻もうとしている事を告げる。
一方捜査が進展し谷口雅也が保釈金3千万円の高瀬佳奈恵を
襲ったことが判明する。谷口は名前も知らなかったとし、
襲った経緯はいきなり電話がかかってきたこと。3千万円
欲しくないかと言われたという。そこで仲間に声を掛けて
言われた通りの場所で待ち伏せした。胡散臭いと思ったが
最初に100万円の準備金を渡すと言われ約束の場所で紙袋
を受け取ると中には本当に入っていた。仲間に後をツケさせ
たら東修大学で働いていた。彼女は犯行の動機を教授への
恨みだと行っていたこと。しかしアタッシュケースに金は
入って居なかったのだという。

・病院

高瀬佳奈恵が入院している病室へ行く伊丹たち。
金は既に車に積む前にすり替えていたなと告げる。事務所
を出る時に鳴ったとされる電話はあなた自身で電話した
ものでかけられた電話番号は架空名義の飛ばし携帯だろう
という。鴨居弁護士が来る前に金をすり替えて置いたのだ
と追求すると彼女は観念し謝罪する。

・特命係
冠城は右京から出社33分12秒の遅刻だという。
反射して時計が見えたとのこと。しかしその『反射』
右京は閃きが有った。確かめたいことがある・・と。

・東修大学
皆藤武雄教授の部屋の鏡が気になっていた。アポロくんを
呼んで下さいと金子や岡田に頼む。そしてアポロくんが
撮影した3ヶ月前に動画を戻して欲しいと頼む。アポロに
佳奈恵が最後にアクセスしたのは?・・・「8月8日」・・
「2ヶ月半前」・・それは横領事件が発覚した直前だという
右京。教授はパスワードを盗まれたことにも気がついていな
い。アポロには気を許してアクセスしている際にアポロが
鏡に写った教授のパスワードを佳奈恵が盗みみたのだろう
という。そこで横領しているように見せかけて不正している
という文章を事務局に出したのだという。彼女はライフ
ケアテクノロジーから監視させられ教授の保釈金を強盗し
檻の中に閉じ込めたのだという。しかし相当危ない橋を
渡っていた。ライフケアテクノロジーからの見返りが大き
かったのか?

教授は保釈されて大学に戻る。
そこに右京たちが待っていて保釈金を盗んだのは佳奈恵で
あることを語る。右京はその反応を見ていたが全く驚いて
いない教授の反応だった。

■感想

結論からすると予想以上の展開にはならなかったという
印象だった。
前回の感想の中にも殆ど書いたのだけど、サルウィンのテロ
は、日本の科学者の研究が利用されているのは誰の目から
見ても明らかで、感情の行方や利害関係に於いて誰と誰が
繋がりがあるのかという所に謎の部分が有る。

まず間違い無く記者の桝本修一は婚約者の佐久間美佳が
殺されたことに復讐心を抱いていたのは確かだった。

問題は科学者と企業が何処まで関与している事件なのかだ
よね。

海外ドラマにはよくある設定の復讐心の使い方なのだけど
現地の無人機・ドローンが意図していなかったとは言え、
技術が転用されて当時のテロを起こしてしまったこと。
その真相を隠す人、そして暴く人の構図で対立し、事件を
起こした側の人間にとっては一人の人間などはただの個数・
個体にしか見えず、最後に名前を語り、そこにまた怒りの
根が存在していることもまた語られた。
政治家も隠しているようなことを口にしていたし、色々と
金の流れがあるのかも知れない。

色々と七転八倒したのは佳奈恵の気持ちがとても複雑な感じ
で彼女が保釈を阻止した流れには複数の選択肢があり、
右京さんでさえも見誤っていたところがある。

当初は金目的や嫉妬心が関わっているものかと思われたが
それ程単純なものではなく、寧ろ科学者の男を愛していて
復讐とか責務というものを感じていることを知って居るから
こそ、それを止めようとする流れでも有ったことだ。

そして東亜ダイナミクスの件が取り上げられ、気がついて
いた人には気がついていたが、このシーズンの冒頭に登場
していた佳川宗左などが登場し、武器についてのやりとり
が有る。

武器の件で関わっている片山雛子が更に物語の中に関与して
いくのかどうか。
東亜ダイナミクスが何処まで今回の流れで社会的制裁を
加えられたのかは書かれていない。まだまだこの武器に
ついてのやりとりには繋がりが有りそうだ。

しかしあのドローンの使い方はもう少し何か有っても良さ
そうなもの。利用されたようにして、復讐を果たそうと
していたものたちも東亜に何とか罪があることを世間に
伝えようとして静かなる駆け引きが有ったこと。
ちょっと時間がかかるようなドローンの使い方だけど、
あのドローンは誰かに飛行していることを目撃させようと
する意図でも有ったのだろうか?技術力の誇示にしては
不確定要素が多いし、日本はそれ程近年技術大国という
印象も無くなっている。
まぁ武器輸出を可能にしようとしている政治を抓るような
流れや、科学者にとっての責務・信念は別のところに有って
も良いのではないかとする流れを提示したところは
今時の感じもして良かったのかな。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)

皆藤武雄 …… 中村育二 (65歳、東修大学の教授)
桝本修一 …… 山崎樹範 (44歳、元相光書房出版・週刊真相の元記者)
高瀬佳奈恵 …… 中村優子 (45歳、東修大学の准教授)
三島幸彦 …… 奥田達士 (50歳、ライフケアテクノロジー・社長)
鴨居辰彦 …… 永野典勝 (53歳、鴨居法律事務所・弁護士)
金子 …… 久下恵美 (研究員)
岡田直己 …… 諫山幸治 (42歳、”皆藤武雄研究室”主任研究員)
佐久間美佳 …… 森田亜紀 (NGO、サルウィン共和国、2008年11月4日死去、桝本の恋人)
北沢聡 …… (NGO、サルウィン共和国、2008年11月4日死去)
島村洋子 …… (NGO、サルウィン共和国、2008年11月4日死去)

佳川宗左 …… 村上新悟 (東亜ダイナミクス・社長)
武田和広 …… 安藤彰則 (犯罪者)
井上輝男 …… (48歳、中野コンビニ強盗)
谷口雅也 …… 江原大介 (皆藤と拘置所で面会している)
ンガヴァパタランテ …… ミド (サルウィン共和国・法務大臣)
サルウィン共和国の難民キャンプ …… スベディ・アニンディタ

横井寛典、荒川泰次郎

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