君が心をくれたから 第8話 きっと誰よりも幸せな今

君が心をくれたから
(2024年1月期・フジ・月曜21時枠)

脚本: 宇山佳佑
プロデューサー:草ヶ谷大輔
演出:松山博昭、相沢秀幸(5)(6)、保坂昭一(8)
音楽:松谷卓

主題歌 – 宇多田ヒカル「何色でもない花」

https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/index.html

第8話 きっと誰よりも幸せな今

【ストーリー】

■逢原家

最近眠れていない雨のことを心配する千秋はこれ以上
眠れないようなら病院に行くよう告げる。
しかし雨は私には支えてくれる彼が居るのでまだ
頑張れると語る。

千秋は雨にある質問をする。

「今って何秒間だと思うか?」
「0.01秒という学者、もっと短いとする研究者も
いる」
「私は今は10秒間というのが一番しっくり来た」

「何故10秒間なのか?」

「人はつい先のことを考えて不安になる。でもこの
10秒間を精一杯幸せに生きることを考えたらどうか?
・・・幸せな今を生きられるように・・」

その言葉を聞いて雨は少し楽になったと語る。

太陽の方は大丈夫なのか?奇跡のことで自分を責めて
いるかも知れない。

■朝野家

太陽の父・陽平は「さくら祭り」の会長と話をし
たら、お前の花火を見たいと言っていると聞かさ
れる。

「どんな結果では悔いを残すなよ」(父)
「絶対に合格します」(太陽)
「お兄はこれに受かれば一人前だね」(妹)

まだスタートに立ったところだよと陽平。

■喫茶店

太陽は司と会う。
雨の「触覚」のことについて話す。

太陽は詳しくは居ないが確かに五感を失っており
あと一ヶ月で今度は「視覚」を失うという。
司は失う時期が分かるのか?と問うと、何か言えない
理由があることを察して深くは言及しなかった。
しかし一ヶ月はさくら祭りの頃だ。

太陽はその祭りでなんとしても雨に花火を見てもらい
たいことを語る。

「花火師としての最初で最後の俺の花火」

祭りが終わったら花火師は辞める。夏は花火師に
とってもっとも忙しい時期になり帰るのが遅くなって
しまう。そうなれば雨ちゃんのことを見ることが
難しくなる。24時間の支えが必要。
雨ちゃんの為に生きることを決めた。雨ちゃんが
そうしてくれたように・・
司に対してそんな環境でも自分に出来る仕事の紹介
して欲しいと頼む。

■感想

「味覚」と「嗅覚」に続いて先週の最後に「触覚」
を失った。ドラマの中でこのカップルへの制約が
少しずつ厳しくなる中で次なる五感の一つ「視覚」
を失う時間の流れは早くも始まっている。
(最後に見た時計は残り31日2時間10分で、さくら
祭りが行われる3月24日に設定されている様だ)

想定していたけれど、やはり案内人と称した
アドバイザーの二人は主人公たちの亡くなった両親
なんだね。

「結婚は人生の墓場」なんてよく使われてきた言葉
だけど、皮肉にも本当に墓場となってしまいそうな
勢いで進行している。

ドラマを見ていく上で幾つかのポイントが存在する。

現状ではこの期に及んで未だにカップル間では核心
を付くような話し合いが行わないところがあり、
ドラマ故に生々しさを排除してそれぞれが互いに
知られないようにして、自分だけの考えの元で行動
する。。
相手への気遣いだと考えれば日本の価値観に合うが、
それでも総合的に考えれば、生ぬるい考えの元で
生活している恋愛ごっこの領域を超えない気がする。

正直最後の展開を見ても感動するとか悲しみとか
殆ど感じない。この手のドラマを見すぎたことも
あるが、そもそもドラマ以上に現実の方が酷な事
が多く、リアルな世界が広がっている為だろうか。

日下が言った言葉がしっくりとくる。

「彼はいつか花火師に戻る。人はだれでも最後は
自分を守る」

サブタイトルは「きっと誰よりも幸せな今」
幸せの渦中にあるものにとってはそのような考えに
陥りやすい。
他人にとっては幸せな日でも他人にとっては不幸な
日。
そういう「今」は人それぞれに存在している。
全員が同時に幸せとはいかないが一人でも多くの
人が誰よりも幸せといえる日が来るのが一番だと
思う。

■今、この瞬間を大切に・・

先のことを考えればきりがない。人生は五里霧中。
だからこそ今この瞬間を大切に生きる。この考え方は
分からないでもない。

今この時、この瞬間はどのくらいの時間に値する
ものなのか。その一瞬の時間を感覚的に設定する
のは難しい。

「45秒で何が出来る?」

という問いかけであれば分かりやすいのだけど、
千秋が問うこの質問からして唐突過ぎてピンとこない。

このタイトルは、ダンスユニット「あにまお」のため
に書き下ろされた、れすぽん氏によるオリジナル曲で
色んな人がこの曲を踊っている。

「10秒間」

本当に一瞬の出来事で、考えた瞬間になにか行動を
起こすまでには至らない。幸せだった10秒間を
思考だけでなく、実現化してみようという感じにも
思える。

■それぞれの夢

親の影響力というのは幼い子供にとっては大きいな
と思わせる。
今回は脇役だった春陽が影の主役だったのかな。
彼女の思いが一番伝わってくる。正直意見を
ころころ変える人はその真剣さは感じないのよね。

・太陽は母親の明日香から思いを託された。
この朝野煙火工業を守ることの意味。
いつの間にか太陽の夢にはなっていたが、本気度は
分からない。

・雨の夢は結婚することだった。
過去に上京して働いていた際に分かりやすい形で
お台場での結婚式を目にして、イメージ化は出来て
いた。
そして今回の最後は結婚式を行う。ただし婚姻届
を出すことはしなかった。

・春陽の夢は花火師になることだった。
兄の家業を継ぐことに関してフラフラとしている事を
許せずに居る。
母親への思いというのも彼女には強く存在している。
兄が死なせたとして激怒し、兄は母のことを知るが
彼女は母親のことは殆ど知らない。
最後に顔だけは判明した。

■ファイナルアンサー?

プロポーズされた雨。

先週だったかその前のエピソードだったか分からない
が、雨ちゃんは即断即決を嫌う。

「考えさせて・・」

■その他

・火薬

不老不死の薬を作ろうとして偶然に出来たもの。

「話を聞いた時は変なことを考えるなと笑った。
でも今なら分かる気がする。どれだけバカにされても
その人は創りたかった。大切な人を助ける魔法の薬を」

・TAYLOR SWIFT? BRUNO MARS?

さだまさし

・リラクソム

市販の睡眠薬を雨ちゃんは飲んでいる。
五感を失うことを考えれば眠れなくなるのも当然だ
ろう。

■出演者

逢原雨 …… 永野芽郁 (26歳・パティシエを目指す)
幼少期の雨 …… 佐藤恋和
朝野太陽 …… 山田裕貴 (28歳、朝野煙火工業)
望田司 …… 白洲迅 (33歳、長崎市役所の地域振興課)

朝野春陽 …… 出口夏希 (24歳、太陽の妹)
朝野陽平 …… 遠藤憲一 (59歳、老舗煙火店「朝野煙火工業」)
逢原霞美 …… 真飛聖 (46歳、雨の母親)
逢原雪乃 …… 余貴美子 (67歳、雨の祖母)

日下 …… 斎藤工 (奇跡の案内人)
千秋 …… 松本若菜 (奇跡の案内人)

柳田達夫 …… 螢雪次朗 (朝野煙火工業)
花村竜一 …… 佐藤貴史 (朝野煙火工業)
菊野純 …… 谷恭輔 (朝野煙火工業)
飛岡雄星 …… 萩原護 (朝野煙火工業)

森麻里百、藤井仁人、イマハシミハル、宮瀬なこ
安井絵里、大寺悠陽、河西剛徳

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336