相棒18 第18話 求む!! 花の里に変わるお店

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一(1、2)(5)(6)(11)、権野元(3)(4)(8)(9)(16)(17)
片山修(7)(10)(18)、杉山泰一(13)、内片輝(14)(15)
脚本:輿水泰弘(1、2)、神森万里江(3)(8)(9)(11)
児玉頼子(4)(5)(12)(18)、斎藤陽子(7)、根本ノンジ(6)(10)(16)
山崎太基(13)、徳永富彦(14)(15)、山本むつみ(17)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第18話 薔薇と髭との間に

【ストーリー】

●洋食”みやくら”

リゾートを買い取り再生する企業”如月リゾート”の高山敬依子
と押田洋彰が店主の宮倉進に店舗買収の話を持ちかける。
「3億円ではどうか?」
金が入り用ならば契約して1億円はすぐに払えるという。
それを聞いた宮倉は今日中に一億ならお願いしますと語る。

・如月リゾート

その報を受けて社員の鶴橋光太郎は会社からアタッシュケース
に会社の金の金庫から1億円を集めるとそれを積んで駐車場
から車を走らせる。

・蜜島庵

お土産を購入した光太郎は車に乗ろうとして後ろから後頭部
を殴られ気絶する。

●特命係

冠城と右京は事件も無く暇なので帰宅しようとする。
右京は平和な証拠だとして歓迎する。しかし特命係を出よう
としていた所、突然電話が鳴る。冠城が受話器を取るが、
ぶしつけに「右京さん居る?」というヒロコからの電話
だった。右京が電話に出ると「助けて!ハニーが殺されかけた」
とのこと。

・病院へ

幸い後頭部を殴打された鶴橋光太郎は軽傷で済んだ。
事情を聞く捜一の伊丹と芹沢。契約の手付け金を払う為に
会社から出てお土産を買っていたところで襲われたという。

そこにヒロコと右京たちもやってくる。
嫌な顔する伊丹。
“コウちゃんを傷物にした!!”と激怒するヒロコは、右京に
捕まえて欲しいと頼む。

右京たちも話を聞くと、高山部長の指示で手土産を買って
いたところ、駐車場で襲われたという。この一連の流れを
知っていたのは高山部長、押田課長、そしてクライアント
の宮倉さんと自分の4人だという。急に決まったことだと。

●バー”薔薇と髭と・・”(ヒロコママの店)

リゾートの人たちはこの店を利用しているという。
コウちゃんは人なつっこい子だと。
通常は狙った金品を確実に奪うために計画を練るものだが
今回は急に決まったものだという右京。コウは身内に狙われた
のか?高山が犯人ではないのか?というヒロコはあの女部長
はいつもベッタリだったと語る。

・病院

光太郎の元に兄・鶴橋宗一郎がやってくる。
光太郎はそんな兄に対して「今更何をしに・・」と憤怒する
姿が有った。

■感想

今回の事件に於いて犯人はかなり限られている感じのする
話だけど、近年の犯罪のように実行犯とか計画犯など分業化
されていると面倒な話だし、交換殺人のようにして全く
事件に関係ない人が関わってくるとかなり複雑になりそうな
ことも無いわけでは無い。

変な話だが今回の話を見るとまるで犯罪者捜しはコロナ
ウィルス感染クラスター探しのようにも見ることが出来る。

計画的犯行ということでかなり限定された話では有るが、
ヒロコさんの店で話し合いをしている人物が居たり、過去の
社員の話の事などが浮上していくと途端に容疑者は増えて
いく。

また何よりも1億円という現金を持ち運ぶのに途中で和菓子
店に立ち寄り、運ぶのにはたった一人だけの状態である。

誰もが犯人は如月リゾートの社員だろうと感じただろうし、
そもそも細田善彦さん、夙川アトムさんを配置した所が
絶妙でこの二人は善にもなるし悪役も務められる事からも
気が抜けないところがあった。

上述したように1億円を運んだのは細田さん演じる光太郎です
が、ヒロコさんの存在が何処か緩衝材的役割を持って、彼の
役割上の人間性を引き出したように感じるだけに容疑者の
追求に於いては外れるような感じには見えた。

洋食”みやくら”も同じ方法で店の経営が傾き始めている。
食中毒の原因はビーフシチュー内に含まれていたセレウス菌だ。

それ以降悪評が出てしまい人足が途絶える。

今回のケースで興味深い右京の視線は、「自首した兄の
タイミング」
「一億円のケースの謎」
共犯説、内部犯行説、被害者のえん罪などの可能性が出てきた。
兄が最初に押田と対面した際にその顔を知らなかったという
点で今回の事件は、「ネットを使った匿名性のリスク」
いうことが明らかにされていく。

・兄弟の葛藤/過去の事件

兄弟の葛藤・・このような設定はこれまでのドラマでも
見てきたケースだ。
兄弟で思惑の違いが浮上し11年間疎遠な関係となってきた。
その裏で過去の回想シーンを通して仲の良い時の映像を
挿入して今とは本当に変わってしまったものなのかを
精査していく。
実は兄の優しさが常に裏目に出ていたことが判明する。
しかし二人の心は折り鶴と当時の旅館の服で繋がる。

・現実の世界を反映する

現代人のインターネット依存、マスコミの無節操な情報の
垂れ流しを取り込んだエピソードでも有る。それを利用した
情報操作。それにまつわりその情報に盲信してしまう現代人
たち。
今日でも行われているのが口コミサイトによる評価の操作
で、アマゾンなどではライバル店同士が悪口を書いている
ようなことを聞くし、その中には中国人の影もあると言われて
いる。

・時系列

2009年2月5日 以前の鶴橋旅館は5つ星評価
2009年2月15日 PM 8:14 鶴橋旅館(熱海)暴行事件。
2010年4月 鶴橋旅館閉館

2020年3月7日
PM 4:45 如月リゾートを出る
PM 5:10 和菓子店”蜜島庵”で
PM 5:25 車に戻った際に光太郎が襲われ1億円が奪われる。

PM 9:38 光太郎が如月リゾートへ
PM 9:00から11:00 押田殺害

・名言

「一つの嘘が大きな真実を闇に葬ることがある」

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)

ヒロコ …… 深沢敦 (ゲイバー「薔薇と髭と…。」)
鶴橋光太郎 …… 細田善彦 (弟、如月リゾート)
鶴橋宗一郎 …… 夙川アトム (35歳・兄)
宮倉進 …… 清水昭博 (洋食”みやくら”店主)
宮倉涼 …… 溝口琢矢 (洋食”みやくら”、息子)
高山敬依子 …… 宗清万里子 (如月リゾートの部長)
押田洋彰 …… 大内厚雄 (如月リゾートの課長)
下山宏一 …… 橋沢進一 (如月楼・支配人)
高柳省吾 …… 畠中正文 (鳳怨組フロント企業”江空商事”)
鶴橋旅館時代の仲居 …… 中坂弥樹
幼少期の光太郎 …… 佐々木聖輝
幼少期の宗一郎 …… 中村陸
光太郎の母 …… 植田有希子
光太郎の父 …… 吉田朗

高橋星音

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