[新] 特捜9 S7 第1話 バベルの塔

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特捜9 S7
(2024年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

製作総指揮 : 大川武宏
プロデューサー : 川島誠史、森田大児、土井健生
監督 : 豊島圭介
脚本 : 徳永富彦

音楽 : 吉川清之
主題歌 – 20th Century「旅立ちの鐘」

https://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9_07/

第1話 バベルの塔

【ストーリー】

■特捜9

・3月29日

それぞれの職員が特捜9へと登庁してくる。
部屋の模様替えは未だに終わっていなかった。
それぞれの休みを過ごしてくる中、班長である
国木田に挨拶する。
特捜のメンバーは現在、直樹、新藤、志保、高尾
青柳、矢沢だった。
部屋の模様替えに関してそれぞれが滅茶苦茶に要求
する為、呆れる直樹。しかし多様性ってやつだろう
と青柳は語る。

そんな中事件を知らせる通報が入る。

■マンション”BABEL”

遺体が発見されたのはBABELと呼ばれるデザイナーズ
マンション。そこで管理をしていた林田浩児(63歳)
が庭で頭から血を流して倒れていた。

死亡推定時刻は午前5時から7時。
死因は頭部の傷。
林田の出勤は5時半。6時に中庭で大きな落下音が
するのを複数の住民によって目撃していた。

事故や自殺の可能性はないのか?
直樹は被害者のシャツのボタンが取れているのを
見逃さなかった。誰かともみ合いしたのか?

凶器は近くに落ちている植木鉢ではないかとされる。
破片の一部に被害者の血が付着していた。しかし
そこから指紋が検出されることはなかった。

このマンションには同じ植木鉢が各部屋の外に置いて
ある。

色んな住民が住んでいて多様性のあるマンションだ
と呟く。

●住民から聞き込み

・102号室 井上龍生 (35歳) ※第一発見者

直樹と新藤がこの住民から聞き込みする。
彼はフリーのAIプログラマー。昨日は徹夜で仕事を
していた。朝6時には朝飯を買いに近くのコンビニ
に行ったという。誰も通報していなかったので井上が
警察に通報したという。

「管理人はトラブルなどを抱えていた形跡はないか?」

普段あまり外に出ないので管理人との交流もなく
分からないとのこと。

・103号室 平西淳 (65歳) ※組合長

青柳と矢沢は彼から話を聞く。
定年まで教師/教頭を勤めていた関係で、この
マンションでも組合長をしていたとのこと。
現役時代は口うるさいこともあって若い教師や
同僚から嫌われていたという。
新聞を読みながら朝食を食べていたら凄い音がした
ので外に出たら管理人さんが倒れていたとのこと。

・201号室 角山哉子 (30歳)

志保と高尾が彼女から話を聞く。
昨日は仕事の帰りが遅かった。仕事はホステスクラブ。
被害者のことを「あんないい人が・・」「集会にも
誘ってくれた」と語る。
そんな彼女の元に電話が鳴る。”たつや”という人物
からの電話だった。

・301号室 佐野兼一 (40歳)

彼は直樹と新藤が話を聞きに行くが、彼の部屋に来る
前に何処から電話し、「今日は警察が来ているので
来ない方が良い」と語る。
直樹と新藤は部屋を尋ねると、部屋は他よりもグレー
ドの違いが目立つ。元々三軒の部屋を一つに繋げた
とし、普段はドバイに住んでいるという。

「仕事は?」
「経営者です」

新藤は彼のことを何処かで見たことがある気がする。

・202号室 スティーブ・ポール (36歳)

青柳と矢沢が話を聞きに行く。
翻訳・通訳アプリを利用して話し合いをする。
「私は犯人を知っています」

・109号室 大山剛宏 (29歳)

志保と高尾が話を聞きに行く。
彼は車椅子での生活をしていた。
仕事で事故に幕込まれたとし、今は保険金で生活して
いるという。志保は夫が車椅子で生活しているので
大変さが分かると語る。
大山は管理人は当事者の気持ちに寄り添ってくれたと
し、ゴミ置き場に段差が有るが、ある日スロープを
設置していてくれたとのこと。

・208号室 島川政二 (36歳)

直樹と新藤が話を聞きに行く。
聖書を持ち、白い服を着ている男性。
室内は蝋燭の炎と絵が掲げられていた。
現在休職中。警察への協力はなんでもするとの事。
3階に大部屋に住んでいる人と一緒に居る3人の男は
明らかに反社の人間で管理人とも揉めていたとの事。

■感想

久しぶりに特捜9シリーズを見ました。
最後にこのシリーズを見たのは何時だったかな。
Blogでは2020年4月期のシーズン3で更新が止まって
いる。
毎年4月期にドラマなので2024年だと3シーズン程
抜けてしまったかな(録画はしています)

私が観た最後の頃から比べると、
特捜9の創立に尽力してくれた里見さんが居ない。
津田さん演じる村瀬が居ない。
新しいメンバーとして村瀬の居場所に若い女性、
高尾由真が加入し、志保とコンビを組んでいる。
捜査支援という形で三ツ矢というキャラクターが居る。
サイバー課の役割を果たすのだろうか?

捜査官の私生活周りに関しては正直分からないが、
妙子さん、倫子ちゃん、福太郎の名前は出て来た
のでこの辺は変わりがない。

■初回は強引さが有った

相当無理して今回のテーマの中に、事件性を
持ち込んだ為に不自然さのオンパレードだった。
一言で言って雑過ぎる。
元々のテーマとして存在しているのは、

「特捜9とはどんな人物の集まりなのか」

ということ。

これを引き立てる為に、一つ屋根の下に住む
デザイナーズマンションの人物にバラエティ溢れる
メンバーと設定を用意した。

もちろん今の世の中であれば、昔よりも

「他人に関わらない」「面倒な事が起きそうだ
と察知すれば関わらない様に嗅覚を働かしてささっと
立ち去る」

ただ今回の事件は狭い敷地内にある中庭で起きた
ものだ。マンションの住民リストを見ればあれだけ
人それぞれの人生と生活リズムを用意しているので
何か事件が起きれば見ない訳には行かない状況では
ないのか。

防音性が高まっているマンションとはいえ、
落下した音、その場にいた人物、死亡を工作するには
他人の監視を潜り抜けなければならない。
それだけ多くのことを誰が見ずに行うことはほぼ
無理だと思う。

■ドラマのテーマ

冒頭から繰り返し唱えられていて、行動にも表れて
いるのが、特捜9の立ち位置だ。
これはこのシリーズが始まった頃から、まとまりの
無い人たちの集まりで、自分の事ばかりを考えて
いるので、時に観ていて気分が悪い。

特に私は山田くんが演じている新藤が苦手で、
山田くん自身が嫌いなのではなく、このキャラクター
がうざすぎて偶に見るのが辛くなる。

その上、新人類ですとばかりに捜査に加わるように
なった高尾由真もまた新藤の女性版のようで
やかましい。

最後に即興で芝居をうって犯人をあぶり出すという
作戦を取ったけれど、芝居を打つ前から本当にバラ
バラで、この捜査官たちには上下関係は関係がない
のだろうかというくらいに上司に失礼な態度を取る。

元々型破りな集まりだとされていたが、それは
捜査の手順やコンプライアンス的なところを、
犯人を見つける為に多少破るっていくとされるが
それは本来の手順を守ればスピード性が奪われて
犯人を逃がしてしまうのを防ぐための部署だから
である。

■全員が容疑者的雰囲気

知らない人とか一度怪しいと思った人はとことん
妖しく見える。その思考・先入観をなかなか払拭
する機会がないからだ。
このドラマの中でも職業だったり思わせぶりな会話、
電話、人物との接触が有って如何にも思わせぶりな
言動を見せ続ける。

被害者の管理人はどの程度住民たちからの信頼を
得ているのか。
コミュニケーション不足で妻を失ったことから、
二度と失敗しないようにする為の彼の気さくな行動。

まさに亡くなった管理人へのはなむけのような
弔いの言葉として生前の彼の性格を見せるところ
は良かった。

しかし対照的に人と関わったあげく、部下に騙され
た人物はトラウマとなってしまい、それが対立関係
へと発展する。

現代社会の課題なのか。

■花瓶

花言葉とかあるから、それぞれの家の外に勝手に
それを置いておくと誤解を生みかねない所があるよ
なぁ。まぁそれは良いとしても、この花自身は
あんまり有効に使われなかったような印象も有った。
花といえばこのドラマでは野際さんだったんだけどね。
これは前シリーズの時のことか。

■その他

●バベルの塔

「人間たちが天に届かんばかりの高い塔を建てよう
とした為、神の怒りに触れ、二度と協力出来ない
ように互いの言葉を理解できなくさせられた。世界
の言葉がバラバラになった期限だと言われている」

●どうでも良いが住民リスト

101 モトムラ (マリーゴールド)
102 井上龍生 (ルピナス)
103 平西淳 (ベコニア)
105 (芝桜)
106 (プリムラ)
107 隼人 ()
108 森谷幸宏 (アジサイ)
109 大山剛宏 (キンセンカ)
110

201 角山哉子 (ビオラ)
202 スティーブ・ポール (カラー)
203 (ポピー)
205 (ツツジ)
206 三隅和代 (サイネリア)
207 山本日向 (チューリップ)
208 島川政二 (カンパニュラ)
209 田代聖治 (ラベンダー)
210 高橋誠 (アネモネ)

301 佐野兼一 (ビオラ)
302 (エリカ)
303
305
306
307 神戸絵美 (チューリップ)

■出演者

浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9・警部補)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9・巡査部長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9・巡査)
高尾由真 …… 深川麻衣 (特捜9・巡査部長)
三ツ矢翔平 …… 向井康二 (捜査支援分析センター)
国木田誠二 …… 中村梅雀 (警視庁・警部)

浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の妻)

佐野兼一 …… 平岡祐太 (40歳、301号室・経営者)
平西淳 …… 徳井優(65歳、103号室・管理組合長・元教師)
島川政二 …… 木村了(36歳、208号室・求職中)
角山哉子 …… 三倉佳奈(30歳、201号室・クラブホステス)
井上龍生 …… 夙川アトム(35歳、102号室・AIプログラマー)
大山剛宏 …… 森田甘路(109号室・保険金生活者)
スティーブ・ポール …… 村雨辰剛(202号室の住民)
林田浩児 …… 中村シユン(63歳 “BABEL”の管理人)
神戸絵美 …… 倉嶋かれん(22歳、307号室・音大生)

佐藤真弓、平尾仁、二村仁弥、根岸拓哉、天野きょうじ
井上望美、小野寺尚哉、猿山博昭、高橋理子、高橋誠
田代聖治、たんたん、としえちゃん、久田幸宏
森谷和代、朝香マサタカ、加賀屋隆介、篠原雄大
岩本麻代、岡野健二、西野莞佑

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