君が心をくれたから 第3話 初恋の想い出

君が心をくれたから
(2024年1月期・フジ・月曜21時枠)

脚本: 宇山佳佑
プロデューサー:草ヶ谷大輔
演出:松山博昭
音楽:松谷卓

主題歌 – 宇多田ヒカル「何色でもない花」

https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/index.html

第3話 初恋の想い出

【ストーリー】

◆◆2014年1月

■朝野家

朝食の時に、雨と雪乃は恋愛のことについて語り合う。

「太陽と手くらいは繋いだのか?」
「繋ぐもなにも付き合ってもいない」
「思い出を作ったらどうか・・」

・学校の下校

太陽と雨は一緒に帰宅する。

二人は歩きながら会話するが、雨は相手の”手”が気に
なって仕方が無い。

もうすぐランタンフェスティバル(旧正月の年中行事)
が街で開催される。
太陽は自分たちが通う長崎高校でも同様にランタン
フェスティバルが開催されるので実行委員を一緒に
やらないかと雨を誘う。何故それに誘われたのか
いまいちピンと来ない雨だが、太陽は更に続けて語る。

「雨ちゃんと思い出を沢山作りたい」

雨はすぐには返事が出来ずに“考えておく”とだけ
語る。

気がつくと目の前には長崎孔子廟が有り、その敷地内
には恋ランタンの設置場所が有る。

「ここに願いを書いて吊るすと恋が叶う」

という太陽。俺たちも書かないかとし、小学生の時に
はそれを書いて願いが叶ったという。

「初恋の人と隣の席になれますように・・」と。

雨もまた初恋の先生に褒められたいと思っていた事が
有ったと語る。

太陽は願いを書かないかとするが、雨は願い事が特に
ないとしてやんわり断る。

■朝野家

帰宅した雨はしょうもない嘘をついたことを後悔する。
初恋の相手は先生じゃない。

雪乃は雨に恋について語る。

「恋にとって大事なのは最初ま人になるかどうか
ではない。」

雨はそのように語る祖母に対して、

「それなら最後の人になることなのか?」

■長崎孔子廟

雨は急いで恋ランタンのある長崎孔子廟に走ると
ランタンを購入し、そこに願いを書いて吊るす。

「好きな人の最愛の人になれますように」

◆◆2024年1月15日

■朝野家

彼女の時計の表示は全てゼロになっていた。
味覚を奪われている彼女。
祖母から食事を勧められて口にするが彼女は箸を
おいてしまう。お菓子を食べたので食欲がないと
嘘をついてしまう。

祖母は雨に対して、そろそろ正月休みは辞めにする
様に言われる。

「健康な心と体があるのだからちゃんと働きなさい。
若い頃の一日は年寄りのいち年以上の価値がある。
時間を無駄にしたらもったいない。」

そんな祖母は台所にお茶を取りに行くと腹部に痛み
を生じて苦しむ。

室内にいた雨の元には千秋が現れる。
祖母にも五感のことを話さないつもりなのか?と雨に
問うと、彼女は出来る所までは一人で耐えると語る。

■感想

今季の日本のドラマは6本ほど見る予定ですが
既に観忘れてしまい2話、3話と進んでいます。
このドラマは最後まで見るつもりですが、アジアカップ
が現在行われているので時間のやり繰りが意外と
厳しいのが現状です。

ドラマは3話まで来ました。

現在までの展開を見る限りでは前回と感想はあまり
変わらないかな。
イベントが発生して時間は確実に流れているはず
なのに、あまりドラマの中の世界観ではそのトーン
の変化を感じられない。

甘酸っぱいような高校時代の思い出を精一杯
作ろうとしてはいるのだけど、当時はシャイな性格や
生い立ちによって、その気持ちとは裏腹に断るよう
な素振りをとってしまって望むような展開には
なっていない。それでも一応は最低限の目標の達成
が有ったというところだろうか。
10年後である現在に於いても、その実績が解除
されず、恋愛として発展しないのは、人に迷惑を
かけたくないとする日本人の価値観が根底にはある
のではないかと思ってしまう。
何れ自分は五感を失い相手のお荷物となってしまう
と思っているであろう事は確かだろうけど・・

シナリオが面白く感じられない理由は、既視感も
有るのだけど、既にその甘酸っぱさの先に
ある現実を見せすぎてしまったことによって
恋愛自体を素直に楽しめずにいるところなのだろう。

しかし一発逆転する可能性はある。
人生は何が起こるか分からない。
その大団円シナリオの料理法を間違わねば意外と
エンディングはいい形になるかも知れない。
しかし視聴者はそれも織り込み済みで見ている
だろうので、なかなか難しいところだ。

●名前診断

よく名前をつける時に親は赤ちゃんに縁起の良い
名前をつける事を考える人は多いだろう。
ウチも甥っ子、姪っ子の名前をつける時にも兄夫婦は
相当文字の画数とかで悩んでいた。

ここは長崎の地だ。
中国色も多く見られ(ランタン祭りは旧正月に行われ
る)異国情緒に溢れた良い土地である。
中国文化に影響を受けた国程、風水だの縁起だのに
拘る人は多い。

「初恋が実って結婚までいく可能性は1%」
とは妹の言葉だ。

雨ちゃん周りの出来事は正直全てに於いて雨が
降っている。そして太陽くん周りの出来事は全て
が良い方向で回ってしまっている。

この2つの家庭の対比は、恋愛ドラマを盛り上げる
要素としては必要なものだ。

●タイマーは常に作動している

海外ドラマ「LOST」では108分ごとに数字が出てきて
それを入力しなければならないようなエピソードが
ある。

このドラマでも数字の入力は出来ないが、自動的に
一度作動した暗黒への道は確実に進んでおり、
五感視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が一人の人間
から削られていく。
一つ失った後には、24時間後に再び何らかの感覚が
奪われるまでのタイマーが作動する。

現在味覚を失い、次は嗅覚が奪われようとしている。

人が生きている限りは老いとの戦いであろうし、
人生は生まれたときからタイマーが見えないところで
発動し、増減を繰り返す。
祖母の雪乃さんはガンを患い、命の灯火は少しずつ
消える方向に向かう。通常に生きている人よりも
速い速度で失われていくのである。

高校時代から現代までの10年間にどれだけの
思い出ドラマが作れているのか。

●期待出来る流れはあるのか!?

今の段階は、色んな恋愛ドラマあるあるを詰め込んだ
形で構成されているのが現状だ。

現在である2024年に於いては、2014年の頃と同様に
足踏みした状態どころか悪い方向に向かっている。

ドラマでは色々と仕込んでいることは多いハズ。
おそらくドラマはバッドエンディングの形になると
は思うが、ドラマとしての興味はあらゆることへの
「告白」と「発見」、そして「サプライズ」にある
のではないか。

「時は来た! それだけだ」(c) 橋本真也

嬉しいこと、悲しいこと、色んな告白の形はあるが
残念ながら悲しみの告白ばかりしか今のところ
見当たらない。奇跡を演出しすぎると逆に白ける。
光明を見出すことは可能なのか。

一つは二人の正体が何者で、その二人に与えられた
力や権限はどの程度のものがあるかだろう。
千秋は雨ちゃん側についたものの、今のところ出来る
ところは少ない感じがするし少々頼りない。

五感というと、どうしてもそれとは当てはまらない
第六感という所謂シックスセンスがある。
太陽系の中で惑星から外されてしまった冥王星の様な
感じだけど、これらが何か暗闇からの脱却を
図れるのではないか。

更に考えられることとして、雨は太陽を助けることで
五感を落とした。何故彼らが”特殊なケース”として
選ばれたのか・・である。
他にもそういうケースがあるのであれば、雨を助け
ようとする人物がまた現れたりして、それが意外にも
現在目立たぬようにして存在している虐待していた
母親だったりするのではないかなと考えている。

■出演者

逢原雨 …… 永野芽郁 (26歳・パティシエを目指す)
幼少期の雨 …… 佐藤恋和
朝野太陽 …… 山田裕貴 (28歳、朝野煙火工業)
望田司 …… 白洲迅 (33歳、長崎市役所の地域振興課)

朝野春陽 …… 出口夏希 (24歳、太陽の妹)
朝野陽平 …… 遠藤憲一 (59歳、老舗煙火店「朝野煙火工業」)
逢原霞美 …… 真飛聖 (46歳、雨の母親)
逢原雪乃 …… 余貴美子 (67歳、雨の祖母)

日下 …… 斎藤工 (奇跡の案内人)
千秋 …… 松本若菜 (奇跡の案内人)

柳田達夫 …… 螢雪次朗 (朝野煙火工業・ベテラン)
花村竜一 …… 佐藤貴史 (朝野煙火工業)
菊野純 …… 谷恭輔 (朝野煙火工業・メガネ)
飛岡雄星 …… 萩原護 (朝野煙火工業・若い)

橋本拓也、渋谷渉太流、葉山侑樹、苅田裕介
山本楽、平山咲杉、結城駿、田崎礼奈、村山千代
安井絵里、鈴木悠貴、白波耀、渡邉怜也

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