特捜9 S3 第4話 逃げるが完敗

特捜9 S3
(2020年4月期・テレ朝・水21時枠)

製作総指揮、大川武宏
プロデューサー、神田エミイ亜希子、金丸哲也、丸山真哉、
森田大児
脚本 – 徳永富彦(1)、稲葉一広(2)、瀧川晃代(3)、山岡潤平(4)
監督 – 田村直己(1)(2)、兼崎涼介(3)(4)
音楽 – 吉川清之
エンディング V6 「It’s my life」

https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_03/

第4話 殺人の城
(犯行生配信マジシャンvs6人の刑事‼︎)

【ストーリー】

・2020年5月4日
●Magician’s Lie
~マジシャンのトリックを見抜いて100万円~

ネットLIVE配信している番組。
番組プロデューサーの磯山真司は司会者として登場する。
プロのマジシャンが行うマジックのトリックを素人が見抜いた
ら100万円がもらえるという番組内容。
今週は先週と同様の組み合わせで”驚異の大宇宙パワー”を
自称するミステリオ遠野と警備会社の一般人・江上秀平。
先週はトリックを見破り100万円を獲得したが、今週は500万円
を掛けてミステリオ遠野のリベンジ企画だった。

今週のトリックは「古代ソロモンの書」というありとあらゆる
未来の書かれた書を使ったもの。江上は見せてもらっても
良いかとその書のトリックを暴こうとする。しかし遠野は
「古文書の怒りに触れると災いが起きる」と忠告。
すると江上は突然咳き込み始めた為に番組ADの坂本美沙が
水を運んで来る。水を飲んだ瞬間さらに苦しみ初めて床に
倒れて死亡する。

●特捜9のメンバーが現場へ

このショーには新藤だけが直接現場に来て見ていた。
仲間一同新藤の普段着ファッションりセンスを見て驚愕する
中、新藤から報告される。
被害者は江上秀平。マルヤ警備会社に勤めていたこと。
番組の内容を説明し、マジシャンとの対決中に江上が苦しみ
始めたことを語る。先週は江上によってマジシャンの遠野は
トリックを見破られたという。
今週は500万円がかかる中で、対決中に苦しみだし、水を飲ん
だら倒れて口から煙のようなものが出たとのことだった。

■感想

コロナ関連でどうしても撮影がうまくいかないドラマが大半
を占める中、このドラマだけは放映され続けてきた。
もう撮影が終わったのかなと思わせたのだけど、今週放送分
でどうやらストックは切れたようで・・来週からは傑作選へ
と差し替えられるようだ。

今回はマジシャンが絡んでいるということと、事件が発生する
のが撮影中でライブで発信されているということも有って
アリバイが重要な役割を果たすのかなと思って見ていたが、
それとは少し外れた感じだった。
マジシャンが語る古代ソロモンの書に触れたものは災いが
起きるとしていたことから容疑者はマジシャンかにも思われる
事件。ミスディレクションは明らかなのでマジシャンは
無いなと思わせた。

殺人手口もどちらかというと夏休みの研究を思い起こさせるよ
うな殺害方法をとっていて、奇術 vs 化学というオーソドッ
クスな対比として描かれる。

テーマ的にはマジック故にネタが隠されているのだろうが、
問題は各々が自分勝手な行動と思惑を見せたことが原因だ
った。今のコロナの足並みが揃わない現状は今回の一連の事件
の重要参考人たちの野心を思わせる。
言葉にしなければなかなか伝わらないことって多いんだよね。

マジシャンのトリックを放送してしまうという辺りのクレーム
はかつてハンドパワーを売りにしていたMr.マリックを思い起
こさせる。

ラストで説教・熱血モードに入ったのはこの事件に冒頭から
関わることになる新藤だった。このドラマもそろそろメンバー
一新の話は出ているので新藤の活躍は今後増やすつもりでは
ないかという感じもする。

誤解が誤解を生んだような格好だったが、ドラマとしては
イマイチ妙味にかけるエピソードだった。

・事件関係者 / 検視

死因は窒息死。
正確には気道熱傷による急性上気道閉塞。喉が腫れたので
息が出来なくなる。自ら毒は検出されず・・
後に喉が焼けた原因は生石灰(酸化カルシウム)だと判明。
粉状の薬品で水に触れると一気に数百度の熱量を発する。

・江上秀平 (被害者)

被害者で職業は警備会社社員。
12年前に彼は腕利きのプロのマジシャンだったことが判明
する。これによって遠野が激怒した。

・ミステリオ遠野

マジシャン。動機としてはマジックを見破られたことが
あげられる。そして水を飲む前に本に触れていることから
本に毒が塗られているのかと思った。
江上がプロのマジシャンだったことに憤りを感じていた。
負けたことで相当なイメージダウン。

・坂本美沙

水を持っていった人物。後々水を用意したのも彼女だった。
また本番前に楽屋に侵入者の存在があったことを口にする。

・奇術組合 / 藤田晴彦

マジックをバラすことに抗議はしている。
また彼から江上が元プロのマジシャンだったことを聞く。

・不審者

VTRから「たてもとクリーニング」の人物。
館本満から話をきくと志倉という人物だと判明。

・それぞれの役割

・直樹と新藤

主に彼は志倉周りのことを調べる。
志倉が働いていたのはクリーニング場。
そこには乾燥剤が使われていて、被害者は生石灰が使われて
いたことからこれが使われたのかを調べる。

・志保と村瀬

奇術組合から話を聞いていた。
藤田からは収録の3日前にプロのマジシャンとして絶対に
勝つよう遠野に語っていたらしい。

・青柳と矢沢

遠野から話を聞いていく。

■クローズド

殺害された日に現場から立ち去った志倉からは飴が落ちていた
ことが判明する。
ドラマとしてはどのようにして被害者に生石灰を口に入れさ
せたのかが問題だった。水には毒が無い。結果として被害者
がのど飴を毎回舐めているのを知っていた。

結果それぞれの人物に何らかの問題がある。
遠野はプライドを砕かれたのが憤っていた。リベンジ企画の
際に江上がわざと負けようとしていたことが判明したからだ。

美沙はのど飴を持ってくるよう遠野に頼まれていたようだ。
トイレにのど飴は捨てていた。その為に今回は腸が弱い
青柳が度々トイレに行くシーンがあり、その都度トイレは
使用不可能となっていた。

磯山はLIVEを成功させてアクセス数を稼いで人気者になろうと
していたことが判明する。


結局被害者が色々と招いたような流れでもあり、またそれに
乗じた野心有るものたちが便乗するような形で事件に
乗っかってきた。江上はかつて登に怪我をさせた罪悪感を
感じてマジシャンを辞めるだけでなく、志倉親子の前から
居なくなった。「逃げる」というキーワードが実に多かった。
人は逃げることは悪だとすることがあるが、近年では逃げる
こともまた一つの選択肢に入る。

サプライズ的に親子だと思って居た江上と登の関係は血の
繋がりは無かった。そしてマジックでは負けることを想定
していたが、別に勝っても良かったのでは無いかと思って
しまう。元プロだけど今はマジシャンではないからね。

■出演者

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の妻)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (監察医)
三原達朗 …… 飯田基祐 (刑事部長・広域捜査担当・審議官)
国木田誠二 …… 中村梅雀 (警視庁・総務部・広報課)

江上秀平 …… 池内万作 (マルヤ警備会社)
磯山真司 …… 水橋研二 (番組プロデューサー)
志倉登 …… 小原唯和 (たてもとクリーニング)
志倉奈津美 …… 安澤千草 (母、大腸腫瘍、井上病院に入院)
ミステリオ遠野 …… 渋江譲二 (マジシャン、驚異の大宇宙パワー)
坂本美沙 …… 西川可奈子 (番組AD)
藤田晴彦 …… 花王おさむ (奇術組合)
館本満 …… (たてもとクリーニング)
エトランセ卑弥呼 ……
子供の登 …… 鈴木奏晴

本多康夫、加藤衛

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コメント

    • イタ より:

      情報ありがとうございます。後々確認しようと思って忘れていました(+_+;
      子役は意外とわかりやすいポジションの役なので判明しやすいですね。