相棒18 第15話 14話の続き! あの状態で逃げられる訳が無い

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一(1、2)(5)(6)(11)、権野元(3)(4)(8)(9)、
片山修(7)(10)、杉山泰一(13)、内片輝(14)(15)
脚本:輿水泰弘(1、2)、神森万里江(3)(8)(9)(11)
児玉頼子(4)(5)(12)、斎藤陽子(7)、根本ノンジ(6)(10)
山崎太基(13)、徳永富彦(14)(15)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第15話 善悪の彼岸~深淵

【ストーリー】

平井巡査が南井に殺害される。
冠城は右京から今回の殺人事件はロンドンの地下鉄
サークル線沿線で起きた5つの連続殺人事件の
「逆逆五芒星事件」と類似していることを語る。
被疑者は自殺し未解決だった。犯人とされる男はある
大学の理学部で非常勤講師を務める男だった為、そこで
手に入れた青酸化合物で自殺したものとして結論づけ
られたという。南井は東京でこの事件を模倣し繰り返し
ているのだろうと語る。

・第1の事件
ハイストリート・ケンジントン駅。
被害者は若い女性で絞殺。これは原宿で殺害された事件。
当初は転落死と思われたが後に首を絞められていたこと
が判明した。

・第2の事件
ファリンドン駅。
被害者は主婦で絞殺された。これは日暮里で女性が絞殺
された事件。同様の手口からスコッドヤードはこの時点
で連続殺人事件として認識し始めて捜査を強化した。

・第3の事件
スローンスクエア駅。
被害者は警察官。捜査を強化したことで起きた事件。
東京だと品川駅周辺に該当するという。

そんな会話をしている中、角田から制服警官が撃たれた
との報告を受ける。

●品川駅

芹沢は殺害されたのは品川東交番勤務の木戸巡査、
警邏中に被害者本人の銃で撃たれたこと。
益子は被害者の体を抜けた銃弾は38スペシャルであること
からサクラ(警察)のものだと語る。犯人が持ち去ったので
緊急配備を敷くという。南井が誰かにやらせたのか。
そうならば第4、第5の事件が残っているので冠城は
上層部にも話を通しておいた方が良いと語る。

●警視庁

内村と中園にそのことを報告。
原宿、日暮里、品川の事件が連続殺人事件であること。
それが海外事件の模倣だと語る。中園は環状線という
だけで形も全然違うと語る。裏付けするものを求められる
が右京は何も無いことをいう。伊丹たちに話しておけ
と内村は命じる。

第4はベイカーズストリート、東京なら池袋周辺に該当
するという。
イギリスの4人目の被害者は大学の女性の学長だった
ことからその地区に該当する日本の大学の学長を調べる
と豊島大学の前川千枝子に該当するものだった。

そんな中右京の携帯が鳴る。
公衆電話からのものだが電話したのは南井からだった。
警察殺しを含めこれまでの事件をどう考えているのか?
お前ならば当然連続殺人事件であることが分かっている
筈だろうとし、これ以上私をがっかりさせるなと語る。
青木に調べさせると池袋・村坂通りの公衆電話からだ
と語る。

■感想

うーん、強引なエピソードでしたね。
ドラマでは「老い」「記憶」「罪悪感」の流れから見て、
例の現実に交通事故を起こした元官僚の人とかイメージ
するところが有りますが、更に広げれば施設で殺人を
犯してまるで罪悪感を感じることの無い例の事件を
想像するところがある。

外傷性と神経性の違いはあるものの、ロンドンの事件も
東京の事件も感情のコントロールが効かなくなるという
「情動失禁」「記憶障害」「見当識障害」という
脳の働きが部分的に効かなくなった結果の自殺者が
生まれ、そしてそれを機に殺人事件という名の病気が
発症するという連鎖的流れ。

ドラマとして見ると、余程インパクトをつけたかった
のか右京が南井を殺害したのか。冠城は南井に殺されて
しまったのか、そして南井は脱獄して自殺したのかなど
その辺の流ればかりが印象に残る。

この流れなんだけど、幻視が見えていたという時点で
彼の中の正義感を保とうとしていた。
勿論記憶が失われていく中で、彼の中に残った強い記憶
というのが最後まで残っていくものだとは思う。

どうしても納得がいかないのは他人を利用して犯罪を
犯していた事実と、綿密な計画の元で本当に犯罪に
及んでいたのかということだ。

カメラは重要な場所しか調べていなかったが、その周辺
のカメラに南井が写っていないか調べるだけで良い。

最後に残された殺人は「相棒」が殺害されたのではないか
という元で右京は冠城を気遣い彼の身を守ろうとして
厳しいことを言う。しかし実際には犯人が狙っている人物
は右京であること。ただし南井にとって崇拝している
右京を殺すことなどあり得るのか?

見せ場としてはその流れの中で冠城が見せた男気という
か警察官としての使命。

「これは法と犯罪の問題だ。俺たち警察が屈したら正義
なんか何処にもないことになる。」

このドラマのシナリオを見ていると「NCIS」シリーズの
S11-E23のエピソードを思い出す。これは潜入捜査官が
関係してくるものだったけど、トニーがフランスで電話
をしてギブスに助けを求めたシーンは冠城があらかじめ
刑事に連絡をして予防線を張っていたシーンにも感じる。

私としては長年追いかけて来た事件を右京が加わること
であっさりと解決してしまったことも有り、南井が
プライドとかやっかみなどで起こしているような事件の
可能性の追求の方に話を持って行って欲しかった。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)
衣笠藤治 …… 杉本哲多 (警視庁副総監・警視監)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁長官官房付)

マリア・モースタン …… 石田ニコル (イギリス人観光客)
アキノリ・カワエ …… マコト (マリアの父・元スコットランドヤード刑事)
セバスチャン・ロイロット …… ドン・ジョンソン (「逆五芒星事件」の犯人の男)
スコットランドヤード刑事 …… ビル・フレミング
ジョゼフ・ジョンソン …… ジェームス・コールマン (第4の被害者と密会していた男)

伊藤未希、高松克弥、堀場鉄平
安田敦、太田彩香、山内理沙、西澤弘子、竹林文雄、イルディ・Z

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