[新] 君が心をくれたから 第1話 赤い傘と花火の約束

君が心をくれたから
(2024年1月期・フジ・月曜21時枠)

脚本: 宇山佳佑
プロデューサー:草ヶ谷大輔
演出:松山博昭
音楽:松谷卓

主題歌 – 宇多田ヒカル「何色でもない花」

https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/index.html

第1話 赤い傘と花火の約束

【ストーリー】

■長崎県

雨の日、教会(大浦天主堂)から賛美歌の音が聞こえる。

逢原雨朝野太陽は10年後の約束をする。

「10年後の大晦日、一緒に花火を見に行こう。俺の
作った花火を見せたいんだ」

◆◆2013年6月

■高校

一年生の逢原雨は、同級生からのいじめを受ける。
ザー子のせいで雨が降っていて、じめっとしている。
お前の名前の通りだ。

・下校時刻

学校の下校時間にも雨が降っていて、傘を持って
いない逢原雨は雨が止むのを待っていた。
そこに朝野太陽が声をかける。
自分は3年の朝野太陽。もしよかったら一緒に
入らないか?

駅までの道を二人で一つの傘の下に入っていく。
随分と派手な傘。女性もの。
太陽は母親の形見である事を告げる。

・路面電車の駅”崇福寺”

彼女はお礼を言って電車に乗ろうと向かう。
しかし太陽が話を始める。

「こういう晴れた日に雨が降る事を天が泣いてする
と書いて天泣(てんきゅう)。天泣には変な迷信が
あり、晴れた空から雨が降っている時に赤い傘に
入っていた二人は運命の赤い糸で結ばれる」

それを聞いた逢原雨は感動するどころか

「すごく迷惑、そういうのは気持ち悪い」

と言って電車に乗ってしまう。
しかし彼女は小指を意識していた。

◆◆2023年12月24日

■路面電車の駅”崇福寺”

東京で仕事をしていた逢原雨は帰省する。

坂道でチラシを配っていた役場の男・望田司
は突風でついそれを落としてしまう。通りかかった
逢原雨に拾うのを手伝ってほしいことを頼む。

チラシは大晦日に行われる“ながさき年越し祭り”
のもので、メインは花火大会。そこには協力として
朝野煙火工業の名前も書かれていた。

司は拾ってくれたお礼に送る事を告げる。
車で運転しながら、司は自分は市役所の地域振興課
で働いていることを語る。
そして彼女の名前を尋ねると朝原だと知り、雪乃の
元に直行する。雨は驚くが、雪乃はフラダンス教室
をしているので顔なじみだった。

雪乃は雨を見て8年ぶりの帰省ねと語る。
雨は仕事で休みをもらえたから帰省したことを語る。
話を聞いていた司は何の仕事をしているのか尋ねる。

東京の有名なお菓子屋”レーヴ”でパティシエをして
いるというと、有名店であることを司も知っていた。

◆◆2013年6月

■朝野家

孫の雨から駅で起きたことを聞く雪乃。
それを聞いて雪乃は馬鹿だとし、ロマンチックじゃ
ないかと語る。男性は意外と繊細であり、女の子
の何気ない一言が一生トラウマになることだって
あるのだとし、ちゃんと明日謝罪するよう言われる。
彼は雨の運命の人になりたいのよ。

ところで友達はできたのかと問われると、雨は
友達など必要ないとして心を閉ざすのだった。

■感想

久しぶりに見た月9ドラマ。
月曜日か火曜日は最近NHKの海外ドラマ(日曜23時枠)
の録画を見るので、このドラマを見る時間を何処に
しようか難しいところですが、時間を探して見たい
かなと思っています。個人的なことですがここ半年
以上前から早朝にウォーキングに行くことが多く
夜はお前は中学生かってくらい早くに寝てしまうので
リアルタイムで見ることはまず無いのれす。

このドラマを見ようと思ったのが先日のバラエティ
番組で永野芽郁さんや山田裕貴くん、そして松本若菜
さんや遠藤憲一さんが番宣で出ていたので見たく
なりました。

ドラマを見ると、最後のあの”奇跡”の展開が起きる
までは普通の制服・恋愛ドラマでした。
ご当地ドラマ現代風に綺麗に装飾して描いただけの
“絵になる”ドラマなので心地よくはあるものの、
シナリオとして見ると食傷感が半端無く感じるもの
で、焼き直し感みたいなものがある。

長崎は急勾配な坂が多く、しかも狭い通りが多いので
年寄りには厳しい土地ですがそれを乗り越えると
異国情緒あふれて素晴らしい土地なんですけどね。

赤い色だけが見えない主人公。
色彩心理学によれば、赤にはやる気を喚起し、気分を
高揚させるような効果がある。

●悪魔か天使か

恋愛とか夢とか奇跡いう甘美な響きのする一面と、
その中にある落とし穴のような人生のトラップが混ざり
有って人が生きる上で経験するであろう困難な状況
をこれでもかと盛り込んで切磋琢磨していくような
感じ。

そもそも主人公の人生は、女性は母親からの虐待を
受けているし、男性は色覚障害を患い、赤い色
が認識できない。

予告を見た限りでは、悪魔と取引した女性は
五感を一つずつ奪われていくいう内容のようなので、
その苦しみを視聴者にも同時に味わわせていき、
人間が何処まで強い生き物なのかを試していく
ものなのか。

より二人の絆や結束力が試されるような内容だけど
痛みや苦しみは他人への心を刃で切り裂くような
言動を取ったりするので難易度的には相当気難しい
ものになりそうだ。

苦行を味わわせるのは、土地柄イエズス会を排除したこと
への恨みでも有るのか。

●恋愛ドラマ、過去未来

トラックが近づいてくるところを見ると、フジテレビ
がドラマ界を席巻していた頃のドラマ、
「101回目のプロポーズ」の事が思い出される。

それとは逆に奇跡の落とし所はそこにはなく、
事後に発生させるという辺りが興味深いところ。

また彼が倒れて「誰か助けてください」と叫ぶ辺りは
「世界の中心で、愛をさけぶ」を思い出さず
には居られない。

主人公の「雨ちゃん」という名前を聞くと
柳美里さん原作の名作「雨と夢のあとに」を思い出す。
あれも幽霊が関係してくる話だったね。

●過去の青春ドラマ

ちょっぴり本人以外には照れくさい感じに見える
恋愛的行動の数々。

エピソードの盛り上げ方にしても、

・10年後の約束
・運命、絆
・校内放送を利用したアピール・主張
・前半に仕込んでおいた事象をドラマチックな場面
で使用しようとする努力。
(爆竹、線香花火、赤い色、形見の傘)
・微妙に存在する年齢差
・最後に花火が打ち上がる
・ライバルのような役場の男性
・今の時代、67歳は高齢とは言えないが、微妙な
年齢設定の祖母が唯一の家族である。
・虐待した母親の現在が謎

10年後の約束というのは良くも悪くも有って、
個人的には人生そのものを縛り付けてしまう様な
役割を果たしてしまう負の一面がある。
もちろんそれが目標となってどんな苦難も乗り越え
られるようなものであれば言うことはない。
挫折すれば約束した相手とも会いづらいし故郷から
は余計に遠ざかる。

●赤色

ドラマを見てもモノクロ映像の中に赤色だけが
抽出されることはよく目にする。
赤い花の色、赤い口紅、そして赤い傘などはCMや
ドラマの中で強調される色と物だ。

その赤色が抜けた人生は職種によってはハンデキャ
ップに近いものが有る。
最後に赤い色がどんな色なのかを感じることが出来る
のだろうか?

■出演者

逢原雨 …… 永野芽郁 (26歳・パティシエを目指す)
幼少期の雨 …… 佐藤恋和
朝野太陽 …… 山田裕貴 (28歳、朝野煙火工業)
望田司 …… 白洲迅 (33歳、長崎市役所の地域振興課)

朝野春陽 …… 出口夏希 (24歳、太陽の妹)
朝野陽平 …… 遠藤憲一 (59歳、老舗煙火店「朝野煙火工業」)
逢原霞美 …… 真飛聖 (46歳、雨の母親)
逢原雪乃 …… 余貴美子 (67歳、雨の祖母)

日下 …… 斎藤工 (奇跡の案内人)
千秋 …… 松本若菜 (奇跡の案内人)

柳田達夫 …… 螢雪次朗 (朝野煙火工業)
花村竜一 …… 佐藤貴史 (朝野煙火工業)
菊野純 …… 谷恭輔 (朝野煙火工業)
飛岡雄星 …… 萩原護 (朝野煙火工業)

田島守 …… ジャン・裕一 (パティスリー『レーヴ』)
佐田 …… 冨田佳輔 (春陽と合コンした眼科医)

生徒
春本ヒロ、佐藤峻輔、鈴原ゆりあ、真丸、池田永吉

先輩 …… 境浩一朗、黒木敬太朗、しおつかけいいちろう

暇夏、宇都宮大知、幸輝、田川隼嗣、佐藤恋和
安井絵里、魚谷としお、井出朋春、成田光沙
宮下一紗、樋口拓海、富士咲ジョー

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